夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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結婚という軸をぶらさないミステリー×ラブストーリー
原作未読です。
夏目アラタと殺人容疑者真珠のラブストーリーというのは
みなさんもおっしゃっている鑑賞後の感想ですが、
予告だけで完全にミスリードされました。
ちょっとホラー風味のミステリーを期待していたら
全然違っていましたね。
アラタも真珠も結構なエッジの効いたキャラとなっていて
普通ならそんなこと言わないよね、とか、
そんな行動しないよね、ということを
割と平気でやっちゃう人たちなんですよね。
だから気が合うのかな〜とは思いました。
前半から伏線が張られまくりまして、
後半に回収されていくのですが、
もはやミステリーではなくなっているためか、
雑な感じもしてしまい、そこも残念ではありました。
真珠による裁判での供述で種明かしされていくところ等が
特にそう感じてしまいましたね。
社会問題にも中途半端に触れられていて
物語がぼやけた気がしてしまいましたね。
もっとfeatureしてラブストーリー軸でなくても
ヘビー級邦画として成立したんじゃないかと思いました。
残念なのは佐藤二朗のキャラもです。
もっと重要性を持たせて良かったと思うのですが
特に大事ではなく、このキャラ必要?と疑問でした。
もうひとつ残念なのは、
黒島結菜演じる真珠の歯です。
あそこまで強調する必要があったのか甚だ疑問です。
どうしても真珠の葉に目がいっちゃうんですよねー。
柳楽優弥もTHE柳楽優弥であり、
もうちょっといつもと違う柳楽優弥を見たかったです。
とは言え、鑑賞後感はまずまず良くて、
そこそこ満足しました。
うーん
3時間ほど時間が空いたため映画を見ようと思い探したところ、かなり好評なレビューが多かったのでこちらを拝見しました。
とりあえず私にはこの映画の良さが全く分からなかった。柳楽くんも黒島結菜ちゃんも好きだけど、この映画で2人の良さが生きているとも思えなかったです。
原作未読ですが、漫画だと面白いのかもしれません。
どんでん返しがあるのかと思いきや、え?という終わり方。
オリヴィアロドリゴのエンディング曲だけは良かったです。
私にはこの映画の良さが全く分からなかった。
ただそれだけです。
原作未読で映画が面白いと思った方はぜひ原作を
この映画を見て、原作未見の方は幸いです。ぜひ原作を読みましょう。この事件の真相、真珠の親、登場人物のその後など重要な部分はまだネタバレされていません。
乃木坂先生の原作が大好きで、この映画を見るにあたって、自分ならどう構成するかを考えていきました。その結果、結論としては自分には不可能となりました。どのシーンも重要で深い意味があり、絶対に2時間に収まりそうになかったので、これをプロならどう料理するのかと興味深く見させてもらいました。
結果、原作・映画両方を見た人ならお分かりのように、原作の超重要なある部分とある部分をばっさりとカットしています。思い切り。恐らく、原作ファンからはあまり良い評価を得られないでしょうが、私は非難しません。だって、自分にはとても無理だったから。映画を見て興味を持った人を原作に誘導するための手段として評価します。
それにしても、どこを残し、どこを削るか、プロの判断というのは面白いですね。おそらく読んだ人が多い原作序盤を中心に、ビジュアルインパクト重視で猟奇的なシーンを残し、Dパートの頭を使うシーンは削る。特に、桃ちゃん先輩との面会シーンなんて削っても流れに影響しないのに、エド・ゲーシーが少年を篭絡した事件のような超人心掌握術を示すために残したのでしょう。
さて、映画ならでは改変要素として、エンドロールの途中でインサートされた印象的なシーンがあります。私としては、これはいらなかったなぁ。全く関係ない二人が出会って、奇妙な縁で結ばれるのが結婚だと思います。(え?そうじゃない人もいる?そういう羨ましい人は置いといて。)
異色のサスペンス
最近のつまらない米国映画より断然面白い!
これはまさしく異色のサスペンスだ
原作未読
想像もつかない、ある意味どんでん返しのサスペンス
ちゃんと伏線回収もあるし
やっぱり最後の彼女の笑顔が… 凄く怖いのは私だけなのであろうか?それともその様な偏見が全ての罪の源なのであろうか?
