アビゲイルのレビュー・感想・評価
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チュチュ
予告、前情報まったく無し。
この可愛い子がどうなるの?って思いながら誘拐からの実名名乗らず、過去を詮索されない6人。そんな彼らはネズミと呼ばれる。
なんか俺の過去をあててみなとか謎のゲームをやったりするんで、アビゲイルはいつ、なにやるんだろ…と少しダルい。
誘拐したバレリーナの少女アビゲイルを24時間監禁するだけで大金貰えるぞ、ヤッホーい!!
簡単じゃん。
唯一、ジョーイと名付けられた女性は子供を持つ母としての同情か優しく声をかけ、乱暴はしないと約束の指切りをかわす。
そして、自分は父から愛されてないと訴えるアビゲイル
アビゲイルの父親が政界も動かすヤバい相手だと知って逃げ出そうとするもドアは鉄格子、窓にも鉄板。
それに加えてアビゲイルの覚醒。
実は吸血鬼!
なんだってー!
次々とメンバーを殺っちゃうアビゲイル
その姿は髪に羽のアクセを付けて血みどろのチュチュ、ピカピカと光るトゥシューズ、口周りはベロリと血の口紅
優雅に軽やかに踊りながら殺人を楽しむ姿は新しく、とても美しい。
そんな吸血鬼バージョンの牙ギリギリのアビゲイルちゃんでも可愛いし、なんか応援したくなるぞ
吸血された女性を操る時、アビゲイルと同じポーズをなぞりながら踊りながら迫ってくる表現は良かった。
ニンニクも効かず、十字架を握りしめ男の胸をザクザク刺す
朝になるまでに殲滅かな?
実はその屋敷はアビゲイルちゃんの殺人おもちゃハウス
主導権を握ってたランバートさん
彼もアビゲイルを殺したいんだよ、一緒にやろうぜ!とフランクに吸血鬼になって戦って欲しいと持ちかける。受け入れる彼。
さすがに1対2ではアビゲイルも手を焼く。
瀕死の状態でアビゲイルはジョーイに約束の指切りを差し出す…
フランクがジョーイを洗脳しようとするもてんで効かず、年季が違うわよ的なことを言ってのけるのかっこいい
アビゲイルを助け、通じ合う2人
そこへ、父親登場
めっちゃ存在感ある〜
アビゲイルの訴えによりジョーイは無事脱出
きっと息子のもとへ
父親との関係やランバート、死体プールにするほどアビゲイルのおもちゃを集め遊ばせるのは?
最初のアビゲイルの電話の主は誰だったのか?
なぜ父親に愛されていないというのか?
いろいろと謎もあるが、美しく踊る華麗な美少女とゴア描写も良かったので良作品
幼顔の殺人鬼…エスターが何度か頭をよぎる…
デートムービーにおすすめ❣
とにかく、おもろーでした
ラストまで怒涛のどんでん返しの嵐
設定が新しいのでどう終わるのか先が読めない
だけど古典的な密室ホラーなので最後にサバイブするのはきっと主人公なんだろうなと
ある程度のお約束もあるのでそんなに頭をつかわない作品
子役の子演技うまかったな
ギリギリ納めてる感じですごい映画
なにかいろいろな人気作品をちょっとずつ要素として散りばめているような。途中ホームアローンのような子供VS泥棒的なシーンまできたときは、これは「家族で楽しむ映画」なのかな?とか。グロイの苦手なひともまぁギリギリ耐えられるくらいのグロさかもです。いろいろな要素つめこみすぎて中途半端というよりギリギリ納めてる感じですごいなと思いました。
笑えるホラー
あらすじ段階で気がつくべきたった
バンパイアがバレエダンサー
うん、新しいよ
そしてアビゲイルは完全にネタが尽きたゾンビ映画に吸血鬼とバレエダンサーをぶっこんで来た映画だった
バレエダンス攻撃するアビゲイルちゃんにはもはや笑うしかないね
けっこうよかった
最初いい評判がなかったので見ない予定にしていたのだけど、だんだん気になってきて見に行く。するとけっこう面白い。予告でほぼネタバレしていて『フロム・ダスク・ティル・ドーン』的なものかと思っていたらテイストがちょっと違う。急にジャンルが切り替わるのではなく、トーンがそのまま地続きだ。
太陽の光に当たると人体爆発が起こる。心臓に杭が刺さっても爆発する。表現が豪快だ。ニンニクと十字架は効き目がない。反射光でも効く。バンパイアの歯が汚い。
人間ドラマが丁寧で面白い。アビゲイルの人物像があまり語られなくて、前日譚がそのうち作られそうだ。
ラストシーンは主人公が無事に館を出られるのかすごくハラハラする。出てからも車でグズグズしているので、早く行けよと焦る。
アビゲイルが可愛い
調度品が凝っていてディズニーアトラクションみたいでした。
細身の身体でちょこちょこ歩き、あどけない顔で恐ろしいセリフを口にするアビちゃん。
可愛くて印象に残りました。
(ちなみに、「バレエってムカつくんだよ!」というとある人の台詞にも笑った)
こんな少女になってみたいものだ。
私がアビちゃんになるには転生が必要だが
妄想の中でいつでもアビゲイルになれるスキルを手に入れた。
日本ではPG15なんだけど主演の少女が撮影当時12,3歳っていうのはいいのだろうか。
娑婆に帰ってもろくな事をしなさそうだった他の登場人物と違い、生き残った人には愛があった。
ところでディーン役の俳優さん(アンガス・クラウド)、ウクライナルックのイケメンだったが、本当に薬物中毒で昨年亡くなってしまったそうで、エンドロール前にも追悼のメッセージがあった。あのダルそうな喋り方はジャンキーの演技かと思ったがまさか素・・・?って事はないよね?この映画以前にも薬物関係の役を演じていたみたいで、役に喰われたんでなければいいけれど、クズ野郎の役を演じていてもグッドルッキングだったので嫌な印象はなかった。むしろサミーが昭和のレディースみたいなファッションであんな人今時いるか?と思ってしまった。ピーターは清原和博に果てしなく似ていた。
Shall We Death?
