チャチャのレビュー・感想・評価
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これはもう伊藤万理華さん‼︎
万理華さんが演じたのはデザイン事務所に勤める自由奔放なイラストレーターのチャチャ。もはや確立された感がある万理華ワールドが心地よくてたまらない。 中川大志くん演じる樂とのまったりとしたラブストーリーかと思いきや、思わぬ方向に振り切った。この展開は好き嫌いが分かれるかな。 自分はまったく問題なし。 どんな状況に置かれてもブレない万理華ワールドを味わいたい逸品。
人の目を気にせず、人の目を盗む
「美しい彼 eternal」「夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く」そして「恋を知らない僕たちは」とここ2年で大傑作を連発し続ける、恋愛映画の申し子こと突如現れし鬼才・酒井麻衣監督の最新作は、これまた密かに日本映画界を盛り上げる、ファッショナブルでありながらミステリアスな女優・伊藤万理華を主演に迎えた一風変わったラブストーリー。 予告、ポスター、何よりもその安心と信頼のキャストに大きな期待を寄せていたのだけど、ちょっとこれは...やりすぎじゃないのか??笑 いくらなんでも浮世離れしすぎじゃない?? マイペースでひとりよがり。ぶりっ子で不思議ちゃん。まるで野良猫のようなチャチャの頭の中をそのまんま映像化したような作品。こんなクセの塊のようなキャラクターを難なくこなせる伊藤万理華の演技力はやはり只者じゃないし、今回もまた惹き込まれ、見とれてしまった。「サマーフィルムにのって」で大好きになって早3年。彼女の躍進はまだまだ止まらない。来月公開の「オアシス」の期待がさらに高まった。 伊藤万理華の大好きなところが詰まった作品だけど、その一方で彼女に依存するがあまり、物語として成立していないのを随所に感じる。キャラクター性だけで押し切っているストーリーであるため、結構グチャグチャでまとまりが悪く、しかもそんなキャラにしてはそこまで意外性はなく、ガラリと物語の色が変わる後半も面白くなりきれていないように思えた。 ゆっくりと走っていたのに急にアクセルをベタ踏みして、そのまま加速し続けると思いきや、次は思いっきりブレーキを踏んでまたゆっくりと走る、そんな感じの展開。だから面白くなれなかったじまい、あと一歩のところで終わらせている感じがどうももどかしい。中川大志演じる樂もかなり面白い人物で、チャチャとの似ているようで全く違う、野良猫と野良犬のような関係性に見入ってしまったんだけど、彼もまた作品の色作りの犠牲になっているようで、一連の流れを通しての終着点を見失っていた。 色合い、雰囲気、空気感、音楽に絵にファッション。好きな要素は山ほどあるし、劇映画としてではなく、映像作品として見ればとてもよくできた作品。酒井監督のこれまでの作品は、本作同様どれも面白く見応えがあって、映像もとにかく綺麗だったのだけど、漫画や小説など原作があるものからの映画化であったため、良くも悪くも優等生的な作りだった。 だけど本作はオリジナル脚本ということで、監督の色がそのまんま反映されており、こんなにも不思議なことを考えている人なんだ!と驚きながら、唯一無二の非常に作家性のある人だと気づいたため、ストーリーとしてはそこまで好きになれなかったけど、酒井麻衣監督のことはまた一層好きになった。 頼りすぎている感じは否めないけど、この2人にしか出せない魅力と役柄だったし、野良猫が野良犬を愛し、愛されたいと思うその感情はとっても可愛らしくて面白かった。もう1回この感じで映画撮って欲しい。と、思えるくらい好きな2人と好きな雰囲気。だからより、ハマれなかったことが悔しい。 NHKぽさと勘違い、気に入ったことは分かるけどさすがにやり過ぎかな...。凛さんの見せ方と、凛さんの見る光景の見せ方が下手...。別に興味無いんだけど、と思わせちゃったらおしまいだよね。 人の目を気にしない生き方。言い換えれば協調性がないということかもしれないけど、自分のしたいことを真っ直ぐ突き進んで行う姿は、やっぱりどんな形であれかっこいいと思うし憧れる。「リトル・ダンサー」「HAPPY END」に続き、心がとても豊かになった気がします。 すごく良かった伊藤万理華と中川大志ですけど、差し押さえて一際輝いていたのは藤井隆。いるだけで面白い人ってやっぱりずるい。
日本版❗️アメリ❓ホラーをプラスした感じ
