シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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アメリカの分断、何が理由がわからない映画
『シビル・ウォー』アメリカ分断の映画、本当に起こるとは思えないけど、かの国の亀裂は相当に深いんだろうなとは想像できる。二大政党による国家の舵取り、理想的なように思えて日本も目指したけど、果たしてどうかな。少数意見を組み上げることができない。
アメリカの分断を言いたかったのかな
だとすると、なんとなく納得するんだけど。
作中で、アメリカ連邦から17州が離脱し、テキサスとカルフォルニアの同盟と政府軍の攻防。
なんだけど、リアル感がない。
なぜ、がない作品なんです。
つまり、なんで17州が連邦を離脱したのか。
なぜテキサスとカリフォルニアの同盟ができたのか。
そして、なぜ政府軍と戦うのか。
一切の説明的描写も物語もない。
アメリカの中で、なにかのほころびが少しづつ大きくなり。
やがてそれが、おおきなうねりとなり。
全国をのみこんで、内戦という過程になったのか。
おそらく、作品の意図はそこではないんだろうな。
近頃よく言われる、「アメリカの分断」を象徴的に描いたと。
でないと、本国アメリカでのそれなりのヒットの理由がわからない。
「レッドステイツ」と「ブルーステイツ」
別の言い方をすると。
「共和党を支持する州」と「民主党を支持する州」
現在でも、きれいに色分けされている。
共和党は、南部を支持基盤とする保守的傾向の強い党。
方や、民主党は北部の都市部を中心として、リベラルな考え方の傾向を持つ。
アメリカを二分するとしたらこういう色分けが、原因かと。
二大政党。
日本でも二大政党時代を目指して小選挙区制を導入したのですが。
残念ながら、そうはならず自民党の政権が長く続いています。
アメリカとは事情が違って、日本は特に地方では、保守色が強く。
小選挙区制ではどうしても、自民党有利に動くようで。
それはそれとして、アメリカの場合は適度に政権は交代しているのですが。
逆に、互いの主張が相容れない問題が、社会の分断と言われる所以なのでしょうか。
アメリカの衰退と格差社会が、この映画を作ったのか。
世界の超大国アメリカ。
いままでいくつかの波があった。
近年では、1960年以降長らくの低迷期。
ベトナム戦争の敗戦から抜け出せず、経済は低迷。
それをすくったのは、1991年にソ連邦の崩壊。
互いの巨大化する軍事費から、抜け出せるきっかけともなり。
アメリカ経済は、復活する。
そして、現在。
日本にいるとその現状は、よくわからないが。
こういう映画ができる事自体、経済の低迷からくる社会情勢の混乱が見て取れる。
そう、アメリカはうまく行ってないのだ。
流れ込む多くの移民。
失業対策。
さらに加速度をます格差社会。
この映画は、そんなアメリカの行く末を暗示する。
そうでないと、なんのイデオロギーの対立も根拠も説明しないこの映画が理解できな
今そこにある危機
って別の映画のタイトルやん。
でも実際トランプが暗殺されていたらと考えると、そら恐ろしい。
クランクインから公開まで、世界情勢の読みをはかったようなタイミング。
特にアメリカのような銃社会は簡単に分断が起きやすいと思う。なぜなら銃は殺人の抵抗への閾値が下がり、自分の主張を貫くために、簡単に暴力に訴えられるアイテムと化すから。
日本は政治思想による分断よりも、同調圧力による分断が起きやすい。
もし日本が銃社会で、コロナ禍だったとしたら? 都市からマスクをしないで訪れた人間を、地方の人が打ち殺す―――。東京ナンバーの車を狙撃する。ワクチンを打たない人間を脅す。そんな想像が頭をよぎる。
内戦の無秩序と、正義の氾濫による混沌。
今現在、世界中で現実に起きていること。
映画では、目の前で起きていること以上の情報が得られない。人も情報も分断された世界では、なにが真実で今なにが行われているのか、自分の目で足で、確認するしかない。
本物の現場もそうなのだろうと思う。
街はステレオタイプのぶつ切り感はあったが、銃撃戦は臨場感と没入感があった。
