「只々不快。暗い汚い。 『本作でオーバーツーリズム問題に一石を投じる』ことには、ならないよなぁ。」怨泊 ONPAKU ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
只々不快。暗い汚い。 『本作でオーバーツーリズム問題に一石を投じる』ことには、ならないよなぁ。
只々不快。暗い汚い。
冒頭から、来日のくだりなどは良くて、猿の死骸から寄生虫のくだりが面白かったが、
手帳へのこだわりから、謎の”印”で、なあんだ新興宗教か…となった。
寄生虫の話は何だった?
何で猿だった?
言われるままに、超汚くて暗くて汚い、得体のしれない宿になぜ連泊???
別行動でラブホに泊まればいいし、なんなら泊まらなくてもいい。
骨が出たあとも、KEEPOUTテープを剥がしてでも泊まる。
具合悪いのに自称医師の何かわからない薬を飲み続ける。
・・・もう自業自得の域。
彼氏の言うなりに手術して、一方的に監禁・凌辱・妊娠・出産、フィクションでも観ていて気分悪い。
女性が観たら腹立たしくないのか?
主人公が子供や家族、他人を守るとかではなくて、ただ自分だけ逃げればいい、というのもモチベーションが低い。
反撃しない、できない、少しも解決しない、やられっぱなしのホラーは大嫌いです。
お金払って劇場まで足運んでパンフまで買って2時間弱拘束、悪い気分で帰るという。
何のために今映画を観させられているのかと思う。
泊まる所なくて、旅先でたまたま知り合った親切な日本人が、実は民泊やってて、
「お礼に泊まってって」とか、その民泊が不良外国人に襲われているところを助けてあげるとか、
動機づけがあったらいいのに。
また、日本人は表面上薄ら笑いで、親切なのに、実は何考えているのかわからない、という点をクローズアップした方が怖いのでは???
脚本が手抜きすぎる。
納得いく背景を作ってない。
『本作でオーバーツーリズム問題に一石を投じる』ことには、ならないよなぁ。
高橋和也が「英語ぐらい話せんだよ!」と英語で吐き捨てるシーンはカッコ良かった。
今や超売れっ子脇役、酒向芳も出演してるし、黒川智花、白川和子、菅原大吉など、脇を固める日本人俳優陣が手堅く地味に豪華です。