夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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どういうスタイルで採点するのかが難しい
今年320本目(合計1,412本目/今月(2024年9月度)6本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
法律系資格持ちなので、裁判の進行についてはちょっと気になる点がありました(後述)。
ストーリーとしては、死刑判決の控訴審であるところの高裁での審理中にある方(主人公)があらわれ、重要な事実を知っていくことになり、この裁判に大きな影響を与えていくことになります。しかし物語はそれだけでは終わらず、実は…といった内容です。一定量、日本の裁判制度や刑法ほかの知識を知っているかどうかであれれ?と思えるかどうかにも気が付きうる作品かなといったところです。
異様にネタバレ概念が強い作品でどこまで書くのがベストかな…と思ったりします。
ただ、「良い意味で」映画のストーリーに「飲み込まれる」ことにはなりましょう。その部分は良かったなというところです。
採点は以下のようにしています。
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(減点0.3/刑法103条、105条に対する解釈) ※ネタバレ回避のため条文番号でのみ記載
刑法105条によるものは、あくまでも「任意的」なものです(絶対的なものと任意的なものがあり、前者は必ず考慮されますが、後者はされない場合があります)。
よって、その後の展開(そもそも主人公はそのままでいいのか)にも若干かかわってくる部分があります。
※ このあたり、103条、105条は「牧会活動事件」という有名な判例があり(簡裁の判例だが、思想良心の自由・宗教活動の自由と絡めて論じられる、最高裁判例ではないが超有名判例の一つ)、そちらも見ておくとよいのかなという気がします。
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奥深いと思う
126本目。
思ってたより、面白かったってのが率直な所。
始まってすぐに、奥が深そうと思ったし、実際そう感じた。
まあ?もあったけど、それはいいかかなって思う様にした部分もある。
結局人って無意識にそう見てるってのが、自分の中では響いた訳だし。
でもなあ、あの人の芝居がなあ、ちょっとバランスがなあってのがあるんだよなあ、二朗ではないけど。
太っちょピエロ維持・・・だったら成立しない話
原作は未読です。
猟奇連続殺人容疑でほぼ死刑確定の容疑者(女性)と、あるきっかけで面会することとなり、それなりの理由はあるもの衝動的?に獄中結婚し、彼女の悪魔的魅力と事件の真相究明、その闇に囚われてしまう児童相談所勤務のイケメンの話。
おもいっきり否定的な側面から要約させていただきましたが、肯定的に捉え直すなら、数奇な運命で引き寄せあった男女が、いろんな一線を何度も超えながら?純愛を貫く話とも言えたりします。
一粒で2度美味しい・・・かもしれないが、好き嫌いもはっきり分かれる作品と思われます。おそらくそれが原作者や監督の狙いなのでしょう。
ただ、どちらの捉え方をしたにせよ、イケメンとロリ系?美女の素晴らしい演技なくては成立しない話なのは事実。
拘置所で高カロリー摂取維持は難しいでしょうからピエロのサイズダウンは必然なんでしょうけど、基本的に容疑者ヒロインが痩せて美しくならなかったら、いくら頭がキレ、人身掌握術に長けていても映画の観客含めここまで心証は良くならないと思います。
法の抜け穴、法制度の不備など社会問題に通じる事象をからめつつ、イケメンと美女が綺麗なビジュアルで最後まで押し切るが、闇は少しも明らかになってないように思います。なんだったら更に深まったんじゃないか、というのが結論です。
なんとも綺麗な終わり方なんですけどね。
では。
原作漫画既読組 終盤のオリジナル展開
原作13巻を2時間にまとめているので省略されるエピソードがあるのは理解した上で。それでも真珠が逃亡して海辺でアラタとデートするところまではすごく良かった。それ以降映画オリジナル展開になるのですが 濡れ場をみたいわけではないのですが、真珠に「しよう」と言わせておいて次のシーンで真珠から「お預け」って流れは意味がわからなかった。さらにあとからアラタが真珠を気づかってしなかった的な説明が入るのでこの部分はどうしてもノイズになってしまいました。直接的な描写は要らないので普通に「した」ことにしても全体の流れ的に問題なかったのでは?と思います。もしかしたら原作の感じ(したけどしてない)を再現したかったのか??
