エイリアン ロムルスのレビュー・感想・評価
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原点回帰…かどうかは別として、怖いっちゃあ、怖い。
ノストロモ号の惨劇から20年(だったかな?)、植民地惑星の移民たちは不当労働に苦しめられ、病気の蔓延で死者が増加していた。
支配者はおなじみウェイランド・ユタニ社。
W.ユタニ社は、ノストロモ号の残骸から何かを回収し、自滅を招くことが分かりきった危険な研究に取り組んでいた。そして、ご多分に漏れず研究場所の宇宙ステーションは壊滅し難破船となって宇宙を彷徨っているのだった。
リプリー編の最新作『エイリアン5』の企画を20世紀フォックスが却下したというニュースは、2020〜21年頃流れた。インディー・ジョーンズが復活したのだから、リプリーが復活してもおかしくはないと思うが、もう可能性はないだろう。
ということで、本作の戦うヒロインは植民地惑星で両親を亡くして孤児となった少女レイン(ケイリー・スピーニー)が引き継いだ。彼女にはアンディ(デヴィッド・ジョンソン)という弟がいるが、彼はレインの父親がレインを守るようプログラムした中古のアンドロイドだ。
難破宇宙ステーション〝ロムルス〟に忍び込んで冷凍睡眠ポッドを盗み出し、それを使ってW.ユタニ社の管轄外の惑星に逃げようと計画した悪ガキたち。高速で旋回している小惑星帯にロムルスが激突するまでがタイムリミットだ。ところが、ロムルスで彼らを待っていたのはエイリアンだった…当たり前だけど。
ロムルス船内に倒れていた下半身が破壊されたアンドロイド=ルークは『エイリアン』のアッシュと同じ型で、CG合成でイアン・ホルムの容姿を再現している。これは分かりやすい『エイリアン』へのオマージュだが、シリーズ全般からの引用があちこちに散りばめられている。
こういうのは嫌いではないが、われ先にあの場面は〇〇のこの場面の再現だなどと宝探しに躍起になるマニアが出てきたりして、そういう人には本当に頭か下がる。
私としては、エイリアンの幼体(フェイスハガー)は人の体温と音を察知して襲いかかる…という新説がご都合過ぎる気がして、船内の温度を体温と同じまでに上げて、音を立てずに通り過ぎるという安直な作戦が成功するのは納得し難かったりする。
次から次に降りかかる危機は、脅かし演出も上手くて、怖いっちゃあ、怖い。
主演のケイリー・スピーニーが若いだけに、かなりの体力戦に挑んでいてあっぱれだ。正直、このあたりは楽しめた。
しかしながら…ヒロインがエイリアンをかわして生き残るのは決まり事だとはいえ、本作はエイリアンの方がレインをかわしてるんじゃないかと感じるほど、あざとく感じてしまった。
ハラハラ感はあるものの、このあざとさが安っぽくみえちゃったのも正直なところ。
また、『…4』にあったハイブリッド・エイリアンを踏襲したのか、胎児と融合した(のか?)ラスボスは私はキライだ(気持ち悪い)。ホラーだから嫌悪感を刺激するのは当たり前なのかもしれないけれど…。
一点、あのハイブリッドが産みの母ケイ(イザベラ・メルセード)に対して何をしていたのか、そこが非常に気になる。
このシリーズにはアンドロイドの存在が欠かせない。それが敵か味方かのサスペンスを構成する。
本作のアンディーもその役目なのだが、元々レインを守るよう設定されているから味方に決まっている。そこに万が一と思わせる設定は上手いと思った。
さて、W.ユタニ社の危険な研究は、ケイが胎児を守りたいがために自分に注入したことで想定外の効果を示した。
大きく時が経過した『…4』では人間に寄生させてエイリアンを養殖しようとしていたので、先の研究は頓挫したのだろうから、ある意味では良かったな、と。
監督のフェデ・アルバレスは、怖がらせるための構図やカット割りが上手い。編集の力もあるだろうけれど。
原点回帰なのかどうかは何とも言えないが、「エイリアン」はホラー映画なのだという一つの原点にはちゃんと回帰していると思う。
悪くない
古典の殿堂入り
これぞエイリアン
レトロな宇宙の描写がたまらん
1.2しか見たことないのですが
エイリアン2の放映が38年前ですか。。。
当時10歳のわたしは新聞屋に貰ったタダ券を握りしめ森小路ピカデリーに見に行きました。姉ちゃんとキャーキャー言いながら見た記憶があります。SFの世界観に圧倒され、地球外生命体に思いを馳せた素晴らしい作品でした。
その当時の内容に近い設定で進む『ザ、エイリアン』なエイリアンショーですが。。
ストーリーがなんつーか。
荒い
荒すぎていまいち没頭出来ない。主人公も周りも全員アホすぎて。
何度も同じ失敗を繰り返しながら追い詰められていく様は自業自得やんとしか言いようがないストーリー。
また、子供の頃は受け容れられた先進世界の科学技術の結晶たる設備の数々が、、
なんかすげえチープ。昭和やん。
モニターにドット文字が出てきたり、物理ボタンが多かったり。レバーデカすぎん?