まぁ❗️不思議な作品でした🤣笑笑 個性あるヒロイン、チャチャと、その相手役も、個性ある樂(中川君)と。。。 不思議な、少数派な異彩を放つ、恋愛話しと思いきや、そう来るの❓ビックリΣ('◉⌓◉’)💦 さらに、最後は、怖い❗️❗️これまたビックリΣ('◉⌓◉’)ホラーじゃん❗️❗️🤣笑笑 思ってたのと違った。。。 中川大志さんは、訳有り、個性がある役柄をやらせたら上手です。👏
ムチムチの
齊藤なぎさを撮った監督だけ有って、アカ髪の伊藤万理華がキュートに撮れていた。中川大志も意外と良かったけど、二人の仲の深さはもっと出して良かったんじゃ? かっちり着衣し過ぎでしょ。 最初の脳内会話の応酬で群像劇? と当たりを付けたが・・消化不良な感じに終わった。血はそんなに気になりませんでした。
樂あれば苦あり 御戸木の国のアリス
2024年映画館鑑賞99作品目 10月20日(日)イオンシネマ新利府 6ミタ0円 監督と脚本は『はらはらなのか。』『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の酒井麻衣 脚本協力に『鯨の骨』『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允 一応ラブコメディーかな 粗筋 同じビルの一階がレストラン 二階がデザイン事務所 三階が英会話教室 デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャとレストランの店員の樂が付き合い始める しかし樂には他に好きな女性がいた 英会話教室講師のピオニーだ けれども彼女には護という名前の彼氏がいて同棲中な熱々カップル そんな護はバイトを始めてはすぐに辞めるを繰り返す殆どヒモ状態にも関わらず浮気をしていた それが許せない樂は護を誘拐し監禁してしまう そんな護を不憫に思ったチャチャは助けようとするが樂に見つかり一緒に捕まってしまい拘束され軽トラ移動 郊外の山林で樂に殺されそうになるチャチャと護 どちらかといえば嫌いじゃないジャンル とはいえ欠点は多い さまざまな登場人物の視点で話は進む 人だけじゃなく鼻とかポストとか電柱も ほんわかとしたゆるい展開も終盤はグロい展開 プーさんとかアリスとかシンデレラとか最近ディズニー系の話がグロいホラーに変貌しているのが海外で流行っているようだがそれに触発されたのか チャチャや社長の少々奇抜な小洒落た感 東京ではあまり見たことがない どこにいるんだろうか 原宿で変な格好している中学生くらいの女の子は見かけたことがあるがどうみても地元の人ではなさそうでお上りさん丸出しだった わりと東京の人たちって大多数が地味に生きている 日中の山手線の客層って極端な話だがゴジラ第1作で「また疎開か」と愚痴をこぼす成人男性と雰囲気はあまり変わらない 最先端とか程遠い情景 藤間爽子を演じる凛が尾行する際にホームズっぽい服装をしているところが好き 逆に目立つじゃん 何を持って自由気ままなのかよくわからない 酒井麻衣なりの答えがこれなんだろう 特に自由気ままとは感じなかった 星5とか4はあり得ないが星1や2じゃ厳しすぎ 星3が妥当 配役 Edgeデザイン事務所で働くイラストレーター血を舐めるのがチャチャに伊藤万理華 チャチャの事務所と同じビル1階の「ビストロBAU」で働く青年で動物の水晶体を集めるのが趣味の樂に中川大志 Edgeデザイン事務所のデザイナー兼営業で社長に恋するも妻子がいるので諦めている凛に藤間爽子 チャチャをスカウトしたEdgeデザイン事務所の陽気な性格の社長の藤井隆 チャチャの同僚でディレクターの大下に落合モトキ チャチャの同僚でデザイナーのマミに佐々木史帆 チャチャの同僚でデザイナーのカナに中島侑香 チャチャの同僚でアシスタントディレクターの青木に小林亮太 ピオニーの恋人でバイトを始めてもすぐに辞めるその繰り返しでヒモに近い護に塩野瑛久 チャチャの事務所と同じビル上階の「向日葵ENGLISH教室」で勤務するピオニーにステファニー・アリアン 樂が働くレストランの店長の山田に福山翔大 ポストさんの声に原菜乃華 ひまわりさんの声に原菜乃華 電柱さんの声に檀鼓太郎 黄色いお花さんのこえに梶裕貴 飲食店Aの店員に川瀬陽太 飲食店Bの店員に松井玲奈 飲食店Cの店員に池田大
┌(┌^o^)┐ホモォ おい!つづ井さんのドラマ第一話を家族に見せて、冒頭のキャラの身長を付箋に書いて壁に貼るシーンで、家族に気持ち悪い、このドラマと言われて布教に失敗したそこのお前!!
