夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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原作で高まった期待が一瞬で崩壊した
あの濃密な 12 巻分のストーリーをどう 2 時間にまとめたのかとワクワクしながら観に行ったが、まとまるどころか途中から見たこともないお花畑メロドラマが勝手に展開されていき、嫌な予感がしていると突然の意味不明な神前式でエンドロールが流れ始め、画面の 2 人がキャッキャウフフしているところで耐えられなくなり席を立った。
被害者遺族のエピソードまで盛り込めなかったのはまだ理解できるが、宮前弁護士の素性や周防との関係、環の虐待、アラタの心情の変化についても何の説明もなく、物語の薄っすい上澄みだけを安っすい器に盛り付けて場違いなトッピングを施したような作品である。
原作では「愛」の象徴となりクライマックスで感動的な伏線回収を迎える真珠の歌は、本作ではただの雰囲気要因に成り下がっていた。
原作を一気読みして期待値が高まっていたところをジェットコースター式に叩き落とされたので、原作ファンは観ないほうがいいと思う。
評価は星 1 つで有り余るくらいだが、原作は素晴らしいので星 2 つくらいにはしておこうと思う。
演出はまあまあだったが、音楽は底抜けにやる気のなさが感じられた。
柳楽くんの目力
無料公開されていた原作3巻まで見てから臨む。
結末は知らないから、ドキドキしながら見ることができ、楽しかった。
最初はありえないでしょ、と思ってた殺人鬼容疑者との結婚設定もなぜかアリに思えてくる心理誘導がすごい。
改めて柳楽くんの目力を買ったという監督の人選も見事。原作のイメージとは違ってても塗り替えてきた。
黒島結奈も意外に狂気の女を好演してた。
桃ちゃんはもう少しソフトなイメージだったかも。。?
児童虐待、放置親、見た目や境遇に対する子供たちの容赦ないいじめや偏見。そんな中で同じ境遇のヤンキーだけが手を差し伸べられる現実。考えさせられることも多い。
同情じゃなく自分そのものを見てくれる人を求めていた真珠と、幼い頃優しくしてくれた人を求める心情は矛盾しないのか?でもあれはあれでありのままの自分に接してくれた、となるのか。。
裁判傍聴も人生で一度体験しておくと色々また見方が変わるのだろうなと思った。
なんという純愛!
面会室内での僅かな時間だけで結婚までしてしまう程のお互いの強い理由がよくわからなかったのですが、最後の最後、数秒で疑問は一気に回収され、気持ちを持っていかれました。なんという純愛…!
目の奥が熱くなりました。
柳楽優弥さんは某アニメ実写版2での繊細な心情を表す演技がとても印象深く、中川大志さんも演技派なので双方の出演作品は観るようにしています。見事な演技力で引き込まれました。
黒川結奈さんもこれからは注目したいと思います。
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以下2点、考察がおありになる方いらっしゃいましたら教えて頂きたいです!
①アラタが真珠の面会室内での異常行動や世間の逆風を承知の上で結婚まで踏み切った程の理由は?
口約束だけしてのらりくらりと結婚をかわしていたのに本当に結婚。死刑囚になると親族以外は面会が制限されるとはいえ、一児童の願い(父親の頭部発見)を叶えるためにそこまでする?自分の命の危険や人生を棒に振る可能性は高いですよね。真珠の強い気持ちを受け取った、のかな…? にしては真珠の人間性を知るほどの充分な時間もなかったですし、リスクが高いように思えました。そこの理由付けは薄いように感じます。
(けれど正直、真珠の純愛にグッときたので、アラタの細かい気持ちの揺れは置いておいてもいいかな、とも思えます。)
②最後の式の場面ですが、真珠は刑期を終えてなくて服役中ですよね。
式は本当にあったのか、空想なのか、そもそも服役中に「明日、待ってる」なんて無理だと思ったのですが、どういった状況だったのでしょうか?
てっきり「明日」出所するのかと思って観ていたのですが、翌日になっても服役中のような描写でした。
ちょっと不思議な爽快さがある
殺人鬼から被害者の頭部のありかを聞き出すために結婚する?