誘拐した子供がヴァンパイアだったと種明かしをしているところからどんな展開を見せるんだろうと気になっての鑑賞。
しっかり大好物の映画でした。血飛沫満載、ヴァンパイア満載、意外な展開連発と大人向けのハッピーセットみたいな作品で嬉々として観れました。
誘拐グループがちょっと抜けてるところのある人たちなので、普通にピンチになったりしながらもお屋敷まで連れて行って子供を監禁まではスムーズに進むんですが、この時点でキル数だいぶ少なくない?尺持たなくない?と不安に襲われましたが、そんなことなく楽しめるので不安は杞憂に終わりました。
お調子者は首をパックリいかれて、海兵は振り向きざまに顔の半分抉られ持ってかれてとインパクト強めの絵面がやってきて犯人は誰だ誰だの探り合いが始まりつつも、互いが互いを信用しているわけではないので牽制しまくったりの展開でゾワゾワさせられますが、誘拐した子供のアビゲイルが正体を明かしてから一気に物語が面白さにも血飛沫的にも加速していきます。
アビゲイルがとても魅力的なキャラクターになっていたのも良かったところです。
子供の姿だけど何世紀も渡って生きているでぇベテランですが、子供のフリが抜群に上手いのとバレエのキレの良さとどこを切り取っても魅力的で、印象に強く残る演技をしていたアリーシャ・ウィアーさんは今後も観続けていきたい女優さんです。
アビゲイルが直接手を下す描写が少なかったのは勿体無いかなと思いました。
メイン格のジョーイは子供思いな面が見えてアビゲイルを気遣いながらもディープな過去が足を引っ張っていたりとでキャラクターが濃くてとても見応えがありました。
元刑事のフランクは結構テンパリ屋かつ狡猾な奴ですがやる事はやってくれるので頼もしいですし、取り立て屋のピーターは筋肉モリモリマッチョのアホですがリアクションが大きくて見ていて楽しいキャラでした。
サミーはハッカーで知的なキャラのはずなのに一番酷い目に合うのが可哀想であり面白くもあり、死体だらけのプールに落ちてグッチョグチョになってもキャスリン・ニュートンは美しかったです。
サミーはアビゲイルに噛まれた傷が原因でヴァンパイアになってピーターをぶっ殺したと思ったら、鏡に反射した光で綺麗に爆散しますし、フランクは仕掛け人のランバート(こいつも吸血鬼)に噛まれて覚醒してめちゃ強吸血鬼になってジョーイの前に立ち塞がってきて展開が二転三転して目が驚きっぱなしでした。
ピンチに陥ったタイミングでアビゲイルが颯爽と現れてジョーイを助けるところなんかテンション上がりました。
そこからは手を組んだアビゲイルとジョーイでゴリ押してゴリ押して杭を心臓に突き刺して全身破裂しての結局血まみれになりつつも生き延びた時は思わずガッツポーズしてしまいそうになりました。
まさかの協力体制で勝利をもぎ取るなんていう展開は予想外で、良いエッセンスになっていたと思います。
お父さんがババーンと出てきたオチだけはちょーっと弱い気がしましたが、全編渡って楽しめた良作でした。
こういう古典的なものに一捻り加えた作品はなんぼあっても良いので製作陣の皆様方、色々とお願いします。
鑑賞日 9/21
鑑賞時間 21:20〜23:20
座席 O-15
スプラッターよりも不潔さがダメな人はキツい映画かもしれません
2024.9.19 字幕 MOVIX京都
2024年のアメリカ映画(109分、R15+)
訳あり少女の誘拐によって、未曾有の事態に巻き込まれる犯罪グループを描いたスプラッター系ホラー映画
監督はマット・ベティネッリ=オルラン&タイラー・ジレット
脚本はスティーヴン・シールズ&ガイ・ビューシック
物語の舞台は、ヨーロッパのとある町(ロケ地はアイルランドのダブリン)
麻薬中毒から立ち直りつつある元陸軍衛生兵のジョーイ(メリッサ・バレラ)は、ある計画に参加していた
それは、12歳の少女アビゲイル(アリーシャ・ウィアー)を誘拐して身代金をゲットしようという作戦で、誘拐自体は予定通りに行われた
ジョーイたちは、リーダーのランバート(ジャンカルロ・エスジポート)の命令により、彼女の住む屋敷へと向かい、そこでアビゲイルを監禁することになった
参加したのは、元ニューヨーク市警の刑事・フランク(ダン・スティーヴンス)、元海兵隊の狙撃兵・リックルズ(ウィリアム・キャトレット)、ハッカーのサミー(キャスリン・ニュートン)、地元のギャング・ピーター(ケヴィン・デュランド)で、彼らの護送にディーン(アンガス・クラウド)があてがわれていた
監禁は12時間、その後にアビゲイルの父(マシュー・グッド)との取引が行われるはずだった
だが、ディーン、リックルズが何者かに殺され、その屋敷には何者かがいるのではないかという空気が立ちこもる
また、アビゲイルの父が実は裏社会の大物クリストフ・ラザールということがわかり、さらに不穏な空気が漂い始めるのである
映画は、誘拐した少女が実は吸血鬼で、その父も吸血鬼でした、という内容で、アビゲイルを監禁していたと思っていたものの、実は反対に監禁されていた、というテイストになっていた