そうだ!この顔文字をXで見て食いついた、そこのお前!?
そんなお前に朗報だ!この映画を単なる、イラっとする不思議ちゃん美大生の恋愛映画と思っているそこのお前!?
この映画はな?お前達の大好物が詰まっている映画だ! 「 劇場版 美しい彼 エターナル」 を監督した...、
おい、人が語っている時にヨダレを垂らすな?
酒井麻衣が普通の恋愛映画を撮ると思うか?今回は脚本も酒井麻衣が書いている!
映画が始まってから約10分くらい、伊藤万理華演じる、泣き虫チャチャがカフェ店員の中川大志を落とす為にありとあらゆる、あざとい仕草がなー?いちいちムカつくんだ!?
道路と歩道の継ぎ目のブロックをつたって歩くんだぁ!? こんなもん、数年前までお父ちゃんの金玉の中にいた子どもならまだしも、いい年こいた大人がやる事かぁぁ?!
更にこいつはイラストレーターで、絵を描いている時に絵の具を食べちゃうんだぁ?!
絵の具には、カドミウム、コバルト、砒素が含まれているから、食べちゃいけないって事は美大生なら誰でも知っている事だぁぁ!?
しかも!しかも!この似非美大生はぁー?!
「 好きな人の血を舐めてみたい... 」
って、発言して中川大志にうざがられるんだぁー?!うるせぇ、お前は脾臓を喰っとけ!
どうだ!? イラっとするだろう? 見るのをやめたくなるだろう?
でも、安心してください。この長い前戯を我慢したお前にご褒美がある!
内緒だけどな?中川大志は、泣き虫チャチャと同棲している平屋の奥の間に...、半裸の男を飼って...、じゃなかった。半裸の男を監禁しているんだ...。
チャチャの会社には、眼鏡っ子腐女子の藤間爽子がいるのだが、会社の社長藤井隆の事が好きで、社長と仲がいい泣き虫チャチャを尾行していて、中川大志の平屋に行き着く。
そこで藤間爽子が見た光景は...、何という事でしょう!?
中川大志が平屋の庭で、半裸男子の塩野瑛久にシャワーを浴びせているではありませんかぁ?
笑えるのが、塩野瑛久は乱暴な洗い方をする中川大志に向かって、
「 もっと、優しくして...❤️」
と、呟き、嫌がりながら肢体をくねらせるのだ!
どうだ?どうだ?ジュンとしてきただろう?!
今日から、お前のあだ名は堀江淳だ!水割りはくれてやる!!
さて、暴走した藤間爽子はチャチャに布教用のBL本を半ば強引に、鼻を膨らませながら、チャチャに渡す。
やったねたえちゃん!と、藤間爽子はチャチャに、悪党と善人のどっちに愛されたいかという高度な禅問答を語るまでの仲になる。
すっかり忘れていたが、監禁されている塩野瑛久は中川大志が岡惚れしている外人女性のヒモなんだよ?!
