ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
全338件中、181~200件目を表示
ちょっと前のフランス映画、風
本当は誰にも感心が無く、何となく今を生きてる風の主人公を中心に、都会の片隅の今どきの若者の危うさの例を描く…?と思いきや、意外と他に普通の人達が出てくる。思い遣りがあって心が広いと思った彼氏はただの独りよがり、ちょっと尖った感じの遊び人風彼氏は、実は高学歴で普通に仕事で成功したい人だった。主人公は生きてる環境が合わなくて苦しんでるように見えるが、それがナミビアの砂漠ってことなのか、不明。ぶつかり合う熱量や緩んだ空気感の変化の表現はスクリーンから感じられた良いところ。ただ、カメラワークが首を傾げたくなるシーン多数、敢えて手振れを多用してるのかもしれないが、特にセンスを感じず、単に下手だな、と思ってしまった。狙ったセンスは感じるが、観客を納得させる作品には纏まっていないようで、残念。
何も表現できていない
河合優美さんの演技は素晴らしかったですが、映画そのものはなにも表現できていない。観客に頼りすぎ、監督の自己満足。
脚本クソ。こんなんで賞をとっていると、監督は勘違いし、この先成長できないだろうな。あとから「あみこ」の監督と知り納得。「あみこ」も原作クラッシャーだったから。しかし、河合優美さんがあのシーンでヌードを披露する必要があったのか。
河合優実が好きなので観る価値あった
見終わるころに無性に食べたくなるのはハンバーグ
あと水も飲まなきゃ
人間って何で生きてんだろね
意味なんて無いのに
英語が話せたら、もっといい人生だっただろうなー
この前電話で話した子が死んだなんて話しを聞いても、実感が無さすぎる
生と死の境い目が希薄なのかも
でも、中絶には敏感
これはリアルな感情が湧いた?
男は中絶"させた"側で
嫌な記憶は忘れちゃう(忘れた事にする)生き物
何が本当で誰の事を言っているのか
ときどき分からないこともあったけど、まあいいか
彼のお母さんも言っていたが
河合優実のスタイルはとても良かった
そりゃ、突然いなくなったら男は泣き崩れるって
変な人、、、あんたも大概だぞ
感想というか、雑感メモ
なんか目が離せない
推しの河合優実ちゃん
推しの金子大地君
2人はサマーフィルムにのって以来の共演か?
なんでこんな女がモテるのか
というのが第一印象
若いから?美人だから?
寛一郎君の尽くす彼氏が不憫に思えた
主人公の事を理解していると言っていたが
あんた全く彼女のこと分かってないよ笑
金子君との喧嘩シーンは凄い
この後の2人はどうなっていくのか、、、
パンフレットはこれから読む
20代で見たかった!
なぜ、ナミビアの砂漠
最後まで、ナミビアの砂漠との関連性がわからなかった。
砂漠はスマホの画面とエンディング。
心が乾いているようには見えないし、むしろどんより曇って湿っていく感じ。
ナミビアの砂漠より、初夏の釧路湿原みたいなものか。
さすがに演技は自然で、本人そのものだろうが、河合優実の裸は必要だったのかは疑問。
「ふてほど」の前でまだブレイクする前のギャラが安い時期に光る女優を主演にできて、公開時にはブレイクしてヒットしたラッキーな映画だが、内容はありふれた女性が精神疾患に落ちていく映画としか言いようがない。
良かったが面白いとは言えない映画だった。
大変面白く観ました!
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、今作を大変面白く観ました!
