「微かな希望の光?」ブリーディング・ラブ はじまりの旅 流離いのオオハシさんの映画レビュー(感想・評価)
微かな希望の光?
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娘のヤク中アル中ぶりがあまりにリアルで、行動が破天荒すぎるので
いつ危ない目に遭ってしまうか、またぶっ倒れないかハラハラして怖かった。
よくこの役柄で親子で共演したなと感心。
大好きだった父に小さい頃置いていかれ、今も辛い想いに苛まされている娘。
長年の疎遠で娘のことが分からず、負い目もあり強く諌めることができない、でも助けたい父。
二人とも極めて不器用で、ギクシャクぶりにこちらも落ち着かない。
娘の気持ちも父の気持ちも両方理解はできる一方で
「娘、だからといってそこまでぶっ壊れるか?全部親のせいにしてないか?」
「父、さすがにずっと疎遠なのはひどくないか?あと、娘の前で新しい家族の話題するときは気を遣え」と心でツッコミ。
ロードムービーなだけに様々な人物と出会うが、特に印象的だったのは娘のアソコを売りのお姉さんに見てもらい、その後お姉さんが一瞬自分の夢を映し出してくれる場面。
どん底の状況で魅せてくれた目映さ美しさ。
終盤、リハビリ施設を逃げ出してくる娘が、去らずに残っていてくれた父の姿を認めたシーンには少し泣けた。
ただあまりにも酒漬けクスリ漬けで本当に酷い状態の娘なので、現実的には社会復帰までかなり大変なのでは?
完全ハッピーエンドにはほど遠い。わずかな希望の光が見えただろうか。
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