アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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期待度○観賞後の満足度○ プロットがそのままトリックという構造は巧いと思う。ただ、市井の一公務員が詐欺師と組んで悪を出し抜くという面白さは却って映画のスケールを小さくしたという恨みあり。
①前半は内野聖陽の腹芸(いや、演技力)で話を引っ張っていく。流石に上手い。ただ後半はいつもの内野聖陽になってしまった。
しかし、本作の本当の主役(立役者)は岡田将生演じるマコトなのだから後半は彼に花を持たせるのは当然かもしれない。
そこまで計算に入れた演技であればいやはやである。
②細かい笑いを取っていくのはなるほど『カメラを止めるな!』の監督さんだなと思うし、それで最後まで楽しくは観れるのだけれども、小澤征悦演じる橘が確かに憎々しくはあるが小物感が拭えず巨悪を出し抜いたという爽快感がない。
マコトの父を冤罪にしたり故岡本に収賄の罪を擦りつけられるにはもっと司法の上層と癒着している大物ではないとおかしい、と思うのだが。
でもそうなると一公務員や詐欺師連中が立ち向かえる相手ではないだろうしなぁ。
③ということで最後は少々モヤモヤ感が残る。にんじゃ
キャストアンサンブルが絶妙で楽しめる
なかなか斬新なキャストの組み合わせで、コメディ寄りになりすぎず、雰囲気を締める人もいるという、絶妙なバランス。芸達者な役者さん達が揃っているからこその、面白さがある。内野さんのお父さん役って結構新しい。モヤモヤハラハラしつつ、爽快な気持ちになれる、娯楽作品。仕事帰りに残っていたストレスを、この作品でスッキリ流してもらいました。
違和感全て回収
・最後に途中の少しの違和感でさえ、全て回収してくれる。主人公と友人が写った写真と敵役との詐欺シーンで使用した写真に関する違和感の理由が後に分かるところがいい。
・最初の情報や特徴とか後に使ってくるのがいい。
・おっさんの努力の末の成長、変わりようが素晴らしい。詐欺師と素の性格の切り替えが面白い。そこで緩急がついていた。
・敵役の方の演技が良すぎて、本当に腹が立って仕方がなかった。こちらが感情移入できるほどイライラしたから、素晴らしい演技だったのだと思う。
・みんな完璧じゃないところがドキドキハラハラさせた。やらかしも面白い方向に持っていく。
七人の詐欺師
6人しかいないから7人目誰かなって思いながら見てた。
そもそも公務員を引き入れる必要あったのかな、とか、金貸しの娘何にもしてないな、とかツッコミを入れる暇なく見せてくれるとよかったのにな。
脚本と演者はいいのに演出にメリハリがないというか、詐欺師犯罪ものはもっとお洒落スタイリッシュに見せてくれなきゃスカッとしないな。
最後も、あそこであれをやっちゃ(やってないけど)ダメだな。
余談ですが、主人公の娘役の花ちゃんは、朝の情報番組(生放送)のクイズで、コメダ珈琲のシロノワールのシルエットを見て、「うんこ!」って答えた子です。
うんうん、この監督、次回作も楽しみですっ。
カメラを止めるな上田慎一郎監督が、豪華キャストと練り上げた脚本で、満を持して創り上げた作品、って感じで面白いっ❣️
でもエンドロール他随所にインディーズ感も残してて、うんうん、この監督、次回作も楽しみですっ。
敵を欺くにはまず味方から。
序盤は情けない内野聖陽、詐欺仲間と染まっていくあたりからなんか少し恐い内野聖陽へ。
同期の復讐心が変えたのだろう。
詐欺師6人・・・あと1人は誰? まさか娘?いや違うな、あっ!たぶんこのだ・・・ 正解でした。
現金のすり替え作戦はお見事ってよりお疲れ様だね。
原作の韓国ドラマもチェックしたい
内野聖陽さんの出演作をあまり観たことがなかったのですが主人公の税務署職員 熊沢をとても上手く演じていました。職場も家庭でも板挟みの熊沢が詐欺師グループと手を組んで脱税している権力者 橘を追い込んで行くのだが、実は裏があり…。あらすじだけでもワクワクするストーリーですよね。
上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」は勿論「スペシャル・アクターズ」が大好きなのですが今作は豪華俳優陣が出演しています。特に皆川猿時さん演じる八木がよかったです。上田監督作品がヒットすることで邦画をもっと盛り上げてもらいたいですね。
11/28(木)にアマプラで「元カレは天才詐欺師~38師機動隊」第一話を観ました。
マ・ドンソク(熊沢二郎) マブリーがユーモアたっぷりに演じています。けどやっぱり鉄拳制裁はあるのね。
スヨン(望月さくら)とても可愛らしい。少女時代のメンバーなんですね。
ストーリーも日本版にないエピソードやボリュームがあり楽しめる。見比べると面白い。
邦画実写作品の課題
冒頭から観客を巧みに翻弄する。
ヨリばっかり、
アップが多い。
しかも、
主人公の動機は私憤?
それでストーリーにノれるのか?