おどろおどろしい変な話でどうなるのって思っていましたが、意外ときれいに終わる映画。思ったよりも愛のある映画でしたね。
唯一理解できなかったのは真珠の母親が、赤ん坊の死を隠すために子供をもう一人産んだ必然的な理由。この説明は映画で描かれていたのでしょうか。私にはわかりませんでした。
真珠が未成年とわかった後、起訴無効の状態(=法的に拘束できなくなる)を利用して、裁判所からバイクで連れ出すシーンはちょっと爽快な気分になる。何で爽快な感じを受けるのか自分でも不思議に思いますが...そう感じました。
ちむどんどんする
いつうちなーぐちで話すかドキドキしながら見てたさ〜
なわけないけど、久々にスクリーンで見る黒島結菜さんの猟奇的殺人犯の演技は、何か良く無いことを心に秘めてるような企んでるようなこちらを不安にさせる僕っ子で随分と惹かれるものはありましたが、多分よく似た僕っ子にお願いしようとしたけどトイファクと揉めたか演技的に問題あったかで難航したのかなと。
柳楽優弥さんは序盤の「結婚しようぜ!」の破天荒加減が秀逸でさすが銀魂の土方隊長がハマり役って感じだったのに、だんだんとキャラが丸まってしまい感情移入すら突っぱねる感じがどんどん薄まっていってしまったのが残念でしたね。今どき主人公がタバコ吸ってるのも珍しいし。そもそもこれって何年くらいの時代設定なんだっけ?
トップカットの空撮といいスーツケースからの木の葉を跨いだ視点の上昇といいドローン使った絵はとても良かった。構図とかもところどころ印象的なんだけど空想と現実の境目みたいなののメリハリが曖昧だったのが没入できずに腕組んで見始めちゃった原因でもある。
内容的にはもう少しふたりの駆け引きだったり紆余曲折があったりするはずなんだろうけど(原作未読)とにかく隔てられてた2人が法廷でフィジカルに接触するシーンがクライマックスなはずなのにそうでもなくてね。最近の日本映画って圧倒的に毒親の話多いけど失われた20年のツケがどっと回ってくる2020年代ってことなのかしらね?
SPEC以来久々に堤監督の作品見たけどやっぱ色々日本映画はきついね。ハリウッドの作品とか海外の話題作が途切れてる今こそ攻め時なのに…キー局気づいてるのかなあ?最後の悪あがきかなあ?ネフリ一強時代来ると鑑賞料金また上がりそうで嫌だな。
とはいえ感動した!とか伏線回収素晴らしい!って褒めてる人多いのが救いです。私自身はいまいちハマらなかったですスイマセン
そろそろauマンデーは絶対映画館で映画観る!って意地になるのもやめる時期かもしれない。とはいえ今週末公開の哀れみの3章とベイビーわるきゅーれに期待!
それでは!ハバナイスムービー🎞️
いい出来です…でも、もやもやが残ります
ちょっと軽薄で、義理堅い、元ヤンの児童保護施設の職員役の柳楽優弥の演技はとってもよかった。
黒島結菜演じる犯人役も鬼気迫る演技で、とってもよかった。映画館の大きな画面で、狂気じみた表情がドアップで、あごのしたから懐中電灯を照らすような演出をされたら、度肝を抜かれますよ。
裁判の過程で、謎が解き明かされてゆくところは、怒涛の展開で、これまた度肝を抜かれた。
でも、最後の15分ほどの、答え合わせは必要なかったのではと思う。親切すぎる解答は、すこし安っぽく感じてしまう。
怒涛の展開の部分で、何カ所かは、?と思うところがあった。そこを隠すための親切解答だろうか?
以下はすこしネタバレ
殺された3人と犯人との接点があいまいだし、動機もあいまいな感じ。もっと深堀してもいいのでは?
墓石を女の手で動かすことができるのか、ちゃんと密閉していないと、臭いで、すぐに見つかってしまうと思うけど。
3つの損壊遺体の一部だけがなぜ、見つからなかったのか?展開のキーポイントになるのだけど、そこまで考えて隠したとは思えないのだけど。ただの偶然?ということか
犯人が生まれる、1年以上も前に死んだ環の赤ん坊の遺体をなぜ犯人は隠すことができた?または、その場所を知っていた?
