劇場公開日 2024年9月6日

ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価

全277件中、1~20件目を表示

2.5現代を砂漠にするのはまだ早い

2024年9月14日
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鑑賞方法:映画館
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まぬままおま

3.5眺める人生、眺められる人生

2024年9月8日
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鑑賞方法:映画館

 ヒロイン・カナのつかみどころのなさに、前半かなり戸惑った。友人を軽くあしらい、二股をかけ、あっさりと堅実な恋人を裏切る。彼女の目的や志向がさっぱり分からず、物語もどこに向かっているのか予測がつかず…。彼女の暴力性も相まって、不穏な空気におののきながらも、なぜか目が離せなかった。
 予告もちらしにも触れる機会がなく、タイトルとキャスト以外の前情報は一切なし、での鑑賞。そもそも、タイトル「ナミビアの砂漠」の意味さえも、よくわかっていなかった。時折カナがスマホで眺めている砂漠、エンドロールで延々と大写しになる風景がナミビアなんだろうな…と思いながら、帰宅後にネット検索。ナミビア共和国・ナビブ砂漠の人工池に集まる動物たちのライブカメラ映像が、気持ちが鎮まる、中毒性があるなどと支持されているらしい。では、彼女はなぜ、このサイトにハマっているのだろうか。
 後半、スクリーンがぐーっと反転してスマホの画面に押し込められ,カナが自分を画面越しに眺めるシーンが印象的だった。心や体が自分から切り離される、離人症を思わせる描写。恋人との生活がいよいよままならなくなり、仕事からもドロップアウトした彼女は、よろよろとカウンセリングに通う。箱庭にやっと置いた木の下で、顔を合わせるだけの隣人(あの!唐田えりか。ハマり役!)と楽しく歌い踊る。本作の中で唯一、純度の高い幸福なシーンだった。
 彼女は縛られたくない、解き放たれたい、と全身で叫ぶ。自分の自由のためならば,周りが傷つくことも厭わない。けれども、縛られず、解き放たれるためには、まずは自分を縛り付ける存在が必要になる。たとえば友人、恋人、仕事。そして、解き放たれるということは、拠り所を失うということでもある。やさしい元彼が作ったハンバーグを、もそもそと咀嚼して消滅させるカナ。滑稽なのか悲壮なのかわからない、ねっとりと残るシーンだった。
 人工池に集まる野生の生き物に自然を感じるように、作りものの世の中でうごめく自分を外から眺める、拭いきれないウソっぽさ。自分は眺める側ではなく、眺められる側だった。ならば、値踏みが大好きな人たちに鑑賞される人生から、フレームアウトすればいい。そう気づいた彼女が辿り着く先にあるのは、安堵なのか、失望なのか。…100年経ったら、どちらも大差なし。

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cma

5.0今年一番の日本映画

2024年10月31日
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鑑賞方法:映画館

無軌道であぶなっかしく、しかし強かで強靭さもある主人公像が本当に素晴らしい。岡崎京子の作品の主人公のようだ。タフで大胆で人を食ったような強烈な個性とエネルギッシュに現代を闊歩するカッコいい女が存分に見られる作品だ。この作品の主人公にとって、心の傷もまた自分らしさで個性である。現代の消費社会は残酷で傷つけられることもあるが、その傷にひるまない強靭さが全身で体現した河合優実の佇まいがすごい。『あんのこと』ではむしろ、社会の理不尽さに傷つき敗れる繊細な女性像を体現したが、こっちは現代社会を食い破るような強靭さと繊細さも併せ持ったような驚くべき主人公像を構築している。今年はこの2本で完全に河合優実の年になった。そして、山中瑶子の脚本は大胆不敵で見事なキャラクター造形力を見せてくれた。今後、日本を代表する映画作家になるだろう。

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杉本穂高

4.0戦いに疲れ、傷つき、怒るヒロインは大都会のヌーなのか?

