夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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涙で滲んだ届出の文字に彼女の本心を読み解く!コレは罠か?それとも愛か。
今日は、ちょいと噂の「夏目アラタの結婚」を観に行きました。
もうね、事前に思ってた内容と違い、想定以上にコレは良かったですね。
久しぶりの堤監督節でしたが、最後の最後まで十分に楽しめる作品を味わう事が出来ました。これは感謝の言葉ですね。有り難うございました。
この作品の展開流れは、適当なサイコパス的猟奇殺人犯の話では決して無く、
緻密でかつ念入りに仕組まれた思惑と罠、彼女自身の壮絶な過去、そしてアラタがなぜ結婚に至ったのか。
それは偶然だったのか、必然だったのか。
本編終盤まで見えてこない 本心。彼女と彼の運命的愛とは何か。そこが最大の魅せ場になってますね。
”結婚” それは最初は何かを引き出す為の罠だった。彼女も何かをさせる為の罠でもあった。でも やがてお互いがお互いを知る。
面会室のガラス越しの 息もつかせぬ心理戦が観ている側の緊張感を最大限まで上げさせて来ます。
ラストに二人が見上げる青空の下、その想いがお互いの本心が繋がる場面に
静かなる安堵と これから向かえる希望とを 感じる事が出来るでしょう。
オリヴィア・ロドリゴの主題歌:「ヴァンパイア」が
彼等の未来を歌っています。
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原作:乃木坂太郎氏
監督:堤幸彦氏
脚本:徳永友一氏
上映時間:120分
----MC
夏目アラタ(児童相談所職員):柳楽優弥さん
品川真珠(3人殺害遺棄犯 容疑者):黒島結菜さん
宮前光一(真珠の弁護士):中川大志さん
まず、流石の柳楽さん主役ぶりでしょうか。
心理戦の顔の表情と心の読み。今までに全く無い役作りで挑んでいるのが分かります。
そして同時に黒島さんの品川ピエロですね。
二人とも面会室のガラス越しの顔の表情が とっても凄い。
時には宇宙人顔、時にはサイコキラ-顔、そして地獄の使者的な目をした顔。
貞子も真っ青な呪われた悪霊そのものにも感じたり。
この辺り さすが堤監督ですね。そのパワ-を感じます。
”三度目の殺人”や”死刑にいたる病”等でも 面会室際の攻防戦が繰り広げられましたが それをも凌ぐ名場面の数々だったと思います。
---------展開流れ
とあるアパ-トの一室で、3人を惨殺し遺棄した品川ピエロこと 品川真珠。
彼女は太った醜い犯人と思われていたが、3人の被害者の内の息子 山下卓斗の 見つかってない父の首を見つける依頼で犯人品川と面会する羽目になったアラタ。
その姿が予想外に美人であった事に驚く。彼女は本当に、本当に殺人犯なのかと。
彼女の見事なまでの心理戦にハマる弁護士宮前とアラタの 真珠の狙いと本心を引出し何とか山下の首の在りかを訊きだしていく~展開流れ。
やがて 少しずつ見えてくる彼女の本心と狙いが・・・・
最後に 結婚・・・その意味をお互いに知る事になって行く~。
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(疑問に思う事)
・アラタが森で真珠の母(環)が埋めたトラベルケ-スを探し出すのだが
あれは多分不可能と思う。普通は数人がかりでも何日もかかるだろう。
また ケ-スが完全な形で見つかるのは極希と感じる。
・”市子”みたいな話だが、姉の2歳下の生まれ変わりで学校に行くが成長不良でそんなに虐められるのか。特殊学級扱いもあるだろうし。先生も放置だったのか。学校側の記録等は調査しないのかな。
歯医者に連れて行かなかった母の狙いも分からないでも無いが、それだけが生き代わりの条件では無い様に思う。
・20歳超えたら死刑、18歳以下セ-フって。確か18歳以下でも死刑に成る事はあったはず。そんなに17歳と言う的に焦点を当てなくてもと思う。
・殆ど小学校、中学校に行けてなかったと思ったが 介護の仕事などへは就けるんだね。母が亡くなった後の身元保証人とかは どうしていたのだろうか。
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最後に思うことは、この世の中で彼女の様に
親達から虐げられて、そして已むなく 若くして犯罪者になってしまって。
ムショを出て人生やり直し~そんな彼や彼女らは幸せになる権利は無いのかな?