この時点での生き残りは、ジョーイ、ピーター、サミー、フランクの4人で、彼らは「吸血鬼について知っていること」を共有しあったりする
そして、心臓に打つ杭をビリヤードのキューを加工するなどで応用し、日が昇る時間まで耐えようと考える
映画は、単純なスプラッターホラーで、これまでの吸血鬼のイメージを踏襲する内容になっている
特徴的なのは、日光浴びたらバーン!とか、杭を打たれたらバーン!という、ド派手な死に方だろうか
噛まれたら操り人形ヴァンパイアになるのだが、そのあたりの設定も非常にわかりやすく、噛んだヴァンパイアが死んだら吸血鬼化しない、というものになっていた
予告編で「アビゲイルがヴァンパイア」ということがわかっているので、ヴァンパイアになるまでが長く感じる
だが、正体を表してからはすごいスピード感になってくるので、待ってました!という感じに仕上がっているのではないだろうか
いずれにせよ、ヴァンパイア映画の基本的な要素が満載で、配役の勝利と言えるほどに主演のなりきり具合がハマっていた作品だと言える
ラストに登場する父親の存在感も圧倒的で、娘の言うことはちゃんと聞くところは面白い
スプラッター自体は大丈夫でも、死体プールに浸かったサミーがそのままの服で行動しているとか、血まみれのジョーイがそのまま車を運転するとかの方がキツいと思う人が多いかもしれません
一昔前のホラーだったら、サミーはシャワーを浴びるサービスショットを披露する役で、そこでピーターが殺されると言う展開になったのかな、とか余計なことを考えてしまった
ニンニクと玉ねぎの違いがわからないのもツボで、所々に配置されている真剣なギャグも良かったのではないだろうか
大山倍達曰く、アメリカにはバレリーナとは喧嘩をするなという諺がある!
この作品の主人公アビゲイルは小さい女の子だけど、ヴァンパイアでただでさえ筋力半端ないのにバレリーナの持つ体幹を活かした攻撃で自分を誘拐した反社共を次々と血祭りにあげていく。攻撃の際に踊りながら煽る余裕を見せながらw
これこれ!やっぱりヴァンパイアは牙を剥き出しにして、蛇みたいにシャーって言いながら獲物を威嚇しないと!これはヴァンパイア映画の様式美だよ?
あまりにもつまらなくてレビューするのを止めた、ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセティング・スーサイダル・パーソン ← 長ぇよ
は、吸血鬼を描写するには必要不可欠なキバすら生えてなく、吸血鬼一家に生まれたゲジ眉前髪ぱっつんの主人公の吸血鬼少女が人間の生き血を吸えなくなった原因となった、生身の人間を家族が食べるシーンすらカットしたのは間違い。
どんなに頑張っても、劇団員の総人数よりも客が少ない売れない地方劇団みたいな貧乏臭い演出は改めて欲しいもんです。どうしてもこの演出でやりたいなら舞台演劇でやってください。
ヴァンパイア映画を普通の青春映画にして何が楽しいのか?人を噛み殺さないサメ映画みたいなもんだぞ?お約束は守らなきゃいけないよ。
あぁ、スッキリした。これでヒューマニスト・ヴァンパイア・シーモンキー・コンサルティング・スーさん釣りに行こうよ・パイソン( 変わってるし)は成仏しました。ナンマイダ〜、ナンマイダ〜。
閑話休題、大金持ちの娘だとしか知らない反社共が立て籠もる屋敷が実はヴァンパイアの屋敷だった事に気づいた時の慌てっぷりといったら、もう本当にいい気味だった。
アクション映画のお約束、何でもハッキングできるスーパーハッカーはご都合主義半端無いけどそこは娯楽映画のお約束ということで目をつぶりましょう。
ヴァンパイアに噛まれたら、その噛まれたヴァンパイアの下僕になりさがるので噛む噛まないの地獄絵図。バタリアンを思い出したけど例えが古すぎですね。
ヴァンパイアはこれだけ強いのに日光を浴びると身体が爆発してバラバラになっちゃうのは派手すぎて笑えます。
最後にヴァンパイア少女アビゲイルの父親が登場した時の世界の終わりドラゲナイドラゲナイ感は絶望したなぁ、ヴァンパイアに喧嘩売っちゃいけないや。
ヴァンパイア少女の肉弾戦はスタントマンいたのかな?子どものスタントウーマンっているのか?あまりにも格闘がうまくて格闘技習いに行きたくなりました。
何故か、上映館が多いのでどこに住んでいても見れるから時間があったら是非鑑賞する事をお勧めします。
一つ疑問だったのはEDロールで誰かを追悼してたけど、何の関係者だったんだろうか?それが心残りです。
← 犯罪者一味の刺青姉ちゃんでした。
「プリンセスチュチュ」ヴァンパイア爆誕!(笑) 恐怖と笑いの絶妙なるマリアージュを堪能。
バレエの技で相手と戦うって、猛烈なデジャヴがあるんだけど……
って、あの大傑作アニメ『プリンセスチュチュ』じゃないか!!!(笑)
あと、「筋肉バカ」のピーターとして登場したケビン・デュランドが、影武者レベルでイーロン・マスクに似ていて、びっくりした(最初イーロンがでてるのかと……ww)
あれ、たぶん私生活で100回は間違われてると思うよ。
― ― ― ―
ふつうに面白かったです!