色々と突っ込み所はあるけど、それにしても黒島さんの怪演は素晴らしい
これを観るだけでも価値がある
しかしあの真珠のすきっ歯はCG⁇ それとも入れ歯⁇ マウスピース⁇
どうしても気になった(よく出来すぎ)
マンガチックな
展開でした
原作も含めて完全初見で、映画館のCM見て鑑賞
もっと猟奇的な死刑囚かと思いきや、全然そんな事なく….…
いくら被害者の子供から頼まれてというか、自分の興味からだとしても、児童相談所職員があそこまでするのかと….…
死刑囚役の俳優さん、すきっ歯どうやったのか
そこが凄かった
Xはバツではなく、2つの線の運命のような出逢い
最初はXという背景の重なるシーンがあって、視覚効果があるけど、伝えたい物は何かわからない。最後まで考えるとそれは二人の出逢いだと考える。
ミステリーだと思ったが、結局ラブストーリーじゃない笑。ちょっと残念だった。
タイトルなし(ネタバレ)
普通の日本のラブラブ恋愛映画で満足出来ない方は刺さると思う。
佐藤二朗さん、久しぶりに映画で見たが
相変わらず演技ウザいなぁw(←誉め言葉です)
原作コミック読破、原作者さんのファンなのでお布施で見に行った。
配役さんはコスプレ感は無く演技も悪く無いですが
無理やり2時間に収める為か?もう少し真珠との逃亡時間欲しかった(あっさりすぎん?)
映像は本当に監督は堤幸彦?原作者さんか脚本の人の口出しきたんか?
映像でトリックとか金田一少年の事件簿的な先はどうなんの?どうなんの?みたいなワクワクが無くって残念だった。(←これを期待して観に行った)
全く原作しらない人は☆4ですが原作ファンはどうなん?って感じ
佐藤二朗さんが出なかったら☆2かな?
黒島結菜を好きになる
『真珠、俺を見ろ』から真珠が柵を飛び越えてアラタの胸に飛び込むよね。
ここの黒島結菜がカッコよくて、綺麗で、可愛いの。
こんな風に飛び込まれたら、もう、その後にどんな酷いことが起きるとしても、放さないって気分になるね。
このシーンだけで、この映画を観る意味あったよ。
話としては少し無理ある感じはするんだよね。
でも柳楽優弥の演技でもってっちゃう。さすが。
中川大志も当たり前にうまい。
黒島結菜は演技がうまいのもあるけど、演出がいいね。
堤監督が本気で仕事した感じ。
「堤さん、普通の映画も撮れるんだ」と思ったもん。
木村ひさしに譲って引退してたのかなと思ったけど、また色々撮って欲しいね。
心理戦の会話劇中心になるから、ただ意表を突くことを言わせていれば話しになるところもあるけど、ラストに向けて、それだけじゃないまとめ方がいいね。
物語が進むにつれ黒島結菜が好きになるから、ラストも納得でした。
ヴァンパイア
原作は未読です。予告の感じは面白そうでしたが、堤監督がどう料理するのかという点に注目しての鑑賞。
悪くはないですし、全編通してしっかり観れたんですが、インパクトがありそうで不発なところが多く、原作はきっと面白いんだろうなと思うところが多かったせいかちょくちょく首を傾げながら観ていました。
児相に通っている少年が死刑囚と文通を交わしていたがために、実際に面会するとなって差出人名義にされていた児相の職員・夏目アラタが死刑囚・品川ピエロこと品川真珠に結婚を申し込むというトリッキーな始まりからスタートし、不穏な雰囲気込みで駆け引きありのミステリーだなぁと思っていました。
基本的には面会室での1対1の会話劇がメインで進行していくんですが、このやりとりが意外や意外に結構面白く、言葉巧みに情報を聞き出そうとするアラタに対して真相を見抜いたように覗き込み接近してくる真珠とハラハラさせられる展開は良かったです。
真珠がなぜ殺人に手を染めたのかだったりがアラタと会うごとに解明されていき、殺人事件のバラバラパーツが見つかるごとに真珠の謎がより分かっていく作りは前のめりになるくらい面白かったです。
IQが伸びに伸びた理由だったり、歯並びの問題だったり、幼少期に転々としていた理由だったり、両親との関係性だったりと一つ一つ明かされていく真相は事件の顛末よりも興味深いものがありました。
まぁいくつか無理があるだろうと設定はありましたが、それもまたご愛嬌という事で流さないと今作は楽しめないですね笑