若い戦場カメラマンがいかにして一人前になるか、という側面も持つこの映画で、「遺体の前で笑顔を見せる兵士たち」の写真が出来上がるまでの、ドキュメンタリーを見ているようでもあった。
キルスティン・ダンストが、昔と同じようなどこか寂しげな瞳で、枯れた色気を出していた。
タイトルなし(ネタバレ)
もうすぐ終わってしまいそうだったので、駆け込みで映画観に
すごいものを見てしまったのではないか
少なくとも今年1番良かった映画だけど、これまでの人生でもトップクラスと言っても過言ではない
ジェシーの成長譚でもある
死体や暴力の前で、最初はロクにシャッターも切れなかったジェシーが、最後は兵士が銃を撃つように真っ直ぐに被写体を捉え、自分を命懸けで助けた瀕死のリーに目もくれずに被写体を追う
クライマックスのシーンでは、他のプロフェッショナルたちと一緒にプロフェッショナルとしての仕事をこなすのであった
他の用事をキャンセルしてでも観るべき映画
観る時はなるべくいい映画館で、できればIMAX
死が当たり前なのが戦争
戦場カメラマン視点の話であるが故に描かれる物語。
戦争シーンは濃く描かれている。そのギャップとして日常も映しているのだがこれがまたその後の話の残酷さを濃くしている。
プロとして役割を全うする姿は凄いものだと感じるが切なさも感じさせられるような気がした。
新人カメラマンが渡部陽一に
成長するまでのお話…。
予備知識なしで見ましたが内線理由や諸外国の動き等はほとんど描かれない、単に戦場カメラマンが成長するまでのロードムービー的なお話でした。
それにしてもWi-Fiの時代になぜ主人公のカメラはアナログフィルムの白黒だったのか…?
プロセッシング
「キルスティン老けたな」と思ったら、どうやら役作りだったらしく、見ているうちにだんだんそのワケが分かってきた。まあ、それはのちほど。
昨今は大谷人気でメジャーリーグの中継を見る人もずいぶん増えたようで、「102マイル早え!」と思ったら、NHKのアナウンサーが「163.2キロです」とか要らん変換を咬ませてくる。マイルを㎞に変換する意味があるのか?などと、やや辛口に受け止めていた。この映画でも、ワシントンDCまであと○○㎞など、マイル表記の字幕のすぐ下に日本語の字幕が入る。なんか気になる字幕だと思ったら、なんと松浦美奈さんだった。
どうも、私はこのベテラン翻訳家さんとの相性が良く、確か『女神の見えざる手』も松浦さんだったと記憶している。
アメリカの分断に立ち向かう女性を主人公にした、見ごたえのある映画だった。まさか彼女が映画を選んでいるのではないだろうが、こういう社会を切り取ったような作品は松浦さんに任せておくに限る。
象徴的なのが、映画中盤に差し掛かるシークエンスで、リー記者が仲間の軽はずみな行動で命を落としかねない窮地に陥ることになり、見殺しにするか、助けるかの二択を迫られる。やがて痛みを伴う結果に気持ちが沈んでいる時に、何気なく「プロセッシング」と呟くセリフがあった。聞き間違いかとも思ったが、間違いないだろう。
字幕では、「心の処理中」と出ていたのだ。
これが実に意味の深い、的確で素晴らしい字幕だった。
この映画の最大の特徴は、起承転結になっていないことだ。「起」と「承」がない。
無理やり一本の映画にしたいなら、新米カメラマンのジェシーを主人公にして、ワシントンを目指す一行に強引に割り込んでやがてスクープをものにする成長を描くことで足りたはずだ。だがそうなっていない。
なぜ内戦状態になったのか。どうすればこの混沌(ケイオス)を解消できるのか。その問題提起と、解決策をこの映画は見せていない。まさに今の政局を映し出したかのように、冷徹にありのままを見つめているだけなのだ。
つまりプロセスが欠けている映画なのだ。意図的に、ここまでの過程を省略してある。Written and Directed というクレジットだったので、あえて撮ったけど残さなかった監督の意匠だと思う。
現実世界もそうだろうと思うのだ。「どうしてこんな世の中になった?」なんて、いちいち順序立てて今の流れを振り返ったりしないだろう。そこに落とし穴がある。