この映画『ナミビアの砂漠』は、21歳の主人公・カナ(河合優実さん)の東京でのひりついた男女にまつわる物語です。
特に私が感心好感したのが、(女性監督で女性が主人公なので、女性の描かれ方が的確なのはそうだろうと思われる中)男性の登場人物の理解の深さと描写の解像度の高さが優れていた点です。
主人公・カナは、映画の初め、ホンダ(寛一郎さん)とハヤシ(金子大地さん)と同時並行的に男女の関係になって付き合っています。
主人公・カナと同棲している不動産会社勤務のホンダは、カナに対して優しさがありいつもカナをいたわっている感じが伝わって来ます。
しかしある時、ホンダが北海道に出張に行って、出張前にカナに誓っていた話に反して、上司に連れられて風俗に行った話をして、カナに謝罪する場面があります。
ホンダは、しかし風俗に行ったその時に勃たなかった話もします。
この場面はもちろんホンダは風俗に行った話をわざわざ言う必要はなかったと、一般的にはなると思われます。
もちろんホンダは、カナに対する誠実さで全て隠さずカナに話していたのだと思われますが、一方で、隠し事を無くすことで自分の罪悪感を軽くしたいという、無意識での自分本位的な考えがあったとも言えます。
この、一見思いやりや誠実さを見せているようで、本質は無意識に自分の精神的負担を軽くしたいと相手に重しをゆだねてしまう自分本位さは、ある一定の男性にはありがちで、そこを見事に的確に描いていたと思われます。
ホンダはその後、部屋を出て行ったカナと路上で再会し、カナに声を張り上げたり、(私はその真偽は分かりませんでしたが)ホンダが出張している間にカナが中絶したとの話に対して、ホンダがカナの心情を思いやって嘆く場面があります。
このカナとの路上と車内での再会場面でも、一見ホンダはカナのことを思いやっているように見えて、実は自身の思い込み中心で感情的になっています。
この場面の描写は、いやはや本当によく男性の本質を捉えているなと、個人的には感心しました。
カナは、そんな(男性の私から見れば全く優しくていいい奴なのですが)一見優しくみえる背後にある自分本位さの二重基準のホンダから距離を取り、どこか一貫性ある動物的なハヤシ(金子大地さん)と寄りを戻すことにします。
動物的なハヤシを象徴するシーンとして、映画の初めの辺りで、ハヤシが広場で立ちションする場面と、カナがホテルのトイレで用を足しているとハヤシがそこに割り込んで一緒に用を足そうとする場面があります。
私達人間は、例えば大小便やゲロ吐きなどの排せつや、男女の性的な行為、あるいは生誕や死といった生死に関わることは、プライベートの話として極力その露骨な描写は公では避けています。
しかし今作の映画『ナミビアの砂漠』では、その題名が現わしているように、排せつや男女の性行為や生老病死といった、(一般ではあまり公では露骨に語られない)動物的な振る舞いの方が大切なのではないか、と表現されているように感じました。
とはいえ、どこか一貫性ある動物的な雰囲気あるハヤシも、こと(男女の性的な行為の先にある)生命の誕生に対する態度に関しては、男女の性差としてカナとズレが生じます。
なぜなら、オスとしての男性は精子を女性に対して注入する無責任さの度合いで中絶(生命の誕生の断念)を提案出来るのに対して、女性の側は自分の子宮に出来た生命を殺してしまうという罪悪感で中絶に挑む必要があるからです。
カナがホンダと路上で再会した時に車中で「中絶をした」との告白は、カナの中絶の描写がなかったので、私には車中の告白の真偽については分かりませんでした。
もしかしたらカナは本当にその時中絶をしたのかもしれませんし、過去に中絶の経験があったのかもしれません。
しかし、ホンダに対して車中で語った中絶の話は方便の嘘であってかつカナに中絶の経験が無かったとしても、中絶に対する女性側の精神的な傷に対し、男性側の傷の程度の軽さについて、動物的本能的にカナも嗅ぎ分けていたと思われます。
だからこその、ハヤシが過去に相手の女性に対して(互いに同意があっても)強いた中絶に対してのハナの怒りであり、この動物的な生誕と(中絶による)死に関する描写は、映画として深さある表現になっていると思われました。
しかしこの映画がさらに優れていると思われたのは、ハヤシが単純に(中絶を行ったことも含めて)”悪”に描かれていない所にあると思われました。