もやもやを怒涛の展開が吹き飛ばす勢いはあったけど、冷静に考えてみると納得がかない。(ただ、私が見落としただけかも)
最後の黒島結菜の乱杭歯のシーンは親切すぎたと思って、不気味さを演出して、観客を煙にまこうとしたのかな?
あまり深く考えずにお話しの流れにのってしまうと、十分及第点ということは間違いない。
でも、やっぱりモヤモヤ…
サスペンスかと思ったら恋愛ものでもある?
予告で気になってたので鑑賞!
元ヤンで児童相談員の夏目アラタが切り出した、死刑囚への“プロポーズ”
その目的は、“品川ピエロ”の異名をもつ死刑囚、真珠に好かれ、消えた遺体を探し出すことだった
毎日1日20分の駆け引きに翻弄されるアラタは、やがて真珠のある言葉に耳を疑うーーー
「ボク、誰も殺してないんだ。」
プロポースからはじまった、予想を超える展開
日本中を震撼させる2人の結婚は、生死を揺るがす<真相ゲーム>の序章にすぎなかった・・・
というのがあらすじ!
真珠の言ってることが二転三転してほんとのことを言ってるから全然わかんないですね…
過去のことはほんとのことですけど犯行動機はわかんないですよね🤔
ばらばらにしたことも謎のままな気がしますし…
そういうことを映画を観た後に思っちゃいましたしいろいろ疑いたくなってきました…
そして真珠がまさか偽物だとは思わなかったですね
だからばれないように歯医者に行かせなかったり太らされたりしてんだ…
あと何で手紙の匂いとかを嗅いでるのかなと思ったら昔にハンカチを渡しててその匂いと同じだったんですね
アラタが雨の中、素足で放置されていた可哀想な子供を救いたかったって言ってたからなんとなくそうかなと思ってましたけど話しかけてハンカチを渡してた
だから匂いをあんなに嗅いでたんだと納得!
この映画はとても面白かったです!
お2人の演技はとても素晴らしかったですし黒島結菜さんの怪演が特にすごかった!
でも歯のせいかちょっと喋りづらそうな気がしました
あと心理を考えながら観るとさらに楽しめそうな気がします!
面白い映画をありがとうございました😊
確たる柳楽優弥の存在感
異色の恋愛映画
とても面白かった
前情報は一切無し(映画の予告映像のみ)で鑑賞。
夏目アラタがひたすらかっこいい
最初は腹の探り合いかと思いきや感情の起伏がバラバラな品川真珠。
死刑囚マニア(コレクター)の佐藤二朗、やべぇやつかと思いきや意外と良い奴。
佐藤二朗に死刑囚と話してると共感してきている自分がいてゾッとする。呑まれないように気をつけてと忠告後、夏目アラタの行動、心の声を聞いてると品川真珠に同情、無実と信じているかと思えてドキドキした。
あと、福士蒼汰。弁護士。この人から見た品川真珠、絶対騙されてるwwwとか思ってごめんなさい。
とにかく面白かったです。最後の展開にはとても驚きました。
てか、真珠のお母さん怖くない???三島(真珠の父)との子供を生後数ヶ月で亡くしそれを隠蔽?事実が受け入れられない?とかで別の男と子供作って真珠(亡くなった第1子)として育てて学校に通わせたりとか怖すぎる。3歳もちがければ学力の差や体格も違いは出るよね。
てか、それを知っていた三島も怖いし金をせびったりおまえは代替品呼ばわり酷すぎた。
最後まで品川真珠と結婚し続けた夏目アラタがすごい人だなって思った。
ミステリー&サスペンス作品
ミステリーは謎解きをメインに展開する作品、サスペンスは心理的恐怖をメインに展開する作品のことらしい。本作はミステリーの要素が含まれるサスペンス作品といえるだろう。