素直にそれを感じた作品だった。
彼女真珠に対して 彼アラタは必然の出会いで在った事が
何より二人の運命的だったと思う。
二人共 前を向いて歩んで、そして顔を上に向けている
そんな二人へ心からエールを贈りたいな。
ちょっと怖いイメ-ジ作品かもですが
是非劇場でご覧下さい!!
ミステリーだと思っていたら、XXの様相を呈してきて、最後はXXにXXした。ナンノコッチャ
ミステリーだと思っていたら、ラブストーリーの様相を呈してきて、最後は純愛に感動した。
最初の面会のあと夏目アラタは、真珠が鎌をを掛けてアラタが手紙を書いた本人かどうかを試したことを知る。手紙はいつも拝啓で始まっていたから、もう既に手紙の主がアラタでないことが真珠にバレてしまっている。アラタと観客は、真珠が頭が切れる事を知る
アラタはアラタで、面会のとき心にもないことを、表情1つ変えることなく口に出す。真珠と会話してる時のあらたの心の中のモノローグが面白い。
夏目アラタになんかヤバイ感じを抱いたとき、ふとジョジョの岸辺露伴が頭に浮かんだ。いま考えると全然違うキャラクターだが、”ヤバイ” という言葉から露伴先生を連想しただけである。
さて、物語はこの後、アラタと真珠がお互いの腹を探りあい裏を読み合う心理戦、頭脳戦となり、丁々発止のバトルが繰り広げられて行くのかなと僕は思ったのだが。
モチロンそんな風になるわけがない。ミステリーの犯人を当てたことがない僕の想像なんか軽々と飛び越えていく。
そして、真珠の「誰も殺してない」発言にアラタも僕も度肝を抜かれる。
そしてぞして、アラタと死刑囚フェチ(?)の藤田(佐藤二朗さん)との出会いがアラタを変える。
アラタは藤田に死刑囚のことを聞くなかで、真珠と対峙して真実を突き止めるには上っ面の駆け引きではどうしようもないという考えに至る。
覚悟を決めたアラタは婚姻届を真珠に見せる。
おおー、新たな展開か? ♪ヽ(´▽`)/
まあ、なんだかんだで裁判が始まる。裁判での真珠の発言や振る舞いから、僕にはこの裁判が全て真珠の思惑どおりの筋書きで物事が運んでいるように見えた。
もしかしたら真珠はホントは殺人犯なのに、無罪を勝ち取るために周到な計画を練ってきたのではないかと思えてくる。
真珠が裁判の観客(^^)の方へ垣根を超えて飛び込み、アラタに抱きつく場面には驚いた。面会時のガラス越しでは近付いても直接相手に触れることは出来なかったが、真珠のルール無用の荒業に裁判所中が度肝を抜かれる。もちろんアラタも僕もビックリ。いやホント、驚いたあ ( ゚Д゚)
2審の判決の後、法の網の目の隙を突き、再逮捕しようとしていた警察の包囲網をくぐり抜けて2人は逃げ出す。
このとき裁判長(われらが市村正親さん)の渋すぎるセリフが飛び出す。
「その先に何があるというんだ」
くわーカッケー、ビシッと決まったぜい ( ≧∀≦)ノ
さてこういう時、バイクで逃走する2人が向かう先はどこか? もちろん海に決まっとる。ラブストーリーの定番じゃ。
渚に座って海を見つめる2人が微笑ましい。
しかしこの時点では未だミステリーの部分で気になることも残ったままだ。殺人の真相は? 犯人は結局誰なのか? 4人目の犠牲者は誰か? 等々、イチャイチャしてる場合っじゃないぞと思いつつ僕はもうすっかりラブストーリー鑑賞モードに完全に切り替わってしまっていた。バラバラ殺人の謎なんかより2人の愛のゆくえの方が気になってきた。
真珠がアラタに投げかけた「僕は哀れみでなく真実の自分を愛してほしかった」みたいなセリフが真珠の口から飛び出た時には、おおー、ラブストーリーの定番フレーズじゃないかなどと大いに盛り上がっていた。
そのあとミステリーの謎も究明されて、これで映画ももう終わりだな、或いはミステリーだから最後に実は真相は違うんじゃないかみたいな事を匂わせる映像でも出るのかななんて思ってボンヤリと終わりを待っていた。
そしたらミステリーPARTにではなく、ラブストーリーPARTに続きが残っていた。ナント真珠の純愛が描かれたではないか。最後の最後にちょっと感動してしまったヨ。
いま思ったのだが、あんなに昔の幼い頃の微かな匂いを覚えていて、しかも、それを今も嗅ぎわけられるなんて、真珠、オマエは犬か? などとツッコンでみる。 ワン (^ω^U)
主役適役力演。前半楽しめたけど後半失速。残念。
タイトルバックの格子柄から、主人公真珠の母親が隠していた、以外な秘密が暴かれるまでの中盤までの展開は大いに楽しめました。さすが漫画映画の巨匠堤幸彦監督。
主役お二人も正に適役、力演。特に黒島結菜さんは華奢で童顔、原作真珠のイメージにピッタリ。
でも、後半ストーリーのはしょり具合は、一体何なのでしょうか? 犯罪動機や、ミステリーの謎解きなど丁寧な説明が必要な箇所をはしょってるが意味不明です。
原作未完の内に制作開始したから?配給元のワーナー・ブラザースから制作費と上映時間の制約が入ったからか?(多分これか?)
