夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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_φ(・_・すげー 引き込まれた。
自分だったらどうすんの?って考えるんだけど?どうしますか?
殺人鬼は殺人鬼ですよ。4人殺しているんですからね。あの3人も本当に死にたいって言った確証なんてないんですよね?ラストシーンどう捉えるか?私にはあのスキッパがサイコーにサイコに見えましたが、、、、。
死刑に至る病〟って映画の阿部サダオのカメラアングル似ていましたが黒島結菜の方が数倍怖かった。黒島結菜の代表作になるのでは?柳楽優弥もいいのですがあの手のお兄ちゃん的役は卒業したほうがいいかなぁ、、もっと違う奴が見たいですね。
明日は漫画を大人買いして来る予定です。
純愛・・・
正直、予想とちょっと違ったし、映像もそれほどでもなかったし、めっちゃ面白いわけでもなく─不自然な感も否めず・・・少し的外れな印象を受けましたが、最後まで興味深く観賞できました。 もう少し、ギャップというものを、自然な感じに表現してくれたならばと思ったりもしたのですが・・・
黒島結菜熱演
原作未読。柳楽優弥も良かったが、それ以上に黒島結菜の熱演が光った作品。「こんなに演技うまかったけ?」という感じがした。原作未読の為、原作と映画の違いは、解らなかったが、最後までスクリーンに引き寄せられた。ただ佐藤二朗をあの役どころで出させる必要はどうか?と思う。個人的には、佐藤さんは「さがす」(2022年)とか「あんのこと」(2024年)などシリアスな役どころの方が、ベターだと思うのだが…
原作の漫画大好きな者です
※原作、映画ともにネタバレしていますので閲覧注意です※
原作の漫画は世界で一番と言っても良いぐらい面白いです。
単行本を楽しみに生きて、しかも最終回で今まで追いかけてきて良かった、と幸せな気持ちになれた漫画です。
映画もとても楽しみで、劇場ではなぜか緊張しました。絶対面白いものになっていると信頼していましたが2時間でまとめるとなると原作とは変えているだろうし、未知のものに対する期待と不安がありました。原作通りにしてほしいという願望はなく、漫画と違う点を楽しみにしていました。
柳楽さんはイメージしてたアラタよりは可愛い感じ(喋り方とか)だけど、どんどんハマります笑。
環はもう原作と見分けつかない!笑
真珠もリアリティあって良かった〜
唯一原作通りが良かったかなと思う点は、裁判中の真珠の衣装なんですが、白いワンピースってたしか襟がなかったよね?(細かい)
あとちょっと見てみたかったなあ〜と思ったのは、真珠のアクリル板に手をつく動きのバリエーション(ワンパターンに見えてしまった)、アラタの未成年に手を出せない的な葛藤の表情、カッコ悪い表情で泣くアラタ、真珠の逆告白です。
あと離婚届ももっと細かく千切り倒して紙吹雪みたいにしてほしかったかな〜!笑
意外と狂気を感じる動きは少なかったです(それはそれでリアルで良いんだけど!)
そして検事も裁判長もカッコ良かったです!弁護士は狂気を感じる目をしてくれてたのに最後まで良い人で、裏切られました笑。
エンドロール後に弁護士の秘密が明かされるかな、と思いきやまさかのものすごいハッピーな秘密が明かされ、一気に多幸感に包まれました。
嫉妬するほどXの織り込み方がうまーーい!笑
最高でした。原作でもあったのかも…?!と匂わせる絶妙なエンディング。乃木坂太郎先生監修の和訳も本当に素敵でした。「ボク」って書いてるから真珠の歌?!と思ってたら乃木坂太郎先生監修の文字が出てきて涙ですよ、そこが一番感動したかも笑。
私にとって、どん底から救い出してくれる夏目アラタは「夏目アラタの結婚」という作品そのものであり、本当に原作にも映画にも感謝しています。作ってくれてありがとうございました…!