さぁ、塩野瑛久は脱走できるのか?藤間爽子とチャチャと中川大志の恋の行方は?!
冷静になって、他のレビュアーの記事を読んでみたけど、俺が見たチャチャって、本当にチャチャ?泣き虫チャチャと間違ってないよね?
まぁ、いいや。本編の最後の最後に、無生物達が喋るけど、最初に喋る「 タンポポのしおり」 「 タンポポ」 だけど、腐女子のお前はどっちが受けで、どっちが攻めだと思う?
俺は「 タンポポのしおり」 ✖️ 「 タンポポ」 だと思います。
電柱は受けだったら、攻めは何?
ポストは受けだろうけど、攻めは何?
牛丼屋の味噌汁は何故、勝手に動き出すの?
教えて!腐女子の淑女のテメェら!
今回のレビューを人類の女性で一番面白い、私の敬愛する金田淳子先生に捧げます。
#つづ井さん #チャチャ
途中寝たけど問題ないだろ
モノローグ連発だよ。驚くね。しかもストーリーにそこまで効いてない。モノローグ内容をどうにかして描いてくのがドラマなんじゃないのかって気がするね。
それで伊藤万理華が中川大志の部屋にいくんだけど、この部屋はお洒落なのかどうなのか。ビールケース重ねて天板のせてテーブル作るって、数十年前には「かっこいー!」って感じだよね。いまどうなの。一回りしてカッコイイのかな。かっこいい気もするんだよね。でも実際にやったらドン引きされる気はしたの。
だいたい全編にわたってこんな感じなんだよね。「何歳くらいの人が作ったんだろう」って感じで、数十年前なら間違いなくカッコイイって言われてたエピソードが続くの。
それで話がかなり進んだところで、四階の英会話学校の講師が出てくるんだよね。ここで設定足すのかっていう。最初からやっとけよ。そして実は中川大志は英会話学校講師が好きで、その彼氏を拉致ってたのかな、ここ寝てたから分かんないけど。
この辺って「繰り返す7月◯日」でやってくんだよね。企画段階で「《カメ止め!》みたいな新しい構造が良いですね」ってまだ言ってる人がいたのかな。『実はこうでした』はさすがに飽きたよ。
そして「おいおい、みんな死んじゃうんじゃないの」って展開になるんだけど、中川大志がサイコパスっぽいね。サイコパスに犯罪やらせるとつまんないんだよ。作者の都合の良いように事件起こしてくれるからね。動機は「あの人サイコパスだから」で誤魔化せちゃうし。
それでまあ終わりかなと思うと、最後に電柱しゃべったりポストがしゃべったりひまわりの写真がしゃべったりするね。「菜乃華ちゃんにしゃべってもらおう」ってことかも知れないけど、そこまでして出演させなくても。
で、終わるぐらいになって「そういえば監督、酒井麻衣さんだった」って思い出したの。《恋を知らない僕たちは》は地に足が付いた話で面白かったけど、本作は元のテイストだったね。酒井麻衣に好きに作品つくらせたら、これ系の作品になるってことだな。
作品のできが良いかと言われたら、微妙な線だと思ってるんだけど、次も酒井監督の作品は観ちゃうな多分。
劇場鑑賞必須!とは言わないが……
伊藤万理華ちゃん目当てで行ったらぶち当たったすっごく好きなタイプの映画。 若い時に感じがちだった『恋愛至上主義』的時間(いや、もっと言うと気持ち押し付け気味のありがた迷惑恋愛かw)が共感できる一方で、相手によっては真逆に相手のめちゃめちゃのめり込んでくる感じについていけず自分は至って冷静なため及び腰になりがちって時にも共感。 なんか懐かしいなぁ〜微笑ましいなぁ〜なんて感じながら観ておりました☺ ✨伊藤万理華ワールド全開✨ 他の役は正直誰か他のキャストさんが担っててもまぁイケるけど、伊藤万理華だけはアカン。彼女の持つ独特の世界観がドンピシャドハマりな役『チャチャ』だったー。 不思議ちゃん感とか野良猫らしさありながらも、後半にはシッカリした感じも出ていてとにかくチャチャ見ていて飽きない! サイコな樂も良き。 情けない一条天皇も良き。 終わりがスッキリしたよぉなしてないよぉな感じなのも好き💜 若い頃っておかしなこと考えるよなー。 あなたの血を舐めたい、はなかったけど彼氏の眼球舐めてた友達居たなー(しみじみww)
