劇場公開日 2025年4月4日

「好き嫌いは別れるのかも」アンジェントルメン ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0好き嫌いは別れるのかも

2025年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

第二次大戦中、苦境に陥った英国の一発逆転劇、その事実に基づいたストーリー。
非情に重苦しい決断を迫られるウィンストン・チャーチル、正にナチスドイツに世界(特にヨーロッパ諸国)が蹂躙されている頃のお話しですから、シリアスになってもおかしくないのですが、ガイ・リッチーなら軽いテイストに仕上げてくれるだろうとの期待を胸に劇場へ、そうしたら予想通り、人はバッタバッタ死にますが、そこはそれコミカルさが勝る映像になっていて、ワタシ的には好物でした。
同じ題材でもクリストファー・ノーランならもっと考え込むような作品になるのでしょうね(それも見てみたいけど)
序盤から「M」と呼ぶのを観て「おや?」と思いましたが、そうか、この人があのスパイシリーズのモデルかもなのですね、納得です。
ユニオンジャックの狐がハーケンクロイツの狸を化かす。臨機応変のハラハラドキドキに胸が高鳴りました。
だけど、チャーチルの頑張りとか、この作品に登場した面々がいなかったら今の世の中どうなっていたのかと考えるとぞっとするし、戦争は愚かだと改めて思わされもしました。

ニコラス