夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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結婚には勢いが必要
堤監督お得意の本格的かつシリアスなサスペンスものかな?と思っていたら、まさかのちょっとコメディチックなラブストーリーもの!? いや、これは良い意味で期待を大きく外されました。堤監督作品はあまり相性は良く無いのですが、この作品は私に合いました。 柳楽優弥の顔芸に近い表情も良かったし、黒島結菜の怪演も良かった。 原作を読んでいる人にはちょっと評判が悪いみたいですが、原作を全く知らない私は十分に楽しめました。
期待値を下げて鑑賞。
原作マンガのファンです。 マンガの実写化については今まで散々がっかりしてきた経験を踏まえ、 なるべく期待値を下げて鑑賞。 結果、この原作を2時間で、しかも実写でやるとなると、 こういう懸念点があるよなあというポイントに、 残念ながら全て引っ掛かっていた印象です。 テレビドラマっぽさやダイジェスト感のあるストーリー展開。 マンガ版のポイントであった各キャラクターの詳細な心理描写。 諸々の伏線や種明かしなどもバッサリ省略されていましたが、 この辺りはまあ許容範囲。 自分の本作の低評価のポイントは終盤にかけての物語の着地です。 原作完結前に映画化が決まり、 結末はマンガ版と異なると鑑賞前に知ってはいたのですが、 諸々の設定や伏線をカットした弊害で キャラの行動の辻褄が合わなくなってしまい、 結果、難しいテーマの中で、原作では避けられていた 一種安易な着地の仕方に案の定収まってしまった。 鑑賞前にイメージしていた『良くないマンガの実写映画化』像を 越えてきてはくれなかった。というのが正直な感想です。 主演の二人についてもマンガ版のキャラへの思い入れが強いせいもあり、 また削られた設定部分で納得のできていた行動理念も 映画版では描写されていないため、いまいち入り込めず。 個人的には良かった点を見つけづらい映画でした。
スリラーの中の純愛物語
予告編とは打って変わって、純愛物語でした。 ヒリヒリするような駆け引きというか、スリラーな展開は、原作や予告編そのままで。 原作を大事にしつつ、純粋な「想い」をしっかり表現していました。 時間経過とともに、容疑者の真珠がどんどん可愛く見えていくよう印象が変わっていくのは、観ている側の心理面も大きいのですが、演出と照明とメイクがかなり上手くやっているなという印象。 宣伝の打ち方から、作者を自死に追いやった『セクシー田中さん』の日テレが製作委員会の幹事のようでしたが、制作主体は堤監督の会社「オフィスクレッシェンド」だったためか、堤色が濃かったです。 真珠の幼少期の姿を見ていたのが、若き宮前弁護士からアラタに代わっていたり、アラタの母の現在とかすっかり飛ばしていたりと、細かい違いはあったのですが、原作の読んだところまでと比べたら、芯を外していなさそうでした。 (私はWEBの無料公開分で20話くらいまでしか目を通しておらず、最後まで読んでないから、物語の着地点が原作と同一かはわからないのですけれども)
「主演女優賞」
今年199本目。 来年のアカデミー賞主演女優賞獲って欲しいなあ。たまに当たるんですよね。2019年11月「シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」の時☆6.0付けたいと書いたのですが、今作も☆6.0行きたい。開始30秒でこれ2時間一度も目離せない作品だ。
アラタ目線で騙されて、真珠目線でラブロマンスのかけらを拾おう
2024.9.6 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(120分、G)
原作は乃木坂太郎の同名漫画(小学館)
