「こどもだまし」ライオン・キング ムファサ SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
こどもだまし
クリックして本文を読む
映像はすごいのだけど、ストーリーは微妙。
音楽もこれといって印象に残るものがなかった。
スカーの闇落ちの物語として、どうにもすっきりしない。
最終的にスカーが改心したのかしないのかあいまいだし、ムファサのスカーへの気持ちもよくわからない結末になったと思う。
「白いライオン」を悪役にしたのは、「ライオンキング」が「ジャングル大帝」のパクリと言われていることについて知ってか知らずか…。
肉食獣が草食獣を食べる世界観でライオンが動物たちの王だという設定をどう表現するか、というところが気になっていたが、この映画では単にそういった矛盾を意識させる描写を省く、という消極的な方法でしか対処されていなかった。
ライオンキングの世界観は、テーマにも掲げられている「生命の連環」というすごく壮大なものを描ける可能性があるけど、この映画では単にハムレットのような王位を取り戻す物語を擬人化した動物におきかえただけのもので、深みがない。
コメントする