アンジェントルメンのレビュー・感想・評価
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冒頭の戦艦は・・・?
第二次大戦下、ナチスの脅威的戦力「Uボート(潜水艦)」の補給路を断つべく、秘密裏、非合法に組織された工作員達の活躍を描くストーリー。
政府の上層部から招集されたチームの割に、ナチスはもちろん、自国の海軍にもバレたら捕まるって・・・なかなかハードで馴染まない設定です。史実に基づきなんでしょうけど。この隠密作戦が失敗してナチス側にバレた場合、アメリカの参戦など今後戦況、ナチスとの和平協定なんかが不利になるかもってことでしょうかね。
ナチスがゲシュタポも合わせて完全にモブ化してまして、味方のサイレンサー付けた拳銃がチュンチュンいわせながら完全制圧してく様は爽快というよりも迫力不足で物足りなさが目立ってしまった様に感じます。
そして何より・・・冒頭で立派な砲台のついたナチスの戦艦をノリで爆弾で沈めておいて、後から鉄で補強した民間輸送船が爆破無理ってのが納得いきませんでした。船のサイズとかが違うんでしょうかね。
全体的に今一歩足りないナチスをヘイトする作品でした。
あまりに弱すぎドイツ兵
まずはYouTubeで
半年ほど前からYouTube上で、ボートに上がり込んできたナチを返り討ちの皆殺しにする冒頭のシークエンスが丸々アップされており、そん時から「なんじゃこりゃ!暴力描写が無意味に過剰でムチャクチャ面白そうだのう」と思っていた。
で、劇場公開され作品詳細を見たら、監督ガイ・リッチーかぁー。
ガイ・リッチー作品には、そんなに触れてはいないけど、それでも『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』は観ており、犯罪物をテンポ良く見せる監督という印象。当時、世間的にはお洒落枠に入っていたように思うが、今考えるとお洒落とは違うよな。実際はサービス過多なバリバリの娯楽作品の監督。
で、アンジェントルメン。
YouTubeに上がっていた映像から期待したとうりの映画で満足しました。一癖も二癖ある登場人物達。小気味良いテンポ。ほとんど悪ふざけの過剰な暴力描写。ちょっとお色気あり。
主人公チームがあまりピンチにならず、ナチ側がやられっぱなしなのは多少気になりましたが、ショーウィンドウの食品サンプルの料理がちゃんとそのまま実際の料理として出てきてくれたみたいな満足感がありましたよ。
まずはYouTubeの海外版の映像を観て「これ好きかも!」と思ったら、観て損はないはず。
面白かった〜
すっごく面白かった! 久々にワクワクするアクション映画に出会えて大満足!!
第二次世界大戦の戦況を変えた実話をベースにしたアクション巨編で『007』シリーズの原作者イアン・フレミングさんやその上司“M(粋だねえ)”も登場する痛快娯楽作品
スケールが大きく、最高にスタイリッシュな映像はプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーさんの十八番、プラス本作はガイ・リッチー監督作品ということでカッコよさにより磨きがかかっています
ストーリーも解り易く、テンポもいいので全くダレる事なく最後まで突っ走る感じがすごく小気味よく後味爽快、久しぶりにこの感じを味わいました
イアン・フレミングさんの著書で“ジェームズ・ボンド”のモデルとなる主人公ガス少佐を演じるヘンリー・カヴィルさんがメチャクチャかっこよく、時にコメディタッチの演技をするのもすごく彼に合ってて見ていて楽しかった
そしてガス少佐率いる極秘作戦チームの面々も猛者揃いでかっこいいんだけど、特にマージョリー・スチュワートを演じるエイザ・ゴンザレスさんがメチャクチャ美人、凛とした佇まいでものすごい目力で直視する表情がすごくいい、そしてパーティシーンではクレオパトラのコスプレや白いドレスで熱唱する姿が最高にセクシーで完全にヤラれました
とストーリー、映像、キャストの全てにおいてすごくセンスが良くて久しぶりに見応えのあるアクション映画に出会えました
"ナバロンの要塞"を彷彿とさせる
ハードボイルドしびれるぜ!
