「つむじ風」雨の中の慾情 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
つむじ風
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まるで誰かの夢を覗き込んでる感覚に陥る。
冴えない漫画家の義男が虚実妄想の世界に
入りねじ回る空間と独特の曖昧さが
じわじわくる。
愛、性欲、暴力、戦争、欲望、金欲が現実と夢の間にヒラヒラと紙のように舞い降りて、混沌と
いう侘しさをずっと引きずっていく。
中村映里子さんは綺麗。
レトロ感と怪しげな色気は似合っていた。
冒頭の雨のシーンが一番好き。
あの哀しさがモノクロだし。
まさかの田んぼの行為は少し笑ってしまったが…。
国家に従わなければならない考えと不均衡な現実が色々な欲を生んだ
そして愛は甘くないのとも伝えている。
つむじ風が余りにも異様で欲望より怖かった。
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