ビフォア・サンセットのレビュー・感想・評価
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またしても尻切れとんぼ
サンライズもそうだったが、ブツッと終わる。いやまだサンライズの方がマシだ。タクシーを家の側で待たせているのに、自宅へ上がり込み、カモミールティーを淹れ、挙句に歌を歌うようリクエスト。タクシー運転手が気の毒で・・そんな勝手な2人に共感出来ず、しかも下品。彼女はソルボンヌ大卒の才女のはずなのに知的さを感じられず。
等身大の会話劇の男と女
ウィーンで知り合ったアメリカ青年とフランス女性がパリで再会する数時間の会話劇。それぞれの9年間の心の軌跡を探る等身大の台詞が生きた言葉で語られる。アメリカ青年が作家になって、ふたりの出逢いと別れを小説にする創作は凡庸だが、大人になった男女の恋愛心理が興味深い。特にジュリー・デルピー演じるフランス女性の生活感のある、人生観も漂う台詞と表情がいい。イーサン・ホークのアメリカ青年は、設定もその後の人生経路も目新しさがなく、演技上の深みは出し難い役柄ではないだろうか。短編小説なら絶対読まないであろうジャンルを、映画ならでは見せてしまう演出は粋だし、作品の価値も貴重だ。
おととい、 ビフォアサンライズみて、 心にずっと残ってて。 この映...
おととい、
ビフォアサンライズみて、
心にずっと残ってて。
この映画を良いと思っている人が多い理由はなんだかすごくわかる。
自分のなかの消化できていない、持ち続けてる秘めた恋愛感情とかを的確に美しい言葉で表現しているのかしら。
なんでかわからないけど、
ものすごく惹かれる映画だ。
ただずーっとふたりが話してる映画なのに。
サンライズもサンセットも終わり方がまたとても良い。なにかを秘めた終わり方をする。
ギターとニーナ・シモン
10年振り位に「ビフォア・サンライズ」と「ビフォア・サンセット」を続けて再鑑賞しました。私は三部作の中でもやっぱりサンセットが一番好き。セリーヌの前ではいたずらっ子の顔になるジェシーとジェシーの前ではナイーブになるセリーヌ。サンライズでは「ring ring」とお互いを電話中の友人に見立てて思いを告げていましたが、今作はセリーヌがギターにのせたワルツで告白。「あなたは私の大切な人。今まで会った誰よりも。あなたとのあの一夜はジェシー」と直球を打って「あなたの歌だと思ってるの。馬鹿ね」と変化球に変えるあたりが可愛らしい。そしてもう飛行機の時間なんてどうでも良くなったふたりが、ニーナ・シモンの曲と共にラストシーンを迎えるなんて、余韻がセンスあり過ぎてもう本当に大好きです。
リアルな30代
2作目。
イーサン・ホークが前作の面影がなくて
はじめ誰か分からなかった。
小さく小柄になった印象。
2人とも9年前の初々しいキラキラしたものはなく、
本当に現実世界を生きる30代を写し出していて
とてもリアルに感じた。
今まで生きてきて培われた考え方とか
いま仕事をして、生活していて
染み付いたにおいみたいなものを感じた。
仕事しなくちゃいけない。
生きなきゃいけない。
大人として責任を果たさなくちゃいけない。
あの頃の純粋に恋する気持ちみたいには
のめり込めなくて
夢みる気持ちもなく
現実を見てしまう。
それが、懐かしく切なくリアルで。
全部2人の会話で作られている物語で面白い。
車の中で話すところくらいから
本当の2人の気持ちが分かった気がした。
続きが気になる終わり方。
3部作目も見てみよう。
一晩の恋
『恋人までのディスタンス』から、かなりあっさりした再会。まるで出会いの時と同じような友達同士のような再会。9年も経っているのに12月にウィーンへ行ったかどうかと2人とも覚えていた。しかし、2人に残された時間はジェシーが飛行機に乗るまでの95分だけ。溢れ出す言葉も慎重に選び、空白の9年間を語り合うのだった。