仲間を失うような窮地をくぐり抜けて、「心の処理中」と言って今の状況を必死に吞み込もうとするベテラン記者は、我々の分身でもあるのだ。その「プロセッシング」を「心の処理中」と訳した見事な腕前。思わずうなった。
期日前投票に行ったついで、久しぶりに劇場に足を運んだら、何でもやたらと高くなっている。馴染みのラーメン屋さんも味が変わっていた。そして買い物もしたかったが、欲しいものは売っていなかった。全部つながっているのだ。世の中がこうなったのは、自分のせいでもある。でも、いちいち立ち止まっていられない。
まろで映画に「前に進め」と言われているかのような気がした。
リー記者がドレスを試着するシークエンス。「笑ったらかわいい」と言ってシャッターを切るジェシー。このやり取りも印象的だった。女性らしくあること、日常に笑うことなど忘れ去っていたひとに、失った感情を取り戻させようとする少女。この交流が仲間としての絆を強くする。
内戦状態の国内で、どこ吹く風とのんきに店番をしているレディ。彼女がこうしていられるのも、遠くの屋上から狙撃兵が目を光らせているからなのだ。存在に気付いたリーは何気なくタバコをもらう仕草で、中指を立てている、ように見せている。
でもその直後に汚くののしり合う展開があり、実際に中指も4文字言葉も飛び交うのだけど。その隠喩にも妙に感心した。
均質にまじりあった世界は過ごしやすく、退屈なほどなのだが、ほんのひとつ扉を開けた世界に、分断と混乱は隣り合わせているのだ。それを見せてくれた映画だった。お見事。
2024.10.22
近未来リアル(文句を言う奴はダメな奴)の押し付け
緊迫の銃撃戦闘シーン×丸腰・カメラと[PRESS]の文字だけで闘う戦争(残酷酔い)カメラマン‥
対立の果て、議論の意味を完全に捨て去り、好悪と生きるための“区別”しかしなくなった“アメリカン”‥
この映画の映像とストーリーテリングは確かに素晴らしい。そのテーマにも人の心と恐怖心に迫るものがある。2000円+払うに相応しい。
ただ、はて、制作が根底に込めているはずのこの映画のテーマとは一体なんなんだろう?それこそ対立、私の政治的?社会的?思想や日々の努力(正直殆どしていないが)とどうもかなり違う考えや態度で作られているような気がして、どうも掴めない。少しでも関連するものとしてこれまでも「ミッシング」やら「キリングフィールド」「パワーゲーム」やら見てきて、それら旧作よりも本作のほうが撮影・映像、進行のリアルさ・冷徹さ、もしかしたら脚本の作りも良いのかもしれない。
でもなぜかあれらと見ている私の心は観劇中に一体となり、感じ、悲しみ怒り、映画館を出てその後の何かの糧になり得る学びのようなものがあった。なぜか本作にはそれを感じない。どうもレビュー件名のような注意をされているいるような気がしてしまう。私は少数派だと思うが、少し似たような感覚で私はあの大人気マンガ・アニメ「進撃の巨人」も苦手。
この映画のような各悲惨なシーンや出来事進行はこれまでの近現代史に実際あったし、今も今後も起こっているだろう。ただ私はあたかもこの映画制作が見ているような“今後の社会全てこんな方向、人間全員こんな諦めた感じ”ではないと思っている。
何が何だかわからない。
わたしが無知だからかもしれない。
アメリカ人が見たら、全然印象が違うかもしれないがいち日本人の感想として書きます。
架空の内戦。
まずは何が何だかわからない。
この映画にとって、どことどこがどういう理由で戦っているのかっていうのは重要ではないのだと思う。
それは理解できるがあまりにも置いてけぼり。
これが歴史的事実であれば、たとえば戊辰戦争なら、説明なんかなくてもだいたい想像がつく。
理由なんか関係なく、それでも人は戦いに巻き込まれたら残虐に人を殺すんだろう。
だが、見ている方はどうしても登場人物によりそいたくなってしまう。だが、この作品はそんな気持ちを無視して淡々と進む。
見ている人間にとって不親切極まりないのだ。
わたしたちは今、政府軍側にいるのか、西部軍側にいるのか、どちらに肩入れして見るのかも現在地がどちらかもわからない。
度々出てくる兵士たちはみな迷彩服でどちら側の軍かわからない。
主人公の出身地、コロラドは西部?ミズーリは?
