シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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楽しめる自分に戻りたい。😅
奇抜な設定、刺激的なシーン、予算を掛けた迫力、どれにも動じないほど自分の許容タンクがいっぱいになっていて悲しくなるほどでした。もう、リセットしてピュアな自分になれる事はないでしょう。若い人が羨ましいです。映画も今までに無いものを探し続ける事の難しさなのか、もっともっとが限界に近づいているのでしょう。受け身で映画を楽しめなくなった自分を分からせてくれる映画となりました。
銃声がうるさい
ろくに調べもせずに思い付きで見に行きましたが、見事に大失敗。
アメリカ最後の日っていうからインデペンデンスデイみたいなアクションを期待しちゃったよ。
実際は、カメラマンがジョジョ3部みたいな旅をするだけ。
あと銃声が突然鳴ってビビる。大きい音苦手な人は注意。(私は苦手だから途中で耳栓した)
良かった点は主人公の女の子がかわいいとこかな。
法の無い世界、統制されない暴力に戦慄
インターネットの普及で、様々な情報を精査することが極端に難しくなったこの時代、世界中で民主主義が危機に瀕しているのは誰の目にも明らかだ。
これから私たちは何を最も恐れ、何を忌避すべきなのか。
この問いに対し、ガーランドから強烈なメッセージが届いた。
最近でも大統領選挙であらわになったアメリカ社会の分断を、内戦と言う極端な設定で描いて、サスペンスとしても一級の作品に仕上げているが、この映画で観るものを最も戦慄させるのは、統制を失った暴力の恐ろしさだ。
国家間の戦争であれば、国際法による最低限のルールがある(実際は守られないことが多いが)。しかし、内戦となれば話は別で、文字通り無法な空間となる。
国家は、個人の自由を制約することと引き換えに、ゲバルトを集中管理し、国民の安全を保障するが、そのリバイアサンが一時的にせよ機能不全になったとき、ゲバルトを統制する力はもう何処にもない。
カオスの中で、体験したことのない、或いは想像すらしたことのない、むき出しの暴力が充満する世界を、我々は生きなければならない。
それがどれほど恐ろしいことか、この映画で改めて痛感させられた。
これは失敗と思っていた矢先!
大統領選間近でもし、あの国が内戦になるとしたら、
どんな理由があるのだろうとか思って映画館に足を
運んだ訳ですが、いざ始まると、ロードムービーかっ!
という様な静寂とゆっくりとした物語の進行。
昼過ぎから始まった事もあり、ちょっと睡魔にやられてしまいました。しかし途中から急に目の前に戦争がむき出しに現れ、クライマックスまで激しい銃声やヘリコプターの轟音、無慈悲な死、死、。やはり戦争は一般人には耐えられるものじゃ無いと思わされました。前半はこの為にあったのかと。そういった中生き残ったものだけが起こった事を伝えられる。今戦争が実際に起こったら、どこで起こったとしても、全ての人々にとってこれは結構リアルな話なのかもしれないと思いました。
死がリアル
内戦が起こったアメリカのジャーナリストたちのロードムービー。
内戦の原因をぼかしているのは特定の勢力を想起させないためなのか、どこの誰が命を狙っているのかわからなくするためなのか…
終始何が起こるかわからない緊張感があり、登場人物も容赦なく死にます。その状況がとてもリアルで人間の恐ろしさを感じます。
死がリアルな反面、内戦の設定や終盤の撮影シーンにはリアリティを感じなかったので、最後はやや盛り上がりに欠けた感じ。
今の分断の時代だからこそ作られた映画だと思いました。
恐らく今年の個人的ベスト映画 アメリカがいくつかの勢力に分かれて内...