もっと空想科学を発展させたSFにしてほしかったなあ。リアリティが減退するというか、もっと夢をみたかった。
あと自業自得の繰り返しにより生まれたラスボスが、、
え?デザイン悪すぎん?ヒトガタやん、
という最後の最後にエイリアン感の無いラスボス登場で更に残念感が高まり終了。
うーん。
まあ懐かしのエイリアンちょっと見れたからええけど。
もう少しあの生命体の生存意義とかなにか考えさせられる内容だったりとかすれば良かったんですが。
結論つまんないですね。
あとあんまり怖く無かった残念。
アンドロイドの設定はええ感じでした。もう少しええ感じで動かして欲しかったですね。
既視感
エイリアン?…
かなりいい線行ってる。でも…
初日通常と昨日IMAXで計2回観に行きました。
IMAXはさすが大迫力でした。
原点回帰!CG使ってない!とのフレコミだったので、1、2だけを踏襲してるのかなと思いきや今までのシリーズ全部持ってきてます。
エイリアンシリーズの変遷と共に生きてきた身としては、胸熱通り過ぎてちょっと食傷気味。
世界観やダークな色使いはデイビッド・フィンチャー監督の3に近いなと思いました。
それからゲームのエイリアン アイソレーションからも引っ張ってきてる印象。
展開もちょっとこれをクリアしないと先に進めないみたいな感じでゲームっぽいノリなのです。
初めてエイリアンを見る方にとっては新鮮かもしれません。
映画館にも高校生らしき子達が何人も来てましたが、誰もエンドロール最後まで立ち上がりませんでしたよ。
衝撃的な映画に仕上がってるのは間違いありません。完成度・満足度は高いです。
アッシュが出てきた時は思わず、あっ!しゅと言ってしまいました。
演じられたイアン・ホルムさんは他界されましたが、あの声は誰かの吹き替え?AI?
とにかく違和感のない見事なセリフ回し。
だけどCGバレバレなんですよね、ここだけ
CGに頼り過ぎない原点回帰は賛同出来ますがなんでここだけCGっぽいの?
もっと作り物感あっていいんですよ。
展開も原点に戻って欲しかったな。なんだか壮大過ぎるんですよね。
スターウォーズフランチャイズみたいになってきてる予感。
エイリアンはあくまでエイリアンだけで怖がらせて欲しい。宇宙空間で初めて出会ってしまった生命は全く友好的ではない完全体。そこに絶望があるのです。
私の中では1・2以降プロメテウス、コヴナントまでは違う世界線の話です。
あとは音響が進化してるなと思いましたが
これもやり過ぎな感じが…
無音の恐怖を演出するのが上手いアルバレズ監督ですからもっと多用しても良かったのでは。(少し使ってましたが)
それからこの事は大事なので言っておきますが、
音楽が印象に残りません。
1のジェリー・ゴールドスミス
2のジェームズ・ホーナー
ジョン・ウィリアムズと並び天才作曲家のお2人です。
映画の成功は彼らの音楽によって支えられています。
エイリアンはサントラ抜きにしては語れません。私もCDでどれだけ聴いたか分かりません。
ロムルスの音楽もいいんですが、、
(エンジニア顔の化け物が生まれてきた時に若干プロメテウスのテーマ曲が流れましたね)
最近の映画は音楽を軽視してると思います。
踏襲するならそこも考慮に入れて欲しかった。
それでも今回の作品は1、2以降で最高の出来だと思います。
登場人物の若者達も全員魅力的でした。
でもおそらく今までの作品は順応性のない30代40代達が慌てふためいてる所にやるせなさを感じていたんですよね。
若者だとなんでも突破出来そう。
次回はおじいちゃんおばあちゃんでも良いかもしれません。あ、それはそれで怖いもの知らずになっちゃうか。
目配せ凄い
冒頭からタンクトップでヒロイン登場、ダクトも潜るし、とにかくシリーズへのリスペクト全開で『デッドプール3』同様にオマージュとノスタルジーの面白さとそこへの違和を感じまくる展開だったけど、今作もそこにとどまらない魅力と楽しさが味わえて結局楽しかった。