被害者の体の一部を探すために死刑囚と結婚することになった児童福祉司を描いたサイコミステリー&恋愛映画
監督は堤幸彦
脚本は徳永友一
物語の舞台は、東京の隅田川近辺
児童福祉司として働いている夏目アラタ(柳楽優弥)は、ある日、観察中の山下卓斗(越山敬達)が世間を騒がせている「品川ピエロ」こと品川真珠(黒島結菜、幼少期:木村心)と文通をしていたと聞かされる
さらに自分の名前で手紙を出されていて、とうとう「直接会いたい」という返事が来てしまった
卓斗はいまだに行方不明になっている父・良介(皆川暢二)の頭を探していた
そこでアラタは、卓斗の代わりに真珠と会うことになり、父親の頭を探すと約束を交わした
拘置所にて面会に至ったアラタだったが、真珠は初見にて入れ替わりを見抜いてしまう
焦ったアラタは「俺と結婚しようぜ」と言い出し、そこから奇妙な関係が始まってしまうのである
映画は、1日20分の面会の中で「頭の所在を探る」という内容になっていて、前半は心理サスペンスの展開を迎えていく
だが、報道で知る姿、私選弁護士の宮前(中川大志)から聞かされた人物像とは異彩を放っていた
報道された品川ピエロは太った大柄の女だったが、目の前に現れたのは「少女」とも見まごう小柄で華奢な女性だった
さらに真珠はアラタの言葉を鵜呑みにしているようで、結婚に前のめりになる一方で、何かを確認している様子が描かれていく
原作が今年の4月に完結したばかりで、企画段階では未完状態だったという
そこから原作者との綿密な打ち合わせを行なってシナリオを構築し、撮影に至った
映画は原作に忠実に作られていて、エピソードの取捨選択が行われている状態だが、そこまで違和感のある内容とは思えなかった
サスペンスとしても、次にどう展開が動くのかが読めない感じになっていたが、全編を通した感想だと、「アラタ目線だとミステリー、真珠目線だとラブロマンス」という二つの映画が同時進行していたことになる
訳あって2回鑑賞することになったが、初回はアラタ目線、2回目は真珠目線で観ることになった
映画は、ラブロマンスである要素も前半からきちんと描かれて、冒頭のイメージショットに登場する数々の「X」にも意味があった
このあたりがうまく繋がるところに、本作の面白みがあると言える
それでも、初回から真珠目線のラブロマンスとして観るのは無理に近いので、素直にミステリーだと思って観て、実はラブロマンスだったという感想を抱く方が良いと思う
それほどに、アラタと真珠の間には溝があって、それがラストシーン(ポストクレジット後のワンシーン)によって埋められるようにできていた
猟奇殺人犯と獄中結婚をする慣例とか、逮捕から起訴、棄却に至る流れにおける「ある落とし穴」というのは巧妙に構成されていた
実際に同じことができるかはわからないが、映画の真珠の目的を考えれば、漫画的とは言え許容の範囲のように思えた
いずれにせよ、主演二人の演技に助けられている部分は多いが、個人的には2度目も楽しめる内容で、悪くない出来だと思う
拘置所内の心理サスペンス、法廷におけるミステリー、さらに随所に散りばめられたラブロマンス映画のかけら
このあたりを堪能するには、集中できる映画館の方が良いかもしれない
原作ファンだとオチは知っていると思うので、2回目の鑑賞のつもりでラブロマンス要素を探しながら観るのも面白いかもしれません
キャストで乗り切った。2時間にまとめるのはやっぱり難しい。