ハヤシは、(車椅子のカナと共に都庁前で出会った)同窓生の官僚の友人よりかは遥かに動物的です。
しかし、男女の性差で言えば、ハヤシはカナよりかは動物的な価値観では遊離しています。
ハヤシが音楽PV?の編集をしている時に、カナは錯綜した感情のまま食事を一緒に取ろうとしないハヤシに物を投げたりして怒りを次第に爆発させます。
男性は、(生理の有無も含めて)女性より錯綜的になり難く、感情も直線的で合理性とも親和性があります。
いわば、合理的直線的な男性と、錯綜的な女性との差異と対立が、この場面で根底の動物的な場所から表現されていたと思われます。
この男女の経験上の差異のあるあるを的確に表現して見せているのも、今作のさすがだと思わされる描写の1つだと思われました。
ハヤシはこの時に(ホンダが車中で声を一瞬荒げたように)カナに対して一瞬声を荒げます。
この声の荒げ方は、(カナによる女性的な錯綜した怒りの感情の発露とは違って)暴力的で直線的でいわば男性的な感情の発露だと思われます。
しかし(ホンダの車中でもそうでしたが)ハヤシの暴力的直線的な感情の発露は一瞬で抑制され、一方でカナの錯綜する感情をそれにまとわりつき並走する形で抑えようとします。
なぜなら、男性的な暴力的直線的な感情の発露は、女性に対して支配か破壊にしかつながらないことを、経験的にも本能的にもハヤシは(あるいは車中でのホンダも)男性として理解しているからです。
このハヤシの描写も(一方的に”悪”に描かず)男性の本質を見事に捉えて描写されていて、女性監督なのになぜ山中瑶子 監督は男性に対してこんなにも的確な表現が出来るのだろうかと、僭越、感心しながらこの映画を観ていました。
今作は、以上のように男性の描写だけでも素晴らしく本質を射抜いていて的確ですが、他の美容エステでの会話などの描写も含めて、見事な本質的な深さある映画になっていると思われました。
1点だけもう少しダイナミックな展開があればと今回の点数になりましたが、作風的にそれが良いわけではなく、今回の表現で十分優れた映画になっていると、僭越思われました。
映画の終盤で、カナは精神科医・東高明(中島歩さん)やカウンセラー・葉山依(渋谷采郁さん)に診てもらって、自分はおかしいのではないか?と考えてる節を見せます。
また、隣人の遠山ひかり(唐田えりかさん)との出会いで精神的な出口を模索して映画は終わりを迎えます。
ただ1観客の私から見れば、それは排せつや男女の性行為や生老病死といった動物的な錯綜した場面を現在の社会が見ないようにしていたり、男女の性差の本質が理解されないまま放置されているのが理由であって、カナ自身は全く正常だよと、映画を観ていて私には静かに強く思われました。
この映画『ナミビアの砂漠』は、冒頭の喫茶店のシーンで、主人公・カナの紙ストローへの違和感から始まります。
そして、カナの友人のイチカ(新谷ゆづみさん)が、イチカの友人が亡くなったとの話をするのですが、席近くの男性客の「ノーパンしゃぶしゃぶ」の話題の声で、その死に関する話はかき消されて行きます。
この場面で表現されているのは、(環境問題への効果の薄さも言われている)紙ストローへの主人公・カナの違和感と、それを強いている(時代は違いますが)裏で「ノーパンしゃぶしゃぶ」の歪んだ動物的な行為をしていた官僚と、それによって本来(紙ストローなどよりも)もっと深く考えなければならない「死」(など)についての動物的な人間の根底本質の話が、かき消され無視されている、という映画冒頭から優れて象徴的な描写場面であったと思われました。
この映画『ナミビアの砂漠』は、そんな社会構造に、例えば美容エステと医療エステの違いすら自分で調べて考えられないまま疑問も思わず従ってしまっている私達への、動物的な観点からの違和感を表現した、映画として冒頭から最後まで貫かれて表現されている、優れていると言わざるを得ない作品だと、鑑賞後にも強く思われました。
(p.s. 映画の中心の話ではないのですが、カウンセラー・葉山依を演じた渋谷采郁さんは、(『悪は存在しない』の芸能事務所の女性社員役(黛 役)でも感じたのですが)その内面の(ともすれば俳優としてはマイナスにもなりかねない)空虚感というか感情の揺れ動かなさは、ちょっと他に思い当たらない特異さで、相手の感情を飲み込む得体のしれない存在感があると、僭越思われました。
