シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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内戦の中身ではなく状況を見る映画
このご時世に合ったアメリカが2つに割れて内線を始めたらというストーリーにひかれて視聴しました。そしてA24なので間違いないかなあと思い。
結果、あらすじをちゃんと確認してない私も悪いのですが 、A24らしい映画だったけど私には合わなかったなという感じでした。
リアルに2つに分かれたらどう言う対立構造になり主義主張が生まれるのか?という対立の中身を期待していたのですが、その辺の描写はなく、対立した結果いかに今の生活が壊れ悲惨な戦いになるか、またその状況をジャーナリスト視点で、若いジャーナリストが育っていく過程を使って描く映画でした。
なので内戦は話題を呼ぶための手段でジャーナリストの現状をいかに伝えるかに腐心した映画だなという印象です。
そのストーリー自体は結構予想通りなものでしたが、戦争のリアルさとか悲惨さはよく描けていたと思います。もう見たくないくらいには。
音楽の使い方や場面の魅せ方、飽きさせなさはやはり上手くてよい映画だったのだと思います。
イングランド人が合衆国の内戦を描くと此処までつまんないもんになるんだな。
音がデカい!
テロや戦争の映画かなと思った人は違うので気を付けて^ - ^
メインは戦場カメラマンのお話と、、と言うかロードムービー!?w
何だそりゃ?と思うかも知れないが、本当にそうなのでハートロッカーみたいなの期待するとアレレ?となる
つまらなくは無かったけど、、
うーんとりあえず音がうるさかったかな
普通の映画より音も音楽もデカめなので結構シンドイです
音響スゴイ劇場やったら耐えられないかも…
演出なんだろうけどさ、ハマってる感じはしなかった
音楽の使い方も、あえてのミスマッチにはなって無かったように思うし、、
そもそもこの映画はゼロ・ダーク・サーティみたいな実話を元にしたお話では無いので、その様な淡々とした演出だと持たないんだろうな…
で、音や音楽で違和感出したり、狂気を演出したり…したのかなと思った
で、超リアリティがある映画に見える人もいるかもだけど、自分はむしろ逆で、全くリアリティを感じなかった
とりあえずはお前ら全員ヘルメット被れ!ってずっと思ってたしw
防弾チョッキも付けてたらアレもこれも無かっただろうし…wって話が進まないかw。゚(゚´Д`゚)゚。
ことの起こった理由とか背景とか、主人公達が何をしたいのかとか、行動の説得力とかがよく分からなくて、こういう場面やフラッシュバックがあったら怖いよねおぞましいよねトラウマだよね、、なシーンの繋ぎ合わせにしか見えなかった(スミマセン、サイコパスなんで)
大体何だよいきなり大統領にインタビューに行く!とかw
それがまずリアリティが無い
しかしまあ完全につまらなくは無かったのは、アメリカ人らしさはあった所かな。。
結局は移民によって出来た、だだっ広い土地のでっかい国なんだよなと
あ、あと、ゲロ!ゲロはどうなったんや!?!w
信じさせる時間の創り方
再現
戦場のフォトグラフが問うもの
悪くはないが…
関わらない様にしているの
ホワイトハウス侵攻の場面は、本当に怖い。
もしもアメリカで内戦が勃発したら…という戦争アクション映画かと思ったら、二人の女性戦場カメラマンの目を通して、内戦下のアメリカを客観的に見せていくシリアスな映画だった。
彼女ら取材クルーがワシントンD.C.に向かってニューヨークを発つと、ロード・ムービーが進行する。
そこで映し出される理由なき殺人、無関心を装う市民など、アメリカン・ニューシネマを想起させ、音楽(歌)の斬新な使い方などは『イージー・ライダー』のようではないか…。