再審判決までをふくめて法廷劇としての流れは良かったと思います。原作の二人が心中未遂をはかる展開は共感できなかったので映画のおとし方の方が好きでした。
終盤の真珠とアラタの関係性の描写が雑(伝わりにくい?)に感じられたのが惜しいと思います。
かなり引き込まれて面白かったです!
原作は未読での鑑賞で、
予告等から勝手ながらにストーリーや展開を予想していましたが、見事に善き意味で裏切られた上、キャストの方々の演技の凄さもあり、観ていてあっという間に時間が過ぎるくらいに引き込まれて面白い作品でした!
役者の演技力>テレビ的ご都合主義
テレビドラマ的ご都合主義なストーリー展開が
随所に見受けられたが役者の演技力で 丸め込む。
柳楽優弥を久しぶりにスクリーンで見たくて行ってきた
ディストラクションベイビーズ 以来か?
朝ドラ以外見たこと無かった女優もどんな感じなのかと興味もあったし。
安易な演出や飽きさせないストーリー展開
は、良くも悪くもテレビ的だが
見所満載の面白い映画だった。
気になったのは 安易に20年前の是枝作品『誰も知らない』への
オマージュみたいな描写だ
トランク・母子家庭の母親・女の子と化粧品…
両作品とも柳楽優弥主演
山下卓斗役の中学生も20年前の福島明とカブる
新感覚ラブストーリーでした。
サスペンス或いはミステリー物かと思いましたが、結末は恋愛物でした。
真珠は最初から純愛だったけど、アラタは真珠に触発され最後に純愛に目覚めるという展開。
しかも二人は最初から運命の糸で結ばれていたとは。
死刑囚との恋愛というあり得ない設定でしたが、観終わった後、不思議な余韻に浸りました。何だろう、この感覚…。
柳楽(夏目アラタ)さんはちょいワルな児相職員役がぴったりハマってましたし、黒島(品川真珠)さんもサイコパスな役の熱演が良かったです。
最近は日々のニュースや映画の中でも毒親の存在が目立ちますよね…。 「あんのこと」もそうでした。
日本の親たちよ、しっかりしろ!! って思いました。
想像を超えたストーリーの先にある愛
会ったその日に結婚しよう。しかも相手は死刑囚。普通そんなのあり得ない。でもそこから始まる実に良く出来たストーリーですね。
原作読んでないですが想像を遥かに超えておもしろかったです。
殺人事件を扱ってるのでもっとサスペンスタッチでミステリアスな作品だと思っていたら、純粋なラブロマンスも絡んで来るとは恐れ入りました。
柳楽優弥・黒島結菜の両名は元ヤンキーと謎深き死刑囚と役柄にピッタリはまってました。死刑囚マニアなる者を演じた佐藤二朗さんは相変わらずコミカルでおかしかったし、弁護士の中川大志くんも良かったです。
真珠の歯がクローズアップされる場面が度々ありましたが、あの歯も見事に作り込まれてましたね。
僕は法廷シーンの緊迫感とか好きなんですが、それを味わえたのも良かった。
ちょっと分からない所もありました。太ったり痩せたりする真珠ですが、幼少期に成長を早めるためにたくさん食べて太って行くのは分かるのですが、看護学校の頃は痩せてますね。その過程が分からなかったです。もう一つは真珠の今後の戸籍の事。真珠は真珠であって真珠では無い。戸籍無しで結婚とかどうなるのとそんな事が気になってしまいました。
アラタと真珠は会うべくして会った。真珠には匂いでアラタとの再会だと分かっていたのでしょう。
見た後の安堵感も得られたこの作品が漫画を原作にしてるとは驚きです。漫画の世界の無限の可能性を感じます。
いい映画を見ました
不気味さがたまらない
死刑囚との留置所・裁判所の狭い空間でストーリーが展開される。留置された死刑囚なのに何が起こるかわからない雰囲気に怖さを感じる。序盤から多くの伏線が散りばめられており、終盤は全てがつながりだし夢中にさせられる。
黒島結菜さん、よかったです!柳楽優弥さんはもちろん
10年くらい前のCM、NTT docomo『想いをつなぐネットワーク』編で彼を待つ、けなげで可憐な女子高生を見て「なんて可愛い女の子⁉︎」って思ったのが黒島結菜さんを知った最初だったと思います。
CM曲『SPICY CHOCOLATE「ずっと feat. HAN-KUN & TEE」』がとても印象的で今でも聴くとウン十年前の青春時代を思い出し年甲斐もなくキュンとします。(オヤジのキュンって気持ち悪いかも?)