気持ちの良いアクション映画。
ガイ・リッチー監督作は久しぶりにみたけど、いいね!ぽいね!
と思わせるテンポの良い映像は見ていて気持ちが良かった。
会話劇ももちろん魅力的。
主人公の名前は最後の方まで頭に入らなかったが、代わりに周囲の面々の印象が強い。
なかでも、やたら体格の良いラッセンのキャラが良かった。
無敵のムキムキ男。なのにメガネキャラ。あんまりない類型だよね。
得てして「ここは俺に任せて行け!」って感じで生き残れない事が多い気がするけど実話ベースだからかそういうこともなく無事生還。お見事。
ジェントルマンたちが雁首揃えてナチスに融和的な意見を出す中、アンジェントルメンが非公式活動で打撃を与える。
結果オーライで、こういう事がまかり通ってはならぬとは思うがフィクションはこうでなくては。いや、実話ベース。
かつての戦争娯楽アクション映画へのオマージュなのか、あるいはアンチテーゼなのか。
本作の前半クライマックス、仲間を救うために主人公たちがたった数人でナチスの収容所を襲う。どう考えても数的に不利にもかかわらずナチス兵を片っ端から殺しまくりかすり傷一つ負わずに仲間を見事に助け出す。
彼らによってナチス兵がまるでただの標的のように、ショッカーの戦闘員のように次々と殺されていく。そこにナチス兵の人としての命の重さは感じられない。まさにシューティングゲームの標的のように次々と殺されていくその様を見て楽しんでる自分がいた。単純に面白いと。
襲撃を知り兵舎から出てきたナチス兵が機関銃の連射によりなだれのように崩れ落ちる姿はさながらプライベートライアンのノルマンディー上陸作戦のシーンを、弓矢でナチス兵を倒していくシーンはランボーシリーズをそれぞれ彷彿させる。
不謹慎だと言われようがこの一連のシーンはすごく面白かったし、これらのアクションが本作の一番の魅力だと思える。
ただ、ノールック射撃でナチス兵を殺すシーンなど見ていても、作り手は意図的に観客に不謹慎だと思わせるような絵作りをしていると感じた。
案の定、このサイトのプロレビュアーの方は本作が不謹慎だというレビューを寄せている。これこそ作り手の思うつぼなんじゃないかな。
かつて一昔前はあたかも勧善懲悪のような戦争映画がランボーシリーズを筆頭に多くつくられてきた。今考えたら北ベトナム兵の描き方なんて不謹慎極まりない。
今でこそベトナム戦争やイラク戦争アフガン戦争などアメリカに正義があったなどと思ってる人間はいないだろうけど、当時アメリカの娯楽映画で悪役といえばアラブ系のテロリストというのが定番だった。さすがにパレスチナ情勢を鑑みてイギリスのBBCでさえハマスを名指しでテロリストとは呼ばなくはなったけど。
ハリウッド映画で悪役として描かれてるからなんとなくアラブ系の人に対して危険なイメージを持つ人も当時は多かったと思う。そういう意味ではかつてのハリウッド映画は罪深い。ではナチスは誰が考えても悪だから人間扱いしなくても許されるのかと言えばそうではないだろう。
確かに虫けらのように主人公たちに殺されてゆくナチス兵たちを見て「イングロリアスバスターズ」のようにスカッとさせられるが、その扱いがあまりに軽く描かれているのは逆説的な意味が込められていると思う。たとえナチスであろうとも人の命は尊い、それはユダヤ人と変わらないんだと。加害者側だからいくら殺してもいいというわけではない。ナチスの中にも戦場のピアニストのモデルとなった将校のような人間もいる。
ただ本作はあくまでも戦争アクション映画なので一人一人裁判にかけてる暇はないからというのを口実に作戦遂行のためという建前で殺しまくる。
この映画を見て短絡的に悪党はいくらでも殺していいんだと現実社会でも考えるようになれば、トランプ銃撃事件みたいなことが起きてしまうんだろう。