柳楽優弥さんが好きで、試写会にて鑑賞。 マンガ原作は結末まで大まかに読んでいて、冒頭30分程は原作に忠実で言う事は無し。ただ最初の裁判シーンの控訴審の場面から原作とは異なり(映画なので仕方ないですが)飛んでいく展開。 結論、このマンガ原作を2時間の映画に完璧に落とし込むのは、やはり無理。ただキャスト陣は合っていたし、演技もよかった。 夏目アラタのイメージと柳楽優弥さんは違っていたけれど、違和感なく見れた。ただ、原作の荒っぽさは抑えめな印象。物足りなさは少し感じた。 品川真珠の黒島結菜さんは、歯並びスタイルなんかも寄せてて再現度高く驚き。そして終始演技に惹き込まれる。情緒のコントロールがすごい。 宮前光一の中川大志さんは、演技がどうこうじゃなく、そもそも若過ぎ。配役ミスでは。弁護士で真珠の幼少期を知っている設定なのに、この若さ。年齢設定が合わない。違和感。 桃ちゃんの丸山レイさんは、思いの外、桃ちゃんでハマってた。演技が自然で驚き。番組のダンス企画を観ていたので納得。バラエティだけじゃなく演技も出来るなんて、これからも色んな作品に出て欲しい。独身OLの役でドラマにも出て欲しい。 藤田の友情出演の佐藤二郎は結構抑えてたけど、やっぱり佐藤二郎だった。あの演技が苦手な人はイラっとくるやつ。ただ、死刑囚マニアの役だから、そこまで鼻には付かず。 所長の立川志らくさんは、原作とは合わないかな。 市村正親さんと藤間爽子さんと平岡祐太さんの演技、もうちょいみたかった。 歯並び、歯の汚さ、ピエロ、バラバラ遺体、血、血飛沫、このどれか一つでも無理とか拒否反応がある人は観る事は無理と思う。グロい描写が少しでもダメな人(グロは全体の体感3割)は、誘われても観る事をオススメしない。 歯並び、汚さはリアル。5カ月かけてマウスピースで作り上げられたとか。予告が生理的に無理な人もこの映画絶対見れない。歯(口元)のアップが多すぎ。観てても結構キツかった。 血、血飛沫、バラバラ遺体。切断されたバラバラ遺体は何度か映る。ただフェイクって分かる作りの感じだからリアルさは感じない。血飛沫もあり。ただ、子供の白骨化の遺体は見た事ないが、なんかリアル。 道化恐怖症でピエロが無理な人も無理かも。そこまでガチピエロではないけど、ピエロはピエロ。 やっぱり抜けて欲しくない、原作マンガの心情の機微や繊細でリアル、汚いところとか、映画では後半崩れてた。 結局、被害者3人を殺した明確な理由(母親と同じく楽にしてあげたい)って解釈でいいのか。同意殺人だとしても、死体損壊までしてるのは、正気の沙汰じゃないから、真珠が異常と言う事には変わりないと感じた。普通の人間は、殺しも死体損壊も、とてもじゃないけど出来ない。犯行当時が未成年だからとの事だけど、殺人を犯し、死体をバラバラに損壊までしてるのはどう考えても正気の沙汰じゃない。 あと三島を殺した理由が付き纏いと金のせびりとしていたが、それで殺したのも、、なんか。鑑識弱過ぎないか。 真珠の幼少期の過去もちょっと薄い。 人格形成に影響があった故、殺人を犯したんだろうなっては分かるけども、、って感じ。 弁護士の宮前は、真珠を無罪に導く為の思いや行動がざっくりしていて、何故そこまで躍起になって動くのか、原作より大分端折られてる印象。映画は真珠の為に動くただただいい人、弁護士だった。 あと、周防英介(被害者)の妹の沙菜との描写は全カット。3人の被害者と真珠の繋がりもサラッと。 マンガ原作を知らなくても映画の理解は出来るが、、。映画では、アラタが真珠(結果、殺人犯)に肩入れする理由が伝わってこない、分からない。共感出来る部分がない。真珠のどこに惹かれて、嘘の結婚から本気になったのか。被害者の息子に頼まれた事から面会に通ってるうちにマジになって、ただただ殺人犯と結婚したヤベェ奴、夏目アラタってだけ。バイクで迎えに行くとことか。 マンガ原作はもちろんそこらへんがしっかり描かれているから、マンガを読んでから、この映画観た方がいいって強く思う。 映画の最後も少しマンガ原作とは違ってて、マンガの方がスッキリする終わり方。 夏目アラタが品川ピエロこと元死刑囚(結果殺人)の品川真珠に惹かれたと解釈していたが、(原作を全巻読み込んでいないので、解釈違いなら申し訳ありませんが)この映画からは、「惹かれる」ではなく「執着」している、と言った表現がピンとくる感じ。 死刑囚マニアや、傍聴マニアが傍聴券を求め抽選に並んだり、興味本位からくる何とも言えない不気味さとか怖さは感じられた。