初めての女のレビュー・感想・評価
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ツバメ気質
小説家瀧井孝作の俳人だった青春時代の話。
高山の魚問屋で働きながら俳句を詠むことに執心していた孝作が、西洋料理屋の女性に一目惚れして巻き起こっていくストーリー。
残念ながら、瀧井孝作氏のことは知らなかったけれど、まだ20歳前後でしょうか…優しくしてくれるお姉さんなら誰でも良い様な恋愛を知らない坊やな主人公が、玉に恋をしたと思ったら、今度は二人でいる時に出会った菊ですか…。
なんだか歳上のお姉さんにはモテモテだけだ、だらけていく甘えん坊のダメ男という感じで、父親のおかげもあってかまともになれて良かったねとしか思えず。
瀧井孝作に興味がある人には面白いのかも知れないけれど、特に響くものはなかった。
ここから始めよう
明治末期の飛騨高山。古い街並みや自然を背景に、俳句仲間との青春、2人の女性との初めての恋など、ひとりの青年の成長を描く。
時間の流れが今と違って緩やかで、とても心地よく、贅沢な時間を過ごすことができました。自分が幼い頃に育った故郷の景色とともに思い出します。
人生で初めてのことって、生きているとだんだん無くなっていきますよね。それって寂しいことだと最近思うようになりました。
でも、人との出会い(別れもかな)はいつでも初めてであることを忘れないで、これからも大切にしていきたいと思います。人との出会いは自分を成長させてくれると信じて。
髙橋雄祐さん、芋生悠さん、三輪晴香さん、それぞれの人物を素敵に表現されていて、心に残りました。特に、芋生悠さんの悲しく優しい笑顔、とても印象的でした。
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