「なぜ死なせたのか」室井慎次 生き続ける者 あっぽぴーずさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜ死なせたのか
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これに尽きる。
私が続編で1番やってはいけないことは、「過去作からの人気キャラを続編で死なせること」だと思っている(すでに経年や事情で亡くなっていることにしてるのは仕方ない)。
そのキャラは人気があって続編に登場する。
ましてや、独立して主人公になるキャラクターを死なせてしまうなど論外である。
こういうキャラはもはや作り手の者だけではなく、一人歩きしているケースが多く、室井さんもその1人。
物語はまあいい。映画特有の登場人物の多さから、1人1人のエピソードや見せ場が軽い気もする(特に杏)が、2本立てともなればそうそう登場人物を減らすわけにもいかないだろうし、室井さんが諭すことによって、それぞれが改心し、成長していく様も悪くない。
最後に室井さんが温泉で里子と旅行を楽しんだり、堅物の殻を破って成長する姿は本当に微笑ましかった。
最後の青島の登場時に、薪でも割りながら笑顔で青島を迎え、子供たちに自分の親友だ、と伝えて終わっても良かったんじゃないか。
これで青島の物語を新たに作っても、室井さんが出てこないって決まっているんじゃ楽しみも半減してしてしまう。
「踊る~」は青島と室井さんの物語。相棒のいないバディものなんて観る気が起きない。
残念。もっと作品もキャラクターも大事にしてほしいものだ。
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