室井慎次 生き続ける者のレビュー・感想・評価
全554件中、301~320件目を表示
お疲れさま、柳葉さん。ありがとう。
どう評価をしたらよいのか難しい、というのが鑑賞直後の率直な感想。
前後編2部作の映画単体で評価を求められたら、厳しい点数を付けることになると思う。
前編で蒔きまくった伏線の回収が拍子抜けするほどあっさり、そして室井を取り囲む人々の態度の豹変ぶり、脈絡のなさ、唐突さ。室井の最後とラストシーンも含め、お世辞にも脚本の出来がよいとは言えない。
しかし、シリーズを見続けてきた者としては、こういう内容の作品で一つの区切りをつけたことは、よかったのではないかと思う次第。
フジテレビだけあって宣伝はきっちりやっていたが、一見さんをターゲットにした作品ではないし、大ヒットを狙ってないことは明らかだ。ファンムービーであり、かつ、製作陣自身のための、そして室井慎次≠柳葉敏郎のための映画だったと思う(フジテレビお得意の内輪ネタとは違う意味で)。
この映画の企画自体が、柳葉敏郎を室井慎次という役から解放してあげたい、という製作陣の意思から始まっている。室井という役を演じることすら嫌がった柳葉が、この映画に出て良かったと語っている姿、撮影現場での最後の挨拶を見て、私はそれだけで何かグッとくるものがあった。
映画は作り物だが、ときに映画を創ること、出ること、観ることで人生が大きく変わる人がいる。社会が変わることもある。柳葉敏郎という人も、その影響を大きく受けた一人だったのだろう。苦しんだに違いない。
映画の中身の話を。
他の方々が書かれているように、色々と粗が目立つ作品だった。ただ、その粗さも仕方ないかと許してしまうような、室井という役柄の生き様、そして「許す」「そばで見守る」という無言の慈愛のようなものが、ジワジワと出汁のように滲み出てくるように感じた。その出汁の出方をよくする触媒としての役割を、いしだあゆみが担っていたように思う。
そして、その描き方が、「踊るシリーズ」の冠を付けている以上、完全なヒューマンドラマにまで振り切れきれないことが、中途半端感を高める要因となっていたようにも感じた。
今作で印象に残ったのは、音楽。「WITHOUT YOU」やラストの松山千春「生命」などは武部聡志の選曲だろうが、「正直、ベタだなー」と思った。でも、映画の印象をよりエモーショナルな方向へ持っていく力を感じた。
ラストの去り方。
違和感あるが、「メッセージだけ残して消えるように居なくなる」ためだったのかも。
あの男が、室井慎次の家に入らなかったのは・・・。2人がそれを望まなかったか、製作側が忖度したのか・・・ちょっと後味が悪かった。
いずれにせよ、長きに渡り、多くのファンの心に残る唯一無二のキャラクター、室井慎次を演じ続けた柳葉敏郎さん、お疲れさま。ありがとうございました。
追記:多くの方が、「北の国から」を想起したようですが、私もです。
令和の「北の国から」なんだろうか?
(2024年映画館鑑賞31作目)
人生でワースト映画
人間ドラマに感動したという人が少なからずいらっしゃいますがこれのどこが人間ドラマなのでしょうか?酷評してる人はアクションがないからとかこんなの踊るじゃないとかで酷評してるんではありません。そのやろうとしてるであろう人間ドラマがダメダメだから酷評してるのです。被害者家族と加害者家族のそれぞれ苦悩とかいい題材になりそうなのに何の勉強もせずただ表面をなぞってるだけ。中途半端にそんな重たいテーマを扱わないでもらえますか?実際に苦しんでる方もいるのに。踊るのテレビシリーズは元々アクションやミステリーではなく人間ドラマがメインでした。しかしMOVIE2、3
finalと規模大きくしていくと粗が目立つようになりました。そして、今回人間ドラマに戻すんだと期待していたのにその人間ドラマでさえもこれかーという気持ちに。
人間、室井慎次の結実
君塚•本広•亀山はレビューを読むべき。もう二度と作品を作らないでほしい。
憤りしかない映画。
こんなにひどい映画はない。
踊るシリーズは映画パート1で終わり、
それ以降はどんどん劣化していくのみ。
映画史上最低の脚本と演出。
制作スタッフは誰もなんも言わないのかね、このストーリー、この演出に。支離滅裂。登場人物、誰に共感できるの?子供もったことないの?犬かったことないの?犯罪者は絶対更生しないの?秋田の商店に集まるマッチョ若者は何がしたいの?何者なの?秋田をコケにしてるの?なんで杏は改心したの?なんで室井を困らせようと小泉今日子はするの?