これなら同じ主演と監督で数作に分作し、Netfilxで制作したのを観たかった。
心理戦と伏線回収、予定調和外しで面白かった
品川ピエロ=品川真珠と夏目アラタの心理戦、駆け引きに引き込まれて観ていたが、真珠のことが分かるに連れ、アラタの真珠に対する感情が揺れ始めて、唐突に本当の夫婦な二人になってしまって、ついていけない。
強気なアラタだが、サイコパス真珠の手のひらで転がされ、敢え無く術中にハマる、という流れかと思ったらそうではなかった。
予想される予定調和がことごとくひっくり返されて予測不能。
伏線回収がいくつもあり、話が二転三転、オチが読めなくて面白かった。
真珠がアラタの匂いをかぎまくった理由が分かってほろっとするが、いやいや、自分が楽にした人々の遺体をバラバラにして一部を埋めた女なんだわ、と思いなおす。
ピュアで可愛らしいところもあって、それも彼女の一部のようだが、平気で血に塗れながら遺体をバラバラにするのも彼女の一部。他人を完全に理解するのは不可能とはいえ、彼女の内面に共感できるものがない。
私は主人公二人ともに感情移入できませんでした。
アラタは、養護施設の出身だった。
もしかして、「誰も知らない」の長男だったりして。
チンピラ風だったり、ポーカーフェイスで本気がわからない柳楽優弥が大変良い。相変わらず目力がある。
黒島結菜が意外にも(失礼)複雑な役を見事に演じきって素晴らしい。
丸山礼、中川大志も役にハマっていていい感じだった。
住宅街のアパートの一室で行われていた凄惨なバラバラ殺人事件、といえば近年起きたある事件を思い出す。
神奈川県綾瀬市が撮影協力していたが、例の「座間」市は、綾瀬市の近隣。
座間市もテレビや映画のロケに協力しているが、この映画には協力できないだろうな、と思った。もし協力してたら、映画の本筋と関係ない都市伝説とか出てきそう。
原作既読のファンですが辛かった
原作既読のファンで、すごく楽しみにしていました。
前提として役者さんの演技は素晴らしかったです。また堤幸彦監督の作品が好きな人には良い映画だと思います。
ですが個人的には見に行ったことを後悔しました。この内容で漫画原作と言われてもな…と思いました。
原作未完のままで書いたとは言え酷いところが多すぎました。
1番は真珠のキャラクターが酷いと思いました。
真珠が「母が死にたがったのに死なせてあげられなかったから被害者が死にたい時に殺してあげた」みたいに書かれていて母親の影に支配される可哀想な女みたいな書き方をされてるように感じてすごく引いてしまった。最後に幼い頃にアラタに会っていて匂いを覚えてたって描写も、え?!と思いました。あの流れで真珠のキャラが一気に安っぽくなってしまったように感じました。
また、アップのシーンも多かったので真珠がメイクしたことないのようなことを言ってるのにずっと眉毛が整っているのがすごく気になりました。歯並び頑張ったなら眉毛も気にした方が良かったのでは…。
他では宮前に関しても全く書かれず、ただただ弁護してくれる良い人のまま終わってびっくりしました。藤田もただ佐藤二郎さんを出したかったんだなーくらいの書かれ方で意味ある?と言う感じで限られた時間の中で必要があるように感じずきつかったです。
被害者3人に関してもエピソードが全く描かれず被害者が真珠に近付いたのは…なんで??可愛かったから???分からないってなってて本気か???と思いました。
時間の制約があるとは言えここまで違う話を書きたいのであれば漫画原作ではなく設定を借りたオリジナル作品として公開された方がよほど良いと思いました。
面白かった!