冒頭の大統領は悪者だったの?
無知なのもあって置いてけぼりだ。
主人公もジャーナリストとして情熱があるのか、トラウマを抱えて本当は辞めたいのか。自分の感情をほとんど語らない。なので、共感が出来ない。
相棒の男性もハイなナイスガイなのか、知的なブレーンなのか、キャラも掴めない。
たぶん、映画は内戦よりジャーナリズムを描きたかったのかなと思う。
ただ、感情を語らないキャラ、中途半端な師弟物で感情は乗らないまま。
もっとベタなくらい主人公と若手の子が関われば気持ちも動いたかもしれない。
そして宣伝側は内戦物として売り出したいのはミエミエだが、それにしては内戦の説明がなく理解出来ない。設定がないからまるでリアリティがない。
二大政党が戦うほうがリアリティがあるけど、まぁ、それの映画化は無理なんだろう。
怖いのは急に同じ国民が殺し合う恐怖ではなく、グロい遺体や殺し方の残虐さ、派手な銃火器だ。
精神的にくる怖さではない。
つまり、怖くない。
これならよほど「ホテル・ルワンダ」のほうが怖かったし、トラウマになった。
ジャーナリズムを描きたいなら、実際の戦争や紛争をテーマにしたほうがいいのではないか。
反戦映画にしてもお仕事映画にしても中途半端だ。
作り手は本当にこれで自分が作った映画を誇りを持って人に勧められるんだろうか。
だとしたらズレている。
他の方のレビューにもあったが音楽が合わない。
個人的に好きな感じのかっこいい曲ばかりなのだが、詐欺師がでてくるような小粋な映画に合いそうな曲ばかりだ。
意図的にミスマッチ感をだしたかったのだろうが心地よくない。
見ている間、一生懸命日本に変換して理解しようと政府対関西が戦うことを想像してみた。
そしたら、それって「翔んで埼玉」みたいになるな、と思ったらまぁ、日本で内戦を描くよりはアメリカのほうが迫力がでるなと思った。
現代日本でやるのには無理があるので、少しだけ敬意の★1つ。
投降しても躊躇なく殺される
この映画では、投降しても躊躇なく殺されてしまう。 同じ国の人同士がこれほど憎み合うことになるとは。 見えない敵は殺せても、目の前で命乞いをしている同じ国の人間は殺せないもの。 やらなければ、やられてしまうという戦争の極限状態を、差し引いても、ここまでになるとは。
ラストで殺害した大統領の周りで写真に収まる笑顔の兵士達。 その顔には、同じアメリカ人を殺したことへの後悔や虚しさは無い。
SNSなどでプロパガンダされ、憎悪がどんどん増殖していく、アメリカだけでなく世界中で。
どの種類の人間なのか分けて憎む対象にしなければいけないのか?
