「なんくるならない沖縄」宝島 SALAMANDERさんの映画レビュー(感想・評価)
なんくるならない沖縄
直木賞作品の実写化。3時間超えの描写は過去から現在に至る理不尽な立場に置かれたままの「沖縄」を再認識させる。私は大和の人間だけどウチナーに親族がおり肌で感ずる疎外感。明治時代の琉球処分から大戦での戦禍、現在でも民意に反し進められる辺野古基地建設や自衛隊南西シフト等常に日本の防衛戦略のフロントラインとして翻弄される沖縄。この映画、評価は割れているようですが政治的なメッセージが色濃く当然です。むしろその覚悟で臨んだ監督、俳優、スタッフに感嘆します。基地負担の少ない大和の人達に葛藤、怒りを分かって欲しいと伝わって来ます。「オンチャンの予定外の戦果」がストーリーの骨格ですが、ウタのような不遇な子は決して少なくないはず。元職の首相が「日米地位協定見直し」を高らかに謳ったものの辞任により言いっぱなしで終わる、これが今の日本。大事なのは我々大和の人間が決して忘れずに思いを寄せる事では。素晴らしい映画有難う。
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