出来の良いマニアが、愛する旧作の要素をバランスよく按分して作った、お化け屋敷ホラーの良作。
何よりも、「ホラー」は「コメディ」と紙一重、表裏一体であることをきちんと踏まえて作られた作品である点がうれしい。
さすがは、『スクリーム』のリメイクを卒なくこなしたコンビだけのことはある。
とにかく、恐怖と笑いはそもそも親和性が高いし、やりすぎた恐怖は容易に笑いへと転化する。ここのロジックをしっかり理解したうえで、面白がってやりたい放題やらかしているのが、実に楽しそうでよろしい。
やっていることは、結局のところ『エイリアン(79)』と同様の「閉所で怪物が無双するホラー」の再生産なのだが、そこに「恐るべき子供」としての女ヴァンパイアをバレリーナの格好で導入し、さらには「狩るもの」と「狩られるもの」が逆転する「猫とネズミのゲーム」の要素を加味することで、ある種の「模様替え」にうまく成功している。
ヴァンパイア・ホラーといいながら、実質的には絵に描いたような「お化け屋敷ホラー」としての展開に終始し、かつ、ゴチック館での殺人劇という古式ゆかしいマナーハウス・マーダーケースの型を踏襲している(作中ではアガサ・クリスティーへの言及がある)点もオールド・ファンの心をくすぐってくる。
それに、なにはともあれ、チュチュを着てバレエを踊りまくりながら襲ってくる子供のヴァンパイアという存在には、相当のヴィジュアル・インパクトがある(笑)。
「大人の想像以上に踊れて演技のできる子供に依存する」カルチャーは、昨今では『ビリー・エリオット(05~)』の大成功によってミュージカル・シーンに定着している印象があるが、まさに今回の子役アリーシャ・ウィアーは、ブロードウェイの『マチルダ・ザ・ミュージカル』(22)から引っ張られている。実際に観た印象で言えば、アビゲイルはほぼ「主役」として全編で気高く君臨しており、実にいい子役を見つけたものだと感心する。
対する犯罪者集団にも、どこか人間味と愛嬌のあるキャラが揃っていて、観ていてそこそこの愛着が湧くし、その分、ひとりまたひとりと屠られていく展開には釘付けにさせられる。ヒロイン役のメリッサ・バレラは、監督コンビの過去作、リブート版『スクリーム(22)』と『スクリーム6(23)』でも主演をはっており、スクリーム・クイーンとしての貫禄十分だ。
終盤の展開のひとひねりにも、観客に先を読ませない創意と工夫を感じさせる。
ここで「父親の不在と子供の葛藤」という要素をぶち込んで来るあたりに、『スター・ウォーズ』の国アメリカの「業」のようなものを感じる(いつも最後は「父親との関係性」の話に落ちつく)のは穿ち過ぎだろうか。
― ― ― ―
以下、元ネタなどについて、箇条書きにて。
●まずは監督コンビ自身が言及しているとおり、クライム・サスペンスが中盤でヴァンパイア・ホラーに「浸食」されていくおバカ展開については、ロバート・ロドリゲス監督・クエンティン・タランティーノ脚本の『フロム・ダスク・ティル・ドーン(96)』の組みたてが、間違いなく祖型になっている。
●冒頭で、謎のリーダーが本名のわからないメンバーを集めて、それぞれに綽名をつける流れは、タランティーノの『レザボア・ドッグス(92)』への明快なオマージュだ。
今回はシナトラ軍団=「ラットパック」と同じ、フランク(・シナトラ)、ピーター(・ローフォード)、サミー(・デイヴィスJr)、ディーン(・マーチン)、ジョーイ(・ビショップ)の名が振り当てられている。字幕だけ見ていると、リックルズだけが仲間外れの綽名をつけられたようにも思えるが(しわくちゃ顔だっけ?)、ドン・リックルズも実在するシナトラの親友のコメディアンから取られた名前だ。
ちなみにシナトラ自身、思い切りマフィアの息のかかった人間だったが(『ゴッドファーザー』にはシナトラをモデルとする歌手が登場する)、ここではラットパックのメンバーが出演した強盗映画『オーシャンと十一人の仲間(60)』も、当然念頭に置かれているはずだ。
●メンバーのなかにひとり裏切者が隠れ込んでいる、という中盤以降のネタも、おそらくなら『レザボア・ドッグス』を踏襲したアイディアではないか。
●大人の侵入者がハイテク屋敷で子供にコテンパンにしてやられる展開というのは、もちろん『ホーム・アローン(90)』を祖型としたものだ。ここに『エクソシスト(73)』とか『エスター(09)』とかの要素が加わって、さらにスウェーデンの吸血鬼映画『ぼくのネリ(08)』およびそのアメリカ版リメイク『モールス(10)』の影響も色濃く盛り込まれている(少女としての外見、大人と子供の組み合わせ、首謀者に見えて下僕、実は何百年も生きている、他)。
●ヴァンパイア映画としては、チャイコフスキー「白鳥の湖」の使用が、ベラ・ルゴシ版の『魔人ドラキュラ(31)』への目配せになっている。なお、『ブラック・スワン(10)』もしくはバレエ内の黒鳥を意識した演出でもあるかと思ったが(『プリンセスチュチュ』における「るうちゃん」みたいなやつ)、そちらはあまり気づかなかった。むしろダンス・アクション演出としては『M3GAN/ミーガン(23)』あたりを意識している印象もある。