2024年9月18日
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鑑賞方法:映画館

知的

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清藤秀人

4.5根深い男社会への不服を全身で表すカナに、ぐいぐい突かれる痛みと快感

2024年8月31日
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鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

興奮

男女平等や多様性尊重の理念が当たり前の語られるようになった昨今の日本でも、男女格差は厳として存在するし、そんな根深い男性優位社会に不満を抱きながらも「自分一人が声を上げたところで何も変わらない」と消極的に現状を容認している大勢(恥ずかしながら私もそう)にとって、カナ(河合優実)の恋人に対する暴れっぷりは、単に目の前の相手だけでなく、優しいふり理知的なふりで女性という存在をじわじわと押しつぶそうとするより大きな男社会そのものへの不服を体現しているように見える。それは自分でも気づいていなかった急所、あるいはツボをぐいぐい突かれるような痛さをもたらすが、その痛みを受け入れることで積年の凝りやこわばりがほぐれ、ほどなく快感に変わっていくのに似ている。

監督・脚本の山中瑶子は日本大学芸術学部の監督コースに通うも、馴染めずに中退。その後独学で初監督作品「あみこ」を制作したというが、型にはまらない作風、小器用にまとめようとせず粗削りでもいろいろ試してみようという意気が映像から伝わってくるのが実にいい。

この「ナミビアの砂漠」を観たことがきっかけで、身のまわりで不満に思いつつも受け流していたことを自分から変えていったり、理解しているつもりで実は勘違いだった言動を改めたりする人が増え、めぐりめぐって社会の古い体質が改善されるなら、それこそまさに“痛快”ではないか。山中瑶子監督にはこれからもその独創性を極める方向で突き進んでほしいと願う。

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高森 郁哉

4.0若い女性監督らしい映画だが、それだけではない

2025年3月9日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

山中瑶子監督は28歳、主人公のカナは21歳。監督はインタビューでタイトルの由来について、ナミビアの砂漠のライブ映像が実際にあり、映像に出てくる水飲み場が人工的に作られたもので動物達を集め、収益化をしている。その状況をいつでも手軽に安全圏から見ることができて、フレーム外で起きている事については分からない。そうした距離感のズレに社会の欺瞞のようなものを感じて、この作品とマッチしていると感じたんです。と話している。冒頭での喫茶店へ向かうカナの歩き方や喫茶店で友達の深刻な話を聞きつつも、周りのノイズや会話の音が大きくなっていく演出によって、カナのちゃんとしてない感じが表現されている。しかし、ただ社会性が無いだけではなく初めて会う人などに対しては普通だし出かける時には身なりもしっかりしている。21歳の女性のリアルを描きつつも異常者と感じられたり共感も得られたりする人間の多面性を完璧なまでに演じ分けている主演の河合優実あっての映画だった。まだ志半ばで今のところ幸せとは言い切れないのだが、それが21歳というものだし、こんな風に自分という人間をありのまま、曝け出して生きれたらという願望を持つ人も多いんじゃないかと思った。人生において関わる人間の数だけ、自分のパーソナリティもあるのかも知れない。