この映画がアメリカだけでなく、世界中で警告になりますように。
見応えあり❗️
主人公たち報道のカメラマンや記者の目線で観られるので緊迫感と没入感がすごい❗️
政府軍と反政府軍のどちらが正義でどちらが悪かとかそういう描写はなく、ただ戦争の市街地戦が起きるとこうなるというのを強烈に見せてくる。生々しく怖かった。
終盤、ワシントンD.C.に行ってからは特に迫力満点で最後までグイグイ引っ張ってくれる映画だった。
ここまで駄作だとは
事前情報なく鑑賞しました。
途中でつまらないな、と思いましたが、最後まで寝ずに見ました。
アメリカで内戦が発生したというストーリー。軽く大統領が国民に対して空爆したとはあったが、なぜそうなったのかの説明は一切ない。
報道視点だが結局何を伝えたかったのか意味不明。
どこの国で起きても同じだろうが、自分たちがいかにバカかを表現しただけのように思う。
撃ちまくって殺戮してるだけ。それを報道視点で少しオブラートにしてるだけ。
あと、目の前に何が起ころうと手助けはしないというのが戦場カメラマンなのかな。なら、人質になっても助ける義務はなくてよいよね!?
途中で、同僚?が爆走した車で現れ、騒いで、クソ軍人に捕まり殺される。ありきたりの展開かつアホさ露呈。
最後も庇うのはよいが、自分も助かるような行動ではないし、どっちが生き残ってもね。むしろ、ふたりともヤラれてまうシナリオでもよかったのでは?
久しぶりにキルスティン・ダンストがみれて良かった!という映画
思っていたものと違う内容であるケースが多い映画。
米国の政治や地理を理解していないとおいていかれる。
(旅の経路ニューヨーク→ピッツバーグ→Wバージニア→DCなど)
冒頭の大統領のスピーチは「勝利は近い」などと自己弁護の嘘を並べている。
14か月もの間国民と対話をしていないことからも
大統領は錯乱しているのだろうか?
また大統領3期目という話が出てくるが、
2期8年までと定められている大統領任期を越えている。
(サミーが「3期目はどうですか?」という嫌味な質問しろと言っていた)
3期目の不法な独裁者となりつつあることが分かる。
内戦になった原因はこの大統領にあると推察できる。
ラストの場面で「殺させないでくれ」という命乞いを聞いた
ジョエルが無慈悲に「十分だ」と言って殺させたことからも
主人公からみてマスコミと対話をしないこの大統領は 悪 として描かれている。
内戦と言ってるが、実際は一方的に悪い大統領を倒すお話で
何か深い政治的な要素はない。内戦に関して説明すると陳腐になるのでスルーしたのだろう。掘れば何か深い話があるわけではない。
では何が言いたかったのか?
もうひとつの主題であるように思うジャーナリズムに関してはどうなのか。
リーがジャーナリストとして後進を育てる師弟ものとして描かれていた。
連れの老人が死んでしまってリーがジャーナリストとしての気概を失ってしまうという展開。主人公のリーが簡単にジャーナリストであることを止めてしまって
何が言いたいのか分からなくなる。それを引き継いだ娘もどうせまたどこかで
後悔してジャーナリストやめるんでしょ?と思われる。
戦場で興奮して葉っぱやってきわどい写真を撮るのがジャーナリズム?