あと、吸血鬼の歯の生え方とか、死んだら派手に爆散する様子とかは、たぶん『フライトナイト(85)』を念頭に置いて作ってるんじゃないかとも思いながら観ていたが(あれもホラーとコメディを融合させた楽しい吸血鬼映画だった)、あとでパンフを見たら脚本家のお気に入り映画としてモロに『フライトナイト』の名前が挙げられていた。
●話としては、表に見えている誘拐事件と、裏で展開している真相との「ギャップ」や「ロジック」自体は、基本的に良く出来ていると思う。
でも、大富豪の令嬢を誘拐しようとさんざん下調べしたうえ、「現地まで行って」「ハッキングまでして」侵入しているのに、誘拐する少女の父親が誰か、実行犯の誰も気づいていないというのは、さすがにあり得ないでしょう(笑)。あんな大きな家が誰の家か、調べたハッカーにわからないはずないし。
あと、いくら寄せ集めの実行犯集団とはいえ、誘拐当日の夜から全員で飲んだくれて、誘拐した少女を部屋に置き去りにしたまま誰も見張りすらつけていないなんてことはやらないと思うけど。全員バカなんだからしょうがないって話なんだろうけど、あのへんはちょっと作り手の都合が優先されている気がしたなあ。
それに、「誘拐場所」が少女の住む大邸宅ってのはわかるけど、指定された「監禁場所」まで古色蒼然たる大邸宅ってのは、明らかに不自然だろう(笑)。そんなゴチック屋敷に人質を匿う犯人グループとか、聞いたことないし。逆にいえば、実行犯はもう少し自分の置かれている状況を疑うべきなんだよね。あの「壁画」を発見するシーン(ちょっとダリオ・アルジェントの『紅い深淵 プロフォンド・ロッソ(75)』を想起させる)より前から、「おかしなこと」はいくらでも起こってるんだから……。
●ダリオ・アルジェントつながりでいえば、中盤に地下室で発見される「例のプール」は、明らかにアルジェントの『フェノミナ(84)』を意識したものだろう。そういえば、あれの犯人も……。あと、いちいちアビゲイルが「狩り」の前に「白鳥の湖」のレコードをかける演出も、『プロフォンド・ロッソ』のテープレコーダーっぽくて良い感じ。
●意外と監督コンビは本格ミステリーにも関心があるようで、悪党連中が最初の夜に「相手の素性当て」をするあたりでは、いかにもホームズものの冒頭を思わせるような推理(しかも結構面白い)が展開されるし、終盤ではアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』が自己言及的にギミックとして引用される。
どの「弱点」がヴァンパイア退治に通用するかを順番に実地で検討していく中盤戦もミステリーチックだし、終盤の「どんでん返し」も容易に想像はつくが、いちおう様になっている。基本的にミステリー・マインドに富んだ監督コンビ&脚本家で、非常に好感がもてる。
●バレエ吸血鬼とラットパックの面々のバトルシーンは、怖がらせるというよりは明快に笑わせにかかっていて、観ていて純粋に楽しい。
とくに階段を活用した上下動アクションでは、なかなかに手の込んだコレオグラフィが組まれていて、見ごたえがある。
でもこの吸血鬼って、血の祝祭のヒロインとして、わざわざもう一回チュチュを着直してから、一階まで下りて来たってことだよね(笑)。実にほほえましい。
●吸血鬼の弱点って話でいうと、わざわざ「狩り場」として設えられたマナーハウスに、シェイドが開閉可能な天窓が放置されていて、日中に開けると直射日光が降り注ぐような場所が残っているわけがないので、あのあたりはかなりご都合主義のような。
あと、ヒロインに杭が突き立てられた瞬間、ヴァンパイアをそこに前から押し付けて、サンドイッチ状に退治するってのを絶対にやると思ったけど、やりませんでした(笑)。
●最終盤で血まみれになったアビゲイルちゃんって、真ん中分けといい、長い顔といい、歯並びといい、なんとなく『キャリー(76)』のシシー・スペイセクに印象がよく似ている。
吸血鬼に変貌したフランクが盛大に血を吹くギャグっぽい描写は、『処女の生血(74)』のパロディかな?
●別に間近で観たから単にそう思うだけなのだが、「バレエ経験のない子役がポアントまで出来るようになった」ってエピソードが『ぼくのお日さま』の少年のフィギュアの上達ぶりとかぶり、「がちゃっ歯でヒロインの異常性を視覚的に表現する」やり方が『夏目アラタの結婚』とかぶり(ラストの共闘展開もちょっと似てる)、犯罪者集団が閉じ込められて標的に逆襲される『ドント・ブリーズ』的展開が『エイリアン:ロムルス』とかぶって、複数の映画がグラデでつながっていくのって面白いな、と。
●極端な下町なまりで話す、頭のねじのゆるんだ社会病質者のドライヴァー役で出ていたアンガス・クラウドは、2023年に25歳の若さで逝去されたとのこと。死因はオーヴァードーズといわれていて、これが遺作となったらしい。役とかぶる部分があっていたたまれない。ご冥福をお祈りいたします。
ぼよんぼよん担当
は、ブライスダラスハワード専任かと思っていたら違う人でした。
音で怖がらせるとは大分不愉快でしたが、吸血鬼のお約束が昔ながらでいい、バレエはちょっと目新しいし、破裂! は段々楽しくなってくる。
おっとピーターは? 宿主が死んだから助かったのか? それとも夕食に?