原作読んでます。ファンです。
でも、原作読んでなかったとしても、映画として素直に面白いと思いました。端折ってはいますが、端折られたのはアラタと真珠以外の人間模様であって、基本的に原作通りのストーリー展開ですし、違和感はありませんでした。
読んでない人にとっては、開始5分で殺人犯に結婚申し込むのは、トンデモ展開でしょうが…原作自体がトンデモですし、
そうなった背景は充分描かれてはいないですが、アラタはそんだけ熱く、責任感のある男なんです。(笑)
原作は、第一話から結婚届持ってますから。
逆に端折ったおかげで、映画としてのテンポは良くなり、どうなるの?という疑問がスイスイと解かれていくカタルシスさえありました。
その緊張感はまさにサスペンスであり、有罪か無罪か、やったのは誰だ?というミステリーでもあるのですが、はっきり言ってしまえば、
「真珠はやってます。」
なので、
「殺人者とのラブストーリー」です。
殺人者が愛を求めて、と言う話です。
ちょっと変わった純愛もの、と言ってもいい。
「死刑に至る病」とは全く路線が異なります。
真珠は外をコントロールはしていません。
映画としてのエンタテインメント感も充分です。
ハンニバルレクターや、日向真奈美にも通じる黒島さんの見事な演技に大変感銘を受けました。正直、原作のイメージと違うと思ってましたし、原作の色気が無いなーとも思ってたのですが(ごめんなさい)、他の誰にもこの役出来ないというレベルまでのめり込んでやり切ってると思います。
犬並みの嗅覚も(笑)。
登場人物を絞り、2時間のほとんどを柳楽さんと黒島さんのやりとりに割いたのも正解だと思います。
そのヒリヒリするやりとりはまさに密室劇です。
いつ真珠が裏切るのか、それは一見、頭脳戦、心理戦のようで、実はその全てのやりとりは、真珠の純粋な思いから来たものだったという最後の回収は、本当に素敵でした。
真珠は、死刑を逃れるための工作はしましたが、アラタに対しては誠実に対応していました、ということです。
原作との差異、例えば宮前が実の父親である可能性は、文句言う人がいますが、私は削って正解だと思います。
それを入れてしまうと2時間には収まらないし、もたついたと思います。
エンタテインメントなんですから、この突き進むストーリー展開で映画としては成立します。
さて、原作では、2人は結婚しますから、原作通りのエンディングですが、
しかしながら、いくら可愛くても殺人犯と結婚出来るか?と言う問いに自分はどうしてもYESが言えなかったので、星半分減としました。
ごめんなさい。
でもかなり面白いので、オススメです!