真っ直ぐに純愛に向かっていくラストはビターな恋愛ものとして楽しめる違う一面を見せてくれて幅が感じられました。
序盤からは飛躍したなぁと思いつつも、オチは悪くなかったです。
役者陣はクセのある役を乗りこなしていてお見事でした。
柳楽くんのワルな感じはとっても好みでしたし、黒島さんは普段の役柄とはまた違う狂気を感じさせるものになっていて一皮も二皮も剥けたなぁと感心させられました。
佐藤二郎さんは今回はノイズになっていた気がしました。原作のキャラそのままだったらこの文句も野暮ってもんなんですが、福田監督作品のソレなので今作ではちとミスキャストだなぁと思いました。
原作を詰め込みまくっていたせいで展開の速さには目がつきましたが、ラブストーリーとしては意外と楽しめる一本だと思います。柳楽くん&黒島さんファンなら観に行くべしべし。
鑑賞日 9/6
鑑賞時間 12:10〜14:25
座席 K-6
結局最後まで夏目アラタに感情移入できなかった。
最初は殺されたお父さんの頭を探すのが目的でずーっと行くのかと思ったけど、それはあっという間に消えて純愛ストーリーに変化して最後の白無垢は何?と言う気分でエンドロールを迎えました。サプライズを作るための仕掛けもわかってしまうし、どう決着をつけるのかはてなマークが消えませんでした。でもなんといってもあの歯はやめて。映画は気持ち良くなる、もしくは気持ちよく終わるものだと思います。やるなら最後の白無垢では普通の歯でやってほしかった。吐き気がするくらい気持ち悪さが最後まで残りました。残念ですが、キャストには罪はないと思いますが次回作は見ません。
黒島結菜の怪演に引き込まれる
なんと言っても、朝ドラでの酷評を吹き飛ばすかのような、黒島結菜の怪演が光る。
ガタガタの歯をむき出しにした笑顔や、下からの照明で浮き上がる不気味な顔はホラーそのもので、こいつはサイコキラーに違いないと思わせるようなインパクトがある。
主人公の夏目が、初めての面会で、そんな真珠に結婚を申し込む冒頭の展開は、さすがに唐突感が否めないが、その後は、心の声を逐一モノローグで説明してくれるので、夏目が何を考えているのかは分かりやすい。
どうせ死刑囚なので、結婚しても、2人が触れ合うことはないのだろうと思っていると、裁判の過程で、真珠は決して冷酷な連続殺人犯ではなく、もしかしたら執行猶予が付いて、ラストで2人は結ばれるのかもしれないと思えてくるような展開になり、グイグイと引き込まれた。
家庭環境に恵まれなかった真珠には同情の余地があり、児童相談所の職員である夏目が、そんな真珠を助けようとして事件にのめり込んでいく様子には説得力があるし、観ている方も、真珠の無罪を信じたくなってくる。
実際、法廷の傍聴席にいる夏目に真珠が抱きつくシーンや、法律の抜け穴を利用して2人がバイクで逃亡するシーンでは、思わず胸が熱くなってしまった。
ただ、やり直し裁判の場で、真珠の証言によって明らかになった事件の全容は、決して後味の良いものではないし、そこで、夏目が、初めて真珠の「純真」を知るという展開にも、「もっと早く気付きなよ!」と突っ込みたくなる。
さらに、真珠が指摘したとおり、夏目は、「可哀想だから助けてあげたい」という気持ちから真珠に執着してきたはずなのに、それが、いつ、どうして、真珠のことを、一人の女性として愛するようになったのかがよく分からない。
ラストの結婚式のシーンも意味不明で、2人の幻覚なのかもしれないが、必要だったとは思えない。
その一方で、度々描かれてきた真珠の匂いフェチなところやX字型のマークが、2人の最初の出逢いに結び付くエンディングには、伏線回収の気持ち良さが感じられて、思わずニヤリとしてしまった。
獄中結婚
アメリカでは良くある話だと聞くが、日本でこの題材でどのように
話を進めていくのか?と疑問に思いながら引き込まれた。
冒頭の児童からの話から無理のない範囲で話に入れたのが良かった。
まあそれでもサイコパスであるのは確かだから、実質の結婚には
疑問符が付くが、映画の中の虐待、孤独、親ガチャ、じし願望
などうまくまとめてあったと思う。最近見た映画の中では
良くできていたと思う。エンドロールの映像で後味は悪くなかった。
途中までは...