ヴァンパイア新境地
どっちかと言うと『フロム・ダスク・ティル・ドーン』系のお話しで、先の展開が読めず面白かったです。寄せ集めの犯罪者集団が大富豪の12歳の娘を仲介人指定の隠れ家に連れ込んだところ、さらった相手がヴァンパイアで隠れ家は彼女の狩場だったと言うオチです。最初はクライム.サスペンスと思わせといて実はホラーと言う、一粒で二度美味しい構成だけど、予告編はネタバレ過ぎですね。ところが、絶体絶命の中、犯罪者達が裏切りや結束を繰り返しながら、最後はヴァンパイアとも手を組むと言うビックリな展開で脚本家のアイデアに感心しました。一方で、ホラー作品らしい残酷描写も満載で、バレエダンス風の格闘シーンやヴァンパイアが爆烈して死ぬシーンなど、作り手が目新しいことをあれこれ詰め込んでいるのもいい感じです。役者では、ヴァンパイア役のアリーシャ・ウィアーが次回作が心配になるほどの大熱演でした。最後にちょっと出てくるマシュー・グードは、妖気を発している感がハンパなかったです。
吸血鬼モノの新たな一面を見せた、か!?
こういうモンスター系は、やられるグループをどうやってモンスターのテリトリーに入れるかが一つの鍵にはなるよね。
例えば、道に迷った若者グループとか、
急な雨宿りをお願いする男女とか、
古い家を安く買った家族とか、
そういう意味じゃあ、この、誘拐して監禁したつもりが監禁されてたというプロットは中々面白い。まあ、決して予想できないってわけじゃないけどね。
メンバーの名前を明かさずあだ名で呼び合うのは、タランティーノの「レザボアドッグス」みたいだよね。
そこまではいい。でもアビゲイルがヴァンパイヤだとバラすタイミングがちょっと雑。姿を見せずに最初の獲物を狩ったのに、みんなの前で豹変、ってさ。もう少しなんかありそうだけどね。
そして、「踊る吸血鬼」
そこまでいくと、「え?笑わせにきてる?」とさえ思っちゃう。挙げ句の果てには噛んだ相手とのシンクロダンス。「狂気」を見せようとしたのなら、失敗かも。軽く笑える。
残り2人となってからの展開も「そうきたかあ」と言わせたいのか、二転三転しすぎというかね。攻守入れ替わりが目まぐるしくてラストに向かう勢いがなくなっちゃってね。
そんでもって、パパ登場からのアビゲイルとファイナルガールの変な感情、それてラストのキャンディ。
ああいう形で生き残るっていうのも新しいと言えば新しいのかな?やっぱ全員やられちゃおうよ。なんか「怪異」がこわくなくなるよね、分かり合っちゃったりすると。
少し新しい設定感じたので0.5おまけ。でもすべてがうまくいってるわけではないのが惜しい。
結構お客さんがいたのが少し意外😅
2024年ベスト・ホラームービー!⭐️⭐️✨✨
首なし死体と踊るアビゲイルがツボでした…この場面、なかなかおかしくも怖ろしく美しいなと思いました。
ラストの主人公の「いったい何なのよ!」という捨て台詞は、正にただただ翻弄されただけの一夜を過ごした感じが出ていて良かったですね。
オススメ!笑
こんなの久し振りかも。めっちゃゾクッとした!恐るべしチビッ子w
何も一切情報持たず、新作だ~っていつも飛びつく私。
チラシ観て、可愛い子のバレリ-ナの感動秘話だとずっと思ってた。
今日は「アビゲイル」を観たんですよ (。・ω・。)
このチラシ絵だけ観たら、皆さん何の映画なのか 分かります???