【追記】
最後の真珠の笑顔…かわいそうな子になったら、またアラタが来てくれる…とかいうサイコパス丸出し動機で事件起こしてないよね?まさかね?笑
地面に座り込んじゃったらアラタがバイクで来てくれたの、子どもの頃のシーンと重なって良かったです。
ラスト近くまで釘付けでした
原作未読です。
後半、ラスト間際までとにかく楽しませてもらいました。
ずっと緊張感があって、真珠さんへの「信じてあげたい」とアラタへの「騙されるな」が常に自分の中でせめぎ合っている感じです。
裁判が毎回面白くて、真珠さんが初めて語ったあと検察が間髪入れず「加害者はどうやって殺したのか」と言い出した時など、どうなるのかと本当にワクワクしました。
知能指数のくだりもすごく納得がいって、脱走するあたりまでは釘付けでした。
それまでが怒涛のミステリーだったせいかもしれませんが、脱走した辺りからがいやにフワッとした?ような印象。
最後アラタが真珠さんの幼少期と会っていたくだりについては、好みもあるとは思いますが、個人的には急にアラタと真珠さんを安売りされたようでガックリ来ました。
アラタが過去に見た可哀想な子の話をした時にまさか違うよな…?という気はしてしまっていたので、ここにきて自分でも予想出来るオチを付けられたのが安売りと思えてしまったのかもしれません。
ラスト近くまではとても面白かったです。
その人の匂いは初恋の香り
原作は全12巻が既刊。 うち、自分は3巻までを読了。 既にして120分尺に収まるボリュームではなく、 また原作ありモノの悪しき轍を踏むかと思っていたら、 意外なほど映像化の出来は良い。 原作との合致度はどれくらいかは分からぬが ミステリー×サスペンスの映画作品として (あ、プラスしてラブロマンスも)十分に成立している。 三件の連続殺人の犯人として 一審では死刑判決が出された『品川ピエロ/品川真珠(黒島結菜)』。 が、法廷でも黙秘を貫いたため、 三人の遺体の欠損部分の行方は分かっていない。 まだ見つかっていない父親の首の隠し場所を聞き出すため 名前を偽り『真珠』と文通を始めた遺児のため 児相の職員『夏目アラタ(柳楽優弥)』は拘置所に面会に向かい 成り行きから「俺と、結婚しよーぜ」と言い放つ。 そこから始まる心理戦。 『アラタ』は一挙手一投足や言葉から 彼女の心情を読もうとする。 一方の『真珠』は弁護士の『宮前(中川大志)』、 『アラタ』の先輩の『桃山香(丸山礼)』をも篭絡し 何かを企んでいるよう。 幾つかの謎は提示される。 遺体の一部を意図的に隠し、その場所を黙秘する理由。 子供の頃に低かったIQが、長ずるにつれ跳ね上がった理由。 初対面の時から『アラタ』に固執する理由。 一審では黙秘を貫いたのに、控訴審では突如として饒舌になった理由。 一方、『アラタ』の心情も次第に変化する。 勿論、最初の目的は行方の分からぬ首の在りかを突き止めるため。 やがて『真珠』の薄幸な子供時代に憐憫を感じ、 「可哀想だ、たあ、惚れたってことよ」を地で行く愛情に。 最初は「殺人者」との見立ても、彼女の言動により 次第にその確信は 揺らいで行く。 謎を解く鍵となるパズルのピースは 緻密に配置されている。 とりわけ、ネグレクトかと思われた 幼少期の母親からの扱いさえ 理由があってのことと判った時の衝撃。 冒頭から幾度となく提示される幾何学模様が意味するところには 呆気に取られたけど。 もともと『黒島結菜』は良い女優さんで、 〔明け方の若者たち(2021年1)〕 〔鋼の錬金術師 完結編(2022年)〕 での、特に前者の演技は特筆モノ。 