ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
全251件中、21~40件目を表示
BGMとして観る作品
馬鹿な俺には監督がこの映画を撮った意味、何を伝えたいのか全く理解出来なかった(T_T)
BGM的に観る作品なのかなぁ…
今年観た作品で時計を見た回数1番多かった 残り15分で「これでエンディングロールかなぁ」と思って時計を見たら五分しか経過してなかったのが衝撃を受けた
東京砂漠
将来の夢もなく何に対しても情熱を持てないカナ。一応恋人はいるが、彼との生活に退屈さを感じるようになっていたカナは、ハヤシという男と生活するようになる。
しかし、新生活を始めた2人は互いに心が通じ合わなくなっていき……
面白い映画を観た。
好きか嫌いかで言われれば嫌いかもしれない。
なんでかって言われたらなんでかって言えないので、嫌いじゃないかもしれないけど、好きではない。ただ、独特で唯一無二、面白い。
鑑賞前、鑑賞中、鑑賞後と、この映画に対する印象がコロコロと変わった。
鑑賞前は今泉力哉的な良質な邦画かと思っていた。
しかし観始めると全く違う。
酒タバコセックスみたいな、どっかのバンドがやってそうな痛大学生的世界観。
中身の無いいわゆるエモ映像集みたいで少しガッカリだった。
しかし、それもまた違うことに気付かされる。
カナが抱えている精神的な部分はもっと深く重く苦しい。
彼女は何も悪くないと言いたいけれど、結局彼女が全部悪い。
あの2人の空間がキツくてキツくてしんどい。
もう観ていられないそう思ったとき、不思議なことにそんなこの映画のイメージもまた大きく変わった。
隣のお姉さんが出てくるあたりから終盤にかけて少しずつカナの世界が浄化されていく。
日常化した取っ組み合いはもはや愛おしいし、母親の親戚たちとのビデオ通話からラストカットまでで、ようやく彼女がこの世界に生きることができたように思えるのだ。
河合優実は改めて凄い女優だな。
良い女優だとは思っていたけど、正直今まで特別上手いと感じたことはなかった。
この難役をあそこまで自然体で演じられるのは才能でしかない。
今後の活躍も期待していきたい。
自分が女だったら金子大地が演じるような男を好きになっているかもしれない。それ以前にやっぱり金子大地が好きなのよ。
筧一郎は藤井風にしか見えなかったし、中島歩が出てくるとニヤニヤしてしまう。
好きな役者がイマイチ好きになれない役を演っていて最高だった。
あと全然関係ないけど、伊島空さんご結婚おめでとうございます!!
私はカナという1人の女性が開始1分からずっと好きになれなかったが、同時に無性に生きていて欲しいとも思った。
私にはあまり映画的な解釈はできないけれど、ナミビアの砂漠のようにこの一辺倒で生きにくいこの世の中にオアシスを見つけるのはなかなか難しい。
自分も自分のことで精一杯だが、1人でも多くの同年代の人がオアシスに辿り着ければと願うばかり。
よくわかんないけど確かにナミビアの砂漠。
好きな映画ではなかった。
でも悪い映画ではないと思う。
まず絵がいい。
正直あまり共感できるところのない登場人物たちなんだけど、なんか見入ってしまう。
河合優実はもちろん魅力あるんたけど、だからって誰が撮ってもこうなるわけじゃないだろうし。
やっぱりこの監督才能あるんでしょう。
なんかこう、わかってないなーと思うとこが一つもなかったので、きっと頭もすごくいいんだと思う。
しかしなー、残念ながらキャラクターや描いてる世界が好きじゃなかった。
自分と重なるところがなくて、興味も向かない方面という気がした。
唐田えりかだけ良かったかな。
とりあえずあの男のチョビ髭は嫌だった。
あーこの髭剃っちまいてー!とずっと思ってたわ(笑)。
もう一人の男は髪切れよって。ウザいし。
どうもその男どもの、あの辺が悪い(髭とか髪とかではなくて笑)、ていうのが観賞後の盛り上がりポイントの一つっぽいんだけど、自分はそんないいとも悪いとも思わなかった。
その辺にいる普通の男なんてこんなもんでしょ。
まあその、こんなもん、が時に我慢できないというのもわからんではないが。
でもその辺の普通の女だって、そういうこんなもん的なとこあると思うしね。
ていうかこういう人たちと接触ないので正直よく知らない(汗)。
結局言いたいことはわかるようなわからないようなだったけど、エンドロールの後に映る、インパラみたいなのが水飲んでるシーンは妙に説得力があった。
うまく説明はできないんだけど、この映画を絶妙に総括してるようなとこがあって、その辺のセンスも只者じゃないなーという気がした。
あとなんか精神科の治療が微妙に絡んでくるんだけど、色んな人のレビュー読んでて、それに割とみんな肯定的なのが不思議。
かなりリアルにインチキ臭くない?