「ジョーカー」のように現実とフィクションの区別ができなくなってるような観客に対しても皮肉を込めた作品のようにも感じた。
これを見てあくまでもフィクションとしてただスカッとしてるだけならそれでもいいけど、やはり中にはこれはやりすぎでは、あるいはブラックジョークかな、と感じさせることができれば作り手の意図は伝わっているのかもしれない。
そもそもいまどきナチスだからといって人権なんて無視していいなんて考える人間の方が危険だし、むしろ自分が当時ドイツ人としてあの時代を生きていたらナチスに加担しなかったと言える人間の方が少ないと考えるのが普通。
だからこの映画の作りてもわかってこのように作ってるはず。たとえナチスだろうがこんな命の扱われ方をされていいはずがないと。ユダヤ人を虐殺したから同じ様にドイツ人も虐殺していいなんて言えば、結局ナチスと同類になってしまう。だから本作での一連の虐殺シーンは逆説的にとらえるのが制作者の意図に沿うものなのだと思う。そして私はそう感じながら本作を最後まで堪能した。後半で前半を超える虐殺シーンがなかったのが残念だったけど。
ちなみに本作のようなチームものはメンバーそれぞれのキャラクターの掘り下げ具合が作品の良し悪しを決めるが、その点は結構淡白で主演のカビル演じるガスのキャラさえあまり深く掘り下げられることはない。ただ物語のプロット自体が面白いのと別働隊のマージョリーたちコンビのスパイ活動の話が面白くて全体的に娯楽作品として楽しめた。
胸のすくようなアクションとハニトラ作戦の二方面からの視点で見せていく物語が面白くてキャラの描きこみの薄さを全体的にカバーしていたと思う。
公文書の公開で隠されていた事実が明らかになり歴史を塗り替えていく様は見ていて興味深い。
アメリカの第二次大戦への参戦は直接的には真珠湾攻撃だろうけど、対ドイツ参戦に関してUボートの無制限潜水艦作戦がそれを躊躇させていて、本作のポストマスター作戦の成功が参戦に寄与したなんてほんと見ていて面白かった。
オシャレでオリジナルなスマート殺戮物語
全編ジャギーでマーチングな音響(効果音?)と共に進行するストーリーはザックザック、ブッシュブッシュと誰だかわからないうちに敵をなぎ倒し、ひたすらスマートにしかもエレガントにタスクをクリア。もう週末煮詰まった方には絶対的におすすめの逸品と言えよう。
なんと、マジホンのイアンフレミングにも出会っちゃったりなんかして、次回2027年の007が益々楽しみになっちゃう作りとなっている。ホントにアルフォンソ・キュアロンなのか?クリストファー・ノーランまで手を挙げちゃってるぐらいだからマジ楽しみ。今一度言いう。この作品、どん何処仲間が集まってどんどこわき目もふらずにスタスタ行進するのみの映画。無駄なこと考えず大船に乗って映画クルーズと参りましょう。
頼むから、引っ込んでろ
こないだ鑑賞してきました🎬
ガイ・リッチー監督作で、第二次世界大戦中のチャーチル首相による非公式作戦を題材にしています。
主役のガス少佐にはヘンリー・カビル🙂
今回はワイルドな髭を蓄え、高難易度な作戦に挑みます。
的確な指示出しでチームをまとめる力量は大したもの。
やたらとコート好きな一面もあり、反骨精神にもあふれた役も似合ってましたね😀
チームの紅一点、マージョリーにはエイザ・ゴンザレス🙂
相変わらずの超美人ですが、今作ではコスプ…じゃなくてある人を模した衣装も😳
歌手で女優という現実みたいな役どころですが、後半の活躍は見逃せません。
肉体派のメンバー、ラッセンにはアラン・リッチソン🙂
「ファイヤーブースト」
にも出てた彼ですが、今作では筋肉が隆起してます💪