撮影時は役柄とほぼ同年齢と思われるが、 心の揺らぎを過不足なく演じて見せた。 「NHK」の朝ドラ〔ちむどんどん(2022年)〕では叩かれたけど、 彼女の責にはあらず、メタメタな脚本のせいだろう (ホントに〔パッチギ!(2005年〕〔フラガール(2006年)〕の共同脚本かと、 疑ってしまったほど)。 本作でも、その技量は遺憾なく発揮。 殺人鬼で被害者で、 人を操る狡猾さと 純愛に夢見る無垢な心を併せ持つ複雑な女性の表現は終盤まで秀逸。
出だしからぐいぐい映画の世界に引き込まれました。
予告を観て想像していたのと全然違ってびっくりした。
ホラー、サスペンス、法廷モノ、ラブストーリーと移り変わり、最後どうなるの?とドキドキしてたら、オチは真珠の初恋だったんかい!というラスト。
前半の死体解体や児童虐待が全部吹っ飛んで、帰り道、なんか幸せな気分だった。
佐藤二朗さん、「あんのこと」で観た時よりバージョンアップした変な人の役だった。
キモ!!!の二文字を進呈します。
死刑囚の人たちにちょっかいをかけることをやめることができない自分の闇に、まず向き合いなさい。
現代にこういう人、いそうだし、いるんだろうなー。
今回、私が感じたのは、その人の成育歴は、歯に出るということ。
親に手を掛けられて育った子は、20歳で永久歯はそろっていて、歯並びもキレイ。
かたや、歯医者に行くことを親に禁じられた子の歯は、ボロボロ。
私は、実際に、40代で歯が一本もない男性に会ったことがあります。
にかっと笑うと、歯茎のみ。
ホラーかよと、背筋が寒くなった。
毎日の丁寧な歯磨きや、歯科に歯のクリーニングに行く習慣は、きちんと親からインストールされていないと、身につかない。
真珠の歯、ちゃんとケアをしてあげてね、アラタくん。
この映画が、もし小説だったら、読み始めたら徹夜で朝まで泣きながら読むコースでした(*^▽^*)
2時間で終わる映画でよかった。
主演2人には、スタンディングオーベーションです。
出だし、アラタに真珠に会ってとお願いする少年のリアルなお母さんにも、拍手を送ります!
鑑賞動機:予告での黒島結菜の怪演5割、同じくオリヴィア・ロドリゴ『ヴァンパイア』5割。
原作は読んでないが、伏線の回収され具合に震える。事件自体の謎、そして真珠自体の謎は外連味が強いけれど、アラタと一緒に真珠に翻弄されていくうちに、何が起きていたのか見届けたくて、のめり込んで観てしまった。×とかクンクンとか、何かあるんだろうとは思ったが、そうくるとは。
序盤はモノローグが多めでちょっとどうかと思ったし、おそらく原作からかなりエピソードや描写を削っているのだろうが、逆に真珠という存在が際立つことになったのかもしれない。
桃ちゃん…いい!
そして…エンディングのオリヴィア・ロドリゴ『ヴァンパイア』が本作に絶妙にフィットしているのがすごい。
「ヴァンパイア」という曲、いいですね!
設楽さんも黒島さんも苦手な俳優さんだったが、なかなかよい映画だった。 特に、最初、理解し難かったアラタの言動が、見ているうちになんとなくわかってきたような気がした。この「わかったような気がする」ことは映画においてはとても大切なことだと思う。
動機がわからない
終わり方は悪くないし、主役二人の演技はなかなかだけど、なぜそんなことをするのか説明不足で、キャラに寄り添えない。
なぜ夏目は婚姻届出すまでして真珠にせまろうとするのか?
真珠は無実を言いながら結局殺害を認めるのはなぜ?
弁護士が真珠の無実を信じるのはなぜ?
