「原作は絵柄が生理的に無理だったので見ていない。」夏目アラタの結婚 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
原作は絵柄が生理的に無理だったので見ていない。
漫画は12巻も続いていたのを2時間にまとめたのは凄い。柳楽優弥が黒島結菜に結婚を申し込んだのは唐突すぎて、開始から10分も経っていないのに、見逃したシーンがあったか不安になりました。
木嶋佳苗と結婚した週刊新潮の記者がいましたね。家族になれば面談に制限がないから最初は木嶋佳苗の手記目当てかと思っていたら、一向に手記は出版されなくて純愛なのかどうかわからなくなってまいりました。
黒島結菜は初めて見る役者さんで、邦画はかなり見るようになったけど見事なくらいすれ違いばかりで今回初めて演技を見たけど、レクター博士を彷彿させる演技で、あぁ、こんな気持ち悪い奴見た事があると思いました。
普段はどういう演技なのでしょうか。土屋太鳳が女子高生演じる時のような演技だったらぶったまげだぁ。
ショートカットでスレンダーで僕っ子でメンヘラで犯罪者という役満揃いで、手を出したら絶対に火傷するのによく結婚を申し込む気になったもんだな。これは原作を読めばその動機がわかるのでしょうか。
ナイススタイルの黒島結菜( しかし覚えにくいな、この名前 ) が法廷審問の度に衣装替えをしていて佐藤二郎に突っ込まれていたけど、ライダースーツを着ていたのは何故かと思っていたら、バイクで脱走する時に必要だったのね。
でも、看守が目を光らせているのにどうやって打ち合わせしたんだろ?また、見逃していたのか?
柳楽優弥はどんな役でも出来るから何も言う事ないや。
問題は佐藤二郎で、どんなに黒島結菜と柳楽優弥が熱演しても、いつもの何の役作りもしていない、小島よしおがネタをやるかの如く、ぶつぶつ喋っているだけのいつもの演技。その下手くそ以下の演技はノイズでしかなかった。
主役二人が熱演してるんだからさぁ、俺も負けてはいられないと思わないのかなぁ?向上心無いの?
ゲッツのダンディだって、ちょくちょくネタかえているよ?今はまだ面白いと思われてるけど、皆が飽き出したらどうするの?
何故、黒島結菜が柳楽優弥のプロポーズをあっさり受けたのかが謎だったんだけどラストシーン近くでその謎が判明します。
終始、あらゆる所の匂いを嗅ぎ回っていたのが伏線だったとは気づきませんでした。よく考えて作ってあるなぁ、原作読んだらもっと面白いのでしょうか。
人体切断のシーンがかなり生々しくて、慣れていない人にはちと刺激が強いかもしれませんが、こんな愛の形もあるんだなと思える純愛映画でした。
原作者自ら訳詞したED曲も良いので、EDロールが終わるまでは席を立たないように。グロいのに耐性があるなら、料金の元は充分取れる映画で見て損はしません。女優黒島結菜の名演技をお楽しみください。