重要なところの改変がしっくりいった
マンガ三分の一予習、荒唐無稽な設定で出落ち感満載のマンガは意外とそうでもなく、面会の駆け引きとどんな展開に転ぶか面白い作品です。映像化にあたり、マンガではどうしてもわからない部分である、なぜ真珠はアラタに心を許したのかということ。作者の便はあると思うが、はっきり語られないマンガでは推測にしか過ぎない。そこをうまく補足したのが、今回の脚色だと思います。マンガでは、幼少の真珠に出会ったのは弁護士の方で、アラタはその話を聞いたに過ぎません。これを本当に出会わせていたことにして、ニオイを共通の記憶にしたことが、辻褄も合い説得力が増しました。
マンガチックな展開の中にも、リアルさが加わり、救いがあったのは私は好みです。マンガだったら必要ないことでしょうけど。
そんなことはなくても原作のアラタは魅力的で、柳楽さんのアラタもしっかり再現された魅力がありました。
ミステリーとしても面白いです。
深刻な素材をカラッと明るく仕上げたエンタメ作品
柳楽優弥扮する主人公・夏目アラタが、連続バラバラ殺人の真相に迫るミステリーであると当時に、容疑者である”品川ピエロ”こと”品川真珠”(黒島結菜)と結婚するというラブストーリーでもありました。
容疑者の真珠は、最終的に生い立ちからして無戸籍であることが分かり、また充分な育児も受けずに育ち、継父からのDVや学校での苛めも経験するという極めて悲惨な状況で生まれ育ったことが明らかになります。そうした”素材”からすると、「市子」同様の重苦しい社会派ミステリーにもなり得るお話でしたが、本作は「市子」と違い、奔放で陽キャな夏目アラタを主人公にしたことで、全く異なる味付けの仕上がりになっていました。
また、真珠の汚いというか不気味な歯並びも見所のひとつ。黒島結菜の美しいお顔とは対照的に、ニヤッと笑うと見える汚くて隙間だらけの歯は、予告編から印象的でした。これが一見ホラー的な怖さも醸し出しており、本作のエンタメ性を一層引き立てていたと思います。そしてストーリー的にもこの歯がポイントであることが明かされ、この辺の創りも非常に良く出来ていたと感じられました。しかしあの歯はどうやって作ったんでしょう?
ストーリーの面白さ、秀逸なキャラクター設定、柳楽優弥と黒島結菜のダブル主演の役になり切った熱演と、思っていた以上に面白い作品でした。個人的にちょっと残念だったのは、エンディングテーマであるオリヴィア・ロドリゴ の「ヴァンパイア」。真珠の感情を代弁する曲ということで選ばれたそうですが、曲自体は良いと思うものの、日本語の曲にして欲しかったと思わざるを得ませんでした。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
品川真珠は歯が命
たいへんおもしろかったです
1番の好評価は柳楽優弥、黒島結菜、2人の演技力だと思う。見せ方も相まって品川真珠の不気味さがよく表現されていました。その不気味な真珠に負けずおとらず夏目アラタの元ワルの色気みたいな存在感もよく表現されていました。
でも作品としては思ってたのとは違いましたね。観たあと2~3日は気分が重くなるような重度のサイコサスペンス的なものかと思ったけどかなり軽めだったと思います。そういう意味では肩透かしくらった気もします。
ハードなサイコホラーを求める方にはお勧めにはならないかもです。
あと、腑に落ちないのが真珠が法廷に着て行った服装3パターン。あの服はどこで入手するの?自前?だとしたら真珠の太っていた時期、やせた時期の時系列がよくわからない。
それとバイクで逃走シーンもいまいちしっくり来ない。二人ともそこそこバイクに乗りなれていなけりゃあれだけの警官の囲みを突破して逃げられないと思うが、バイクもメットも全然使用感が無かった。
というか日本のバイク、カーアクションって海外に比べれてわざとらしさがあるよね。演出、撮り方の問題だよね。
品川真珠の狂気の表現の1つに歯が印象的だけど、刑務所内でも歯の治療はできるんかな?
映画最後にハッピーエンド風になるんだけど、出所したら真珠にはちゃんと歯医者に行ってほしい。
結婚という軸をぶらさないミステリー×ラブストーリー
原作未読です。
夏目アラタと殺人容疑者真珠のラブストーリーというのは
みなさんもおっしゃっている鑑賞後の感想ですが、
予告だけで完全にミスリードされました。
ちょっとホラー風味のミステリーを期待していたら
全然違っていましたね。
アラタも真珠も結構なエッジの効いたキャラとなっていて
普通ならそんなこと言わないよね、とか、
そんな行動しないよね、ということを
割と平気でやっちゃう人たちなんですよね。