自分も凶悪事件と呼ばれるものを(興味本位で)傍聴してみたい、と一瞬でも頭をよぎったので、自分もそっち側の人間の素質があるのかもしれないと、怖くなった。 原作マンガの冒頭で、この話の元々の始まり、依頼主の被害者の息子が、死刑囚との文通のやり取りを面白がり始めてました。って夏目アラタが言うセリフには衝撃を受けた。そんな視点があるんだと。 キャストのファン、原作のファン、映画館の大画面で観たい、勢以外はネトフリ、アマプラとかの配信待ちで観るのでも充分かなと感じた映画。 終始、柳楽優弥さんの溢れる色気がなんか物凄くて、キスシーンとホテルシーン(何も起きない)あたり、ファンはグロくても観れるなら観た方がいいかも。 必ず最後のエンドロールの和訳まで目で追って欲しい。
理解者を得るという一つの救済
少年の願いを叶えるため、死刑囚・品川真珠と縁が切れないよう獄中結婚をした児童相談員アラタが、目的のために手掛かりを求めて図らずも奔走するうち、真珠と奇妙な交流を深めていく物語。 囚われの身の事件関係者が提供するヒントをもとに主人公が事件の真相を追うミステリーやサスペンス映画は数多くあるが、本作の主題は本編が進むにつれて謎解きからアラタと真珠の交流に比重が移っていく。 それもそのはず原作コミックは決して短くはない分量であり、謎解きのメインストーリーと、真珠や事件に関わる多くの人物の群像劇的なサブストーリーとで構成された物語で、とても120分では収まらない。更に原作は、真珠やアラタの母子関係を通して成育歴が子供の恋愛観や家庭観に及ぼすものや、重犯罪者に対する被害者や外野の視線についても言及した社会派の一面も持った作品であるため、一つ一つの要素がヘビーで全てを回収するのは難しかったのだろう。 予告やイントロダクションから本作をミステリーやサスペンスだと思って鑑賞した自分はアテが外れて一度は落胆したが、映画本編を真珠の動きをメインに振り返ってみて評価を改めた。母の言いつけを守った結果、人との関わり方が学べず失敗体験の積み重ねで委縮し、奇妙な外面で自分を守ってきた真珠が、様々な腹の探り合いや試し行為を経てアラタにようやく希望を見出したのだと思うと、ファンタジックな終盤も感慨深かった。 真珠とアラタの交流に着目してもう一度観たくなったし、原作からカットされたエピソードをスピンオフで観たいとも思った。 また主題が謎解きから外れていくあたりで本編の空気がダレそうになるところを、ベテランの演技で引き締めたりコメディの間で緩めたりして緩急をつけ、テンポの良いカット割りも駆使して観客の注意を逸らさせない構成が巧みだった。 原作の完結は2024年1月だそうで、連載中に映画の制作が決まったのだろう。原作を圧縮・要約しテーマを絞る必要がある中で、キャッチーなミステリー部分ではなく、アラタと真珠がアクリル板越しに築く絆の方を選んだ理由など、企画が固まるまでの舞台裏を知りたくなった。
自分が存在する理由
試写会にて。 当たり外れの激しい堤幸彦監督だが、今回は見事大当り回。監督ベスト映画は「望み」だと思っている自分からしたら、もう大満足。いやぁ、面白かった!楽しみにしていた映画がようやく当たって、なんだかホットした。ハズレばっかりで映画離れしちゃいそうだったからね...。 死刑囚との獄中結婚というなかなかぶっ飛んだ漫画らしい設定ながらに、描写や展開が恐ろしくリアルで、上手い具合に現代の社会問題も取り込みつつ、重くなりすぎないよう独特なコミカルさを漂わせた、絶妙なバランスのサスペンス映画。原作未読だけど、原作がいかに緻密でよく練られたものなのか、そして本作の制作陣がどれほどまでにリスペクトしているのか、それがよく伝わってくる作品だった。原作読んでみようかな...という言葉、いつもは口だけだけど、これは本気で読みたい。 なかなかいい役に恵まれず、俳優としての実力を発揮する機会が少なかった黒島結菜。