「わかったことと新たな疑念」マミー てつさんの映画レビュー(感想・評価)
わかったことと新たな疑念
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事件が起きた当初から、夏祭りで出すカレーにわざと毒を入れる人なんているのかしら、という疑問があった。ある時期に、様々な冤罪事件を取り上げた小さな映画会で、林死刑囚のことも含まれていることを知り、まだ冤罪の可能性が消え去ったわけではないと知った。本作で、どのような事実経過が明らかになっているのかを確認してみたかった。しかし、亜砒酸の最初の検査傾向は明らかにされているが、異議を唱えた研究者の調査結果が不明瞭に感じられた。夫の保険金詐欺事件の実態を知って呆れた。そこはそこで罪を償うべきだと思った。娘の心中事件には、配慮が必要だと思った。監督の取材での対象者とのトラブルの顛末を描いたのは、正直ではあるけれども、不安を感じる要素ともなった。
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