恐らく今年の個人的ベスト映画
アメリカがいくつかの勢力に分かれて内戦を起こしているという設定下でのロードムービーであって、純粋な戦争映画ではない。
邦題に付け加えられた「アメリカ最後の日」が余計で、これのせいで勘違いしてる人がいっぱい出てきちゃったんじゃないかと思います。
単にシビルウォーだけでよかったのに。
戦闘シーンについては、よく挙げられる「トゥモローワールド」と比較しても全然遜色なく、特にワシントンでのシーンは凄まじいものがありました。
(WFと合衆国軍が、旧エヴァの国連軍対エヴァなしNERVぐらいのパワーバランスなので、拮抗した戦闘ではないのがまた良かった)
ことミリタリーものになると、前提がどうだとかこの設定はおかしいとか色々仰る方が多いですが、いわゆるディストピア近未来SFという感じの作品なので、そこまで「正しい」考証、設定にこだわる作品ではないと思います。
特に納得いかないとよく言われる分断の理由ですが、劇中にいくつも説明がありますね。
サミーとジョエルの会話にあった、大統領が3期目であること、FBIを解体したこと、自国民に対して空爆を行ったこと。
特に3期目は憲法改正しないとできないので、これが離反の直接の原因だということは明らかかと。
2024年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️✨✨
後半へと進むにつれ(=戦場へと近づいて行くにつれ)、緊迫感が増し、ホワイトハウスに突入する頃には、もう"イケない高揚感"に包まれて、ハイな気持ちにさせらてしまいます…そんな賛否両論必至の作品でした。
この作品ずっとスルーしてきたんですが、久しぶりに2時間ずっとドキドキで、もう心臓が止まりそうでした…ホラーではありませんが、社会派戦争ホラー?笑とでも呼びたくなるような、ある意味“怖い”シーンの連続でした。
*配信ではなく、映画館のどデカいスクリーンで観てこそ映える作品だと思います。
*この監督は、『28日後』の脚本を担当した方だったんですね。あの世紀末感はどこか通じるものがありますね。
NO GO
リアルに事態は進んでいるが、リアルに感じられぬ自身の遅れを感じる今日この頃。東西問わず、なぜこんなのが支持されるのかと疑問に思うことも多々。寄せる所もない正義のない世界にYesもNoもありもしない。
分断
アメリカに喧嘩を売って勝てる国はないだろう。
だが、この映画みたいに対立を生んで、分断をさせればめちゃくちゃにはできる。
2024年のアメリカ大統領選挙は、そういう意味でも注目している。
トランプが落選したらありえるね。
日本に置き換えると恐怖でしかない。
それは、今の日本にもそういう兆候が見えるから。
まず、夫婦別姓にするべきという輩たち。
ただでさえ今の日本は、家族関係が希薄している。
それを夫婦別姓にしたら加速して崩壊するだろうね。
今すぐではないよ。何十年も時間をかけてということ。
あと考えられるのは、差別だぁ〜と称して
女系天皇を推進してる輩たち。
2000年以上続いてる男系の血筋を絶やして何がしたいか分かるよな?
視点はカメラマン、でも戦争映画
アメリカでの内戦が舞台。
そして戦場カメラマンの物語。
鑑賞中は、終始妙な緊張感が付き纏い、これはホラー映画を鑑賞している雰囲気に似ているかも。
戦争の過酷さ、無秩序な現場の臨場感を緊張と緩和で見事に表現されており、最後まで飽きることなく鑑賞できる。
今の自分の現状に投影したり、あらためて考えさせられる作品です。
ガンダムのテーマのひとつが具現化
前情報をあまり入れずに鑑賞。もう少し戦争アクション物かと勝手にイメージしてたらまさかのロードムービー。良い意味で裏切られました。
とにかく臨場感が半端なく、目的地に着くまでの道中で発生するイベントが生々しく恐ろしい。クリーチャーも未来メカも登場しない今と地続きの世界。ただの生身の人間がとてつもなく怖い。主義主張が変わると、人はかくも残酷になれるのかと、ガンダム作品のテーマのひとつをリアルに表現した、今年一番の映画でした。
ブラックジョーク