だから気が合うのかな〜とは思いました。
前半から伏線が張られまくりまして、
後半に回収されていくのですが、
もはやミステリーではなくなっているためか、
雑な感じもしてしまい、そこも残念ではありました。
真珠による裁判での供述で種明かしされていくところ等が
特にそう感じてしまいましたね。
社会問題にも中途半端に触れられていて
物語がぼやけた気がしてしまいましたね。
もっとfeatureしてラブストーリー軸でなくても
ヘビー級邦画として成立したんじゃないかと思いました。
残念なのは佐藤二朗のキャラもです。
もっと重要性を持たせて良かったと思うのですが
特に大事ではなく、このキャラ必要?と疑問でした。
もうひとつ残念なのは、
黒島結菜演じる真珠の歯です。
あそこまで強調する必要があったのか甚だ疑問です。
どうしても真珠の葉に目がいっちゃうんですよねー。
柳楽優弥もTHE柳楽優弥であり、
もうちょっといつもと違う柳楽優弥を見たかったです。
とは言え、鑑賞後感はまずまず良くて、
そこそこ満足しました。
うーん
3時間ほど時間が空いたため映画を見ようと思い探したところ、かなり好評なレビューが多かったのでこちらを拝見しました。
とりあえず私にはこの映画の良さが全く分からなかった。柳楽くんも黒島結菜ちゃんも好きだけど、この映画で2人の良さが生きているとも思えなかったです。
原作未読ですが、漫画だと面白いのかもしれません。
どんでん返しがあるのかと思いきや、え?という終わり方。
オリヴィアロドリゴのエンディング曲だけは良かったです。
私にはこの映画の良さが全く分からなかった。
ただそれだけです。
原作未読で映画が面白いと思った方はぜひ原作を
この映画を見て、原作未見の方は幸いです。ぜひ原作を読みましょう。この事件の真相、真珠の親、登場人物のその後など重要な部分はまだネタバレされていません。
乃木坂先生の原作が大好きで、この映画を見るにあたって、自分ならどう構成するかを考えていきました。その結果、結論としては自分には不可能となりました。どのシーンも重要で深い意味があり、絶対に2時間に収まりそうになかったので、これをプロならどう料理するのかと興味深く見させてもらいました。
結果、原作・映画両方を見た人ならお分かりのように、原作の超重要なある部分とある部分をばっさりとカットしています。思い切り。恐らく、原作ファンからはあまり良い評価を得られないでしょうが、私は非難しません。だって、自分にはとても無理だったから。映画を見て興味を持った人を原作に誘導するための手段として評価します。
それにしても、どこを残し、どこを削るか、プロの判断というのは面白いですね。おそらく読んだ人が多い原作序盤を中心に、ビジュアルインパクト重視で猟奇的なシーンを残し、Dパートの頭を使うシーンは削る。特に、桃ちゃん先輩との面会シーンなんて削っても流れに影響しないのに、エド・ゲーシーが少年を篭絡した事件のような超人心掌握術を示すために残したのでしょう。
さて、映画ならでは改変要素として、エンドロールの途中でインサートされた印象的なシーンがあります。私としては、これはいらなかったなぁ。全く関係ない二人が出会って、奇妙な縁で結ばれるのが結婚だと思います。(え?そうじゃない人もいる?そういう羨ましい人は置いといて。)
異色のサスペンス
最近のつまらない米国映画より断然面白い!
これはまさしく異色のサスペンスだ
原作未読
想像もつかない、ある意味どんでん返しのサスペンス
ちゃんと伏線回収もあるし
やっぱり最後の彼女の笑顔が… 凄く怖いのは私だけなのであろうか?それともその様な偏見が全ての罪の源なのであろうか?
色々と突っ込み所はあるけど、それにしても黒島さんの怪演は素晴らしい
これを観るだけでも価値がある
しかしあの真珠のすきっ歯はCG⁇ それとも入れ歯⁇ マウスピース⁇
どうしても気になった(よく出来すぎ)
マンガチックな
展開でした
原作も含めて完全初見で、映画館のCM見て鑑賞
もっと猟奇的な死刑囚かと思いきや、全然そんな事なく….…
いくら被害者の子供から頼まれてというか、自分の興味からだとしても、児童相談所職員があそこまでするのかと….…
死刑囚役の俳優さん、すきっ歯どうやったのか
そこが凄かった
Xはバツではなく、2つの線の運命のような出逢い
最初はXという背景の重なるシーンがあって、視覚効果があるけど、伝えたい物は何かわからない。最後まで考えるとそれは二人の出逢いだと考える。
ミステリーだと思ったが、結局ラブストーリーじゃない笑。ちょっと残念だった。
普通の日本のラブラブ恋愛映画で満足出来ない方は刺さると思う。 佐藤...