ワシントンD.C.へ向かう車に乗っているのは、著名な戦場カメラマン・リー(キルスティン・ダンスト)、リーに憧れる新人カメラマン・ジェシー(ケイリー・スピーニー)、リーの相棒でロイターの記者・ジョエル(ヴァグネル・モウラ)、リーとジョエルの先輩でニューヨーク・タイムズの老記者・サミー(スティーヴン・ヘンダーソン)の4人。
ケイリー・スピーニーは『プリシラ』『エイリアン∶ロムルス』に続く2024年3本目の大活躍。(撮影時期は知らないけど)
冒頭のニューヨーク市街地での暴動・爆破場面から、最後のホワイトハウス攻落の場面まで戦闘シーンがいくつもあるのだが、映像も音もリアルだ。
戦場にいない我々に戦場の恐ろしさを伝える映像として、おかしな言い方だが、本物の映像よりも臨場感がある。…それが演出というもの。
本作の特徴は、カメラマンの目としてモノクロの静止画を挿入したことだろう。
写真はある瞬間を切り取ったもので、それが返って動画よりもインパクトを強くしたりする。その効果を利用して、写真を撮るカメラマンの状況と重ねて見せる手法が上手く、緊迫感を増している。
アメリカには州兵がいたり、州ごとの防衛軍があったりするので、いくつかの州が連合を作るとそれなりの軍備で戦争を起こすことも可能なのかもしれない。
とはいえ、合衆国軍に戦力で圧倒するとは思えない。
この映画では、大統領(なぜか3期目…)がFBIを解散させている(理由は不明)くらいだから、連邦の力が落ちていたのだろう。
終盤の首都攻防の場面では、攻撃ヘリが都会のど真ん中で建物の2階くらいまで高度を下げてロケット弾を撃ち込む。
SF映画なら珍しくない気はするが、なぜかこの映画では衝撃的だった。
この映画をジェシーの成長物語と捉える向きもあるが、肝が据わっていくのを成長と言ってよいのだろうか。
場数を経験しているはずのリーが身をすくませ、興奮状態のジェシーがシャッター切りまくるホワイトハウスのシークェンスは、戦場が狂わせるのは兵士だけではないと言っているようだ。
実際の戦場カメラマンは命が危険なところまでは行かないという話を聞いたことがあるが、戦闘に巻き込まれて亡くなった戦場カメラマンがいるのも事実。
ジェシーがリーを一瞥しただけで、大統領が隠れている部屋へ急いで向かう場面は、本当にショッキングだ。
現実に起こりえる不安の体験
アメリカ大統領選の稀にみる接戦は分断を象徴している。シカゴ大世論調査によればトランプ当選阻止のためなら、暴力は正当化されると考える人が約10%に及んでいて、現実に2回暗殺未遂があった。分断の中迎える大統領選に7割の人が不安を感じていて、大統領選後の暴力を7割が懸念している。
アメリカで内戦が起こったら、同盟国である日本はどうなるんだろうか。
ロシア、中国などが分断招く情報拡散に力を入れていて、選挙後も暴力あおることを考慮するかもしれないというニュースを見て、一層考えてしまう。
わかりやすい痛快な映画ではなく、不安で混沌としてすっきりしない。
すぐに結論は出せないというアレックス・ガーランド監督の提示。
だから鑑賞後に検証してしまう。そういう映画でした。
IMAXで観なくてよかった。
忠告
この映画が気になってる人がいたら忠告しておきたい。観ない方がいい。映画だとは思えない。そこにいるかのような臨場感と恐怖感。わざわざお金を払ってまでこんな恐ろしい思いをすることはない。
ひょっとしたら明日にでもアメリカで起きるかもしれない。日本でだって起きるかもしれない。そう。ウクライナやガザでは今も起きている現実。この3年間、知らないふりをして毎日生きてきた、そのことに気づかされてしまう。
それでももしも観るのなら映画館で観ることをお勧めする。テレビやスマホではこの臨場感は感じられない。映像と音響が凄い。どうやったらこんな映画が撮れるのだろう。