あの男性医師のいい加減な感じはもちろんだけど、女性カウンセラーの、質問に答えず全部患者への問いかけにもどしてしまう、いかにもな感じとか、イライラしたけどね。
「どうしてロリコンを例に出したのですか?」ていう逆問いに「アンタそれこっちの質問に答えてねえだろ」とか言ってやって欲しかったけどなー!
ただこれもやっぱり、その辺の普通の精神科なんてそんなもんだろ、という気がする。
てな感じで、書いてるとなんか煮え切らないようなことしか出てこないんだけど、悪い映画、スカスカの映画、つまらない映画、ではないんだよね。
でもなんかモヤモヤして、ああでもない、こうでもないと考えてしまう。
そのはけ口としてこうしてレビューを投稿する次第です。
皆さんそんな感じなんですかね?
カンヌの受賞も、このモヤモヤ感に賞上げましょう!て感じだったのかな?
ひとつ思ったのは、自分中の理想というか願いというか、そういう真面目な思いが前面に出てくる場面が全然ないなあということ。
ちょっとでもあればよかったのに。
結局アンタ何がしたいの?どうなりたいの?って度合いが強すぎて。
いや彼女なりに前面に出してんのか・・・?
でなくてそういうのが見つからないってことなのか?
・・・結局モヤモヤする。
河合優実で持ってる作品
映画の冒頭、友人の自死を聞かされても他人事のような表情のカナに、一体この子の思考はどうなってるんだ?と少し驚かされてしまった。
その後、彼女は友人とホストクラブへ行き、自称クリエイターのハヤシとデートをして、酔って帰宅をすると同棲中の恋人ホンダに介抱される。何とも奔放なカナの日常が綴られ、よく言えば何事にも捕らわれない自由人、悪く言えば自分自身というものを持たない今時の少女といった印象を持った。好きか嫌いかという問題は別にして、この何とも掴みどころがない存在は、この映画をとても魅力的な物にしていることは確かである。
カナを演じるのは、昨今活躍が目覚ましい河合優実。彼女のドアップの映画のポスターが示す通り、全編出ずっぱりの熱演を見せている。正に彼女の存在感で持っているような作品ではないかと思う。
ただ、カナに感情移入できるかどうかと言えば、自分には出来なかった。どちらかと言うと、客観的に彼女の生き方を観察した…というのが正直な所である。
カナが今のような暮らしを送っている理由、彼女という人間を形成するバックボーンは、劇中に幾つかヒントが散りばめられている。例えば、妊娠中のエコー写真、終盤から登場するカウンセラーへの告白等から色々と考察はできる。しかし、いかんせん詳しい所までは分からず、そこは想像で補完するしかない。そこが分かれば彼女の苦しみや怒りといったものにも共感することが出来たのだろうが、残念ながらそれは出来なかった。
ただ、こうした孤独な若者がこの世のどこかに存在するのかもしれない…と、そんな思いを巡らすのみであった。
尚、カナは境界性パーソナリティー障害なのではないか…とも思った。ただ、そうするとこれは病気についての映画になってしまうわけで、それは少し捉え方として間違っているような気もした。本作はあくまでカナという女性のパーソナリティの部分をテーマにしていると捉えるのが筋だろう。
劇中には幾つか目を見張るような演出も見られる。
例えば、タイトルインサートのタイミングは「愛のむきだし」を連想させられたりもしたが、中々斬新で面白いと思った。
また、冒頭のカフェのシーンにおける周囲の騒音、後半の隣室から漏れてくる英会話のリスニング音等、音響演出も中々凝っている。
一方、時々カメラがズームされるが、これについては余り感心しなかった。唯一、カナのスマホに映るナミビアの砂漠の動画にズームするカットは技ありに思えたが、それ以外は余り意図が感じられない。全体のリアリティ重視なトーンにも合ってないような気がした。
また、終盤から幾つかシュールなシーンが登場してくるが、これもそれまでのトーンを考えると違和感を覚える。カナの不安的な精神状態を表したものなのだろうが、もう少し抑制しても良かったのではないか。
更に、ホンダやハヤシといった男たちの造形が陳腐過ぎるのもどうかと思う。ダメ男を描くにしても、もう少し深みが欲しい。ホンダに至ってはほとんどコメディかと思うほどであった。
現代社会を上手く描写している
平凡で退屈な毎日を過ごす21歳女性の日常生活を描いたヒューマンドラマ。窮屈な現代社会で苦悩する若者の姿を上手く描写している。
主演を演じるのは、注目の若手実力派女優・河合優実。最初から最後まで彼女の世界を堪能できる作品であり彼女の魅力に引き付けられる作品です。
2024-171
日本語字幕付き上映の回をあえて選んで鑑賞してきました。 主人公 2...
