劇場公開日 2025年2月14日

「壊れ行く家族、壊れ行く国家」聖なるイチジクの種 レントさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5壊れ行く家族、壊れ行く国家

2025年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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レント
アビーズ・ラッシュさんのコメント
2025年2月25日

これは素晴らしいレビューだとは思いますが、オヤジなりの家族のために身を粉にしていて、本来持ち合わせていない女性のような細やかな感性をみせただけで、オヤジは理解がないだけというのはあんまりだ。そういう感性がない男性には分かる領域のところで伝えるべきだ。
盗みを働き、嘘もついてオヤジを出し抜こうとする女性の男性をバカにした態度だ。
はじめからオヤジの家族を守りたいという思いを踏みにじるような嘘をつかなければ、オヤジをこんな狂ったバイオレンスマンにさせることはなかった。
そうさせるまでオヤジをコケにした次女の罪は重い。
身内を怒らせて、殺してるだからね。

アビーズ・ラッシュ
正山小種さんのコメント
2025年2月22日

私はセリフの翻訳を気にしてばかりの、意地の悪い、非常にもったいない見方をしているのですが、ご指摘の通り、この作品は隠喩にあふれた作品ですので、終盤の舞台がテヘランという都会でなく、古代の遺跡であることや、娘が銃を盗んだ動機を語らなかったことにも意味があると思います。レントさんのコメント読んでいて、目から鱗が落ちる思いでした。ありがとうございます。

正山小種
正山小種さんのコメント
2025年2月22日

イランという国については、レビューに書かれている通り、イスラム革命後はイスラム国家となり、イスラム的価値観で国家運営をしていることから、近年では若者層がイスラムに対する嫌悪感を持つようになり、無神論者も増えたそうです。
イスラム革命前のシャーの時代には、これとは逆に、思いっきり西洋化に舵を切っており、公の場ではヘジャーブを禁止する政策を行い、イスラムの伝統を守りたい一般大衆からは政府に対する不満が高まったとか。
そのような点を踏まえると、個人的には宗教が問題というよりは、ひとつの価値観のみを是として、他の価値観を全く認めない全体主義的な考えた方が問題なのかなと思っています。
イチジクの種が現政権を枯死させた場合、新たにできる政権がまた別の全体主義的な国家でないことを願います。

正山小種
talismanさんのコメント
2025年2月22日

🔺正山小種さん、速い!ありがとうございます。
レントさん、そのようなことでございます。早とちりですみませんでした!でも一番目のエピソードは映像だけで充分に怖さが伝わってくると思います!

talisman
正山小種さんのコメント
2025年2月22日

talismanさんのレビューに「悪は存在せず」をyoutubeで見たと書いた者です。
私がyoutubeで見た動画は、日本語や英語の字幕がなく、ペルシア語の字幕が自動生成されるだけのものですので、ペルシア語が分からないと意味のない動画です。誤解を生むようなコメントをして申し訳ありません。

正山小種
talismanさんのコメント
2025年2月22日

レントさん、「悪は存在せず」、YouTubeでみられるようですよ。先ほど私にコメント下さった方がご覧になったようです

talisman
talismanさんのコメント
2025年2月22日

レントさんのレビューとコメントはいつも素晴らしく共感することがとても多いです。これからも拝読するのを楽しみにしてます!

talisman
talismanさんのコメント
2025年2月22日

「悪は存在せず」はドイツ映画祭(2021東京)で見ました。ベルリン映画祭で金熊賞受賞ということも知らなかったのですが納得の作品でした

talisman
talismanさんのコメント
2025年2月22日

レビューにとても共感しました!

talisman
talismanさんのコメント
2025年2月22日

コメントありがとうございます。宗教と男性上位はもれなくついてきますね。宗教と対立したり協同する世俗権力も男中心世界だからでしょうか。権力欲、嫉妬、承認欲求が殊更強いというハンコが男性にペタッと押されているみたいで気の毒にも思います

talisman