一番良かったのはデザインも含めてブレラン風味満載の、もし『エイリアン』でリドリー・スコットが都市を描いてたらこんな感じだったろうなという冒頭の未来都市風景で、まあノスタルジーなんだけどやっぱり盛り上がる…。
で、中盤まではこれまた真面目にリドリー・スコットリスペクトで、原点回帰的なホラー味溢れる『エイリアン』をやってくれて楽しいし、中盤以降は見せ方の工夫されたバトルアクションをやってくれて、今でこそ『エイリアン』は一作目でしょ、みたいになってるものの、『2』を観た後に派手なアクションに興奮して喜んでいた子供の頃の記憶が蘇ってきて、これも『エイリアン』シリーズの醍醐味だよなあ、というのをあらためて感じた。
しかも後半のストーリー展開では頓挫したらしい『プロメテウス』シリーズも絡めていて、なんかもう全方位的目配せお疲れ様です!という気分にもなった。アンドロイドの愛嬌と不気味さを両方描いてたり、宇宙空間の静寂を見せてくれたり、SFとしての楽しさもあった。
というわけで、消費尽くされた『エイリアン』に真正面から取り組んで、よくまあこんなにちゃんとした映画に出来るよな〜とリスペクトを覚える映画だった。
往年のハリウッドエンタメ作品
人生初のエイリアン鑑賞
1作も見てないですが、完ぺきに楽しめました
役者さんも誰も知らないしとにかく予備知識がないまま
映画館に行きました
こんなんでいいのよ、50超えたおじさんはこれくらいでちょうどいい
悪がヒーローだったり小難しいのもいいけど
ハラハラドキドキが止まらない
冒頭のやりとりはだれそうになったけど
ラストまで一気にアドレナリンが出まくりました
でも、生存率低し・・・
エイリアンシリーズ、原点回帰!
エイリアンシリーズは1と2だけ見たことあります。
あんまり深入りしてません。
公開前に、リドリースコット監督とジェームズキャメロン監督が本作を絶賛しているという記事を目にして、興味を持ちました。
以下、感想です。
時系列としては1と2の間。
冒頭で1のエイリアンが回収されたり、例のアンドロイドが出てきたり(厳密には違いますが)、とにかく嬉しい場面が多かったです。
序盤から弟君に対する差別?発言が目立つなぁという印象でした。
未知のエイリアンと決死の戦いを繰り広げるだけなら、1や2の焼き増しなだけですが、そこにアンドロイドの弟君のおはなしが出てくることで、話の構成としてはかなり差別化できてたのではないかなと思います。
赤い部屋で弟君が白目剥いて硬直するシーンはこっちも顔が引きつってしまいました。
と、思ったら監督さんはホラー撮ってるんですね、道理で。
1のフェイスハガーはキモいだけで、
2では部屋のどこに逃げたか分からないゴキブリっぽさがありましたが、
本作では大量発生笑笑
音を立てずに体温を変えずに…のところは、少しフェイスハガーの強さ控えめに感じました。まぁ仕方ないか。
ロムルスの意味とか、坊主女性の腹から出てくるシーンとか、妊婦さんの逃げるシーン諸々、前半部分は世界観も相まってめちゃくちゃいいんですが、
後半からなんか怪しくなってきました。
無重力システムはいいんですよ。あの銃撃シーン、めちゃいいですよね。2の武器の改良版なのもいい。
ただそのとき銃の弾はほぼ撃ち尽くしたように見えたのに、そのあとのエレベーターのくだりで、結構使えてて、それがずっと気になってました。
あとお姉さんが主人公補正かかりすぎてて、どうせ死なないんでしょう?感が後半で出始めちゃってましたね。 も少し人増やして、お姉さん無双シーンはも少しあとから始まってもよかったのではないでしょうか?
エレベーターのシーンがあまりにもゼノモーフが弱すぎてなんとも…笑
上半身オマージュアンドロイドとの、決別シーンは良きです。好きですよ、出鼻くじかれるのは。
さて、船にたどり着き、ホッとしたのも束の間、なにやら様子が…!
お決まりのシーンですね。ここは良いオマージュでした。でもそのあと出てきた変態は何ですか???