日本語字幕付き上映の回をあえて選んで鑑賞してきました。
主人公 21歳女子が、けだるく過ごす様子。
誰と接するにも、どこか上の空な感じ。友人との女子トークも、彼氏とも、職場でも。
受け流したり、揉めたり、縁遠くなったり、
静かなのは、ナミビアの砂漠のライヴ中継をスマホ画面で観ている時だけ。
相手を察するとか、遠慮とかではなく、
むしろ、生き抜くことが目標、とか。
同棲彼氏と日々のように大喧嘩する様子が、徐々にルーティンの体操劇のように見えてきたり。
母からのビデオ電話には愛想で受け流したり。
おそらく、目線を変えて再び見直したら、さらに気づきがあるような。
荒涼さと滑稽さと、じわじわ来ています。
河合優実劇場✨✨✨
何時間でも観ていられる。
若い時を思い出したり出さなかったり。
映画と関係無いのに『あんな事あったよな〜』っていつぶりに思い出したのかもわからないようなエピソードが次から次へと蘇り……この映画には自分の過去にアクセスするためのトリガーとなる何かがあるにみたい。
余計なことがアレコレよぎり過ぎて決して映画に没入はできないんだけど、でもなんか自分のコレまでの人生の振り返りを映画の伴走とともに完走した不思議な気分。
忘れた頃にまたコレ観たいなー。
ホンダ、うちに嫁に来てくれ。
河合優実を堪能する
はあ~カナから目が離せないです。ホンダもハヤシも優しい、、キャンプで居場所が無く間がもたない感じとてもリアルです。そういう事あるある。スッキリはしませんが河合優実さんを堪能しました。
ミイラ取りが。
砂漠に迷い込んだのか、砂漠の中で水源を見つけて生き延びたのか。愚か者が愚か者との生活を選び破滅していくようでいて、その心地良さに浸っているようにも見える。
喧嘩もセックスも最後には腹が減る。
強くとも弱くとも、70億人それぞれに「しっくりくる」場所がある。
まったく理解不能でした
最初から最後まで誰にも感情移入できませんでした。
わけのわからない主人公はもちろん、その周りの男たちも「そんな奴いる?」って感じで。
たぶん、こういう作品に胸を打たれる人が少なくないんだろうなと思いながら、胸を打たれる人でなくて良かったと思うしかないです。
カウンセラーの女性って、「悪は存在しない」のお一人だと思うんですけど、あの演技は正解なんですか?
監督とか脚本書いた人とか、演技やってない人がカメオ的に出てるのかと思うほどなんですが。
この才能はいったい何者!?
小栗康平さんの「死の棘」を見てから島尾敏夫氏の原作「死の棘」を読み終え、今「島尾敏雄日記(死の棘までの日々)」を読んでいます。島尾敏雄の「死の棘」の事は以前から知っていましたが夫の不倫がきっかけとなって妻が精神を病み夫を責め続けるというおどろおどろしい内容のため映画を見たり本を読んだりするのを避けていましたが、実際に見たり読んだりするうちに相手を責め続け、いたぶり、時には暴力をふるい、自死を図ろうとする姿がある意味究極の愛の姿のようにも思えてきました。
「ナミビアの砂漠」のなかでも酷似する場面が描かれますがきっと「死の棘」の影響を受けたものと思いパンフレットを買って読んでみましたが「死の棘」関する言及が一言もされていないことに驚きを感じました。「死の棘」は日本文学を代表する私小説であり、実際に島尾敏雄の妻である島尾ミホさんが精神を病んで医者にかかったり果ては住んでいた東京を離れ、最終的にミホさんの故郷である奄美大島に引っ越すという大きな代償のもとに書かれた作品なのですが同じような到達点に脚本・監督である山中瑶子氏が己の感性のみを信じることでたどり着いていることは特筆すべきことだと思います。
観客を楽しませるような展開やら、女優の可愛さをアピールするような映画でなくて監督の中のリアルを追求しているので一見女優にここまでの演技を求めるのか?と思うような場面もありますが「かっこ悪いのがかっこいい」「みっともないのが美しい」と感じる映画でした。見る人を選ぶというか万人受けするような作品ではないと思いますが...