一晩の出来事を3~4年かかって書き作家となったジェシーと、緑十字で環境問題に取り組んでいるセリーヌ。ジェシーは結婚して子供もいる。セリーヌも現在は報道カメラマンと付き合っている。お互いに別の人生を歩んでいるにも拘わらず、懐かしい恋人にあった気分になる。不思議と、デジャビュのように自分にもこうした一時の心の恋人がいるかのような錯覚に陥ってしまう。
「あのときセックスしたじゃん」「え?してないわよ」などといった会話が繰り広げられるが、もちろん9年前はキスどまり。セリーヌが数々の恋愛を経験したものだから記憶が曖昧になっているのか、そうやって嘘をついて反応を楽しんでる様子が面白い。
最後にセリーヌのアパートまで行ってくつろいでしまうのはどうかと思う・・・でも終わり方は余韻を残してくれるほどヘンテコなエンディングだ。この後どうなるんだろう?飛行機をキャンセルしてそのまま居座るのか、それとも・・・
9年がのしかかる
前作は14時間、
今作は映画と同じ80分という限られた時間。
経験上、
昔好きだった子なんて会わない方が良いと思ってて
ジェシーとセリーヌは濃厚でかけがえのない
素晴らしい時間を一緒に過ごしただけあって、
再会なんてしない方が良いと思ってたら、
心配は無用だった。
お互いがお互いの9年間や、
約束をした半年後の事を探り合いながら、
それは2人の愛を確かめ合ってるようで
減滅したりやっぱり好きだと思ってるんだろうな、
と想像できるセリフやリアクションがあって、
2人を見守って来た友だちのような目線で見てた。
僕的にはジェシーは9年前の幼さと子供っぽさを
持ちながらも良い大人になったと感じたけど、
セリーヌは僕的には理屈っぽくて頑固で
残念な感じだった。性的な話もガンガンするし…
ラストはここで終わりか!と思ったけど、
限られた時間だと仕方ないか…
ジェシーの最後のセリフからこの後どうなったかは察するしかない。
セリーヌのワルツには、もはや減滅してた僕は度肝を
抜かれるほど素敵な曲で、こういう所にジェシーは惚れたんだな、と思った。
サンライズの方がずっと良いけれど
サンライズから9年目。
ついつい、2人の途切れなく続く他愛もない会話に引き込まれて80分が終わってしまった…けど、
サンライズの方が好きだな♡
理屈っぽくて、偏屈で、素直じゃなくて、畳み掛けるように話す彼女は好きじゃないけど、最後のギターでワルツの弾き語りは良かった♡そして何より、始終切ない表情をしているイーサン・ホークが素敵だった₊(ˊᵕ͙ૣᴗᵕ͙ૣˋ)ˈ·˚
会話劇 愛かどうか。
展開が読めない。ずっとドキドキしながら二人の会話が続いていく。リアルタイムで観ていたら、どれだけ興奮しただろう。そしてまだ、もう一作あるとの事。楽しみ。一と比べたら劣るけど、なお、面白い。
ビフォア・サンライズが名作すぎた
「ビフォア・サンライズ」の続編。物語の9年後の設定で、実際に9年後に撮影。物語の中の時間がほぼ現実と同じ速さで進行。相変わらず素晴らしい会話劇と潔いカメラワーク。しかしやっぱり主人公の男にも女にも共感はできないんだよなぁ。そこも含めて良い。
大人になったふたりの再開
前途洋々だった大学生の二人の9年後を描いた続編。
前作では約1日だった二人の時間も、今回はほぼ80分。
それをリアルタイムで観せていく。
前作よりも時間は短いけど、その分ふたりの9年間の物語がある分、物語の密度は上がってる印象だった。
繊細な気持ちが上手く描写されている。
切ない。映画でも言っていたことだけれど、日常的に起こること、取り立てるようなことじゃないかもしれない。でも主観的にみたら自分にとってはキラキラして輝いて見えたこと。前よりずっと臆病で、前よりずっと手慣れてる。それでも引かれる気持ちを隠しきれない様子をうまく映し出している。
見なくて良いかも。。
1作品目のビフォア・サンライズに衝撃を受けて、2作品目を見ましたが、ん〜〜、見ないほうが良いかなと思います。
続きとして見ると切なくなりますね。
なんで 来てくれた設定にしてくれなかったの??と…
会話の内容や2人の演技は相変わらず好きでしたが、、ビフォア・ミッドナイトも見るか悩みますね。
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