「ぶっちゃけ、ただの親子喧嘩の話しだよな?」聖なるイチジクの種 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
ぶっちゃけ、ただの親子喧嘩の話しだよな?
映画が始まってから30分、なかなか話しが進まずガールズトークが続く。これは必要だったのだろうか?
お父さんが拳銃を支給されるも、家の引き出しにしまっていたが無くなってしまう。でも、海外だから拳銃はそこらで買える筈だし、
馬鹿正直に拳銃を無くしてしまいました。ごめんなさい。
と言わなくとも、黙っていればよくない?イランって、拳銃を持ってはいけない国だったのだろうか?その辺がよく分かりませんでした。
お父さんは、毎日のように裁判で大忙しで病んでしまう。体制側の人間という事で、町をドライブしていても、どいつもこいつも襲撃者に見えてしまうがカースタントがゆるふわ系なので、特に怖くも無し。
それだと、お話しが転がらないので、お父さんはちゃんと反体制側に住居がバレて住所も公開されてしまう。得物はベレッタ一丁のみ。
お父さんは、生家に逃げる途中に、謎の車に追われる。
さぁ、やっと、37564タイムかと思いきや、予算の関係か車を壊さない程度のはんなりとした腑抜けどもカーアクションはあっさり終了。
おいおい、ここはどちらかの車が路上を何回転もしてスクラップになった車からはい出してからのー?
二丁拳銃、ショットガン、ライフル、バズーカ砲での特撮モノみたく爆破シーン挿入だろうよ?
スマホを持った女と、何か棒のようなモノを持った男が襲いに来た所で何が怖いのでしょーか?
肝心の拳銃を隠した家族が誰かを知る為に、お父さんは母親と姉と妹を尋問する。そして、犯人が分かってお父さんは犯人を追いかけて対峙するのだが...、
何ともあっけない終わり方で唐突に物語は終了しゅる。
映画本編後には、実際のデモの映像が流れて、群衆が体制側に勝利しているような映像で終了する。
これには、体制側も激怒ぷんぷんまるで、矢をもて追われた監督はイラン国外で撮影を実行せざるでござーる。
冒頭に、デモに参加していないのに巻きこれて、顔面にショットガンの実弾を食らって、投獄された、おにゃの子がいたが、あの映像を見て、
おっしゃ!許せねー、ワタシもデモに参加しよう!
と、思う人がいるだろうか?
そして、ラストでお父さんがお前等のつまらない正義感で、あんな事になってしまうが、残された、母親と娘二人はどうなってしまうのだろうか?
お父さんが家族の為に汚ねぇ仕事をして稼いできたお金で贅沢三昧をしていたのに生活レベルを落とす事が今更、できるのだろうか?
その後の三人の、どぶさらい劇場を映画にしていたら、国を追われる事もなかったのに...。
好奇心猫を殺す。つまらない正義感は毒にも、薬にも、ならないし、映画監督のキャリアも殺すというお手本のような映画。
パヨクにだけお勧めの映画だ!