普通の日本のラブラブ恋愛映画で満足出来ない方は刺さると思う。
佐藤二朗さん、久しぶりに映画で見たが
相変わらず演技ウザいなぁw(←誉め言葉です)
原作コミック読破、原作者さんのファンなのでお布施で見に行った。
配役さんはコスプレ感は無く演技も悪く無いですが
無理やり2時間に収める為か?もう少し真珠との逃亡時間欲しかった(あっさりすぎん?)
映像は本当に監督は堤幸彦?原作者さんか脚本の人の口出しきたんか?
映像でトリックとか金田一少年の事件簿的な先はどうなんの?どうなんの?みたいなワクワクが無くって残念だった。(←これを期待して観に行った)
全く原作しらない人は☆4ですが原作ファンはどうなん?って感じ
佐藤二朗さんが出なかったら☆2かな?
黒島結菜を好きになる
『真珠、俺を見ろ』から真珠が柵を飛び越えてアラタの胸に飛び込むよね。
ここの黒島結菜がカッコよくて、綺麗で、可愛いの。
こんな風に飛び込まれたら、もう、その後にどんな酷いことが起きるとしても、放さないって気分になるね。
このシーンだけで、この映画を観る意味あったよ。
話としては少し無理ある感じはするんだよね。
でも柳楽優弥の演技でもってっちゃう。さすが。
中川大志も当たり前にうまい。
黒島結菜は演技がうまいのもあるけど、演出がいいね。
堤監督が本気で仕事した感じ。
「堤さん、普通の映画も撮れるんだ」と思ったもん。
木村ひさしに譲って引退してたのかなと思ったけど、また色々撮って欲しいね。
心理戦の会話劇中心になるから、ただ意表を突くことを言わせていれば話しになるところもあるけど、ラストに向けて、それだけじゃないまとめ方がいいね。
物語が進むにつれ黒島結菜が好きになるから、ラストも納得でした。
ヴァンパイア
原作は未読です。予告の感じは面白そうでしたが、堤監督がどう料理するのかという点に注目しての鑑賞。
悪くはないですし、全編通してしっかり観れたんですが、インパクトがありそうで不発なところが多く、原作はきっと面白いんだろうなと思うところが多かったせいかちょくちょく首を傾げながら観ていました。
児相に通っている少年が死刑囚と文通を交わしていたがために、実際に面会するとなって差出人名義にされていた児相の職員・夏目アラタが死刑囚・品川ピエロこと品川真珠に結婚を申し込むというトリッキーな始まりからスタートし、不穏な雰囲気込みで駆け引きありのミステリーだなぁと思っていました。
基本的には面会室での1対1の会話劇がメインで進行していくんですが、このやりとりが意外や意外に結構面白く、言葉巧みに情報を聞き出そうとするアラタに対して真相を見抜いたように覗き込み接近してくる真珠とハラハラさせられる展開は良かったです。
真珠がなぜ殺人に手を染めたのかだったりがアラタと会うごとに解明されていき、殺人事件のバラバラパーツが見つかるごとに真珠の謎がより分かっていく作りは前のめりになるくらい面白かったです。
IQが伸びに伸びた理由だったり、歯並びの問題だったり、幼少期に転々としていた理由だったり、両親との関係性だったりと一つ一つ明かされていく真相は事件の顛末よりも興味深いものがありました。
まぁいくつか無理があるだろうと設定はありましたが、それもまたご愛嬌という事で流さないと今作は楽しめないですね笑
真っ直ぐに純愛に向かっていくラストはビターな恋愛ものとして楽しめる違う一面を見せてくれて幅が感じられました。
序盤からは飛躍したなぁと思いつつも、オチは悪くなかったです。
役者陣はクセのある役を乗りこなしていてお見事でした。
柳楽くんのワルな感じはとっても好みでしたし、黒島さんは普段の役柄とはまた違う狂気を感じさせるものになっていて一皮も二皮も剥けたなぁと感心させられました。
佐藤二郎さんは今回はノイズになっていた気がしました。原作のキャラそのままだったらこの文句も野暮ってもんなんですが、福田監督作品のソレなので今作ではちとミスキャストだなぁと思いました。
原作を詰め込みまくっていたせいで展開の速さには目がつきましたが、ラブストーリーとしては意外と楽しめる一本だと思います。柳楽くん&黒島さんファンなら観に行くべしべし。
鑑賞日 9/6
鑑賞時間 12:10〜14:25
座席 K-6
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