今後、他作品でも存在感が光る役者になるのではと、僭越ながら思われました。)
てぃんぷとん
愛と平和
主人公は21歳。
大学から日本にっていう割には(退学?それとも短大?)脱毛サロンで働いてるし仕事もいきなり辞める。
不動産屋で働く面倒見のいい彼氏が居るのにそれっぽいクリエイティブ男と浮気し、彼氏の風俗利用を上手い言い訳に使って別れも告げず出て行き同棲を始める。
自分の20-25歳までの話を映像化されてるのかと思うくらい心当たりのある行動ばかり映る。
私を自己紹介するときはナミビアの砂漠の円盤を渡せば良いのかと思うほどにボーダーで突発的な行動の繰り返しをして今に至るため、本作の主人公の行動が痛いくらいに分かるし、観るのがキツかったです。
兎に角、後のことを一切考えない感情的で自己肯定感は低いのにプライドの高い女の生活。
多分もともとボーダー(境界性人格性障害)気味だったのが、クリエイティブ男と一緒になることで悪化したようにみえた。
こういう女はおんぶに抱っこに肩車してくれる男、つまり理解ある彼君( )と一緒にならないと。
まあ付き合うって決まった時に自分の書いた絵をタトゥーにしてくれる男もなかなかイカれてて素敵なんですが。
突然現れたランニングマシン。
その後からの部屋のシーン、家具と部屋の配置が喧嘩前と鏡写しに逆になっていたがこれは何故?どういう意図なの?私に分かりませんでした。
攻めている
攻めの姿勢が強い。主人公の女の子は、とんでもなく自分本位で他者のためにほぼ何もしない。バイトは普通に勤務する。二人の彼氏が、二人とも彼女にへりくだっていて、ますます増長している。特に最初の彼はかっこいいのにまるで相手にされていなくて浮気される。ホストクラブにも気軽に通う。今の子はそうなのだろうか。
あんな短気で怒ることに一切のためらいのないタイプの女性は、実は自分も前に交際したことがあり、本当に地獄だ。それ以来、恋愛に期待する気持ちがない。怒りっぽくない人が一番だ。しかし実際に付き合っている最中はそんなふうに冷静に思えずなんとか関係を壊さないように取り繕って、なだめたりして、共依存のようだった。そのうち怒ることに慣れてきて、またかとしか思わなくなる。
常に何か事件が起こりそうな雰囲気を感じてハラハラしていたのだけど、特に何も起こらない。バイト中に当てるレーザーで、絶対にひどい火傷をさせるはずだと思っていたら、何もなかった。主人公があまりに性格が悪くて最後にはひどい報いを受けるだろうと思ったら何もない。中国人の血筋であることが明らかになったくらいだ。
二人目の彼は、あんな環境でよく作業ができるものだ。自分ならすごく嫌だ。
タイトルなし
一人よがりすぎて未完成。女性の描き方が斬新なのはわかるし、砂漠の絵もいい。後半だいぶ良くなってくるけど、最初は、主人公の暴力にも辟易する。女性だからといって暴力をふるっていいわけではない。構造的暴力があることはわかるし、最初の男が優しそうでいてパターナリスティックなのだろうと予想はつかないわけではないけど、あまりに説明不足でわからない。不機嫌すぎる理由も少しずつはわかるにせよ、視聴者の共感を呼ばない。そんなものは最初から期待してないのかもしれないけど。精神疾患の話が出てくるあたりからは私小説っぽい。金子との取っ組み合いの喧嘩シーンはいい。箱庭療法の砂をザラザラかき回すとかあまりなくてすごい。まきこさんのいやらしさ。入墨のシーン(金子の甘さが際立つ)、エステへのクールな切れ方、エステシーンの描き方、暴力シーンを見るランニング、細部はクリエイティブ。
よく分からなかった
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞🎥
カンヌで評判だったし、予告編は面白そうだったし、河合優実主演だったから観に行ったが、女1人・男2人の言動には全く共感できず、自分には「何これ?映画」だった (^^;
カナ(河合優実)は自由奔放に行動しているように見えるが、何を目的に生きようとしているのか分からない。同棲している男=ホンダ(寛一郎)の札幌出張を境に、クリエイター男=ハヤシ(金子大地)の部屋に突然引っ越す。この男2人も何を目的に生きようとしているのか分からないが、カナに振り回され、カナの心身をも痛めつけるような展開も???