好きな人の血をなめてみたい。
前半に展開される、可愛いと思われたい欲求を隠しきれない女と、スカしているのがイケてると勘違いしてるとしか見えない男の、どうでもいい恋愛ストーリーを我慢できれば、とりあえず後半は楽しめる。伊藤万理華と中山大志が好きな役者でもなければおそらく途中で脱落してた。ふたりにこんなベタな演技させて、何を見せられているんだろうという気持ちだった。自宅の小道具が凝りすぎて非日常感すぎるし、冷蔵庫からレモンスライスを仕込んだ水を出してきた時点で急激に冷めた。マモル、こいつ一条天皇じゃん!ってちょっとテンションがあがったくらいだった。 でも、そのマモルが出てきたあたりから、状況一変。おや?これは恋愛ものではないのか?と不思議がっているうちにあれよあれよの展開。そして軽トラの架空ナンバー「御戸木」を見つけた時、あれ、まさかいままで恋愛ものだと思って観てたの?とちょっとからかわれた気分だった。たぶんこれは御戸木=おとぎ話、のメッセージだ。ちょいグロ系の絵本の実写版だとおもうとなんだか許せる気分になっていた。ただ、その気分にさせてくれるのが遅すぎるな。
料理がおいしそう
登場人物みんな、絵、料理、花等々、自分のお気に入りなものの 共有を通じて意中の相手を深く知りたい、距離を縮めたいけれど 妄想が膨らむ一方で気持ちがまったく通じてない様がコミカルに描かれる。 そんな中でチャチャは、 自分と同じ(世間一般的には)普通じゃない何かを直感的に感じたのか樂に近づき、 そして後半に徐々にその正体を察していくが、 外見とは裏腹にそれに向き合おうとする覚悟、決意をもった ときおり見せる強い表情や声のトーンがとても印象的。 そんな主人公ふたりの、普通じゃない、異質な部分が パステルカラーの画面や、ちょっと不思議な音楽、 様々なアイテムを媒介して照らし出されていて、 ちょっとサイコな部分も不思議と美しく、爽やかな気持ちでみることができた。
タバコ吸うやつろくなやついねぇな!
2024年劇場鑑賞261本目。 内容知らずにいったので、サブカル系痛い女子の痛い恋愛ものだと思ったら全然違ったぜ!「アメリ」を撮りたかったのかな、と思いました。後半全然違うけど。 主要人物三人が喫煙者で、その三人とも大なり小なり性格に難ありとして描かれていました。 普通主人公だけなのに、色んなキャラクターのモノローグが入るのが面白いところでした。 後は中川大志の終盤の表情がすごかったですね。途中から「え?」となる展開で良かったです。
俺は好き
室井さんが混んでて他作品をと思って「チャチャ」を観ました 点と点が線で繋がっていく感じが気持ち良い 途中でこの物語の終着点がわからなくてワクワクした 個人的には主人公の視野が奪われた時点でエンディングでも良かったかも… 思いつきで観たけど面白かった
結構変わった映画に思われました
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
今作の映画『チャチャ』は、個人的には結構変わった映画に思われました。
理由は以下2点だったと思われます。
1.モノローグ(1人の心の中のセリフ)が多用されている
2.恋愛映画では私的あまり見たことない後半の展開
そして、私は今作の1のモノローグの多用には否定的で、2の後半の展開は良いなと思われました。
もちろんモノローグはあって良いですし、モノローグが効果的になっている映画ドラマも数多くあるとは思われます。
しかしながら、モノローグを超える、実際の登場人物との間の対立的なやり取りがないとドラマ性は際立たず、モノローグも効果的にはならないと思われるのです。
今作では、それぞれのモノローグと、(実際は対立するやり取りの無い)事実的な場面とが、分離されて描写されており、実際のドラマ性の弱い作品になっていると感じました。