マジで意味がわからなかった。
「不適切にもほどがある」や「あんのこと」の河合優実さん主演だったので予告で見てこれは面白いんじゃないかと思って早速見てみましたがマジで意味がわからなかったです。
何を伝えたいのか、何がテーマなのかよくわかりませんでした。
ただ、どっかでなんかこれまでのことが伏線回収か何かあるのかずっと気になって見てましたが最後まで特に大きな展開もなく終了。
先日見たcloudのように中身がなくてもそれも含めて最高!って感じの作品もありますが、これはちょっとただただ意味不明で終わり方も良くなかったな。本当に今年1番の駄作を見たかもです。
自分的今年ワースト1だった変な家より酷かったかも。
でも河合さんはじめ出演者の方々の演技は素晴らしかったです。
とりあえずわざわざ劇場では見る価値がありません。配信で見るくらいで十分かと。
優しすぎる男と超ワガママ女
優しすぎる男と超ワガママ女の話で、正直、無理〜、という内容でした。
まあ、女は精神を病んでいるんだけど、それでも、やっぱり、無理〜でした。
听不懂。
映画のタイトルは、こっちだったのでは?と思うほどに、どこに何が込められているのか、わからんかった。
「今時の若者は、よーわからん」で思考停止してはいけない、という本能により、作品を遡ってコンテクストや記号などを探る。そして色んな人が色んなことを言ってることも、一旦さらっておく。ただし、わからん。
その結果、考え尽くして、わからんで良いのではと思い始める。
隣の話に聞き耳を立てるとか、友達を置いてお店を先に出る、浮気する、墨を入れてるとこ見て鼻血を出す、中絶をきっかけに病む、暴れ癖がエスカレート・・・そもそもナミビアってどこやねん!
ついモトネタを探ってしまうけど、やることなすこと明確な理由なんてないんだろう(おじさんの知識で、微かに付合するのはカサヴェテスのこわれゆく女ぐらい)。
わからんに、こんなにつき合わされたのか?と思うと少し悔しいけど、わからんで良いようにも思うし、作品を観続けられたということは、結果的に自分にとっては魅力があったということなんだと思う。
邦画の退屈を煮詰めた作品…
かなり久しぶりに、上映前半で退室しようかと思いました笑
全く情報無し&河合優実(全く他作品を未観賞)が良いらしい…で見に行きましたが、非常に退屈でした。
うーーん、吉高由里子の「蛇とピアス」同様のバストトップ見せれば一流の仲間入りルート行けるっしょ感が…容姿は石原さとみ&上戸彩のMIXしたようなオリエンタル美人で目の保養には良いのですが。
ミニシアター作品を見に行くのが好きな方は、全く問題ない作品だと思います。是非、ご鑑賞ください。
深く観れば考えさせられる映画
まず表面的に観てしまうとどうしようもない女性が自分勝手に振る舞い周りを困らせている。
良くこんな人とまだ一緒にいたいと思うよな。と思わせる男性2人。
だが、冒頭カフェシーンから所々良くわからない演出が混じっている。そこを捉えることにより深みが出て面白い作品だと感じるのであろう...。多分。
撮りたい映画になってはいるが
見たい映画ではなかった。前知識なく、道に迷い、前の映画に間に合わず。たまたま、次の映画を見に来た人が三人いて、その次の映画にするとお腹が空くので見た作品です。
誰かが死ぬのではないかとハラハラした。
最後笑いながら、食事をするシーンで終わって安堵。世界観が面白いと言えば面白いが心が晴れる作品ではない。お金を払って見たい作品ではなかった。
劇場で体験したい新しい感性
新鮮な会話劇と感性を存分に味わえた傑作だった。硬派な社会派作品であり、先鋭的なアート映画でもあるが、随所のユーモアは誰もが楽しめる。
正直、前半はダルい面もある。でも、後半はどんどん面白くなってきて、前半のダルさが意味を持ってくる。
主人公のカナは正直で奔放で、ときに恋人を叩き、物を投げつけ、粗暴な言葉を吐く。ぱっと見はヤバい女だが、考えてみれば多くの男性がやっていることと同じだ。男性なら「しょうがねえなあ」と大目に見られるのに、女性だとメンヘラのレッテルを貼られてしまう。
本作の背景やセリフで描かれる、風俗、エステ、容姿の評価、整形、中絶、DV。全て男性優位社会を基盤として出来上がっている。そんな世間と自分をカナは透徹した視点で見つめている。恋人を叩きまくっている最中も、もう一人の自分が冷静にそれを見ている。
反抗と諦観の狭間で苦しむカナは、普遍的な女性像ではないか。彼女に共感する観客は世代を問わず多いと思う。
全251件中、21~40件目を表示