「事前情報なしで観たので物語に意外性があって面白かった」聖なるイチジクの種 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
事前情報なしで観たので物語に意外性があって面白かった
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2022年のイラン治安当局の役人の一家4人の生活と家族の崩壊を描く。
イランで起きた政府への抗議運動(と政府による弾圧や虐殺)を物語の背景にしており、映画では抗議運動と政府弾圧の実際の映像も織り交ぜている。
治安当局の役人の妻の視点を中心に物語は進む。
細かくは書かないが、物語の構造的には「シャイニング」のイランの政治的映画版と言ってもいいほどだと思います。
実質的な主役である妻を演じたソヘイラ・ゴレスターニがとても美しい。
事前情報なしで観たので、物語に意外性があって面白かった。
「聖なるイチジクの種」の意味は、映画の冒頭テロップから、各々が考えることだと思う。
監督のモハマド・ラスロフは、2024年に秘密裏にイランを出国している。そして、映画製作による国家安全保障に関わる罪で、欠席裁判により2024年5月に禁錮8年の実刑判決が出ているそうです。
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