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bluecinema

3.5超難解さに腹が立つ

2025年3月9日
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鑑賞方法:VOD

正直に超難解な作品
純文学と考えざるを得ない。
何が問題なのかがまったくわからず、40分過ぎたころにようやく表れたタイトル。
つまりアバンタイトルの長さが際立っている。
このアバンタイトルに描かれているのが、不動産会社に勤務する彼との生活から別れまでだ。
しかしながら、このアバンタイトルの中にこの作品のポイントが全て積み込まれているのかもしれない。
そして4:3比率の画面 昭和時代かと思わせるような街の色 丸井もそれを感じさせているようだ。
しかし登場したカナはスマホを持っている。
カフェ 友人イチカとの待ち合わせ クラスメートの謎の自殺の話
背景の「音」はすべてカナが拾っているのだろう。
カフェの雑音 誰かの話声 そのひとつがイチカの話であり、カナにとってはすべてがどうでもいいことのようだ。
帰りたくないと駄々をこねるイチカと行くホストクラブだが、途中で帰る。
そして男と待ち合わせ 公園で飲む酒 吐くまで飲んだ。
自宅に帰ると、そこにいたのが同棲している彼。
新しい彼が求めた「別れてほしい」こと。
そしてフーゾクのことを口実にした。
意味深な二股に別れる岐路 袋小路 これが彼女の立ち位置を表現しているようだ。
ここでようやくタイトルが表示される。
さて、
この作品がカナの精神や心の状態を描いているのが後半になってからようやくわかってくるが、そもそもそれはいったい何だろうか?
21歳という年齢とは、それほど中途半端な状態なのだろうか?
母が中国人 その事はカナにとっては逆風だったに違いない。
父との確執の内容は不明だが、逆風の立場をうまく処理できなかったようにも思える。
つまり、カナにとってい父とは、役立たずの存在なのかもしれない。
両親の離婚 日本に住む決心 中国へ帰った母 これらはすべて彼女の心情に影響しているのは間違いないだろう。
カウンセラーはカナに、OOすべき、OOであるべきという強迫観念の思考癖を指摘した。
自分でもどうしようもなくなった思考と心境
あのピンク色の場所と喧嘩の様子の映像を見ながらのランニングマシーンは、カナの堂々巡りの思考をようやく俯瞰できるようになった象徴だろうか。
となりに住む女性とキャンプ 焚火を飛び越える二人 これもまた幻想だろうか?
カナは無意味なことで彼と喧嘩を始める。
どうにもならなくなってしまう思考の癖
ようやく力尽きたときに見た幻想
元カレが作った冷凍ハンバーグ
それを食べる二人
中国の母からの電話
わからない言葉を彼が尋ねた。
「わかんない」
「わかんない」と言って笑う二人
下唇をかみしめるカナは、わからないことをわかったのだろうか?
わからないことに納得したのだろうか?
それともわからなくてもいいと思ったのだろうか?
さて、、
カナにとってどうしても受け入れられないことがあるようだ。
もしかしたらそれは「責任逃避」かもしれない。
妊娠中絶はその最たるもの。
父による責任放棄があったのかもしれない。
母もまた中途半端なのかもしれない。
誰も責任を負おうとはしないことがカナが持つトラウマの様なものだろうか?
そしてカナは嘘をつく。
元カレにもしていた浮気 彼女にとってそれは悪いことではないのだろう。
元カレのフーゾクの告白を口実した別れも、冷酷さがある。
自分の気持ちを言わないという特徴もあるし、自分の私生活を知られることに対する怒りの様な強いシャットアウト感もある。
それを理由に出勤しないで帰り、彼氏にはクビになったと嘘をつく。
自分のしていることはすべて棚に上げて、相手に対しては徹底的に暴力的になる。
他人が自分の行動に責任を持たないことを理由にして、自分は嘘をつくことで対抗しているつもりなのだろうか?
中国へ行かなかったのは、言葉がわからないからだろう。
「英語を勉強すれば?」というセリフがそれを示している。
いつも誰かの所為にして、自分では他人や物事と関わることに一線を引いている。
そのくせ、あることに対しては敵対心をあらわにする。
そしてようやく「わかんない」ことに気づいた。
何もかもが「わかんない」自分を、カナは見つけたのだろう。
このわからないことを発見する物語がこの作品なのかもしれない。
そしてタイトルの謎
カナは動画でナミビア砂漠に作られた水飲み場のライヴ映像を見ている。
これはエンドロールの最後に表示されていることでわかる。
水を求めに来る動物たち
カナはその映像に「生きる意味」を探していたのかもしれない。
大都会の中での彼女の生活はせせこましく、でも砂漠に生きる動物たちは飲む水にも困窮する。
対比であり同一でもあるとカナは感じていたのかもしれない。
元カレの作ったハンバーグ
彼が焼いたハンバーグを食べながら、カナは人の想いをほんの少しだけ感じられたのかもしれない。
むずっ。

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R41

3.0新時代のアイコン

2025年3月9日
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 最初に彼女に惹かれたのはTVドラマ『不適切にもほどがある!』だった。まぁ、年齢的には仲里依紗だったけどね・・・てな感じで「新時代のアイコン」という河合優実を表現する言葉もしっくりくる。とにかく大ブレイクだよね。

 ただ、この作品の中での彼女のキャラはおっさん目線で見れば幻滅。最も気に入らないのは鼻ピアスと彼氏のTATTOO。ノリが全てのデートで生活はわがままそのもの。ま、おっさんにはパリピは無理だからな・・・

 映像表現はともかくドキュメンタリータッチ。日常を映しすぎていて、つまらなく感じた。そんな中のワンシーンで、散歩中カナが分岐点で迷う部分があった。自分の選んだ道が袋小路になっていたのだが、それこそカナの人生を表現していたのだろう。いや、それよりもその袋小路の家でしっかりと出船駐車をしている車があったのだが、その家の運転手は毎日バックでそこまで綺麗に駐車するのが凄い!絶対に住みたくない・・・

 チラ見せ大胆ヌードによってますます河合優美のファンになりそうだけど、やっぱりもっと前向きに生きる彼女を見たいものだ。

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kossy

2.0記録

2025年3月8日
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河合優実が好きだから最後まで鑑賞したが、河合優実じゃなければ途中で鑑賞中断してたかも

