シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
全500件中、101~120件目を表示
アメリカの内部分裂そのものというよりは、 その環境の中で生きている...
アメリカの内部分裂そのものというよりは、
その環境の中で生きている人の営みを描いたロードムービーという印象。
感性は人それぞれですが、
私個人は観ていても「面白い」映画ではなかったです。
退廃的な環境でジャーナリズムを免罪符に自己中心的に行動する主人公たちを受け入れられるかどうかが評価の賛否が分かれる気がします。(私は後者でした)
淡々とした描写が妙に現代らしい
いきなり撃たれて死ぬような狂った世界観の映画は多々ありますが、この映画の撃つまでの間は絶妙にリアルだった。
追い詰められたホワイトハウスで大統領補佐官が交渉しようとしますが、話が長引きそうでこれ以上は無駄だと分かった時点で容赦なく銃を撃つ。大統領も見つかってすぐは射殺されないですが、「私を殺させるな!」と自己保身の発言をした瞬間に撃たれる。
瞬殺はしないが、辞世の句も読ませないところがアメリカっぽいなと思いました。
自己の身に危険が迫った場面では動揺しますが、他人の危機にはさほど影響されない主人公の描写になんだか現代っぽさを感じてしまう。
表面上だけ平和を装った町での洋服店の店員さんの態度は、日本の現状や自分自身のように見えました。見て見ぬフリをしているのに、まるで危機感や罪悪感を感じていない。
私にはわかりませんでしたが、至るところに強烈なメッセージが込められいるように感じました。
反乱軍の隊長みたいな人が黒人の小柄な女性だった所にも何かしらの意味があるんだろうな・・・
それで充分だ
内戦状態となっているアメリカにて、ベテランジャーナリスト達と戦場カメラマンを目指す若い女性の成長(?)を描いた作品。
アクションスリラーと謳われていますが、終盤を除きちょくちょくジャンプスケア的緊張感はあるものの、どちらかというとジャーナリストのドラマ作品ですね。
画的なものを言えば終末感が漂っているのだが、謎に気の抜けたBGM達がその雰囲気を台無しにしているような…向こうではこういうのがウケるんですかね?
そんなこんなで内戦の恐ろしさや哀しさ、主人公達の厳しい旅路の描写がちょっと冗長かな〜と思ったが、市街戦になってからは手に汗握る緊張感!!ゾクゾクしますね。
敵勢力に目前まで迫られて…死ぬに決まった運命をどういう思いでそれでも抗うのだろうか。。
また、リーの立場からすればプロとしてある意味人の心を失くさないといけない側面もあるのだろうが…前半と後半で逆転する彼女らの姿も印象的だった…が、あれだけの事があって結局おまいさんが美味しい所を…ちょっと釈然とせんなw
全体を通し、アクションにしてもドラマにしても面白いがどちらにも振り切れていない感はちょっと否めなかったが、終盤の高揚感と悲壮感は兎に角良かった。
空疎で浅薄でした
ボスニア内戦では
数千人と言われる兵士たちが同国民女性をレイプしました
先週まで同じ大学で学んでいた同級生を凌辱したのです
これが戦争(内戦)のリアリティです
ガソリンスタンドにたむろする男たちは
飛んで火に入る無防備な女二人を
なぜレイプしようとしないのか
赤いメガネの男は
気のきいたセリフをいう前に
なぜレイプしようとしないのか
戦争でもっとも傷つくのは
女性と子ども
そこは1秒も描写されていませんでした
次作こそは緊張感のある戦争映画を観たいと思ういっぽうで
この監督はたぶんもう戦争映画は作らない
これからもまた浅薄でこれ見よがしの作品を
作り続けるのだろうなと想像する
映画史に残る傑作…になるかも!?
滅茶苦茶面白い。
内戦の動悸が不明と言う人も多いが、
映画とは本来このくらい余白がある方が楽しめる。昨今の説明過多な映画に飽きている人には実に心地よいと思う。
戦争映画で如何に悲惨な事実を描いても、それが過去だったり外国だとどうしても他人事感は拭えない。アメリカ人よ、ここまでやれば感情移入して見れるだろ?という制作者の声が聞こえてくる様だ笑
とんでもない傑作だと思うが、この映画が今後映画史に残るか、埋もれていくかは
今後の現実世界での出来事次第かなと思う。
緊張感あり没入映画体験‼︎
リアルを追及していて映画に没入出来る‼︎
体感時間60分くらいで、エンドロール流れた時ももう終わり⁈ってなった‼︎
そして戦争の怖さも描かれていて、グロい所もあってショッキングなシーンも結構あったけどこれもリアルさを追及していて凄い‼︎
なんで内戦が起きたのかとかを詳しくは描かないのも戦争の怖さだけにフォーカスが当たってて逆にシンプルになってて良い‼︎
エイリアンロムルスでも主演だったケイリースピーニーさんは今作でも良い演技をしてました‼︎今後どんな映画に出るのか楽しみです‼︎
ラストもネタバレなので言えないけど良い終わり方だった‼︎映画館で観れて良かったです‼︎
現実おこりそう!