何が真実で伏線がどこにあるのか。その見せ方が感情の見透かしだったり表情芝居の駆け引きもあり夢中になってみれた。
ただ、全てが良かったかというとあー。そんな事実なのね。というぐらいのものもありのめり込むほどでもない。
終わってみれば普通だったかなと。。。
テンポがよく最後まで引き込まれました
原作漫画は3巻くらいまで読んだコトがあった程度で観に行きましたが、ストーリー展開のテンポがよく、黒島さん演じる真珠の行動、言動が全て計算?それとも素?殺した?殺してない?と観ながらどっちだ?っと柳楽さん演じる夏目アラタ同様にココロが振り回されながら観てたらあっと言うまの2時間で楽しめました。殺人事件そのものではなく、あくまでもアラタと真珠のココロの読み合いが焦点になった演出になっている為、殺された人たちの「みんな死にたがっていた」という殺人に至る動機付けは説明不足で弱かった部分が気になりましたが、まぁ2時間と言う枠内に納めるには、削らざるを得ない点ではあったかなとは思いました。
漫画を再現したような黒島さんの顔芸、柳楽さんの目力演技はとても良かったです。ただ、どんな過去、理由があったにせよ、真珠コワッって気持ちは最後まで拭いきれなかったので、受け入れられるアラタも充分おかしい人なんだと思いましたw
結局、どこか似たモノ同士の恋のハナシだったんだろうなと言う感じです。
今回は堤監督のトガりすぎた演出も抑え気味で知らずに観たら堤さんが監督だとは気がつかないくらいだと思います。
【”憐れみの心から、真実の愛へ”哀しき死刑囚を演じた黒島結菜さんの前半はサイコパスの様な様々な顔芸に翻弄され、後半は彼女の真実の姿が明らかになる展開にヤラレタ作品。柳楽さんとの演技合戦作品でもある。】
■元ヤンキーで家庭に恵まれずに育った夏目アラタ(柳楽優弥)は、児童相談員。彼は、品川真珠(黒島結菜)にバラバラにされた3人の男のうちの一人の男の息子が”父の首を見つけたい。”と言う願いで文通していた事から、その息子に成り代わって刑務所に面会に行く。
初回の面会で真珠が興味なさそうに部屋を出ようとした際にで、咄嗟に”俺と結婚しようぜ”と言ってしまってから、彼は真珠に取り込まれて行く。
◆感想
・真珠が面会所で見せる、様々な表情とボロボロの歯が印象的である。時には子供の様な声で”僕、殺していないんだ。”と涙を流したり、イキナリ声が変わって恫喝してきたり、下からの光を浴びた顔を不気味に歪める表情は、ハッキリ言って気持ち悪いが、それだけ黒島結菜さんの演技が凄いのだろうと思う。
とにかく、嫌な気持ちで大画面に引き込まれる。
・アラタを演じる柳楽さんも怯みながらも、真珠にあの手、この手で真実を話させようとする姿は、流石である。
序でに言うと、私選弁護人を演じた中川大志さんも頑張っている。
■序盤は、完全に真珠が全殺人の犯人だろうと思いながら鑑賞してしまう。死刑囚と面会するのが趣味と言う不気味な男(佐藤二朗)の存在も、ミスリードに貢献している。
真珠がアラタを取り込もうとしていると鑑賞側は思わされているのだが、一点真珠はガラス越しにアラタの匂いを嗅ぐシーンや、留置所内で届いた手紙の匂いを嗅ぐシーンが映されている。
そして、殺された3人以外に、別な血液が真珠の部屋に有ったという点が気になる。
・後半の展開は面白い。真珠のネグレクト&精神破綻していった母は真珠を生む前に、子を生んでいたというトリックである。8歳時のIQの低さと後年のIQの数値が30以上も上がっていた謎が分かるシーンである。
・アラタは、徐々に真珠の哀しき過去に向き合い始めるのである。自身の幼い頃を思い出しながら。
その中で、アラタは真珠に対して持っていた”憐れみの心”が徐々に薄れ、彼女に本当に惹かれて行くのである。
■効果的なシーンとしては、元ヤンキーだった頃のアラタが雨が降る中、アパートの中に入れずに濡れていた太った女の子に傘を差し出し”風邪を引くなよ。”と声を掛けてポケットからハンカチを彼女に差し出すシーンであろう。
その太った女の子は、そのハンカチに顔を埋めて匂いを嗅ぐのである。
つまりは、アラタと真珠は過去に一度会った事が有り、真珠は疎外されていた自分に優しい言葉を掛けてくれた男がくれたハンカチの匂いを覚えていたのである。