① 最初は 少女のバレリ-ナのサクセススト-リかと。
舞台で見事な演技を、体の柔らかさを表現してたし。
少女アビゲイル:(役アリーシャ・ウィアーさん)は小柄でとっても愛らしい~
だからきっと挫折して立ち上がる感動秘話かと。
親は貧乏とか、生き別れとか そんなのを想定してた。
② やがて 変な車が豪邸前に来て、複数人怪しい武装した奴らが
家に侵入。娘のベットへやって来て、口を塞いで睡眠薬注射を打ち込む。
凄く大声で喚いてたけど スグに大人しくなって。車内で目隠し。
何だ 営利目的の誘拐物なのかと そう思うように。
逃げる途中、豪邸の警報器が鳴るので急いで脱出。
誰も追いかけては来ない様だ。
③ どっか人知れず山奥の廃墟チックな邸宅に連れ込まれる。
途中、親分?的なヤツが仕切って来て 金の話?娘に顔見られるなとか
彼女の父親?へ身代金的なはなしとか、山分けの話が有ったような、無かった様な。分かったことは、拉致した仲間の誰もがお互いを知らず、
仮の名称を与えられる事だった。
④ 廃墟の個室にベットがあり、目隠しされた少女を寝かす。
少女担当の女性ジョーイ:(役メリッサ・バレラさん)
少女は起きて、目隠しを取ってと哀願。仕方ないので取ってあげるが
バレないように透かさず自分の顔を隠すジョーイ。
少女は彼女に向かって なぜか自分を拉致したのに ”お気の毒様ね”って言う。
ココ 何故かゾッとして来たんだわさ。
どうやら 娘は、地元仕切る大物ボスの娘のようである。
そうか、きっと父親連中が助けに来て 皆殺しといか、ジョーイだけは良い奴だから助かるんではと この時までは思ってた。
⑤ この話を仲間連中にジョ-イは話すが、誰もあんまり信じてない。
元刑事のヤツと一緒にペアになろうとか 話してたけど、
そうこうしている内に、地下室倉庫だろうか 向かった変な仲間の奴が
何かに襲われて 首が切断・・・・・・・・・・・・・・・
この切り口表現見て、この時初めて ホラ-作品だと気がついた。
(何てメデてぇぇオレなの (´-ω-`) )
やぁ~ん こんなん久し振りやんかぁ。
大昔は3週間に一度くらいこんなの見てたけど。ウレピ- て言うより懐かしい。
やっぱ洋画作はええな。
⑥ きっとこの館は呪われてて、化け物いるんや。
きっと少女が狙われるから、それを助けて脱出するんだと 思ってた。
次に 先ほどの 信頼するペアに成ろうって言ってた 刑事が
同じく 何者かに首筋、顔を噛まれて死んでるのが見つかる。
彼は死ぬ前に 壁の絵を見て何かを悟った様だった!
結構エグイ。 こりゃあ 単純なホラ-物超えてる。
イイ血のり使ってるのすぐ判明。 色がリアルで良いのよね。
⑦ 拉致した少女が心配で皆が部屋に行くが・・・・・。
少女はゆっくりと手錠を外して・・・それを見てた もう一人の女サミー:(役キャスリン・ニュートンさん) はぁ? 何こいつ? って思った瞬間・・・
少女の口が鋭い歯をした牙に、目は真っ白。
そう この少女自体が 化け物だった。
鋭いパワ-で ベットから皆に向かって飛び掛かって来る!!!
ジョ-イが 数発弾丸を少女の顔へ目掛けて 発射!!
弾は顔に当たって 少女は目を閉じて倒れるが・・・・
あっと言う間に 弾痕が消えて~ 目を開ける少女。
うううううぉぉぉぉぉぉぉ ううぉぉぉ~ メッチャ声出たわぁ。
この不気味さ、あの可愛い 守って遣らなくちゃって思ってた子が
凄い化け物で この度肝抜いた変身ぶり。 さすが洋画っす。
和物とは違うねぇ。
って 言う訳で、このバレリ-ナ少女が 悪の黒玉、 吸血鬼の化け物。
⑧ あとは、どうやって退治するかで。
ニンニク(サミ-は玉ねぎ用意してたw)とか、鏡(銀のトレ-)、太陽光(建物は全面電気的にシャッタ-降りてる)、木の杭、十字架(利かなかったみたいだけど)で立ち向かう 最初に拉致した連中の生き残りの展開話です。
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特筆すべきは、胸に杭打つと メッチャ ド派手に血のり破裂で人体破壊が起こる。血とか、首から顔を食われると仲間になる? 操られる?設定。
ちょっと 条件厳しい吸血鬼設定では無いかな。
スプラッタ-ホラ-に近いかも。足とか、体に 鉄の棒とかナイフ刺さるし。
見てて エグイわ~の絶叫www あ~ 楽しいいぃぃぃ。(*ノωノ)
もう アフォさ加減Maxで 最高ですね。
終盤、裏切りとか、仲間内を変えて攻撃とか、
誰を誰がやって 誰が生き残る?(あ、死んでるのね)とか
何で 化け物レベルから 元(人)に戻れるのとか
疑問に思う所は 有りましたけども。
脱出したら 夜で (時間軸:夜→昼間→ 結局 夜)とか
そこは 感じ良いかもね。
吸血鬼物って 朝方解決多いしw。
まぁ このジャンル、久し振りにお腹一杯に成りましたわさ。
とてもクレイジ-なチビっ子
アリーシャ・ウィアーさんを観に
どうぞ劇場へ!!
誘拐したバレエ少女はヴァンパイアだった! 踊りながら殺しまくる主演少女が凄いアクションホラー
誘拐したバレエ少女はヴァンパイアだった!
「白鳥の湖」の調べにのせて、誘拐犯が一人ずつ犠牲になっていく…。
とにかく圧巻は、踊りながら暴れまくるヴァンパイア少女を演じたアリーシャウィアー!
おびえる少女に、恫喝するヴァンパイア、バレエは踊るは、アクションもこなす。
キャラクタ造詣とも相まって、彼女の大活躍が凄い。
ミュージカル映画で主演を張っていただけのことはある!
ヴァンパイアが単なるモンスターでなく、かといって只のお涙頂戴でもないところがイイ。
誘拐犯メンバーの顔ぞろえも良くて、クールな実働担当、筋肉担当、元海兵隊のスナイパー、金持ち令嬢ハッカー、チンピラ・ソシオパス・ドライバー…。
主演の女性は作戦担当でしたっけ?(よくわからなかった私が悪い。)
みんな、すぐに酔っぱらうは、身元がバレバラだわと、選ばれたプロ集団とは到底も思えない。
・・・と思ったら実は理由があって、意外!