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きほう

1.0生きづらい…

2025年3月8日
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難しい

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KEI

4.0見事でした

2025年3月8日
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河合優実若いのにここまで人に嫌われる演技ができる技術と精神力、これは良い女優が出てきましたね。現実世界では略奪愛というのが好みじゃないので、奪った方の男は半身不随になったカナを一生面倒見るんだねケケケ、と思ったけどそんな単純な話ではなかった。私は人生は安全で安心できるものであってほしいから、毎日がこんなにガタガタしている生活は信じられないけど、これこそが生きてる実感と考える人もいるんだなと、勉強になりました。すごく偏見で言語での表現力が極度に低い社会の最低層に住んでるような人たちって言いたいことが暴力での表現になってしまうことが多そうだなと思っていたので、最下層ではなさそうなハヤシがそれに付き合う理由は何なのかしらと思ったけど、まあこれは私の偏見なので、趣味というかこれこそが恋愛と思う人も一定数いるのかなーというぼんやりとした結論で見終わりました。監督が本当は何を言いたいのか分からなかったけど、じゃあそれを克明に説明されたら目も当てられない駄作になってただろうからこれでいいと思います。日本映画やドラマをあまり見ないけどきっとこの出演者たち人気の若手俳優たちなのでしょう。だとしたらアイドル映画を見に来た観客たちはポカンだったろうなと思います。その点でもこの監督は勇気がある、がんばってほしいです。

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三毛猫泣太郎

0.5途中で観るのを止めました

2025年3月5日
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Amazon Primeでレンタル料500円払って観ました。だらだらと若者の
どうでもいい日常が長く続き、話の展開を期待して我慢していましたが、
とうとう耐え切れなくなり、途中で観るのを止めました。
我慢して見続けたら何かよいものがあったんでしょうかね。
追記です。
レンタル期間が残っていたので続きを観ました。途中でうとうと。ハンバーグ食べたり、主役のカップルが喧嘩している場面を覚えています。結局、超退屈な映画でした。若者受けするのかな? 私にはさっぱり分かりません。

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ボニ太郎

5.0やや退屈な部分もあるがおススメ作品。

2025年2月24日
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今年63本目(合計1,605本目/今月(2025年2月度)26本目)。

 前々から見たかったのですが、極端に変な時間にしか置かれておらず、12時という良い時間があったので見に行ってきました。

 20歳か21歳だったかの女性の方視点の映画で、ストーリー上の起伏は若干あるものの、それほど大きな変化はないし、ましてやアクション映画でもないので、ここは好き好みあるのかな、と思います。

 ただ、ストーリー全体を通して、個人の幸せ(幸福追求権)はどうしていくか、という若干ながら憲法論的な部分も感じられ見ていてよかったかなというところです。

 難をあげると、登場人物は少ないものの「当該人物視点でのシーン」が頻繁とは言わないもののいきなり切り替わるので、若干ここがわかりにくいかな、といったところでしょうか。

 採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。

 少し前の作品ですが今でも放映している上映館もあるし、ここでもレビュー数200以上と比較的多くの方に見られている本作はおススメ以上かな、といったところです。

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yukispica

3.5入り込めたわけではないけど時々ハッとする

2025年2月22日
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ニョロ

3.0現代ティンプトン砂漠

2025年2月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

萌える

2020年代の今を生きる若者像…という触れ込みだが、いつどの時代だって同じ。必ずいる。
人生に夢や希望も無く、不満や鬱憤ややり場の無い苛立ちや焦燥を抱えながら、毎日をただ無気力に生きる若者。
各時代、焦点が当てられた主人公。息が詰まりそうな現状から何を見出だしていくか…?