その後、野菜ジュースのCMでも初々しい新社会人っぽい雰囲気に好感を持ち、近いところでは一人暮らしを始めることになりお父さん(松重豊さん)を寂しがらせておきながら、「遊びにおいでよ!」って喜ばせるツンデレの可愛い娘さんにとても好感を持ちました。でも家を出る理由が『島唄』の息子さんとのできちゃった事実婚かも⁉︎って思いとても落胆しました!(CMだってば!)
関係ない枕が続きましたが、それくらい私の中では黒島結菜さんはCM女優のイメージだったんですが今回の役どころは新境地というかこれからさらに羽ばたく代表作になる予感がします。『見えない目撃者』の吉岡里帆さんみたく。
お年寄りには自分を『ボク』って呼ぶのには違和感がありますが、それはさておき気迫満点の演技には驚きとともに彼女を見る目が大きく変わる作品でした。マウスピースや特殊メイク、ここまでやるとは『天晴れ』です。
柳楽優弥さんを翻弄する二転三転するキャラは本当にサイコパスっぽく、でもラストの展開や本当の初めての出会いの種明かしには少しホッとします。
柳楽優弥さんは想定通りで何の文句もございません!役所広司さんをして「やっと柳楽くんに追いつけた」と言わしめただけのことがあります。(この部分だけを切り取られ誤解を招いていると役所さんはおっしゃってましたが)
とにかく主役お二人のスクリーンいっぱいの表情合戦!監督曰く『顔面歌舞伎』はまさに言い得て妙です。最初の真珠(黒島結菜さん)登場シーンの闇の中に光る眼の不気味さ、その眼がまたクルクル変貌していく様は見応えがあります。
堤幸彦監督作品は私の中では当たり外れがありますが、今回は間違いなく『当たり』でした。隠し技・ネタがたくさんありそうなので2回目の挑戦も近々したいです。面白かったです。
追伸
いつものことですが封切り初日夕方の回、観客は最後列横並び両手で足りてしまいました!
繰り広げられる心理戦からの結末。ちょっと期待しすぎたかな。
原作は知りません。予告で見て堤さん演出だし面白そうだなと思い見てみましたが期待しすぎたか自分的にはいまいちでした。
得体の知れない不気味な品川ピエロを黒島さんが演じてますが、ちょっと自分としては違和感のある演技でした。ま、難しい役どころではありましたので。
役柄的に個人的には杉咲花さんが演じたらもっと化けていたかなーと思う感じでした。
ま、でも黒島さんも頑張っていたと思うし、決して下手ではないんですけど。
でも個人的にはこの役に対してもっと振り切ってやれるんじゃないかなーって思いました。
柳楽さんや中川大志さんなど出ている役者さんは安定の方々ばかりなのでそのあたりは安心して見れました。
ただ、なんというかストーリー的にはちょっとよく分からないというか、イマイチな感じがしました。
特に小ネタとかもなく堤さんの演出って感じもしなかったし、配信とかになったら試しに見てみる感じでいいかと思います。
可もなく不可もなくって感じです。
黒島結菜の演技に拍手!
原作は未読。
被害者の頭部の隠し場所を探る為、死刑囚と獄中結婚をするというとんでも設定に惹かれ、公開を楽しみにしていた作品。
主役は児童相談所職員の夏目アラタ(柳楽優弥)と連続殺人犯品川真珠(黒島結菜)。
面会室と法廷の場がシーンの大半であるものの、先の読めない展開と、二人の駆け引きに目が離せない。
特に黒島結菜のイカれた演技は必見。何が本当で何がウソなのか。そして、コロコロ変わる表情に何をしだすが分からない危なさ。サイコチックなヤバいキャラクターを見事に演じてました。
かと思えば、クライマックスでまさかあんな感動を受けるとは!