「エクス・マキナ」(14)のアレックス・ガーランド監督という期待が大きく膨れ上がった状態で観賞しました(笑)。今まさに大統領選の終盤、トランプVSハリスでアメリカ合衆国が真っ二つという状況と重なり、架空の物語でありつつリアルに感じた分だけスリリングでした。国が分断した経緯や状況説明がさほどなく、いきなり混乱の渦中で翻弄させられる展開は、そういえば「エクス・マキナ」的かなとも思いました。アメリカンドリームが世界中の人々を魅了していた頃に比べると隔世の感があり、観ていて楽しくはなく(むしろ悲しい)、悪い冗談だよという気分になりました。ケイリー・スピーニーはよかったけど、「エイリアン:ロムルス」(24)のレイン役の方が魅力的な感じがしました。
何を伝えたかったのだろう
戦争映画というより内戦がテーマの映画
このアメリカの内戦については映画の中ではそれほど深掘りしておらず、あくまでサブテーマ
また戦争映画というよりも、戦場カメラマンが主人公の話
何かの目的に戦うではなく、写真を撮るために、戦場にいる
何か映画から訴えてくるテーマがあるかというと、あまり感じ取れなかった
若手女性戦場カメラマンが、「戦場でさすがにそんなことはしないだろう」というつっこみどころ満載の超無謀な動きを繰り返すのが気になって、気がそがれてしまう
これまでみた戦争映画は、見終わった後に何か後に残るものがあったような気がする
この映画はなんだろう
見終わったいまでも、それがわからない
戦闘の緊張感と異化効果のある音楽が秀逸
米国の内戦──SFでは終わらないような昨今の情勢を感じますが、 アレックス・ガーランド監督は、「もしトラ」の恐怖より「戦争」そのものをどう受け取るかということを問いたかったのだと思います。だからプロットはないに等しい。
西海岸とフロリダが連合した「WF」に政治的匂いはしないし、兵士たちは極力「残酷」に命乞いをする相手を殺していき(大統領を一発で仕留めて笑顔で記念撮影)、戦争犯罪を防ぐためらいなんて微塵も見せないのです。
農場で死体を運ぶ民兵は、「お前はどんな米国人なんだ?」と訪ねながら、ジャーナリストのうちアジア系のメンバーをためらいなく銃で殺していきます。
これが、分断の行き着く先であり戦場の本質であることは、ガザやウクライナで行われていることを知れば当然です。ヒズボラの指導者を殺したことを「素晴らしい」と国家元首たちが笑っている姿がダブりました。
戦争が始まると、気がつけば出会う敵をすべて殺してしまうことが少なくないのです。そして、主人公たちも戦場で取材するうちにだんだん、殺戮にのめり込んで行きます。ベテラン記者のジョエルは、戦場に参加できる興奮を隠せないし、女性カメラマンたちはより臨場感のあるショットを撮るために危険な射線上に身を投げ出していきます。ジャーナリスト達に傍観者という欺瞞がないのは救いですが、当事者になってしまう。自分が戦争に巻きこまれたら冷静では居られないのです。
前半、市役所のような施設におけるWF民兵による銃撃戦は、音やカメラワークのスピードが、いきなりすごいリアリティを感じさせますが、なぜか流れる音楽はポップで快適です。そのギャップが興味深い。
TBSラジオのセッションで、宇多丸さん(ヒップホップ・グループ"ライムスター"のラッパー)が、「敵兵を処刑する凄惨なシーンで、デ・ラ・ソウル(De La Soul)のSay No Goがかかるのは凄い。この曲はホール&オーツなどをサンプリングしたポップなアンチ・ドラッグソングなのに、何故?と思うが、兵士だけでなくカメラマンたちが戦場でハイになっていく姿を暗示しているのかも知れない」と言っていました。なるほど、鋭い指摘です。
以後も美しい曲や快適な曲が多く、状況とのズレが大きい。燃える夜の森の中をスローモーションで走行するシーンは、スタージル・シンプソン(Sturgill Simpson)のゆったりとしたカントーソングが流れて、飛び交う砲火が美しい花火のように見えます。
ホモ・サピエンスの悪しき習性。戦争が始まると我々人類は後先忘れて殺戮にのめり込んでしまう。脳の中では、快感物質さえ分泌されているのかも知れない。
それが戦争の「一つの本質」であること自覚させる映画なんだと思います。
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