描写されている事実だけではあまりに説得力不足です。
それで最後にみんなそれなりの善人にされてもねえ。
堤演出が散りばめられたいろんな涙が出る映画
冒頭からなんとなくケイゾクやスペックを彷彿とする映像演出。 内容はその2作ほど大袈裟な演出は無いけれど、ネグレクトや虐待などの重いテーマに向き合いながらも、ミステリーの要素をうまく絡めつつ目が離せないカット割りや演出を良いバランスで盛り込んでくれるので目が離せないです。 切なさや喜び、感動、とかもういろんな感情が湧き上がって涙が流れます。 主役二人の演技も素晴らしく、ハマっていたと思います。
映画は時間の制約あるから…
仕方ないて思うことも大事だとは思うんだけど原作読んだ勢からすると物足りなかったし、人物の魅力が薄れてたかなって… 後半~結末にかけてが更に面白くなる展開だったり大事なシーンがあったのにがっつり割愛されてて…( ´・ω・`) 感動的なシーン入りかけるとこで毎回流れる壮大な音楽は個人的に冷めるからいらないかな…て でもとても引き込まれる演技でした!
裁判もの大好き💕にはたまらん
退職したら、佐藤二朗みたいな生活も…と余計なことを考えながら、裁判の行く末を 生きることの辛さと警察 検察のバカさを改めて知らされた(税金の無駄遣いメ)悲しい😢😢😢話だが、信じることで救われたレアケース 出所後幸せになることを願うばかり
黒島結菜さんの演技は圧巻です
見てない方も居るかと思うのでネタバレを控え目にします。
原作を見てますので、さすがにあの伏線を2時間で回収は無理かと思って観ましたが、被害者家族や弁護人等のエピソードを丸々カットして何とか2時間に詰めた内容ですね。原作の完了前に映画脚本が完成していたらしいので仕方ないかもしれません。ただ映画としては完成していたのかなって思います。
品川ピエロを演じられる若手女優って誰も居ないだろうなって思ってましたが、黒島結菜さんの演技は圧巻ですね。この映画の脚本内容で品川ピエロを演じるなら、これ以上は無いのかもって思います。柳楽優弥さんと黒島結菜さんの演技を観る映画って感じです。他の出演者はエピソードをカットされ過ぎて…ね。佐藤二朗さんとかキャラ違い過ぎですし。
ラストの主題歌で原作者の乃木坂太郎氏が日本語訳を付けてますが、これが一番原作ぽいのかもなって感じです。
追加。公開1週間なんで踏み込みます。ネタバレありで。
映画だと3回、原作だと4回の公判後のドラマが映画版は非常に飛ばしてます。被害者家族の伏線を全て飛ばした関係だと思いますし、ホントの父親探しも、犯行の理由、警察の追跡や藤田さん、アラタの母親、検察の情状、最後の面会まで全てない。どうしても2時間じゃ無理ですが黒島結菜さんの演技がやはりよかったんで、何か勿体ないんですよね。
軽やかな着地
アラタの心の声に導かれて、彼視点でこの物語を見せられた。 彼に感情移入するから、真珠に翻弄されてると思い込まされた。 殺人、死体損壊、育児放棄 重苦しいストーリーを、彼女のストーリーにする為だったのか。 やられたなぁ…
それでもボクは愛してる
てっきり弁護士が獄中の死刑囚と結婚する話と思ってた。つまり、それくらいの関心。
後はコミック原作、監督は堤幸彦、柳楽優弥と黒島結菜が出てるって程度。
事前情報や詳細もほとんど知らず、漠然とこのセンセーショナルな題材だけ。堤印のサスペンスみたいだし、一応見ておくか。
こういうのが意外や面白かったりする。本作も然り!
3人の男性が犠牲になった凄惨なバラバラ殺人事件。犯人は名字と太ったピエロ姿をしていた事から、“品川ピエロ”と呼ばれる事に。
児童相談所職員の夏目アラタは、被害者の子供からある依頼を受ける。遺体はいずれも身体の一部が無くなっており、頭部を見つける為に犯人に会って欲しい、と。
初面会。そこに現れたのは太ったピエロからかけ離れた華奢な若い女だった。名は、品川真珠。
本当にコイツが連続殺人鬼…?