この作品に関わったスタッフ全員、恥ずべきだと思う。
こんな形で室井殺す?犬探しにいって死ぬの??もっと違う死に方あるでしょ。子供と動物と死ぬという最終カード使って、いかようにも感動させられるでしょ。
パート4でクソすぎて怒った感情を久しぶりに思い出した。この制作者は1人も成長していなかった。
それでも見てしまう、、、、ドラマとパート1の残り香に騙されてしまう自分が悔しい。
とにかく続編はお願いだから脚本家と監督を若い才能に変更してほしい。監修に回ってください。お願いします。制作者の方、このレビュー読んで反省してください。あなた方の才能はもう朽ち果てました。
ついに「踊る」ではなくなった
この映画を観る人はどうしても踊る大捜査線の室井慎次を期待する人が多いだろう。
自分もその一人だ。
だから前編のレビューではこの前編だけでは判断出来ないと書いた。
そういう意味でこの後編は大きく期待を裏切られた。
過去のスピンオフ作品では青島他主要メンバーが出演しないとしても「踊る」要素が含まれていた。
しかし今回の作品でついにそれを放棄してしまったようだ。
警察を退職した室井慎次の人生ドラマとしては良かったと思う。
現役時代に犯罪者を捕まえることに没頭し犯罪者の家族の存在を考えていなかったことを反省し犯罪者の子供達に寄り添うことに退職後の生きる希望を見出すのも理解出来る。
子供達に愛情を注ぐ姿は室井慎次というよりは北の国からの黒板五郎に見えた。
簡単に言うと私の期待した作品ではなかった。
”敗れざる後編”
室井慎次 生き続ける者
今回の話は前作敗れざる者より酷かった。いや多分話の順番変えればまだ高評価だったんじゃないかと思う。
敗れざる者 里子の過去や犯人や父親に立ち向かう姿を描く→解決後日向杏の登場、、前編後半に事件発生→室井慎次の小屋燃えED
生き続ける者 小屋の燃やした犯人についてや殺人事件に室井やその家族が巻き込まれ日向杏との仲直りや事件を紐解いてくとか日向真奈美出すなら室井との対面とかやればそれなりに評価高かったと思う。
所謂『踊る…』を期待する人には理解出来ない一流の人間ドラマ
これはシリーズ作品への冒とく?
何がしたいか不明。
『踊る…』が観たい方にはお勧めできません。
前作で色々と伏線を張っていたけど、
それがサクッと終わっていく。
急に距離を詰める町の人たち。
何故か振られる里子の長男。
アッサリ捕まるマギー。
親の呪縛から、何故か解放される里子の長女。
DV親から逃げたはずの里子の次男が、アッサリDV親の元に帰って、案の定またやられて帰ってくる。
放し飼いに近いワンコが猛吹雪の中、何故か逃走。
んで、室井さんが死んだ(?)
ラストに青島登場…で、まだ何か続くんだろうとは思うけど…
何したいかよくわかりません!!!
室井慎次見てきました
踊るではないけど
前編を観て、続きが待ち遠しく先行上映観て来ました。
踊るシリーズフリークとしての目線だと…厳しいですが違うかなと思います。
ただ室井慎次のヒューマン映画として観れば、及第点だと感じました。
結末にかけてストーリーを詰め込んだ感は否めませんが、前編から一貫した秋田の風景は都会住みの心には染み入る物がありました。
ラストのサプライズ!
