「噛みそうなタイトル(二重の意味で)」ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
噛みそうなタイトル(二重の意味で)
今年255本目(合計1,347本目/今月(2024年7月度)18本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「フンパヨン 呪物に隠れた闇」→この作品「ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン」→次の作品「」)
まぁ発音するのに苦労しそうなタイトルですが、放映されている映画館が少ないのか、大阪市ではシネマートですが、発音でかまないように何度も練習されたそうです。
ストーリーとしては、ヴァンパイアをテーマに、いわゆる安楽死や自死行為について一定程度問題提起のパートもありつつ、コメディ・ギャグものといったところです。
この「安楽死や自死行為について」は、日本ではいわゆる「いのちの電話」があることが知られている程度で(後者のこと)、街の中などではそれを意識することはありませんが、映画内で示されるようにこの点にかなり税金など使って取り組んでいる国もあり、この映画の舞台もそこにあたります。
こうした事情があるので、やや道徳映画という観念もできましょうが、日本ではあまりなじみがない論点ですし、コメディ・ギャグものと解して良いと思います。なお、ヴァンパイア(バンパイア)に関する一般的な言い伝え、たとえば「ニンニクが嫌い」などの一般的な言い伝えに関しては説明はないものの、一般的な解釈で足りるようになっています。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアです。
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(減点なし/参考/安楽死や自死行為についての国による考え方の相違)
特に後者についてです。
日本ではせいぜい、タクシーで東尋坊に行きたいという客がいたら説得するとかという程度だと思いますが、国によっては国の地理としてそうした「名所」が日本よりも多いところもあれば、国の福祉行政の考え方として「そうしたことを防止するために一定の取り組みを行っている」ところもあり、この映画の舞台もそこにあたります。法規制として、看板を何km程度で間隔をつけて立てろだの、内容はこういう内容にしなさい、あるいは、その前提としてその看板に書いてある「困ったらここに電話してください」というのがほぼつながる(日本は「いのちの電話」がつながらないことが、コロナ事情のもとで問題視された)ようにもなっているなど、考え方に違いがあり、映画で述べているのはそうした部分です。
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