例えば、主人公・チャチャ(伊藤万理華さん)と時折ナレーター的な立ち位置でもありチャチャが苦手だった凛(藤間爽子さん)とが、映画の終盤で凛がチャチャに誕生日を祝われるなど、和解的に関係が良好になった場面があります。
しかしながら、凛のチャチャが苦手であるとの証言は凛自身のモノローグでしか説明されておらず、映画の前半で凛とチャチャとが対立した関係性の描写が実際にしっかりと描かれていなかったために、落差が乏しく、さほど心が動かされなかった映画の最終盤の2人の和解場面になっていたと思われました。
次に、個人的に今作が変わった映画だと思われた理由の2点目である、映画後半の恋愛映画では私はあまり見た記憶がない(樂(中川大志さん)による)展開に関しては、私は面白く好感しました。
主人公・チャチャが、自分と同じ「(樂が)可哀そうな存在だと思った」という、終盤の連れ去られる荷台でチャチャが樂と関係を持った理由を語った場面も、グッとくるものがあったと思われます。
チャチャ自身は周りから浮いた存在であることを自覚していたことがこの時に分かり、その孤独を樂との共有で癒されようとしていたこと、しかし樂の本心と裏切りが分かってその孤独にまた逆戻りするのを悟ったチャチャのその後の車中での涙も、美しさがある映画的な場面だったと思われます。
しかしながら、このチャチャの涙の映画的な最終盤の場面も、映画の特に前半のモノローグの多用による登場人物同士の対立的なドラマ性の希薄さから、本来の感銘さの度合いからすれば物足りなさはあったと思われます。
個人的には、モノローグを抑え、きちんと前半の現実描写場面でも個々の対立を丹念に描いて積み重ねられていれば、後半の樂による予想外の展開や、最後のチャチャと凛との喫茶店での和解の場面などの、前半後半で落差が際立つ、面白い作品になったのではと、僭越ながら思われました。
万理華様の魅力を前面に押し出した映画。菜乃華様は声だけの出演
全編で、伊藤万理華さんの魅力を感じる可愛らしい映画だと思いました。万理華さんはアイドル出身で、どうりで可愛いわけですね。 ただし、原菜乃華さんが登場しないなと思っていたら、菜乃華さんは声だけの出演だったようです。 物語は、それほど面白いとは思わなかったのですが、意外な展開もあって、たまにはこういう映画もいいかなと思いました。
猫好きならOKで、さらにポストや電柱が会話しても良いなら大丈夫
2024.10.17 MOVIX京都
2024年の日本映画(108分、G)
気ままに生きているデザイナーに興味を持つ青年を描いた恋愛映画
監督&脚本は酒井麻衣
物語の舞台は、都内某所
デザイン事務所「Edge」の社長(藤井隆)に気に入られて採用されたチャチャ(伊藤万理華)は、先輩社員たちから妬まれるものの、凛(藤間爽子)だけは「社長との関係」を気にしていた
凛は密かに社長のことを想っているのだが、人付き合いに苦手な凛は思い切ったことはできない
ある日、仕事の合間にビルの屋上で休憩していたチャチャは、同じビルの一階のレストランの店員・樂(中川大志)と鉢合わせてしまう
樂はその店の上司らしき人(福山翔太)に連れ戻されたものの、その際に店の鍵をその場に落としてしまった
それを見つけたチャチャは店に返しに行くものの、樂との距離を縮めるには至らなかった
その後、チャチャはわざわざ「自分が拾った」と言うために樂を待ち伏せし、さらに「お礼」をねだり始める
チャチャには「お礼シミュレーション」というものがあったのだが、儚くもその夢は潰えてしまい、距離が縮まる気配はなかった
そんな樂は、向かいのビルにある語学教室のピオニー(ステファニー・アリアン)に恋をしていて、チャチャのことには興味がなかった
だが、押してくるチャチャを拒絶することもなく、樂は都合の良い女とばかりに一緒に暮らし始めてしまうのである