シークレットボスみたいな感じなんでしょうけど、正直キモすぎて普通に無理でした。笑笑
ラストのあとちょっとで小惑星群にあたる!やばい!みたいなシーンとか、メチャクチャ興奮しました。
1のハラハラ・ドキドキも感じ、
2の大興奮バトルっぽさも感じ、
それでいて豹変弟君を助けにいくお姉さん、アンドロイドをちゃんとヒトとして扱っているお姉さん、
1と2のいいとこどりでありながら、現代社会への風刺のような映画でした!
これを機に3、4、プロメテウス、コヴェナントも観てみようと思います。低評価が散見されてても見ますよ。絶対に。
映画の流れは「エイリアン>13日の金曜日>エイリアン」な感じ。3以降よりはかなりマシ
初代エイリアンはホラーに新機軸を打ち立てた名作。いやつまりちゃんとした思考・行動力ある大人がきちんと作戦を立てるのに切り崩されるところとか。一番怖いのはエイリアンより・・なとことか。ギーガーの素晴らしいデザインとか。
その後2は見事な戦争映画。3以降はスピンオフも含め全部駄作。
巻き直しを懸けたロムルスは、ヤングアダルト市場を狙っている。スパイダーマンみたいな戦略。それは商売としてはまあわかる。伏線も全部わかりやすくて、このへんも中高生向きな感じ。
んで冒頭第一幕はいいのよ。初代へのオマージュもあちこちあるし美術は見事だし。全体に初代+ブレードランナーで、リドリー・スコット感凄い。それに最後の第三幕も「エイリアンシリーズ」らしさはあって悪くはない。
第二幕がなあ……。古いホラー映画スタイルに退行しちゃってる。いやつまり若いチンピラがぎゃあぎゃあ騒ぎながらひとりずつ惨殺されるというね。13日の金曜日になってるw あの手のホラーは登場人物に馬鹿な行動をさせておいて観客のヘイトを煽り、殺害シーンへの忌避感・罪悪感を緩和する。本作もまさにこれ。
というわけで採点7/10かな。中途がもう少しマシで、エイリアン出産からの気持ち悪さがなければ8。
あとSFとしての科学考証面はボロカス。脱皮したばかりのエイリアンが食物も取ってないのに巨大化するとか(このへん1からの欠点)。無重力<>重力ありが伏線なんだけど、重力ありから無重力化すると人も物も浮くとか。んなわけあるかい。無重力は浮力発生とは違うわw
まあまあ
エイリアンを観てきたファンとしては面白い。 このシーンはあの作品のあのシーンだね、セリフそのまんまだというか楽しみはある。 凄い気を遣って作ってるなと感じた。 ニューズウィークの批評で今までの作品の縛りがあってそこから出れないからある程度予想出来るつまらなさがあると言う意見にも少し同意がある。 このシリーズの監督は新しい人がしてその中で自分らしさをどう出すかと言う面白さがあるのだけどシリーズリスペクトがありすぎてそういうエネルギーは少なかったかも。 エイリアンを抜いてどんな作品と聞かれなら、高校生が夏休みに羽目を外して酷い目に会うという映画、悪魔のいけにえ 13日の金曜日みたいな作品ジャンルの一つだと思います。 例えが古いか^_^ 最近その手の作品観てなかったからちょっと微笑ましかった。
やや物足りなさ
エイリアン第一作目の衝撃は忘れられない。
あらゆる意味で新しく斬新で、完璧な映画だと思った。
それだけに続編の数々はどうしても第一作と比較してしまい、物足りなさを感じてしまう。
それでもエイリアンシリーズは常に何かしらの新しい要素(観客を驚かせる仕掛け)のチャレンジがあって、それが好ましいと感じてきた。
今回の作品には残念ながらあまりそれは感じなかった。
一作目のリブートのような印象。
一作目の面白い要素を使って、さらに大衆受けしそうな設定を詰め込んで、新しいエイリアンをつくってみました、というような。
しかし、一作目と大きく違うのは、登場キャラ。
一作目では宇宙船の搭乗員たちは高度な教育を受けた理知的な大人たちのようだったが、今作では教育を受けられないひどい搾取を受けている貧困層の若者たち。
その設定がなんだかありがちなホラー映画のようでリアリティを下げているように思った。
でもこの世界で使われてるコンピューターや機械類は妙に生々しくて良いと思った。
あと、人間とAIの対立と協力というテーマをしっかりと継承して発展させている点も良い。続編でこのテーマをさらに掘り下げるのかな?
それにしても、宇宙開拓時代になっても、こんな旧式の植民地時代みたいな大量の人力の労働とか残るもんなのかな? 今のところこの映画での未来描写には数々の疑問がある。
当初はつまらなかったが・・
文句なし
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