呪葬のレビュー・感想・評価
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「初七日」って台湾にもあるんだ。全体的に悪くないのですが、今一つ物足らないということに尽きる。
生前、可愛がってくれたおじいさんの葬儀のために、家を出てから長年疎遠にしていた家族のもとに帰った母娘の二人。
変わらない冷たい態度で何とか追い返そうとする家族たちの謎とは。
「初七日」って台湾にもあるんだ。
前半、恐怖シーンの夢落ち、オーソドックスで地味な展開が続く。
実は、娘と孫を守るために追い返そうとしていた、父親の愛情からの行動だったというオチはいいのですが、感動するには少し弱い。
変な音の正体も、ああそうか、という感じ。
孫は助かり、主人公は結局死んだんでしょうか?私の理解不足ですか?
全体的に悪くないのですが、今一つ物足らないということに尽きる作品でした。
あまりにも評価が低いので
こちらの評価低かったのであまり期待しないで観に行きましたが、私は大満足でした。
館物ということや倫理的に嫌な部分(ゴア描写)がないところ、お化け屋敷のような驚かせ方はまさにジェームズ・ワン監督の死霊館を彷彿とさせます。前半は普通に怖くて楽しめます。怖い前半からの謎解きと解決のその先を見せてくれたところもジェームズ・ワン監督のマリグナントを思い出させました。
悪役が判明して何でこんな回りくどいことをしてたのかというのも一瞬頭をよぎりますが、
悪役が相続に名前がない→じゃあ相続人の家族皆殺しにしてしまえ→あれ?勘当された主人公も相続人じゃん→じゃあじいちゃんの葬式を口実に呼び出すぜ!→でも葬式に家族いなかったら不自然だから魔術使っちゃうか〜
という流れなんだろうなと観てました。実際最後に娘が手術を受けられたってことはまとまったお金ができたってことですからやっぱり相続したってことですし。まあここは親族みんなやられたから唯一であろう娘に相続権が回ってきたこととも取れるけど。
まあだったら最初から主人公やっちゃえばよくない?とは思うけど、そこはご愛嬌ということで飲み込めました。てか台湾の法定相続人のパーセンテージもわからんし。
確かに後半での流れが変わったな…ってタイミングで評価は分かれそうですが、スタンドバトルが始まった時に楽しめる方もいるかとは思います。(私がそうです)
実際劇場内で私含めて笑い声が多々ありましたし。
さらに追記するなら、実は家族やられてて幽霊でした!というのも良かったです。家族は娘がやられないように追い返そうとして、幽霊だからいっぱい怖がらせれば帰るやろ!って発想も面白かったです。
最後の娘が口をカコカコしてたのは私も理解しきれませんでしたが、、
追加しますと前半の娘に主人公が薬を飲ませた時に「苦いのも大人になれば苦くなくなる」というセリフも良かったです。子供の時には幽霊怖いけど、大人になったら……みたいな。実際にひいおじいちゃんも見守ってただけだし。
賛否は分かれるとは思いますが、賛の感想として書かせていただきます。
初七日の意味だけググった方が良いけれど、だから何?という感じになっているのは微妙
2024.7.18 字幕 アップリンク京都
2022年の台湾映画(103分、G)
祖父の葬式のために帰った疎遠の娘が奇妙な出来事に晒される様子を描いたホラー映画
監督はシエン・ダングイ
脚本はチャン・ケンミン
原題は『頭七』で「初七日」、英題の『The Funeral』は「葬式」という意味
物語の舞台は台湾の田舎町
家族の反対を押し切って娘チンシェン(ウー・イーファン)を出産したチュンファ(セリーナ・レン)は、祖父ティエンヤオ(ヴェイト・テン)の死に際して、葬式に参加することになった
だが、家族との関係は冷え切っていて、父チュアンツァイ(チェン・イーウェン)、母ユージェン(シェリー・ワン)、姉チュウファ(ジーン・カオ)たちは追い出すように冷たくあたってきた
唯一の理解者は、父の異母弟で叔父のチュアンデ(ナードゥ)だけで、彼の友人のミン(チェン・ジアクイ)が葬式を執り行う事になっていた
初七日が終わるまでは祖父のそばに居ようとするチュンファだったが、夜な夜な奇妙な夢を見始める
また、娘は得体の知れない存在を感じるようになっていて、誰かに監視されているようだと言い出す
家族は誰もが難癖をつけてきて、姉と大喧嘩になったチュンファは、やむを得ずに娘を連れて実家を離れる事になったのである
映画は、呪術系ホラーということで、いきなり出てくるとか、禍々しい映像が登場するというわかりやすいものになっていた
初七日という意味のタイトルで、この意味を知らないと映画の意味がわからない