想像以上に良い作品でした✨
また、主題歌であるオリヴィア・ロドリゴの「ヴァンパイア」も作品のイメージとリンクしててとても良かったですね☺
⭐︎3.8 / 5.0
9月6日(金) @映画館
夏目アラタの結婚
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予想外の展開😳きっと最初と最後で、真珠が違って見えるはず🥹運命の人を信じてみたいって思いたくなる後味の良い映画🎬
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原作ファンです。
原作完結まで既読です。原作未読の友人と鑑賞。
2人とも楽しめました。
原作完結以前の撮影であったことや、2時間という制限の中で原作の重要な要素が大幅に削られていましたが、ミステリー要素をたぶんに感じさせる導入、登場人物も読者も同様に引き込まれていく品川真珠の魅力が上手く表現されており事前に下げておいたハードルを十分超えてくれる出来でした。
中盤から後半の解決パートの駆け足や映画オリジナルの部分は前半の期待を上回るものではありませんし、
12巻に及ぶ原作を超えるものでは当然ありませんが1本の映画として納得が出来ない程ではありません。
原作の登場人物達の感情の変遷や深いテーマを2時間で描こうとするのは不可能で、2時間にこの物語を纏めてくれたと思えば良い映画であったと原作ファンとしても感謝しています。
ラブシーンに流れる曲は少しだけミスマッチかな?
この映画に魅力を感じた方は是非映画とは違う動機、結末を迎える素晴らしい原作も読んで頂きたいです。
口臭
気にならないのかなあ…アラタ、キスしてたけど。
あと真珠の声が良すぎて発言が全て正当化されてた。(私の中で)
綺麗な肌、整った顔立ち、可愛らしい癖毛、凛と張った涼しい声、ガリガリの体型、病巣だらけの口内、真珠を構成する要素全てがミステリアスで"それ"らしい。
でも"それ"らしくなった原因の半生は同情しちゃうけど、その同情って難しい。かわいそうってどうしても対象を下にみてる言葉だし、言われたくないよね。まさにあれか、同情するならなんとやら。
自分では選べない生いと親からの愛と呪縛に苦しみながらも必死に生きてきた人生を他人から「かわいそう」って言われたくないよね。あまつさえ「かわいそうな人を救ってあげたい」なんて発言凄いな、神を気取ってオ◯ニーからの自己陶酔賢者モードは色々痛い。最初は弁護士の態度がまさにそれだったから真珠からすると利用しやすいのかと思ったが、アラタおまえもかーい。児相職員になった理由が薄っぺらくて拍子抜けしたけど劇中のアラタのキャラの成長具合を反芻してすごい納得した。
評価を上げるにはまず下げるところから描くのね。
本当の自分を知って真剣に向き合って欲しいって欲望はみんな持ってそう。真珠はそういう人を待ってたんだね、アラタに再会できてほんとによかった。
再会できなくても連続殺人鬼にでもなれば向き合ってくれるひとは必ずいるか。愛じゃなくて好奇心や憎悪なんだろうけど。
ふと沸いた疑問なんだけど委託殺人してたのはガリガリのとき?
バラバラにしてた時の背中はふくよかだったけど、時系列ってどうなってるんだろう?
看護学生(ガリガリ)→バラバラ期間中(ガリガリ→ふくよか)→逮捕(ふくよか)→獄中(ガリガリ)
ってこと??
裁判や面会ってあんなにほいほいすすむもんなんかな?
血液がどうのとか裁判前に捜査しとくもんじゃないのかな。(その辺は主演二人の怪演に見入ってしまって後から沸いた疑問なんだけど)
てかそもそも自◯希望者が真珠に集まってくるのって何故??
原作があるみたいだから読んでみようかな。
にしてもアラタも真珠も、真珠と文通してた子供も、みんなどっか壊れてるんだろうな。
その中でも純愛はあるんだ。やっぱり愛ってすごいや。
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