それもあってかあまり好きな女優では無かったんだけど、今回で180度印象が変わった。そもそも、よくもこんな役を引き受けたよな。ボロボロな歯と死んだ瞳。可愛いで売ってきた女優とは思えない体当たりぶり。 面会室シーンにおける、光陰を際立たせる照明や観客の心を操るカメラワークなど、堤監督らしい秀逸な演出も相まって、身体が硬直してしまうほど恐ろしい。なんの脈略もなく突然涙を流すところとか特に、品川真珠という狂気的な人物が完璧に憑依しているようだった。この難役を演じ切る、どころか想像を絶する怪演でやり遂げた功績はデカイ。今後もサスペンス、出演して欲しいな...。 まあわざわざ言う必要ないとは思うが、柳楽優弥は今回も最高だった。というか、当て書きを疑ってしまうほどバッチリなキャラ設定で、黒島結菜との相性もあまりに良かった。柳楽優弥にしか出せない味。チンピラっぽい役をやらせたら、彼の右に出る者はいない。 こんな強烈な2人の影でも、中川大志は似合いすぎる弁護士役でしっかりと爪痕を残し、丸山礼も初演技とは思えない堂々とした立ち振る舞いで、佐藤二朗に至っては佐藤二朗でしかなかったけど、作品をポップに仕上げるのに重要な役割を果たしていた。豪華キャスト陣を見るだけでも儲けもん。みんな、本当に良かった。 サスペンスとしては、漫画12巻分を無理矢理1本の映画にまとめたことで結構駆け足&少々ご都合主義なところがあり、次々と証拠や証言が出てくるのには違和感を感じてしまったものの、テンポがよく見やすいという捉え方をすればそこまで気に触ることではないし、むしろこのくらいのスピード感がもってこいじゃないかと。ただ、鑑識が機能していないのでは?と薄らと思ってしまったが...。 最終的に行き着く先も個人的にはかなり好みだったし、この作品に込められたメッセージと問題提起には上映終了後、じっくりと思考を巡らせることに。あまりネタバレになるから細かいことは言えないけど、母親という存在が子にとって如何に大切になるのか、こういう作品を見ると常々感じる。 設定は漫画らしいけど、中身はかなり知的かつ心理的で、心の声をナレーションにしたり表現が豊かで情景描写が詳細なこともあって、文字がびっしりと詰まった小説を読んでいるような感覚になった。まさに"のめり込んでしまう"ような作品。エンドロールで流れるvampireは原作者・乃木坂太郎が日本語訳したことで、完全に作品の一部に。終始余すことなく夏目アラタの世界に没頭できた。 ココ最近の邦画の中では群を抜いて作り込まれている。結構ガチでオススメできる良作。本気で愛することは、嘘偽りなく向き合うこと。公開日は2024年9月6日です。ぜひ。
サスペンスからのラブストーリー
ジャパンプレミアで鑑賞させて頂きました。最初は緊迫感のあるアラタと真珠の心理戦、見ているうちにアラタが真珠に惹き込まれていき、私も何故か疑いながらも真珠ちゃんの味方になっていました。最後に分かる二人の運命の赤い糸に胸が熱くなりました。
柳楽優弥と黒島結菜は相当なハマり役
試写会で観賞。 ホラーテイストの作品かと思っていたら、予想外の展開へ。柳楽優弥のキャスティングが最高。あと、清純派だと思っていた黒島結菜の怪演も衝撃的で、全体的に芝居に見ごたえがあった。面会室のカメラワークに堤幸彦監督らしさが溢れていて久しぶりにここまで攻めた邦画を見せてもらったなと満足でした。
ちょっと惜しい
原作の不気味でコミカルな魅力が良く表現されているものの、2時間に収めるにはストーリーをかなり端折った感が。。原作に出てくる「ある秘密」が省かれていたのには不満でした。サイコスリラーではなくラブストーリーとして、まあオッケー。演技は良かったです、特に佐藤二朗さん!あと、エンドロールの曲の歌詞を、原作者が作品に則した感じで意訳したのが良かったです。
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