夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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全てがマイルドで惜しい
連続バラバラ殺人の容疑で逮捕された死刑囚である女・品川真珠(黒島結菜)と、被害者遺族の少年が児童相談所の担当職員である夏目アラタ(柳楽優弥)の名前を無断で使用し文通していた
ある日、真珠から「一度お会いできませんか」という手紙を受け取った少年は、まだ見つかっていない父親の首の遺棄された場所を知る大きな手がかりになるかもしれない と、アラタに相談を持ちかける
アラタはそれを了承し真珠との面会に臨むが…
という所からこの物語は始まります
正直原作の独特の空気感を出せていない、見やすいように皆マイルドなキャラクターになっているなぁと感じました
最後はサイコスリラーやサスペンス要素を一気に大団円ルートに持っていく為か突然雰囲気が変わってしまい
終わったあとは何か…ちょっと気を衒ったラブストーリーだったな…みたいな印象になってしまった
若い層や万人ウケを狙うならばこれで良かったのかもしれないけど、元々が少しニッチな層にウケる設定・雰囲気の作品な為、個人的には少しがっかりしてしまいました
狙える層が狭いかもしれないけど独特の攻めた雰囲気の作品から、綺麗にまとめたけど器用貧乏な代わりに万人から嫌われにくい作品になったなと
また、せっかくの柳楽優弥くんの演技を〝わかりやすさ〟のために潰してしまっている気がしました
彼は沈黙や静の演技もとてもお上手だと思うので、アラタにあえて話させない事でも表現させてあげて欲しかった
説明口調の頭の中の台詞が多過ぎて、これでは演技の必要がどんどん無くなってしまう
また、原作のアラタの基本的に根はいい奴だけど少しチンピラ感のある粗野な感じこそが今の柳楽くんには合うと感じていたので
アクの減った劇場版のアラタでは、柳楽くんであるメリットを減らしてしまっていました
真珠のキャラクター性も同じく、不気味で気持ち悪い女なのに、どこに魅力を感じるのか…いつの間にか操られそうな、気を抜けば(死刑囚なんだから塀から出られるはずがないのに)隣に立って居て突然刺されるのではないか?どこまでも底が知れない、掴み所が無いのに突き抜けている
気持ち悪いし怖いのにどこかエロティックで、こちらが勝手に少女性を感じたり
それらの印象さえもすべてが真珠の思惑通りなのか?と感じさせる
そんな独特の気持ち悪さと魅力が、何だか結局は普通の健気で可愛い女の子…にされてしまっていた
そして友情出演の佐藤二郎さんが出て来た瞬間から、彼の怪演に持っていかれ過ぎです…
佐藤二郎さんほどの方をあくまで脇役にも関わらずある程度自由にやらせるのであれば、メインのキャストにはもっと自由に、思い切りやらせなければバランスが崩れてしまいます
2時間という時間で書ききれないほどの内容だったかもしれないというのはありますが、それでも
欲しい演出や表現が足りないせいで、それぞれの人物のキャラクター性や話の内容、感情の機微が薄過ぎる印象になっている
人物の考え方や背景の描写が薄いあまりに突破なだけの行動をしているようになる時がある
また、その突飛な行動も不気味さを演出したり、筋のあるおかしな奴特有のもの…という訳ではなく、ただのご都合主義設定になってしまっている
全てが薄まってしまった上でラストの突然のラブストーリー展開、これが更にこの作品をチープに感じさせてしまっていると感じます
伏線の回収も原作では真珠側でそんなに大きな要素となっていなかった〝匂い〟で雑に纏めてしまった
原作から改変されている部分や内容も、とりあえず綺麗にまとめる為に丁度いいからしただけ感がありました
(原作を知っていたり柳楽優弥くんの演技を楽しみにしていたからというのも大きいですが)全体的に全てが少しずつ惜しい作品になってしまっていました
ただ、原作を見ずにこの映画だけを見れば
それなりに綺麗にまとまっていますし、若いカップルなどが一緒に見るのであれば良い雰囲気の作品ではないかなと思います!
エンタメ作だからこその実力
なぜバラバラに?