この主人公像はなかなかに共感しづらいと言うか、好きになれないタイプ。
21歳のカナ。脱毛サロンの仕事はそつなくこなしているが、全ての事に心ここに在らず。それは人間関係でも。
家賃を全額負担してくれる献身的な恋人ホンダと同棲しているが、彼との暮らしにも飽き飽き。
ある時映像クリエイターのハヤシと出会う。ホンダが仕事の出張先で風俗に行った事を理由に一方的に別れ、ハヤシと暮らし始める。
自信家のハヤシとの新しい暮らしに刺激を求めていたが…。

ホンダは猛省。別に風俗に行った事が許せなかったという訳ではないが、ただ彼に飽き飽きしていたから。男から寄られると嫌がるタイプ…?
しかし相手が素っ気ないと、今度はかまってちゃん。ハヤシとは最初は良好だったが、仕事優先の彼と次第にぎくしゃく。ハヤシの過去をほじくり、終いには取っ組み合いの大喧嘩。
常に気だるそうな表情、言動。現代若者が命より大事なスマホは片時も手離さない。
「夜ご飯何食べたい?」「お土産何がいい?」…それらに対する返答は「何でもいい」。それが一番困る。…まあ、自分も人の事は言えないけど。
無気力に見えて感情の変化は激しい。変な所に突っ掛かってくる。
鼻で笑う事もしばしば。脱毛サロンの客に失礼発言でクビ。悪びれる様子はナシ。
喫煙や飲酒も多い。
挙げ句の果てに鼻ピアス…!
浮気、悪態や問題行動多々、自己チューワガママ、掴み所や何を考えているかも分からず、とにかくただ一言。面倒臭い!
近くに居たら絶対イヤ。あまり関わりたくない。
だけど不思議な事に、傍観するならば何故か痛快。人は普段は世の中ルールを守って真面目に生きているが、何処か心の中に、これほど傍若無人に振る舞いたいという願望もあったり…?
それを体現。好きにも嫌いにもなれる人物像を魅力的にも。
“2024年の顔”河合優実の圧倒的大存在感とリアルナチュラル名演。
圧巻であり、今彼女を推して何を魅せられるか。
それを引き出し、自身の体験(世の中への鬱憤や無気力だった青春時代)も込めて。
『あみこ』はまだ未見だが、長編第1作でこの才と作家性。山中瑶子、恐るべし逸材現る…!
新鋭27歳と大ブレイク24歳。若いパワーが日本映画を席巻。

山中瑶子監督や河合優実の才を見るには満点。
が、面白かったか良かったか、自分に合ったかと問われたら…。
正直、主人公が何をしたかったのか、何を描きたかったのか。それを明確にするのではなく、今と現代若者をリアルに切り取った作風なんだろうけど、退屈や140分近い長さも感じてしまった。
本作に限った事ではないが、退屈そうにしている主人公ほど退屈な作品はない。
“ナミビアの砂漠”というタイトルも別にそこが舞台になるどころか、主人公が目指している憧れの地でもない。
寒暖の差が激しいが、美しい地でもある。それが主人公の心情とリンクなだけ。
主人公像同様、好きにもなれる点もあれば苦手な点も…。
私にはちと“ティンプトン”だったかな…。

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近大

2.0まあそういう人もいるのかな、で幕。

2025年2月15日
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非支持。
劇場初見。
まあそういう人もいるのかな、で幕。
序盤は静かに不敵で尊大な河合の
絶妙な巧演に乗せられたが、
中盤以降、騒ぎ暴れる度に引いた。
女優一度きりの旬ゆえ役選びを。

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きねまっきい

3.0よく分からない

2025年2月13日
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笑える

日常ってこんなもんだよね?って事?
何回か見返したい

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凸子

3.5一本の木

2025年2月11日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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hum

1.0駄作

2025年2月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

二股かけてた性格の悪い女がひたすら荒ぶってぶちぎれてそのまま意味不明に終わるだけの駄作。
ダラダラ意味のないシーンも多く、無駄なシーン省いたらかなり短くできそうな映画。
これがリアルとか言ってる人いたけどそりゃ探せばいるだろうけどこんな人ごく少数だし、ごく少数の人のリアルを映画にして日本映画得意の伝えたいこともそれぞれで考えて的な意味不明な逃げの終わらせ方だし終わってる。
こんな駄作映画で注目されてる女優さんが無駄に脱がされて不憫でしかない。
どなたかも書かれてたけどこんな映画が評価されるようじゃ本当に日本の映画界は終わってる。
昔から洋画には敵わないと言われてたけどこれが評価されるようじゃその意味が良く分かる。

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RKO

5.0これはうちのことではないか。

2025年2月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

うちを観察してデフォルメして作られた映画みたいに感じてしまった。うちって普通ではなかったのか。人は言いたくないことを言ってしまったりやりたくないことをやってしまったりする生き物だと思っていたのだが、それを我慢して生活するのが正しい生き方らしいとこの映画を観て理解した。今さら気づいても直すことは難しいと思うが。

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Tabby