「止まっていた時が動き出す」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
止まっていた時が動き出す
予告から興味をもって鑑賞予定に入れていたのですが、公開週に時間が取れず、公開から遅れること2週間、やっと鑑賞してきました。期待どおりおもしろい作品で大満足です。
ストーリーは、波風立てずに真面目に働く税務署員・熊沢二郎が、天才詐欺師・氷室マコトの罠にかかって大金を騙し取られてしまい、親友の刑事の助けを借りて氷室を探し出すと、氷室から「巨額の脱税をする大物を詐欺にはめて税金徴収する代わりに自分を見逃してほしい」との提案を受け、困惑しながらも自身のとある復讐のためにその誘いに乗り、そこに氷室の集めた一芸に秀でたメンバーが加わって結成された詐欺師集団「アングリースクワッド」の一大ミッションを痛快に描くというもの。
詐欺師モノは、最後の最後まで騙し騙されの展開がおもしろいのですが、本作もその点は外していません。ラストで明かされる仕込みの数々に爽快感を覚えます。それに加えて、詐欺を行う熊沢と氷室のそれぞれに、大金を騙し取ること以上の大きな目的があり、それが物語に深みを与えています。だからこそ二人に共感し、応援したくなり、本作をさらにおもしろく感じるのだと思います。
そんな二人を演じる内野聖陽さんと岡田将生さんの演技がこれまたよく、魅了されてしまいます。熊沢が慣れない詐欺師にしだい染まっていく様子、練習のかいあって初陣で見せる堂々たる詐欺師ぶり等、内野さんの演技力が遺憾なく発揮されていてすばらしかったです。タッグを組む氷室も天才と噂されるだけのことはあり、息を吐くように嘘をつく詐欺師ぶりが鮮やかで、こちらも岡田さんのルックスと演技がピタリとハマっています。
「アングリースクワッド」のメンバーも個性豊かな顔ぶれで、もう少し見せ場を用意してあげたくもありますが、メインストーリーを邪魔しないためにはこれぐらいがよい塩梅だったように思います。
また、終盤は、止まったままの腕時計、偽札、静音カッター、熊沢のヤンチャな過去、氷室の両親等の伏線を鮮やかに回収してみせ、鑑賞後の満足感に寄与しています。さすがに匂わせが過ぎて、最後のどんでん返しとして用意された、ある人物の裏切りは読めましたが、それでも十分に楽しかったし、その後の父との面会も沁みるものがありました。これでやっと氷室の止まっていた時計の針も動き出したことでしょう。
キャストは、内野聖陽さん、岡田将生さん、川栄李奈さん、森川葵さん、後藤剛範さん、上川周作さん、真矢ミキさん、鈴木聖奈さん、皆川猿時さん、神野三鈴さん、吹越満さん、小澤征悦さんら。中でも、小澤征悦さんの悪辣ぶりが秀逸です。これがあってこその爽快感なので、小澤さんは本作の影の功労者だと感じます。
確かに 岡田将生さん役 小澤誠悦さん役 何か ありそうです 返信ありがとうございました😊
自分に大きく欠けてる点がありました。役名覚えられない と言うより 覚える意欲が無いんですよ トホホ😩
事前にフライヤー ホームページ予告編動画は 繰り返し完全制覇してるのですが 私には役名覚えると もはや学習📖勉強📚となってしまうので。ありがとうございました😭