接近戦のみならず、弓矢の腕前も折り紙つき👍
アクションシーンはインパクトありました😀
チャーチル首相を演じたロリー・キニアも、気骨のある指導者の雰囲気がでてました🤔
「オペレーション・フォーチュン」
では控えめだった監督らしさも出ていて、スパイアクション活劇として大いに楽しめる1本です🫡
なんとまあB級
実話ベースかと思うとより緊張が走る
第2次世界大戦中のイギリスでチャーチル首相もと非公式に結成された特殊部隊の戦いを活写したスパイアクションとのことで、実話ベースですが
英国軍にもナチスにも見つからずに、北大西洋上のUボートを無力化するという難しいミッション
その招集された特殊部隊がナチスを倒していく様が、
キングスマンやアーガイルを思わせるような軽快さでリズミカルに倒していく
痛快と言っていいのか、いやしかし実話か
いよいよ作戦決行という時にハプニングが起こり、作戦中止となるがそこからが緊張の連続
紅一点マージョリーのかけひきがヒヤヒヤしっぱなしだった
最後チャーチル首相により功労を労われて良かったが、1歩間違えれば命が危なかったと思うとなんと恐ろしいが、無事皆生還できて良かった
大統領直属の非公式部隊
BGMが気に入らない。
痛快な話し…なはずだ。
チャーチル文書なるものがあるとして、そこに記載されていた非公式な作戦を実行した7人のスパイの話。この設定だけみても、厨二病がくすぐられる。
史実との整合性もよくて、Uボートによって参戦出来ずにいるアメリカ軍に海を渡らせる為に、Uボートではなく、Uボートの補給路を断つというもの。
戦局を劇的に変えるほどの意味を持つ。
集められたのは一癖あるものの腕は一流の人物ばかり。
…ほほお。
なんだけど、結構イージーにかつ、地味に作戦は進んでいく。障害もそこそこあるものの、堅固なものでもなく豆腐みたいな感じだ。
まぁ…圧倒的なスキルの差があるって設定なので、そんな風にもなるのかもなぁとは思うが、面白味には欠ける。なので、見所は?と聞かれてもすぐには出てこない印象だ。
当初、補給艦を沈めるって作戦が、装甲の強化により補給艦の奪取に変わる。ちょいとトラブルのだが、そこは手練れのスパイ達、すぐさま対応していく。
港を制圧するのは2人なんだけど、まぁ、ナチス軍が射的の的のようにパタパタと倒れていく。
…まぁ、圧倒的なスキルの差が(略)と同じような感想を抱く。理解はするけど面白味には欠けるのだ。
ヤケに爆破が派手だった。
なんだ?ギネスとかに挑戦してんのかと思う程に派手だ。
ラストはなかなか粋だった。
獄中の彼らを大統領が労いに現れる。非公式で非紳士的な作戦の為、表だっては言えないが、冷徹な口調とは裏腹に感謝の意が溢れてた。
なんか続編も出来そうではあるけど、どうなんだろ?
エンドロールのテロップが、漫画の主人公がもつエピソードみたいで、1番テンション上がった。
007のモデルらしいとか…戦時勲章の受賞式の常連で、皇族から「また君か」って言われるとか。
もうちっと外連味を足してくれても良かったのになぁと残念に思う。
ストレスフリーの痛快活劇
ガイ・リッチー作品という事で期待したが、残念。
ハラハラドキドキ感まるで無し。
史実に基づくストーリーだという事だけど、実際のオペレーションでは窮地に陥ったことがいっぱいあったのでは。
余りにも物事がスムーズに行き過ぎてる。
その分観客は安心して、そして単なる娯楽作品として楽しめるが。
劇中でイアン・フレミングが登場しているので6代目ジェームス・ボンド役のダニエル・クレイグを使って欲しかった。(ショーン・コネリーもロジャー・ムーアも亡くなっちゃった)
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