「誘拐した少女はヴァンパイア!犯罪計画は慎重に・・・」アビゲイル ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
誘拐した少女はヴァンパイア!犯罪計画は慎重に・・・
これ、なかなか面白かった。単なるヴァンパイアものとは一線を引いた形で楽しませてもらいました。
お互いの素性を知らない男女が協力して、一人の少女を誘拐し、豪邸に監禁するのだが・・・恐怖の一夜が始まった。
【ネタバレ】
この作品の面白さは、徐々に真相が明かされて行きながら、話が二転三転するところですね。
先ず、何の情報もないまま誘拐した少女の父親が裏の世界の大物だと判明する。凄腕の殺し屋が子分にいて、自分たちの身を危惧した途端、最初の犠牲者が首を落とされる。
やがて、少女こそが殺し屋だった事が解る。それもヴァンパイアの。
そして、誘拐犯達も、実は彼女の意思によって集められていた。父親に害を成した者達を纏めて始末するためだった。
ってな具合で次々と話が展開していくので、すっかり魅入っちゃいました。
ドラキュラ映画でおなじみの弱点も、今時のヴァンパイアには通じないんですね。十字架のペンダントを手にとって胸をメッチャ刺しにしたのにはビックリ。
まぁ日光に弱いのは定番だったけど、当たった時が凄い!肉片、血飛沫、ドッバーの木っ端微塵になるのがメチャグロかった。
わざとヴァンパイアになって戦うとか、敵だったアビゲイルと共闘するとか・・・
いや〜、予想以上に楽しませてもらいました。
ただ、ラストがあっさりだったかな。
何か来るのか?何が起こるのか?なんて、ホラー定番の驚きラストを期待したんだけど、何事もなく終わっちゃいました。
共感ありがとうございます。
この手は生き延びられた時、まだ半日だったの?って思いがよぎるのが定番だと思いますが、今作はあまり無かった印象でした。破裂!は良かった、イケメンの扱い酷いのはお約束でしょうかね。