4人で荒廃した街を旅するロードムービーパートはゾンビ映画で見た展開が多く
赤いサングラスの狂人もこういうディストピア映画ではよくある話。
ドキッとするシーンもあったが、もうひとひねりアイデアが欲しかった。
迫力のある戦闘シーンも対戦車ヘリアパッチが歩兵や戦車のすぐ上でホバリングしながら機関砲を打つみたいなシーンがてんこ盛りとなっており、
監督の「ええんか?これがええんやろ?」という鼻息が聞こえてきそうな演出となっている。近未来戦においてドローンを駆使しない戦闘シーンなどリアリティとは程遠く、
また大統領がビーストで逃げるシーンなどもオチが分かる陳腐な演出が続くので
理解力がある大人であればあるほど冷めてしまう映画
ゾンビ映画っぽく怖がらせて、最後は派手だか細部を詰めてない戦闘シーンが続く。
中身からっぽだけど楽しい娯楽作品だと宣伝してくれていれば誤解なく見れたはず。
久しぶりにキルスティン・ダンストがみれて良かった!という感想しかない映画。
期待したほど
映画館での予告で面白そうと思ったのと上映始まってからの評価が高かったので期待しすぎた。
所々ジェシーの行動に腹が立つし陽気な音楽流れるし思ってた映画と違った。チャイナかと言って銃をぶっぱなした所は最近の中華贔屓にウンザリしてたから良かった。
カメラマン志望の子供にイラッとした
あらすじとしては、受賞経験もある著名なカメラマン、カメラマン志望の子供、カメラマンとペアの記者、老練だが身体が良く動かない記者の4人が大統領へのインタビューを目論みますが、道中で老練な記者と著名なカメラマンがカメラマン志望の子供を庇って命を落とし、その子供ともう一人の記者は大統領の最期の台詞を聞き、大統領殺害という歴史的瞬間に立ち会えたというものです。
カメラマン志望の子供が、とにかく無知で無謀。
著名なカメラマンが震えあがるような銃撃戦の最中に、アドレナリンが上がりくまっているのか、周囲の状況も全く把握しないまま前へ出ていき、下手な写真を撮りまくります。
最後まで精神的に全く成長することがなかったのはリアリティがあって良かったと言えますが、無謀な行動のツケを命で贖うことなく生還するところは所詮は映画だなと感じました。
とにかく、この子供を全く好感の持てないキャラにしたのはどうしてなんだろうと不思議に思うほどの不愉快なキャラ設定にしたことが凄いです。
走行中の別の車に無理に移動して、同乗させてもらっていたはずの車に対し中指を立てて見せますか?
自分を救うために命を落とした人の血を拭くカメラマンを見ても、手伝う素振りすら見せないのはどういう意味ですか?
自分の盾になって蜂の巣になっている最中のカメラマンのことを撮りますか?
それでも、この子供は大統領殺害直後の写真を撮ることができたので、名前の残るカメラマンになってしまうのでしょう。
著名なカメラマンが「受賞の写真を撮った時に自分はたいしたことはしていない」というようなことを吐き捨てるように言っていましたが、それをこの子供がまた繰り返しているといったところなのでしょうか。
また、命の危険のある道行きと十分わかっていながら、自分の下半身のために素人を車に同乗させる記者にも嫌悪感を抱きました。
内戦の実態を初めて見てショックを受ける子供に、執拗に「一晩そばにいようか?」と言うところなども、ショック状態になることを予期し、弱気になったところを狙ってくる魂胆が見え見え。
後で、カメラマンとして経験を積ませるとかいう話ではなくて、単に狙っていたから同乗させたことを仲間に暴露されてしまいますが、戦場記者というものは、こんな弛んだ意識でみんな戦地に赴いているのものなのかと呆れてしまいました。このくらいの精神レベルでなければ戦地になど飛び込めないという話なのかもしれませんが。
「どの種類のアメリカ人か?」のシーンについては、かなり取沙汰されているようですが、内戦中ですから、どちらの陣営に属しているか確認されるのは当たり前のこと。
同じアメリカ人なのになんて発想は、内戦時には命を落とすだけです。
もし、日本で国を二分する内戦が起きても、同様の質問があるでしょう。
食い倒れ人形の眼鏡をかけた軍人に聞かれます。
「自分はどこの日本人や?」
「・・・ワイは生粋の関西人やぁ!」
多分バレバレで即銃殺だと思います・・・。
とは言え、
「てやんでぃ!ちゃきちゃきの江戸っ子よぅ!」
と言ったら、当然銃殺なんでしょう。どちらにせよ逃げ切れないわけですね。怖い怖い!