原作未読だが、平均点の高さに惹かれて鑑賞。
連続殺人犯「品川真珠」(黒島結菜)が捕まるが、完全黙秘を貫く。被害者たちはバラバラにされて捨てられていた。被害者の一人の息子が、父親の首を見つけ出したくて、児童相談所の職員「夏目アラタ」(柳楽優弥)を名乗って真珠と文通を始める。それを知ったアラタ本人が、「俺が見つけてやる」と少年に約束し、拘置所を訪ねて真珠と面会。首の行方を訊き出そうとするが、はぐらかされる。これは一筋縄ではいかないと感じて、「お前と結婚してやる」と申し込む。すると真珠が「自分は誰も殺してない」と言い出して――といったストーリー。
柳楽さんは、ただの「正義の味方」ではない、不良少年上がりのひと癖ある男を好演している。朝ドラが酷評された黒島さんも、本作では底の知れない容疑者を怪演している。
伏線もよく回収されている。ただ、真珠の殺人は1件を除いて自殺幇助なのだが、ではなぜ遺体を解体しなければならなかったのかという疑問は残る。
面白かったけど原作と違う
飽きない展開
地味ーにオトメゴコロくすぐられました笑
原作読みたくなる
「おい、汗臭えぞ」「嫌な臭いじゃない」
ミステリー要素どっぷりではじまって、純愛ラブストーリーで締めくくる。冒頭は、監督堤幸彦を感じるシーン(SPEC的な)。そこでたくさん映し出された✖✖✖✖には当然、訳があった。それがあったからこそ、アラタの求婚を受け入れた理由になるんだなあ。その肝心な理由を、結局真珠はアラタに明かすことはなかった。そこに純愛感が詰まっていた。
ストーリーは、「市子」と似た設定。親の都合に振り回された娘たちの悲劇。だけど、真珠本人は可哀そうとみられるのを極度に嫌っていた。こういう家庭環境に育った子供もそうだし、例えば被災者などの中には、「可哀そう」の言葉に救われる人もいるだろうが、その言葉に傷つく人もいるってことを肝に銘じたい。
エンディングに流れた、オリヴィア・ロドリゴ「バンパイヤ」は映画のイメージ通り。
ただ、映画に入り込めない理由はいくつかあって、例えば真珠は整形をしたわけでもないの顔が変わりすぎている。痩せて可愛くなる設定はわかるが、例えば鼻の形なんかはまるっきり違う。あの娘の顔立ちで、果たしてアラタはあとからしっかりと恋愛感情を抱けたのだろうかと不信感が強い。また、裁判官役の市村正親は、どう見ても定年の年齢(裁判官は70歳らしい)を超えている。そして、志らくの演技が舞台の役者のように大げさでクサすぎる。本人は上手いと思っているんだろうが、べっとりとしてて興ざめしてしまった。
またひとり、追いかけていきたい女優が増えた。
黒島結菜、テレビドラマでかわいい女優さんだとは思ってたけど、こんなすごいとは思わなかった。一瞬も目が離せない。追いかけていきたい女優さんがまたひとり増えました。あの歯はどうやってなのかな。
柳楽優弥と黒島結菜の二人でストレートな恋愛ものが見てみたい。
中川大志、松本穂香に似てる。
丸山礼、なんでこの人? って思ってたらなるほどな、適役。
志らくさん、なんで。
母親役の藤間爽子、最近よく見るけど、この人もそろそろ来そう。
男の子、タ、タ、タクヤだ。
佐藤二朗、まさにハマり役。
そして、今野! 係の人って顔映るだけで全部持っていく。何にもしないのに。でも邪魔にならないし壊す訳でもない。
もう少しで見逃すところでした。予告以外に情報入れずに観たから、展開全く読めず。
エンディングに流れる「ヴァンパイア」もよかったです。
予想していたよりも遥かに遥かに
凄く良く出来たストーリー!!
予告編の作り方がオカシイ
映画館で予告編を観た時、死刑囚の女の歯と歯茎からして怖そうで、きっとホラー映画だと思って、ホラー苦手な私は絶対見ない!と心に決めていた。
けれど、観る映画が無いなぁと言う事で、レビューを読んでみたら、ホラー映画じゃないと言うか、良い評価だったので行ってみた。
最初のシーンは怖そうだったけれど、段々と怖さは薄れ、何があったのだろう?と思う方が強くなり、最後は「愛」のある映画になっていた。
子供の頃からご縁があったのですね。
柳楽優弥さんの美しい目が印象的でした。
気になったのは、あの子供がこんなに可愛い娘に成長するのかな?繋がらなかった。
それと予告編、あんな感じでは私みたいに怖がりは行かないと思う。レビューみたから良かったけれど。
裏切られた気分(爽!)
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