仏教圏特有の風習としても、その意味を知って使っている人の方が少ないように思える
初七日とは、故人が三途の川に到達する頃合いを言い、この日を越えると故人はあの世へ行ってしまうという境目になっている
なので、この期間は映画における守護的なことができる期間になっていて、チュンファたちを助けることができる期限となっている
これが映画内でほとんど説明されないので、何が起こっているのかは非常にわかりづらい感じになっていた
家族を殺した犯人たちにとっては、初七日を越えるとチュンファたちを守護するものがいなくなることになる
それゆえに、その影響を打ち消そうとしているように思えるのだが、実際には彼らもよくわかっておらず、チュンファたちが何に護られているのかも理解していないように思えた
犯人たちの動機としては、祖父を殺して、家族を一同に集めたところで積年の恨みを晴らすという内容になっていて、遅れて駆け付ける事になったチュンファたちが最後の生贄のような感じになっていた
犯人に殺された家族たちは、実家が危険だから去るようにという願いを込めて追い返そうとしているのだが、もっと効果的な方法はなかったのかと頭を抱えてしまう
どのような制約があって、犯人のことを教えられないのかなどの意味不明な点が多くて、その驚かしがチュンファを居座らせている格好になっているのは何とも言えないところだろうか
邦題が『呪葬』ということで、葬式が悪魔の儀式みたいなものかと思っていたが、全くそんなことはなく、葬式なのに身内以外が参列しないという不思議な光景にもなっていた
このあたりは、いわゆる家族葬ということなのか、台湾では当たり前のことなのかがわからないのだが、故人を偲ぶ習慣にそこまで偏りがあるとは思えず、よくわからない設定になっていたように思えた
いっそのこと、葬式に間に合わずに遅れて、そのせいで良くないことが起こっていると誤解する流れなら理解ができるのだが、映画からはそのあたりの流れが全く読めないのはキツいのではないだろうか
いずれにせよ、雰囲気は悪くないのだが、つくりがかなりチープで、全然怖くないのが難点
お化け屋敷のような感じで、驚かせ方も単純で、怖いシーンは夢でしたを連発するのも微妙だと思う
歌手のセリーナ・レンがすっぴんで演技に挑戦という文言が踊っていて、それを宣伝材料にしなければならないのは配給の苦慮するところだろうか
セリーナ・レンでググると呪葬関連しかヒットしないのでアレだが、任家萱でググるとどんな人かわかるので、気になる方はその変身ぶりを確認しても良いのではなかろうか
お化け屋敷?
初七日を題材にした台湾ホラーという内容であることを頭に入れながら鑑賞した。
最初に登場する勤務中のチュンファの居眠りで登場する怪異だが、ふと亡くなられたお祖父様がせめて自身の葬式には顔を見せに来てほしいと思い現れたのだろうかと思った。
いや、違ったm(_ _;)m
生前のチュンファンのお祖父様はかなりヤンチャな方のようで(苦笑)、実は婚外子がいた。
婚外子が叔父チュアンデとして登場。久しぶりに帰郷したチュンファンと娘チンシェンに対して優しく接する唯一の存在だったのだが、実はチュアンデには隠された能力があった…。
それは、霊を操る能力を身に着けたという。
最初に戻り、勤務中にチュンファの夢の中に現れたもの、帰郷してから二人の身に起きた怪異譚の全てが、心霊現象ではなく仕込まれたもの。
ラストにはチュンファとチンシェンを守ろうと亡き祖父が遺影から飛び出し助けるのだが、やはり印象に残るのは婚外子チュアンデの不遇から今回の復讐劇に至るわけで、手を組んだチュアンデの友人のミン祈祷師も故人のために念仏を唱えているわけではない?その事実もまた怖い。
術師の罠。
シングルマザーのチュンファと腎臓の病気を持つ娘のチンシェンの話。
勤めてるコンビニでの怪現象から始まり、娘のチンシェンも何かが憑いてくると言い始める、…叔父からの1本の電話で祖父の死を知り疎遠だった実家に10年ぶりに戻ったが…。
実家に戻り両親と姉夫婦?の様子がおかしく、最初はチュンファとチンシェンの後ろに誰かいるの?見えてる?何て思って観てたんだけど…、ストーリー進むにつれ、あぁそういう事ねと。
ホラー描写と過去にあったチュンファと父との揉め事を絡ませながら見せてくけど、過去の出来事よりもうちょっとホラー寄りにふってほしかったかな。
序盤から中盤辺りまで黒い影と黒い足みたいな霊の見せ方だったけれど、終盤に現した顔で何か安っぽさが増しちゃった感。
エンドロール流れて出演者観てたら「納豆」って名前の方がいて妙に気になった(笑)
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