と、
ミスリードしておいて、
ひっくり返して、
メインタイトル、バーン!
観客も、映画自体もスイッチオンになる。
まるでミッション:インポシブル、
スパイ大作戦のシーズン1で見られたような、
観客の心を掴むための巧妙な手法だ。
この手の作品は、
リアリティとフィクションのバランスが非常に重要だ。
緻密に作り込まれたフィクションの世界観の中に、
観客が「あり得る」と思えるリアリティをいかに組み込むかが、
作品の成否を分ける。
本作においては、
ニセ札を作る印刷屋のキャラクター描写、
その演技の説得力が、
その点において非常に成功しているというか、
ぎりぎりあり得る、
と、
濃いフィクションの境界を行ったり来たりしていた。
その証拠に、
ニセ札のすかしで観客が一番笑ってた。
一見すると不自然な反応すらも、逆に作品の説得力を高めていた。
川栄李奈の、
組織の論理には従わないが、
上司の覚悟には寄り添う感も、
かっこえー。
他のキャラクターたちも、ギリギリのラインを保ちながら、
上品だけどわかりづらい、
下品なのにわかりやすい、
リアリティラインで、
観客を物語の世界へと引き込む。
しかし、
本作は邦画の実写作品という点において、
特有の課題も抱えている。
登場人物が英語や韓国語を話せば、
観客はより自然に物語の世界に溶け込むことができる。
アニメーションもまた、
現実世界との距離感を調整しやすく、
観客の想像力を掻き立てる。
戦艦は飛ばないよーとか、
刀で鉄は切れないーとか、
ノれない人は少ないだろう。
ルパンやルフィのような魅力的なキャラクターに、
観客はストーリーに没入し、
登場人物たちの行動に共感したり、あるいは翻弄されたりする。
昨今の邦画実写作品のカメラは常に動き、
観客の視線を一点に導こうとする理由のひとつは、
そんな所にある。
本作は、
観客の予想を裏切る展開、ギリギリの世界観、
そして魅力的なキャラクターたちが織りなす、
痛快なエンターテイメント作品だ。
邦画の実写エンタメ作品の課題をキャスト、スタッフ、
プロモ、興行含めたチームワークで克服し、
新たな邦画でのエンタメ作品の可能性を示唆する意欲作と言っても過言では・・・
いや過言か・・・
信じるか、信じないかは・・・
それも違う・・・
さよならさよなら
俳優陣は良かったけど、物語は粗削りな部分も?
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の最新作ということで期待して観に行きました。まず題名ですが、”アングリー”は”怒り”ということで直ぐに分かるのですが、”スクワッド”という単語は初めてお目に掛かりました。で、調べると”分隊”という意味のよう。つまり、題名を直訳すると、”怒りの分隊”ということになるようですが、これは物語が進んで行くと意味が分かりました。
ところで上田監督が脚本も担当した「カメ止め」とは違い、本作は韓国ドラマが原作だったようですが、構造的には「カメ止め」路線と軌を一にする作品でした。前半ではラストに向かっての伏線を張り続け、終盤でそれらをひとつひとつ回収していくとともに、大どんでん返しの連続という構造は、期待した通りの展開であり、一定の満足感を得られました。
ただ、「カメ止め」と同一路線であったが故に、同作を観た時に感じた斬新感はあまりなく、その点はちょっと残念ではありました。
俳優陣では、主役の税務署員・熊沢を演じた内野聖陽が、「八犬伝」に引き続いて彼らしくシブい演技を見せてくれました。また詐欺師役の岡田将生は、「ゴールド・ボーイ」の時も思いましたが、やっぱり悪党が良く似合うことを示してくれました。この2人に対峙した脱税王を演じた小澤征悦も、ヒールとしての役割を存分に発揮して非常に良かったです。つまり、俳優陣は満点と言って良いのではと感じたところです。
ただ物語としては、中盤以降の流れはそれなりに面白かったものの、初っ端に川栄李奈演ずる若い税務署員が脱税王に食って掛かって大失敗に繋がった出来事や、熊沢の奥さんが易々と中古車販売を巡る詐欺に引っ掛かってしまう下りなどは、いくら何でも強引だったと思いました。これは最終盤、脱税王から14億円を奪う仕掛についても同様で、物語世界だとしてもかなり無理があるように感じました。まあ総合的には面白かったですが、もう少し設定を練った方が良かったんじゃないかなとも思いました。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
待ってました、上田監督
上田慎一郎監督最新作をずっと楽しみにしてました😊ケイパーものとしてエンタメとして万人におすすめ出来る楽しい映画、でありながら善悪について家族について人と人とのつながりについて、メッセージもめちゃくちゃ素敵な映画でした🎥
サブタイはちょっと蛇足
2024年劇場鑑賞307本目。
大企業の社長の脱税を告発しようとした部下に巻き込まれ、謹慎処分を受けそうになるも、その時のやり取りで怒りが抑えきれず、自分を詐欺にハメた詐欺師の力を借りて脱税分(プラス手数料)を徴収しようという話。