しかし真珠は会うなり、「思ってた人と違う」と拒否。
咄嗟にアラタは、「俺と結婚しようぜ!」と言った事から…。
弁護士じゃなく、児童相談所職員。
本気のプロポーズじゃなく、引き留める為の手段。
こっちは依頼である目的の為に。
しかし相手は気持ちをぶつけてくる。
本気なのか、弄ぼうとしているのか。
その手に乗るか。聞き出してやる。
駆け引き。
手続きも済ませ、結婚は本当。が、本気で惚れる訳がない。
…と、思っていた。
真珠の予測不可能の言動。
言ってる事もころころ変わる。
驚きの発言。「ボク、誰も殺してない」
性格もどれが本当か。子供みたいなあどけなさ、女性らしいしおらしさを見せたかと思いきや、暴言や挑発的な態度も。
ニタッと笑うと歪んだ歯並び。底知れぬ気味の悪さ。
なのに何か、人を惹き付けるものがある。
それでなくとも事件や人物像にはまだまだ謎が。
殺されたのは3人。が、現場には別のもう一人と思われる血痕が…。
暗い生い立ち。父親は不明、母親と二人。
幼少時はぽっちゃりで今と別人のよう。
虫歯になっても歯医者に連れて行かれず、母親から虐待を受けていた…?
幼少時のIQは70と、同年代の子供と比べると低い。それ故学校ではいじめられ…。
しかし今のIQは100以上で、平均並み。
いや平均どころか、時折人の心や中身を見透かすような言動も…。
幼少時はIQ低かったのに、今は頭がキレる。そもそも10年やそこらでIQが30以上も上がる事があるのか…?
本当は犯人じゃない。別人説まで浮上。が、獄中で刷り変わる事など…。
本当にコイツ、何者なんだ…?
公判が始まり、真珠の証言はまたしても世間を翻弄させる。
同時に少しずつ明かされていく真珠の過去。
その間も真珠の視線は、アラタを見据えている。
真珠、お前は俺に何を求めているんだ…?
今年は『誰も知らない』でカンヌ史上最年少男優賞から20年。天才子役は現在の日本映画を背負って立つクセ者実力派になった。
柳楽優弥の巧さ。普通の真面目な児童相談所職員ではなく、元ヤンキーという設定がミソ。チョイ悪な性格、心の声(ナレーション)も含め、ユニークな役作り。
勿論堂々対しているものの、さすがの柳楽クンも今回ばかりは食われた。
個人的に黒島結菜って、あんまり印象無かった。『カツベン!』のヒロインくらい。朝ドラでもヒロイン務めたらしいが…。
イメージは清純派。可愛いし。
それが、どうだ! イメージからかけ離れ、覆す、この超絶存在感!
可愛らしさや魅力もあり。それと同時に滲ませる、不気味さ、薄気味悪さ、異常さ。何処かピュアさや哀しさ、儚さも…。
公判でのファッションはある意味黒島結菜のコスプレショー。
もうとにかく、彼女が出てくる度に惹き付けられる。魅せられる。
よくぞこの難役をやりきった。圧倒的怪演は拍手喝采モノ!