「そして誰もいなくなった」だったというのも面白い。
(人数少ないけど、また見立て殺人でないけど、)
ハッカー少女と筋肉担当の友情が、すごく良かったんだけど、何と大惨事に!!!
ヴァンパイアのルールの線引きも興味深くて、日光だけは効果てきめん!
当たると豪快、大爆発、粉々血まみれ!
終盤の、噛みつき、噛みつかれで大乱戦になるのも面白い。
一気に観れて面白かった!
期待度○鑑賞後の満足度◎ “たらふく血を浴びましたせいで胸一杯、腹一杯になりましたわ。何せわてら日に当たったりしたら昔は灰になったり焼けたりしましたけどな、最近は爆発しますんやで”(某吸血鬼談)
①少しも怖くなかったし、誘拐したアビゲイルを連れ込んだ屋敷なんかこういう映画の舞台としてはあまりにお約束通りでパロディかと思ったし、アビゲイルが吸血鬼の本性を現した後しばらくはコメディかと思った。
②が、その後はツイストの連続で且つ「吸血鬼版仁義なき戦い」みたいになって、クライマックスがああなるとは思わず、ラストに最後の一押しもあってやや胸焼け、腹一杯気味になったけれどもかなり楽しませて貰った。
③アビゲイル役の女の子、もっと可愛い子が良かったのではないかと最初は思ったが、ヴァンパイアの正体を表してからは演技力が必要になるから彼女で良かったのかな。
④ダン・スティーヴンスは『美女と野獣』(大好きです)以降パッとしないけど、そう思うのは私だけかしら。本作ではチャンと野獣になりました。
⑤アビゲイルのお父つぁん役、誰かに似てると思ったらマシュー・グードだったんだ。
“白鳥の湖”のなかで。
富豪の娘バレリーナの少女アビゲイルを誘拐した面識のない男女6人の犯罪グループに起こる話。
郊外の屋敷でアビゲイルを一晩監視、待てば多額の報酬が入るはずだったが、…アビゲイルから話を聞けば父は組織のボスで政界をも動かす実力者、…怯む犯罪グループのなか独りの男の死を機に焦り動き出す犯罪グループとアビゲイルの容姿に変化が…。
過去に息子の事で訳ありなグループ内の呼び名ジョーイと、子供であろうといざとなったらな他のメンバーと見せるなか、手錠の拘束を外してバレリーナの振りを入れてからの変身、逆に閉じ込められてるのは私達だったと気づいていくけれど。
変身して吸血鬼になってもバレリーナというキャラを崩さずターンや振りを入れながら人を追う姿がブレないキャラって感じで良かったし、少女アビゲイルの可愛さと怖さ、作品観てのハラハラもありで飽きずに楽しめた。
盛大な血祭り騒ぎ🩸
バレリーナの女の子がヴァンパイア🧛♀️で、誘拐犯にさらわれるという
設定がまずもって面白いと思いましたし、
チラシのビジュアルも秀逸、予告も面白そうに見れたことが鑑賞動機です。
私個人としてもヴァンパイアのミステリアスさが好きなので、楽しみに鑑賞しました。
前半の溜めが長いな・・・という印象ですが、
後半ジェットコースターのように、アビゲイルによる血祭りが凄まじく展開するので
ハラハラドキドキしましたね。
アビゲイルの子どもらしい可愛さと、ヴァンパイア全開時の恐ろしさのギャップが
すごく面白くてビジュアル的にも飽きませんでした。
アビゲイルを演じたアリーシャ・ウィアーもバレエ始めアクションも身体の柔軟さを活かした
見せ方が素晴らしかったです。
それから、ジョーイ役のメリッサ・バレラの主人公然とした佇まいも
かっこよかったです。
ヴァンパイア設定だけあって、噛まれちゃうとヴァンパイアになるんだなというのは、
サミー(キャスリン・ニュートン)が噛まれた後の見せ方でピンとはきていたものの
ほぼ全員ヴァンパイアになるとは思っておらず、途中で
「これ、全員ヴァンパイアになるんじゃね?ヴァンパイア戦争になるんじゃね?」と思いましたが、
噛んだ奴が死ぬと、噛まれたヤツはヴァンパイアにならないという設定も効いていましたね。
ヴァンパイアの苦手なものも、昔ながらの設定が踏襲されていて、それが希望にもなっているのですが、
太陽光を浴びたときのヴァンパイアの死に方が「ドッパーンっ」と弾け散り、周囲が血まみれになるのが
しつこいくらいで、最後半はもう笑いがでるくらいでした。私、頭の中で「ドッパーン」って言っていましたから(笑)
ヴァンパイアが悪いやつとして描かれているものの、アビゲイルがそうかと言われると、微妙なんですよね。
ヴァンパイアにはヴァンパイアの生きる世界があって、食物連鎖的な考え方をすると、
まあ、人間が弱いので食べられちゃうんだなと何故か冷静に受け止めていました。
締め方も嫌いじゃないですし、鑑賞後感もよかったので、私としては◯です。
ちょっぴり残念だったのは、キャスリン・ニュートンが少し『スイッチ』のときと印象が違ったことです。
『スイッチ』のときの彼女が好きだったなぁ。
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