映画は、チャチャの奔放さに憧れる樂がいて、彼はチャチャに感化されるように生きたいように生き始める
それが、想い人ピオニーの恋人・護(塩野英久)を拉致監禁することに繋がっていく
このようなトンチンカンな物語の流れがあって、このテイストは後半になって「押し花と写真の会話」とか、「電柱とポストの会話」などに発展していく
護を逃すために樂を傷つけるチャチャだったが、樂はその報復などはせずに、普通の生活に戻っていったりするので、あくまでも「童話のような世界」だったのではないだろうか
この不思議な世界を受け入れられればOKだが、意味不明な感じにも思えるので、何を見せられたのかわからない部分も多いように思えた
いずれにせよ、自由気ままに生きるチャチャはほぼ他人の迷惑にはならないのだが、樂の自由気ままは人の自由気ままを奪うことでしか成立していない
その歪さがテーマではあるものの、罪に対する罰というものもないので、チャチャが樂を許す(実際にはどうかわからないが)ように見えるシーンなどは意図が不明瞭に思えた
チャチャの中で樂への想いというものは消えたと思うものの、最後にはどこかに旅に出てしまうし、本当に捉え所のないような物語だったのではないだろうか
伊藤万理華のファンなら見応え十分だと思うものの、そうでない人にはあまりオススメしようがないかな、と感じた
ちょっとオカルトじみてる
新しいストーリーの組み立て方で追いつかない場面もありましたが、視線を変えた多角的な映像は新鮮でした。 しかし内容が難しく複雑でよくわからないままエンドロールを迎えました。 かなり恐ろしかったです。
新しい時代を感じた傑作。ぜひ劇場で。
テンポが良く、最後のエンディング含めて完璧にスクリーンの世界に引きずり込まれた。 エンディング曲が流れるエンドロール 身動きできなかった。 こういう体験はなかなかできない。 演技がどうとか、細かいことは知らんけど この作品が当たりなのは間違いない。 新時代は来た。来ていた。 意味や動機?ストーリー? 今までの常識に当てはめて観る人は振り落とされる。 それで良い。 低評価だろうがなんだろうが最初は ついていけない、ついていかない老人に絡まれる、見下されるかもしれない。 そんな他人の目はどうだって良い。 監督たちは新時代を突き進んで欲しい。 チャチャのようにね。 オリジナル脚本の邦画では今年一番くらいのお気に入りになった。 エンディング曲はさっそくダウンロードして帰りの車中で聞いた。 歌詞もいい。 もっと世に知られるべき作品。 みんなに見てほしい。
迷子猫と樂のビート
『サマーフィルムにのって』以来、伊藤万理華は外せない。
見ていてなかなか着地点が見えない本作。
凛のモノローグから始まり、チャチャ、樂、その他様々に語り継がれるため、主点すら定まらない。
風変わりなチャチャならまだしも、樂の方からあの段階で自宅に呼ぶ?
しかもそこから即同棲に到るし、急に擬人化した物たちが外国人のお姉さんを紹介する。
結局チャチャと樂は“おカラダの関係(この言い回し好き)”どころかキスすらなかった?
凛をコメディリリーフにしたかと思えばサイコサスペンスで、でもやっぱりラブストーリー??
う〜ん、分からん。
中盤までは楽しかったし、後半の方向展開に意外性もあったが、そこに意義はあったか。
二人のその後の関係は描かれず、チャチャに変化はあるような、ないような。
護をチャチャがいる家に監禁したことをはじめ、最後まで樂がまったく理解できない。
変化があったのはむしろ凛と護の方で、むしろこっちが主役?
演技はみな良かったし、演出にも面白い部分があった。
しかし結局なんだったのかよく分からず、まさにじゃれてきてた野良猫がフイとどこかへ行ってしまった感覚。
川瀬陽太や松井玲奈、そして梶くんの無駄使いが凄い。
好きな人の血を舐めたいとか、トガヒミコかよ。
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