「これに2000円払ったことに腹が立つ」聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団 かつどんさんの映画レビュー(感想・評価)
これに2000円払ったことに腹が立つ
あまりにも腹が立ってこのレビューを書くために映画.comのアカウントを作りました。
結論から言って、今まで観てきた映画でダントツつまらない(つまらないという言葉で片付けていいものか…)作品でした。
つまらなすぎて上映終了30分以上前には帰りたくて何回も腕時計を確認してしまいました。
聖おにいさんは原作もアニメ版も実写シリーズも全て観てきました。
イエスとブッダのほのぼのした日常や、ところどころにはさむ宗教ネタが大好きな作品です。
原作はもちろんアニメ版は最高です。
アニメ版を初めて観たときは感動しました。
実写版Ⅰ~Ⅲもよかったです。聖おにいさんの世界に福田監督の世界観をうまく融合させていて、原作の笑いどころと福田ワールドの笑いどころがあって良い作品だったと思います。
今までの作品の印象のまま、期待を膨らませて前情報なしで観に行ったこの映画ですが、見事は期待を裏切られました。
前半はまだよかったです。まだ。
前半はⅠ~Ⅲで扱ったシーンの撮り直しで「このシーン前にもやってなかったか?でも面白いからいいか。」と思っていました。
問題は中盤以降です。
今回に関しては福田ワールドの悪いところが煮詰まった内容だったという印象です。
くそつまらないインキャグループの内輪ノリを強制的に延々と見させられているのかのような感覚でした。
役者のアドリブを生かし、あえてカットせずメタ的な視点の笑いどころを作るやり方も、この作品に関してはやりすぎ。
もしあれが台本通りなら台本を読んだ時の役者陣の顔が見たい。
キャラ崩壊どころではなかった。
ここが本当に許せない。
原作を踏み躙って自分の自慰のために消費した監督が許せない。
役者に関しては罪はないと思いたい。
全てはあれにgoを出した監督の責任だと思う。
ヨシヒコシリーズが大好きだったのに、この作品がきっかけで福田監督の作品は2度と観たくないと思った。