序盤でカナが女友達と喫茶店で「二人の共通の女友達が亡くなった」という会話をしているのに、隣席でノーパンしゃぶしゃぶの話なんかを上かぶせしてくる作り方には、監督の如何なる意図があるのか?
それ以外にも「トイレ一緒にする場面」・「背骨数える場面」など変わった風景が散見された。「喧嘩風景からルームランナー場面クローズアップ切り替えシーン」は「映画的」と言えるのかも知れない。
この映画で一番訴えたかったのは、カナが言う「日本は少子化と貧困で終わっていくので、目標は“生存”です!」ということだったのだろうか🤔
この映画、河合優実の演技が突き抜けた感はあったものの、自分には(劇中で出て来る)中国語「ティンプトン」(=日本語「分からない」)であった💦
<映倫No.124481>
個人的には不発だった
河合優美劇場。もしくはエリカ様再来か?!
まず昼間に観に行く映画ではないので、観に行く時間はぜひ考えて欲しい。午前中に見たらその日一日、落ちます。
なんかフランス映画的な冗長さを演出してるシーンが多くって、「もういいもういい」と何度も思ったことか。
最初彼も次の彼も存分に沼らせるけど、私が男ならこんな暴力女は嫌だ。2番目の彼は「もう無理」と言いながら、根気よく一緒に居続けるのが謎だった。その後、濃厚なエロでもあれば、エロ→バイオレンス→エロ、、、になって沼る理由もわかるんだが。
ご飯も作らないわ、仕事もしないわ、特技は見た目とアレですと言わんばかりのゆみちゃん。しかして、中国人ハーフ設定いりますか?意味ありましたか?
監督の「察して」要素が気持ち悪い映画でした。
何をじゃ。
しかしこの映画を雑誌やWebで紹介するライターの下手くそなことよ。「無気力な若者の〜」とかそんなんじゃないっしょ。ゆみさまの裸にうっとりして、若いっていいなーと思うだけでした。
正直に生きることは辛い
河合優美演じる主人公の危うい行動にドキドキしながら、目が離せなくなる。それほど劇的なことが起こるわけでもないのに、130分以上の時間が退屈しない。
それは、もちろん、河合優美の魅力によるところが大きいのだと思う。
主人公の目線であるはずなのに、必ずしも主人公に(だけ)共感するわけではなく、主人公とその周りの人、一人ひとりの言動に、チクチクと心が痛む。
決して、観ていて心地よい作品ではない。
「当たり前」に生きることの、なんと困難なことか!
毎日、朝、決まった時間に起きて、朝ごはんを食べ、会社に行く。自分の気持ちに正直に生きていたら、こんなふうに、規則正しく、周りの人を傷つけず、平和に過ごすことなんて、できるはずがない。
自分に正直でいようと思いつつ、社会の中で生きていくために仮面を被る、その狭間に私たちは生きている。
生きることは辛い。それを真摯に見せてくれる作品だからこそ、救いがなく、どこにも辿り着かないもどかしさがある。
他の方も評しているように、唯一の救いは、「キャンプだホイ」の場面ですね、やっぱり。
全338件中、181~200件目を表示