「沖縄方言へのこだわり」宝島 くまさんの映画レビュー(感想・評価)
沖縄方言へのこだわり
東京キャラバンに参加。4回目鑑賞。
何度観ても作り手の熱量を感じられる。
戦後の沖縄が歩んできた歴史を今描く意義に価値を見出すかあくまで物語として映画を楽しむかによって評価が分かれているであろう作品。私はもちろん前者。
監督と主演が公開前から全国を飛び周って観客に想いを伝える映画も早々にないし、こんなにも熱量のある作品を劇場で観ないのはもったいない。
舞台挨拶で大友監督がお話しされていた方言の字幕なしにこだわった背景について、「方言は沖縄のアイデンティティであり、字幕をつける事で分かったフリして知った気になっちゃいけない。」 この作品は沖縄の物語として受動的に観るのではなく、こちらから沖縄に歩み寄って観る作品だということ。わからなければ調べて能動的に理解を深める、そういう作品になって欲しいという監督の想いに納得した。
シーンが分かりづらいと言う意見も同じ事で、この作品に関しては観た後、疑問の答え合わせとして調べるまでが観賞になるのかもしれない。
劇中の終盤にグスクが10年後20年後は平和の世があるはずと言っていたけど、宝島を鑑賞した方にはぜひ『フェンス』という配信中のドラマ(アマプラ、Netflix他)を見て欲しい。復帰50年が過ぎた今の沖縄はグスクたちの願い通りになっているのか答え合わせができると思う。
ひなさん
コメントありがとうございます。
そうですよねー。批判に対してコメントする分には構わないと思いますが、監督ご自身の考えを伝えて欲しかったです...。
フェンスは国や性別や出自などの立場から対立や差別、加害と被害の描き方が秀逸でした。結局はどんな人であれ加害側でも被害側でもあってそこに気付けるかで考えや行動は変わっていくのかと思います。
くまさま、初めまして🙂
全国キャラバン、やっと東京に着きました。
私は東京プレミアイベントと、公開初日に観てきました。
>舞台挨拶で大友監督がお話しされていた方言の字幕なしにこだわった背景について、「方言は沖縄のアイデンティティであり、字幕をつける事で分かったフリして知った気になっちゃいけない。」
>この作品は沖縄の物語として受動的に観るのではなく、こちらから沖縄に歩み寄って観る作品だということ。わからなければ調べて能動的に理解を深める、そういう作品になって欲しいという監督の想いに納得した。
大友監督はXで「ふーーん。」より、出来ればこういう返信をしてほしかったな、と思います。
WOWOWのドラマW「フェンス」について、私もレビューに書きました。
脚本の野木亜紀子さんのXのポストが、韓国のフォロワーの間で炎上して削除されました。
本土と沖縄、日本と韓国、加害と被害の両面の歴史を持つ国、という認識を忘れずにいたいと思います🫡
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