センセーショナルな題材だけに、キャスティングも個性的。
弁護士役の中川大志は好助演も光る。
“裁判マニア”の佐藤二朗はらしさ全開だが、ちょっと浮いてたかな…。
当たり外れ激しい堤幸彦だが、今回は当たり。
エンタメ、トリッキーなサスペンス、ミステリーとしての面白さ。
見せ方も凝り(照明を落とし、印象的なガラス越しの面会)、所々ユーモアも滲ませる。
二転三転の法廷劇でもある。
ボクは誰も殺してない。犯人は、ストーカーのように付きまとっていた実父。その実父が3人を殺し、その手伝いをさせられた。本当の事を言ってるような、嘘を言ってるような…。
検察がそれを崩すも、新たな証拠で発覚した真珠の現年齢。
それが事実だった場合、死刑は求刑出来ない。立証され、公判は棄却。ならば今真珠を拘束している法的根拠は…? 司法の盲点も付く。
難点も無い訳ではない。さすがにリアリティーに欠ける点や強引なご都合主義もある。被害者の内一人の殺害動機は分かるが、他の3人の殺害動機は…? ちょっとピンと来なかった。
それでも上々。エンタメ・ミステリー、裁判劇、司法への問い掛け…。
この路線で終着するのかと思ったら、意外な方向へ。
単なる見世物じゃなく、ちゃんと獄中結婚した二人の“ラブストーリー”であった。
一時二人で逃避行。
アラタが寝てる間に居なくなった真珠は再逮捕され、やり直し裁判。
居なくなる前に真珠はアラタにある事を託す。
見つけ出し、真珠の衝撃の真実。壮絶な過去。
母親が歯医者に行かせなかった理由、幼少時IQが低かった理由、急にIQが上がった理由にも繋がる。
先日見た『市子』を彷彿させた。殺人を犯したが、壮絶な人生に翻弄され、誰もが市子の幸せを願った。
なら、真珠だって…。実は一人の女性の哀しいドラマ。
そんな彼女が何より求めたのは…
自分を見、こんなボクでも愛してくれる人。
真珠の想いは本物だった。真っ直ぐアラタを見つめていた。
しかし、アラタはずっと…。憐れんでいた。
自分の愚かさに気付いた時…。
死刑囚と結婚…? 言いたい事あるなら、言え。真珠を幸せにしてやれるのは俺だけだ。
にしても、何故真珠はアラタを…?
EDで明かされる“出会い”。
あの時から。真珠の匂いを嗅ぐ行動も異常さかと思ったら、探していた。確かめていた。見つけたのだ。やっと。
究極なまでのラブストーリーであった。
✖️
柳楽優弥君は好き好き。
黒島結菜ちゃんは「ごめんね青春」の生徒役は覚えてるけど、あまり存知上げず。。
(氷魚君のパートナーのあの子か!)
原作未読ですが、堤監督作品はほぼ観てます。
予告がインパクトありましたね。
目尻下げてニッカ〜!からのあの歯並び!!
"死刑囚へプロポーズ"ですと?!?
興味が湧きました!
日本中を震撼させる連続殺人事件が起きる。
現場となったアパートで、バラバラ死体をカバンに入れている人物を逮捕。
髪の毛ボサボサ、顔はまるでピエロ?のようなメイク。
太った、血まみれのボロに身を包んだ犯人は、一見女性か男性かもわからない風貌。
現行犯逮捕されたのは真珠(結菜ちゃん)
後に"品川ピエロ"と呼ばれる死刑囚。
被害者はバラバラに切断されており、DNA鑑定によると犠牲者は4人と判明する。
被害者の1人、その息子から、まだ見つかっていない父の頭部の隠し場所を聞き出す事を依頼され、真珠に接触する事になるアラタ(柳楽君)
予告でもネタばれされていた面会室でのガラス越しのプロポーズは、何と2人が初対面した僅か数分後の出来事だったとはビックリ!
アラタは真珠に受け入れられ、消えた頭部の隠し場所を聞き出す事が出来るのか?
目的を果たすためとはいえ、だんだんと真珠のペースにハマっていくように見えるアラタにハラハラした。
かなりぶっ飛んだ展開。
本当に籍を入れてしまうなんて驚いた。
しかし、このプロポーズがきっかけとなり、黙秘を続けていた真珠は徐々に事件の真相を語り出す。。
2人の駆け引きは緊張感があり、真相は?と
先が気になる進行はお見事。
面会室でのガラス越しの心理戦は
"死刑にいたる病"の阿部ちゃんvs水上君
"ラストケア"まさみちゃんvsマツケンのソレと比べると(類似性高しなので)やや緊張感や迫力に欠けたが、コロコロと変わる真珠の表情や声色には引き込まれました。
アラタも本音を悟られないように、真珠に寄り添った風を装ったり、言葉を選んだり、、
目が泳ぐ表情、反して目力!