このダブル主役の内野聖陽と岡田将生って個人的に嫌いじゃないけどそこまで好きな俳優さんじゃないという感じで、敵役はこの前アクマゲームでも敵だったばかりの小澤征爾だし、キャスト的にはそこまでテンション上がらなかったです。
ただ演技力は高い役者がそろっていたのでそういう意味では安心。ただ詐欺の方法がちょっと鮮やかな手口というより無理やり感が多くそういう意味でハラハラさせたら駄目だと思うのですが。
サブタイでもう7人と出ているのにずっと6人なので7人目が出てきた時そこまで驚かなかったのがちょっともったいなかったです。
トリックが巧みなコンゲーム
復讐物・詐欺物の弱点は、成功する大団円が最初から予想できる事。その点本作は、予定調和を巧く回避できた気がする。肝となるトリックも見事。原理的には単純だが、伏線の提示がさりげなく、種が明かされるまで気付けない。
熊沢の小市民ぶりを体現した内野聖陽が素晴らしい。「風林火山」や「臨場」の迫力を封印した演技は白眉。マコト(岡田将生)は終始軽やかだが、熊沢の一家団欒を羨む表情の愁いが印象的。強がって話す出まかせに、自身の生い立ちを忍ばす様に家族への想いを感じた。
配役が良かった
原作未読、前日譚未視聴でも十分話についていけたし面白かった。可愛げはあるけどそれだけじゃない主人公熊沢を演じる内野聖陽が話を引き締める。キャストが豪華で芸達者。どんでん返しの種が途中でわかった人もわからない人も最後まで楽しめる作りになっていると思う。
終盤での二転三転する騙しあいはいいんですが・・・
終盤での二転三転する騙しあいは面白いんですが、冒頭での主人公の人物描写はいただけない。滅茶苦茶イライラさせられる。女性部下の態度もあり得ない。
正直、配信なら途中で見るのやめたと思う。
まあ、そこを凌(しの)ぐことができれば楽しめると思います。
準主役である岡田将生が印象的。私生活では結婚決まって羨ましい限り。
監督さんは製作費僅少の「カメ止め」の方、本作は有名俳優さんがたくさん出てそれなりにお金かかっていそう。儲かるかな?
公務員と詐欺師っていうのが面白い!
前半は、公務員ならではの大変さから始り
脱税者には怒りが増し詐欺師が正義に見えてしまう映画(笑)
地面師が流行ってるからちょっとタイムリーだったかな(笑)
深く考えずに見ると最高に楽しめる映画だった!公開してる映画館が少ないことに怒りを覚える(笑)皆さんに観て欲しい映画!
なかなか爽快…⭐︎
「カメ止め」の上田慎一郎監督の作品だけど、「カメ止め」よりずっとお金もかかって凝った映画。
役者さんも充実していて楽しめる。
内野聖陽演じる公務員が岡田将生演じる天才詐欺師に騙され、許す代わりに小沢征悦演じる橘から
10億円の脱税分を詐欺で取り上げるのを計画すること話し。
役者陣がすごくピッタリの配役。
内野聖陽は情け無い顔をする時、つい「何食べ」のケンジを思い出してしまうのだけど上に強く
言えない公務員に良い感じだし、岡田将生はNHKの「昭和元禄落語心中」の頃から注目していたけど
ホント今、旬の俳優さん。
何を演じても雰囲気がある。
真矢ミキや吹越満など一癖ありそうな役もしっかりしていて、映画の流れを固めている。
コンゲームのジャンルに合った筋運びで二転三転。
テンポも良くて、その度にワクワクしながら観ることが出来た。
それに氷室(岡田将生)の家族の話しや熊沢(内野聖陽)の同僚の自殺の一件を
絡ませて、物語を膨らませているのもお見事。
詐欺師が終盤まで、6人しか居ずに??だったけどそれもそうか!!と納得。
詐欺の映画が正直 後味の悪くなるものもあるけどこの作品はそれもなくて、
素直に楽しく良いエンディングで良かった。
7人の詐欺師
岡田将生の演じる役は、ドライブ・マイ・カーやゴールド・ボーイ、ザ・トラベルナース、虎に翼、本作の詐欺師といい、クセのある役が多い。どんな役でも監督と観客の期待を裏切らないのはスゴイ。様々な作品に出ながら結婚するのだから、さらにスゴイ。
金を騙し取ったのに、簡単に返すと思ったら裏がある。さすが詐欺師だが相手も間抜けではない。危機をどうやって切り抜けるかと思ったが、そのトリックに意外性はあまりない。ただ、ラストはやはり騙された。気楽に楽しめるが映画館ではなく、テレビでも十分だった。
カメ止めの上田監督だから、公務員の家族も活躍するかと思ったが、これ以上はネタバレになるので言えない。
#22 めちゃくちゃ韓国っぽい
詐欺がテーマなだけですでに韓国っぽい。
しかも色々仕込みがあったり家族愛や同僚愛に溢れているところがさらに韓国っぽいと思ってたら、やっぱり韓国原作ものだったのね。
岡田将生は昔からイケメンだったけど、最近劇中でも堂々とイケメンと呼ばれるようになったみたい。
イケメンも良いけど3枚目な役も見たいなあ。
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