殺し合いをしている者だけが異常では無い
戦争の持つ狂気に染まってしまった様々な人を見ることができました。
出てくる人異常な人ばかりです。
初めは戸惑っていたカメラマン志望のジョエルは戦場写真を撮ることに慣れ、どんどんのめり込んでいく。
危険な場でも躊躇いが無くなり憧れの先輩が自分を庇い犠牲になっても写真を優先する。
もう彼女には殺し合いしか目に入ってないんですよね。
もちろんそれを目的にワシントンまで来てるわけですが。
でも戦場カメラマンのプロ意識とかそんなものとは違う狂気を感じました。
反対にキルスティンダンスト演じるリーはワシントンに近づくにつれ熱が冷めていくかのように。
足元に咲いている草花に目を向けたり、ワンピースの試着で久しぶりに自分の身なりに気付いたり。
戦場写真にハマっていくジョエルはかつての自分を見るかのようなんでしょう。
彼女と行動を共にしたことでリーはまともな当たり前の日常感覚に気付き取り戻せたのかなと。
そう考えると救いがあったような気もしますが、どうにも後味が悪い為皮肉に感じてしまうのです。
現在のアメリカの分断はかなり深刻なので、この作品のような世界は本当にリアルですよね。
そして改めて銃社会は恐ろしいです。
タイトルなし(ネタバレ)
怖かった…戦場カメラマンがどれだけスレスレで撮っているかというのがわかる
とにかく銃声やら爆発音やらすごいので映画館で見ると特有の没入感、臨場感が体験できる映画だった
キルスティン・ダンストは好きな俳優なので嬉しい、ものすごい厚みのある存在感を姿勢や眉間で体現してる感がすごかった
ちょっと全体的にはゾンビ映画?って既視感を覚えるゲームみたいな流れというか要素が多々ありラスアスをふんわり思い出しながらみた
ストーリーは無慈悲さがメインで、カメラマンの内面は描きはするけどそこまで深掘りせず
だからこそのラストなのかな
ハリウッド的なテーマ?ストーリーはあんまり感じなかった
ある意味あまり見たことがない類の映画だった
途中の赤グラサン怖すぎるし、、
どう見ても内戦に便乗しただけの頭がイカれたサディストだからこそ香港の彼は終わりを察して泣いてたんだろう…国的にも中国だったしコロナをチャイナウィルスと言っていたトランプに対しても含め今の社会の問題を未来予知みたいな雰囲気で描いてるんだなと
だから近未来って言ってるんだろう
今の分断がひたすら深まる世界への警鐘かなって映画。
ドンパチ戦争物ではありません。
タイトルだけ見て「アメリカを二分してミサイルが飛び交いドンパチやる戦争物だろ?」
と思っていましたが全く違いました。
ベースとなるのは、自分の主義主張を抑えてあるがままをただ報道することに集中する女性戦場カメラマンとそれにあこがれる若いカメラマンの目線で話が進んでいきます。派手な戦争の場面は終盤だけ。あとはニュースにもならない戦争の悲惨なシーンを戦場カメラマンの視点で様々に映していきます。この場面が中東やアフリカであればもしかしたら普通の戦場カメラマンのお話ですが、アメリカ内戦を背景にしたのが秀逸。この間まで同胞だった人たちが笑いながら自分の同胞を殺していくところが一種のスパイスになっています。
最後は合衆国大統領を引きずり出して撃ち殺しますが、そのシーンも淡々と戦場カメラマンは撮影しています。考えてみればシリアのカダフィ大佐やルーマニアのチャウシェスク大統領などの独裁者も最後は殺されて写真や動画になっていましたが、それがアメリカ国内で同様に起こるかもという皮肉のつもりなのでしょう。
最初はただおびえていた若いカメラマンが終盤は真実を映そうとする戦場カメラマンに成長、そして最後は古参の女性カメラマンが若いカメラマンをかばって銃弾に倒れる。しかしそれを振り払って大統領の最後を撮影にいく。ここで古参のカメラマンから若いカメラマンへのバトンタッチなのでしょう。
単なる戦場カメラマンのシーンではなく同胞が殺しあう内戦をバックにしているところがこの映画の秀逸なところと思います。派手な戦争シーンは最後のホワイトハウス攻防戦くらいですが、それがメインの映画ではありません。
全220件中、61~80件目を表示