春の香りのレビュー・感想・評価
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涙が止まりません
映画の冒頭シーンから、心をぐっと掴まれました。
「桜の樹の下には死体が埋まっている……それって、誰が言ったんだっけ?」
「でも、毎年思い出してくれるだけで幸せだ……」。
この言葉が象徴するように、この作品を通じて、春香ちゃんの想いが多くの人の心に届き、ふとした瞬間に彼女を思い出せる――そんな作品になっていると感じました。本当に素敵な映画でした。
闘病をテーマにしている映画ということで、重い内容を想像していましたが、前半は春香ちゃんの恋を中心に描かれていて、心温まる雰囲気がありました。その一方で、後半の病気が再発してからの展開がとても辛く、胸に深く響くものがありました。
「本当はめんどくさい!」とストレスに耐えきれず叫ぶお姉さんの姿、発作による自傷行為、そしてそれを必死に受け止め、全力で向き合おうとする母と父――それぞれの葛藤がリアルに描かれていて、とても印象に残りました。
私たちの社会では、毎日のように自殺に関する悲しいニュースが流れています。しかし、この映画を通して伝わるのは、「生きたくても生きられない人がいる」という現実、そして何気ない日常がどれだけ幸せなことかということです。命の尊さ、そして「今、生きているだけで幸せなんだ」と感じられる大切な気持ちを、改めて思い出させてくれる映画でした。
ぜひ、多くの方にこの作品を観ていただきたいです。そして、この映画が一人でも多くの心に届くことを願っています。
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こちらの試写会にて観賞
映画「春の香り」の試写会に行ってきました
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