楽しみが増えましたね。 次作に期待を込め高評価いたします。
室井さんの静と正と生
ひどすぎて自分が室井になった夢見た
2024年劇場鑑賞298本目。
ネタバレ観たくなかったのでできれば先行上映で観たかったのですが先週観たい映画が多すぎて断念。正直青島が出るみたいなネタバレくらいました。まぁそれはある程度予想できてたのでいいのですが・・・。
前編で膨らませた伏線が全部あっさり回収されていって面白くないのはまだいいんです。やはりこの映画最大の問題点は室井が死ぬことです。しかも病気とか、誰かをかばってとかではなく、子供を俺が預かると言ったその足で、家を飛び出した犬を吹雪の中探しに行って遭難して死ぬ、というマヌケすぎる最期。これが本当の犬死にってか!死ぬシーンは明確に描かれないので「勝手に殺すな」と後から出てくる展開を期待していたのですが、何かあった時に渡してくれと頼まれたものを渡しちゃったらもうだめですね。
踊る〜は絶対殉職させないと監督が言っていましたが、だから警察辞めさせたのか!じゃすみれさんもやばいな!
結局最後に織田裕二が出てきたことで「ボクが踊る出るなら柳葉敏郎か室井さんのどっちか殺して下さい」と言ったのではないかと勘ぐらせてしまう、そんな映画を作ってしまったのは罪です。
いやいや秋田まで来たけどちょっと理由できたら目の前でも線香あげずに帰るとかどんだけ嫌いなんだよ。
仮面ライダーオーズ復活のコアメダル以来の記憶から消したい映画です。
日増しに腹が立ってきてこの前ついに自分が室井になって青島と話す夢見てしまいました・・・。
とてもよかったです。
ドラマシリーズからのファン(VHSで全巻購入)ですが、2以降のとにかく人と予算をつぎ込んだ結果ミステリーなのかコメディなのかよくわかんなくなってしまう傾向を捨てて、テーマを室井がドラマ初期では無視しがちがった犯罪に巻き込まれた家族に焦点を当てたのがとてもよかったと思いました。まっとうに生きていく人たちを小馬鹿にし、小さな幸せを奪っていくもの達に、相手の土俵に上がるのではなく、まっとうな生活とまっとうな気持ちで向き合っていくことの勇気と希望に溢れていてよかったです。(たか兄が母親殺害犯に憎しみをぶつけるのではなく、まっすぐと向き合って相手の正体を滔々と語るシーンはよかった。マーチ調のBGMも進んでいく感じがでていてとても合っていた)。最後は、え、こんな感じになるのとは思いましたが、それでも残された家族が「生き続ける者」としてまっとうな生活を送っていくシーンには涙した。
他方、「2」から感じていた底流にある女性蔑視のようなキャラが相変わらず気になった。
「2」の沖田管理官:「結局女はヒステリック」といわんばかりの最後に幻滅。沖田も沖田で男性社会で成り上がっていくには努力や覚悟があったろうに「結局最後は男じゃなきゃだめ」みたいな。真矢みきさんも「2」の後は沖田の印象で嫌なやつ思われ仕事がしずらかったとの記事があったがそうだろうと思った。制作側もさすがにまずいと思ったのか今回の映画も含めて沖田には人事上の配慮が働いたようだ(室井、新城、沖田の当時の中堅キャリアのなかで結局一番出世した)
若手女弁護士:「刑事事件を担当する勢いのよい若い女弁護士なんて結局自分のことしか考えていない」くらいの設定。
児童相談所の稲森いずみさん:経験豊かで子供と親双方のことをよく考えているし、仕事にも一生懸命だと思っていたのに、「結局女は見落とす」みたいになっている。
よく考えると「踊る」シリーズも主役というかラインとしては「和久ー室井ー青島」が中心で、すみれさんも雪乃さんも途中で脱落。制作陣もプロデューサー・監督・脚本とすべて男性なのがやっぱりこういう感じになってしまうなあという感じ。ジェンダー参画というのは形式ではなく、実質的に重要ではないかと思うもの(制作陣(声だしできるポジション)に女性がいれば彼女たちの扱いも少しは変わったのではないか)
悲しい
全554件中、301~320件目を表示