故に、このシーンで序盤から真珠が矢鱈に匂いを嗅ぐ行為の意味が氷解するのである。
<今作は、トリッキーな箇所も随所にあるが、後半の展開がサスペンスから純愛ストーリーとして昇華する所が、良いのである。
アラタの真珠に対する”本当に愛おしく思う。一緒に生きて欲しい。”という言葉は、真実であろう。
哀しき出生の秘密を持った少女が、幼い時に声を掛けてくれた男と出会い、未来が開ける予感がする終わり方も良いと思った作品である。>
かつては悪ふざけが過ぎて作品を台無しにしてきた堤監督だが、
本作は真面目モードで上手く作品を纏めたと思ったのに、最後でこれまた台無しにしている。
結局、柳楽は幼き頃のヒロインに出会っている。
これは余計だろう。
確かに劇中、ヒロインが匂いを気にする伏線はあったものの、
これでは、
対等な立場で見てくれる相手を待っていたはずのヒロインが、
幼き頃に手を差しのべてくれた(可哀想と見た)相手を待っていた印象になってしまった。
これでは真逆の意味にならないか?
なんともスッキリしない作品だった。
そっちに落としたかあ
序盤から「この後どうなるの?」って感じで引っ張ってたんだけどね。ラスト、綺麗に収める方向にしちゃったかあ。
4人殺しても「同情」できる事情をだすのはいいんだけどさ、予告やら序盤で壮大なミスディレクションかけてるってことだよね?うーん、そういう予定調和な感じで終わらすのは、どうなのかな?
柳楽優弥の演技がやや作りすぎな感じというか自然じゃないよね。もしかしたらそういうキャラにして少し「コメディ要素」含ませてるのかもだけど。
あと、柳楽優弥の代表作と言ってもいい「誰も知らない」の設定を引き継いでる感じがして、そうだったら凄く面白い。
一方、佐藤二朗はギャグ路線の演技なんだけど、悪趣味な人柄を表すのに丁度いいバランスだった。あの全然笑えないけどわざとらしくもないっていうのは良かったな。
最後の連れ出しも「そういう仕掛け」を見せたいだけでなんか中途半端というか。そして最後の結婚式のシーンは壮大な妄想というね。真珠がバラバラにする意味もネタバラシのおかげで弱くなってるし。
もう少し振り切れた方が良かったんじゃないかなあ。まあ、でも途中まではワクワクさせてくれたから★4です。
黒島の怪演はよいが
黒島結菜の怪演は良かったが、十巻以上ある話を2時間に縮めて、アラタと真珠が互いに惹かれ合う姿を描くのは難しいと思った。真珠は子供時代の匂いの記憶があったのだが、アラタの気持ちが変わっていく様子は分かりにくい。まあ、男って少し危なっかしい子を魅力的に感じてしまったり、吊り橋効果で恋愛感情を持ったりして、私を含め、少しバカなのですが。
原作本を少し読んだが、漫画の真珠の方が絵がキレイで魅力的に感じる。
漫画原作を映画にするのであれば、巻数が少ないものの方が、脚本家や監督の味が出せる。「カラオケ行こ」や「ルックバック」は良かったので。
原作漫画既読組 終盤のオリジナル展開
原作13巻を2時間にまとめているので省略されるエピソードがあるのは理解した上で。それでも真珠が逃亡して海辺でアラタとデートするところまではすごく良かった。それ以降映画オリジナル展開になるのですが 濡れ場をみたいわけではないのですが、真珠に「しよう」と言わせておいて次のシーンで真珠から「お預け」って流れは意味がわからなかった。さらにあとからアラタが真珠を気づかってしなかった的な説明が入るのでこの部分はどうしてもノイズになってしまいました。直接的な描写は要らないので普通に「した」ことにしても全体の流れ的に問題なかったのでは?と思います。もしかしたら原作の感じ(したけどしてない)を再現したかったのか??
再審判決までをふくめて法廷劇としての流れは良かったと思います。原作の二人が心中未遂をはかる展開は共感できなかったので映画のおとし方の方が好きでした。
終盤の真珠とアラタの関係性の描写が雑(伝わりにくい?)に感じられたのが惜しいと思います。
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