劇場公開日 2024年9月13日

「インド映画ってこんなに面白いのかと改めてたまげた!(笑)」ジガルタンダ・ダブルX 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5インド映画ってこんなに面白いのかと改めてたまげた!(笑)

2024年10月28日
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過去にも何本かインド映画を観ましたが、確かにインド映画ってめちゃくちゃ熱量が高くて、感動しまくりのものが多かったです。ただしその割には、ストーリーは結構さっぱりと忘れています(笑)。つまり盛り上がりすぎて、忘れてしまうという弊害?があるのかもしれません。この作品は、シリーズ2作目だということですが、ラストに3作目の予告のようなシーンがあったのでぜひまた観てみたいと思いました。作品は冒頭からはかなりハイペースでダイジェスト版を観ているようでした。ですので理解できないところもありました。それが最後には全部回収されますから、その醍醐味をぜひ味わって欲しいと思います。ギャングのボスと意気地なしの主人公(映画を制作すると言ってそのギャングに近づいた)が、どんどん成長していく姿は秀逸です。柱となるのは権力者たちが、部族や象たちを殲滅するという構図です。その権力者たちの悪を白日の下に晒していくという痛快ものと言えるかもしれません。キャッチフレーズにあるように、映画という芸術を通して権力悪を痛烈に叩きのめすのです。インドは植民地であった時代から常に権力に脅かされてきたという歴史があるがゆえ、爆発的な正義の反抗心があります(ガンジーの抵抗運動を彷彿とさせる展開もあります)。それから本当のラスボスがわかった時のドンでん返しにはビックリ!結局そのラスボスは自らの地位の獲得のために森と部族と象を殺したのです。映画のクレジットでは動物を殺してはいないとはいえ、可愛い象が殺されるシーンは残酷でとても悲しかったです。
追記 釈迦の生まれた国だからこそ、インドに対する親しみは半端ない私でした。

三輪