「素晴らしい! 傑作揃いの奇跡のSFシリーズにまた新たなる傑作が誕生!!」エイリアン ロムルス Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい! 傑作揃いの奇跡のSFシリーズにまた新たなる傑作が誕生!!
IMAXの画角で撮られた作品ということでIMAXで観ました、とにかく凄い!最高です!
フェデ・アルバレス監督のプレッシャーは並大抵のものではなかったでしょう
なにせ半世紀に渡って製作されてきた1作め入れて6本の作品が全て面白いという奇跡のSFシリーズの続編に挑もうというのだから、ぶっちゃけ正気じゃない
しかも世界レベルでシリーズ中の人気ランキングで必ず1位と2位になる1作目と2作目の間の話を撮ろうというのだから信じられない勇気
でもやるだけある、自信があったんでしょうね、旧作のファンも満足するであろう素晴らしい作品に仕上がっていました、もう尊敬しかありません
とにかくストーリーが面白く、テンポが良くて全編、息をのむ緊張感とド迫力映像に圧倒される、最高にエキサイティングなドライブ感を堪能できます、これはジェームズ・キャメロン監督の手掛けた『エイリアン2(1986)』に似ているかもしれません、ビークルや宇宙船なんかの雰囲気とスピード感のある編集などを見ていてそう思いました
そんな作り手の素晴らしさもさることながら、個人的には本作の主人公でシリーズ4人目の“エイリアンと闘う女戦士”レインを演じたケイリー・スピーニーさんが最高に良かった!
今年の春に『プリシラ(2024)』でエルヴィス・プレスリーさんの奥さんプリシラを演じたとっても綺麗で若々しいケイリーさんを見て、「え、この子が今度エイリアンと死闘を繰り広げるの?無理じゃない?」と思ってましたが、美人は変わらないけど別人のようになっていて、メチャクチャかっこ良くてイケてました
怒涛の様に次々に襲いかかる危機に対し立ち向かう“面構えと目つき”が最高、アクションがこんなに似合う若手女優さんは久しぶりじゃないかな、今後がすごく楽しみです
そして今作でも登場するアンドロイドのアンディを演じるデヴィッド・ジョンソンさんも良かったですね、ファームウェアを入れ替えることで2通りのキャラクターを演じ分けており見事でした
そして今回も新しい描写に興奮しました
エイリアンが酸をピュッピュッと飛ばして攻撃してくる所、怖かったですね
そして無重力状態の中でレインが銃でエイリアンの群れを撃ちまくって酸が飛び散って浮遊する所など、なかなかの新アイデアに唸りました
ちょっとだけ思うことがあったのはラストに出てくる新種のエイリアンですかね、あれだとモンスターものやゾンビもののテイストと変わらないので、もうちょっと違う描き方がよかったかもとは思いました
『エイリアン4(1998)』で切ない最期を遂げた“ニューボーン”をさらに越えるエイリアンと人類のハイブリッド種、しかも白塗りな所が『プロメテウス(2012)』や『エイリアン:コヴェナント(2019)』のエンジニアもちょっと入ってますかね
ま、でもそんな所も楽しんじゃうぐらい、総じて大満足、全く期待を裏切られなかった傑作の誕生に立ち会えて最高にエキサイティングな気分です!