劇場公開日 2024年9月6日

「エイリアン1作目の続き(時系列としては)」エイリアン ロムルス 椿六十郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5エイリアン1作目の続き(時系列としては)

2024年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

解釈が諸々間違っていたらごめんなさいね
1作目の続き、という縛りのため1作目当時の科学力(の表現)を踏襲することと
現代の科学力のはざまでどう映画の中で表現するかは大変だったと思う
今見れば、コンピューターの表現も四角いブラウン管にドット文字とか
「古っ」て思っちゃう人がいっぱいいると思うが、エイリアン1の流れの時代なら
あまり現代っぽくするわけにもいかず、結果的にはいい味を出していたと思う

ただし、本作が無くてもエイリアンシリーズに何も影響しないし(実は影響してる?)
懐かしのアンドロイドも現代の技術でリアルに「出演」してくれているし
(1作目はチームの中にアンドロイドが紛れている事がサプライズ的に描かれていたが
 本作ではアンドロイドは普通に人間社会にもう存在している設定だったのが多少違和感)
「人間は感情的で冷静な判断が出来きず、生き残れる可能性は無い」
いいね、このセリフ好き とっても彼らしいセリフだ
1作目で「君たちには同情するよ」と言ってニヤッと笑う彼としっかりシンクロしてる

ただし、作品として面白いかと言われたらこの点数になってしまう
主人公たちがただただ幼く、無知であり、行動が稚拙なのだ
アンドロイドたちが導かねば一瞬たりとも生き残れない環境では
観客たちはエイリアンの怖さからくる絶望感と戦っているのか、ガキんちょ達の
生存能力の無さからくる絶望感と戦っているのかわからなくなるのだ

ただ、エイリアンシリーズを愛している人たち(私もそのひとり)は観て置いて損はない
面白さとは別なのだ、このエイリアンの世界観に連れてっていってもらえることは。

椿六十郎