彼の葛藤や苦悩、もしかして惹かれている?動揺など、様々な感情が行き来する様子はリアリティありました。
「ボク、誰も殺してないんだ」
こちらの想像通りに進む展開からの
二転三転する想像外の進行はとても面白かったです。
伏線回収もなされ、分かりにくい所はしっかりとセリフで説明をしてくれていますw
しかし
しっかりとしたサスペンスを期待していたからか、もっとヒリヒリしたかったのは本音。
ラブ要素多めで、ちょっと笑える所もあって、若い子向けのコミックスが原作だからなのかな〜と思いました。
サイコパスに見えた真珠ちゃんでしたが、その生い立ちから真正のサイコパスではなかった様で残念。。
アタラ
ヤラレちゃうのかと思ったのに。。
そこを期待していた私も素質あり?!
きゃーーー!!
真珠の無実を信じる熱心な弁護士
(大志君)
純粋に、正義感の塊だったけれど、こちらも狂った人物だったら面白かったのに。。
(真珠によるマインドコントロール完了済みとか。。)
バッドエンドが割とイケる口なので、ちょっと欲しがってしまいました(°▽°)
ラブストーリーかっ!!
結局、真珠の願望通りになったわけだが、これは純愛なのか?!
運命なのか?!
彼女の描いた筋書き通りに収まった、
いや、収められた感が強くて、、
アラタ、、本当にそれでいいのか?!
と。ちょっと心配にはなりました。。
あの、純粋で優しい、かわいそうで健気だった赤トンボ太っちょちゃんと、痩せた真珠が同一人物に見えなかったのも、個人的にモヤってしまった。。
(見た目ではなく)
どこにそんな狂気が??
そんなに狂うかな〜。。
死刑囚マニア!
なる人が実在するのかは知りませんが、彼の発言がいちいち鋭く刺さって怖かったです。
二朗さんお得意のキャラでした。
丸山礼さんで冷めたけど、市村裁判長は良かったです。
主題歌も本作とマッチしていてナイス選曲でした♪
虫歯でキスしたら…
誰かを憐んでいる人ってなんだか上から目線になってるなあと以前から感じていたので,まさに我が意を得たりであった。「憐れむ」って神の視点なんじゃ?
冒頭近くで,自分は誰も殺していないと真珠が宣言し,心身の苦痛から解放するために死なせてあげることを彼女は人殺しと明確に区別するのだが,当然のことながら法秩序はそれを許してくれない。彼女に他の選択肢を持たせることができるのは,哀れみでも善意でもお金でも無いように見える。たぶん唯一の答えは「教育」だろう。
などと色々考えさせてくれる秀作ではあったが,終盤の蛇足感がちょっと残念。
怪演に引き込まれた
原作未読。
あまり期待せず鑑賞。評価が思いの外高かったので軽い気持ちで。
黒島の怪演に引き込まれた。光と影の演出が上手く、不気味さがなお一層強調されていた。
アラタの視点で鑑賞していたが、自分の中の感情も揺れた。真珠の本音はどこにあるのかアラタと一緒に考えた。アラタ役の柳楽は、適任だった。
色々と不明点はあったものの、中弛みは一切なかった。見終わってみて、純粋な恋愛を描いていたのだなと感じた。
おもしろかった 原作は知らないけど、 漫画が原作と言われたら、 あ...
おもしろかった 原作は知らないけど、 漫画が原作と言われたら、 あ、やっぱり、と思う節は多々あった (悪い意味じゃないです) キャスティングも良いし、 ストーリーも引き込まれたけど、 このご時世に、 太った人に対する評価を下げるような内容なのは、 大丈夫なの? 柳楽優弥そこそこ好きですが、 直虎の中での龍雲丸の役に次ぐ、 柳楽優弥ファンのための作品に感じました (これも悪い意味じゃないです)
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