ストーリーや脚本についても書きたくなるが、観に行く人のためにやめておく。何も知らずに観に行った方がいい。この話の背景ぐらいは映画紹介を見ておいた方が理解がしやすいかもしれない。でも何も予備知識が無い方がいいと思う。
明解なメッセージ、重厚なテーマ
端的に言うと「これが戦争だよ」と観客に見せつける映画。今まさにガザやウクライナで起きていることをアメリカの市街地で再現したのが本作のテーマである。
内戦に至った経緯の説明はないが、それで良いと思う。戦地では善も悪もなくなり、敵も味方も判然としない。暴動や犯罪も加わって混乱を極める。「戦う理由」なんて殺す側の屁理屈に過ぎないだろう。
メッセージも明解だ。戦争の根源とは何か? それは「私はこちら、貴方はそちら」と線を引いて叩き合うこと。普段ネットで罵りあっている私達に「戦争反対」を叫ぶ資格などないのだ。
本作はヒーローが活躍するわけではないし、あえてミスマッチのBGMなど、A24らしい個性的な作風は見る人を選ぶと思う。しかし、途轍もなく見応えのある作品であることは間違いない。
最後に一言。モデル的美人ではないキルステン・ダンストを主役に据え、中年女性の貫禄と葛藤を見せたのも画期的である。
IMAX
TOHOシネマズ新宿のIMAXで鑑賞。
前述されていた方がいらっしゃいましたが、慣れないと気持ち悪くなるというのは分かります。
さらに前半はセリフばかりで、IMAXの意味がないと思え、少し退屈でした。
それでも風景や街並みを広角で撮った映像は奇麗でしたし、後半から終盤の戦闘シーンや銃撃戦は迫力で、結果としてIMAXで観て良かったというのが感想です。
内容は、国内が分断された意味や目的が分からないというのは、これも前述の通りですが、それを考えてはダメというところです。
主役は報道カメラマンで、ストップモーション的にカメラマンがシャッターを押した写真(静止画)が入るのが工夫された演出で、臨場感を増すことになってとても良かったです。
面白かったというのが観終わった感想です。
IMAXシアターですが、壁一面がスクリーンですから前列の人の座高が高いと視界を隠す部分があり得ます。今回ちょうどよりによって前の人が高身長の人で頭半分が椅子から出る感じで、隠れてしまいました。
TOHOシネマズ新宿の場合(スクリーン11)は、F列がその前が通路になっているので空いていて遮られる心配がないのでおすすめです。ご参考に。
自分でも学習します。
アメリカの東西が戦い合うというのは、来るワールドシリーズのLAドジャース×NYヤンキースの様相ですね。
これはフィクションですが、本当に大統領(元首)を倒してほしいロシアや北朝鮮で本当に起こってほしいと思ったのは私だけでしょうか。
看板に偽りあり
この映画は近未来におけるアメリカ合衆国の分裂と対立を描いたものではない。さもそうであるかのような題名と予告編であったが全然、違う。
すでに内線はあっているものとして、その状況下でたくましく育っていく若い女性戦場カメラマンの物語である。
まあ、それはそれなりに面白くはあったが、映画の題名と話の内容が合ってない。
アメリカがなぜ分裂し、戦い合うようになったか。政治的な思想によるものか、経済的な理由か。
地域的にどう分かれたのか。二つなのか、三つ以上か。
外国はどう対処しているのか。ヨーロッパは、日本は、ロシアは、中国は、北朝鮮は。。。
なんにも描かれていない。
ならば、舞台をアメリカにせずとも、架空の国の出来事で良かったのではないか。
国家が分裂し内戦を引き起こしたなどという話はいくらでもある。
若者がそこで成長していくというのなら、観る側もそこに没入して楽しめる。
やはり、題名は変えたほうがいい。
でもそうすると、観客動員数はここまで伸びなかったかな。
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