死刑囚・品川真珠の会うたびに変わる言動に夏目アラタは翻弄されていた。DNA鑑定で真珠と父親の間に血縁関係がないことが明らかになった後、真珠の発言を不審に思ったアラタは、真珠の母親の墓を掘り返した。そこには生後5ヶ月の赤ん坊の遺体と品川真珠と記されたへその緒を入れた箱があった。この赤ん坊が本物の品川真珠だった。直後に妊娠した赤ん坊が偽物の品川真珠として育てられたのだ。真珠は母親からネグレクトを受けた。高カロリーな食事は発育の遅れを肥満で誤魔化すため、歌声が変わると言って歯の治療を受けさせなかったのは乳歯から永久歯への移行具合で戸籍上の年齢との誤差が明らかになってしまうからであった。
歯の治療記録というものは遺体の身元証明で用いられるほど重要なものであり、歯の治療を受けた人物は犯罪の有無を問わず身体的な個人情報が登録されている。そのため、虫歯ができても品川真珠が偽物の品川真珠だと悟られないようにするために歯医者を受診させるわけにはいかなかった。
真珠はアラタから「お前は人を殺した」と言われて喜んだが、可哀そうな目で見られるとブチ切れた。ネグレクトされた子供の微妙な心理が浮かび上がっている。
真珠はついに真相を明かす。「私は3人の男を毒物の注射で殺したが、それは人生を開放してあげるためだった。一見すると社会的に成功している男性は人生に疲れ切っており、その男性たちを救うために殺害した。」義理の父親は、戸籍上存在しない自分の存在を否定されたため慈悲を持たずに怒りで殺害したという。
真珠は3件の自殺ほう助と1件の殺人、4件の死体遺棄の罪で起訴され、懲役13年の判決が下された。
ミステリーの謎解きができると心理的恐怖はおさまってくるが、この事件の背景に暗澹たる思いがなくなることはない。
思っていた以上に面白かった
原作を読まれた方は話が駆け足で物足りないという感想を書かれている方が多いようだが原作未読の私はとても引き込まれて面白かった。
たしかに殺人に至った経緯、理由などは薄く感じたがそれ以上に物語自体が面白くサスペンスからラブストーリーに変化していく様、いやこれは裏があるんだろうとか予想しながら観るのが楽しかった。
そして最後に匂いがキーになるとは。
ひょっとして品川真珠は事件の前から夏目アラタを知っていたの!?
これはやられた
主演の御二人の演技も良かったです。
心に残る作品
におい
匂いって重要な役割をもっていて、この作品でもそうであった。
ファンタジーちっくなシーンは好みじゃないが、サスペンスからラブストーリーになったのは悪く無かった。
柳楽さんカッコ良かった。
黒島さんは女優レベルが上がった印象。
タイトルなし
TikTokで眼鏡のオッサンが紹介しているのを観てビビッときたから鑑賞してみた。原作の存在は後から知ったので当然未読。電子書籍で序盤が無料期間に成っていたいので読んでみる予定。
レイトショーで入ったが上映直前まで客が自分1人だった。怖い映画じゃないかと想像していたから1人で観れるか少し不安だったが、最終的には自分含めて4人に増えていて心強かった。
死刑囚との面会って設定が「死刑にいたる病」って作品を連想させたが、娑婆側の人間が明るくて観ていてイライラさせられるような事は無かった。
死刑囚は犯行時の太ったピエロ姿と面会室での痩せた美人姿のギャップで驚かせていたが薄暗い面会室や汚い歯なんかで普通に怖い。
鑑賞中、死刑囚が全ての犯罪の真犯人であるという考えは主人公夏目アラタの考えと同じく一貫して変わる事はなかったが、何を考えているのか、どんな罠を張っているのか、死刑囚の心が掴めず最後までビクビクしながら観ていた。観終えてみると穿った目で観ていた自分が恥ずかしくなるような純愛で素敵な話で終結した。
エンドクレジットが流れ出して、死刑囚が夏目アラタの匂いを頻繁に嗅いでいる理由が明かされたが個人的には作中1番の衝撃だった。このシーン、一緒に観ていた客4人中2人が退出して観れていない事を残念に思う。
あとエンドクレジットで流れた女性の歌声も良かった。
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