トランプさんがどこかの州知事になった暁には近未来起こりそうな出来事です!一応SFでしょうか?昔の戦争もんと違って武器も進化した感が満載でした! こんな事おきちゃ駄目ですね!って事は分かりますが他のメッセージが伝わらなかった🥲
PS 前知識がなくてこれは過去にあった実話をモチーフしてたの?
分かってませんでした!
普通に面白いけど
何で内紛になったかなどの描写が薄すぎてストーリーに入り込めなかった、最後のシーンも正直どうでもよかった、大統領自体に思い入れが何も無かったから。細かい描写は良くできてたけど残虐な人に触れて自分達も変になっちゃったねというだけの話。内紛である必要性が何も無い、もう少しシチュエーションを活かして欲しかった。
何の主義主張も無い!期待してた分だけ空振り!
どのようなこと、あるいは思想で国民が分断されたのかが全く不明。何の主義主張も描かれていないので、映画館で見る(=高い料金払って)失望しました。
一部の方が書かれているように、市民生活の中でいきなりの戦闘場面はよく出来ているので、そこの迫真は感じますが、そもそもの分断理由がないと映画として薄っぺら。たしかに、こうゆう環境の国では自分も生活していたら、護身用に一丁は必要な国だとは思います。それにしても、ジャーナリストや写真家って、なんでも自由に踏み込めますという感覚が分かりません。
「圧倒的没入感」は本当です。
アメリカが内戦状態に陥った世界を描いている。
それ自体で映画の世界観を形成しており、物語の核となっている。
政治的な背景やプロセ内戦に至るプロセスは一切描かれず、すべてが戦場カメラマンの視点から進んでいく。
このシンプルで潔いプロットが、逆に現実感を強め、私を戦場に深く引き込んでいく。
キャッチコピーである「圧倒的没入感で描いたアクションスリラー」とはまさにこのこと。
見終わった後は、まるで自分自身が戦場から戻ってきたかのような疲労感に襲われた。
緊張感と臨場感に没頭させられる作品です。
印象に残るシーン多々あり
幾多の人種が交錯する広大なアメリカ合衆国。途中4年間の南北戦争こそあれ建国後250年近くに渡り統治され続けていることは奇跡なのだろうか?
アメリカ人としては、他国に派兵することはあっても自国内で内戦が勃発するなどおよそ考えもしないだろう。そんな状況下でジャーナリストを主人公に据えたロードムービーとして話が進められる。
内戦の原因などが明確には語られない中、映画を通していきなり戦場に投げ込まれてしまった。先がわからず不安が広がる。
静かなシーンも多く派手なドンパチはそう多くなかったりもする。そこには特筆するべき映像表現があり独特の音楽表現がある。ドキッとするような印象的なセリフも多い。ドキュメンタリーではないがカメラを握るジャーナリストのリアルな息遣いが聞こえてくるような秀逸なシーンも多数ある。
エンディングが流れ明かりが付いたとき、あ、戻ってきたとホットした。
265 撮った写真全部みせてくれ
2024年公開
久々に目に入ることをそのまま消化すればよい映画でした。
昨今のメディアはフ3対7で事実を隠し
都合のよい発信をしていると思っているので、
そもそもジャーナリストの大義には懐疑的なんです。
これは日本は特に顕著。
はともかくとして
最初はもう一つ中身がつかめず一体誰が悪いのかわからず
どちらかが一方的にやられているのだけは伝わってきて
シャーロッツビルでようやく★★と星が二つの星条旗が
はためいていたので西部勢力が優勢とわかったんですがね。
にしてもニューヨークからワシントンまで回り道で
1000kmオーバーもするんですね。
この最中どこから敵が襲ってくるかに備え緊張感は高まり
実際ヒャッハー!してる奴は撃ち殺される。
最終目的地ホワイトハウスの立体的な描写は斬新で
カメラマンはリアルな目線。
戦闘機等は立体的に、とメリハリがつく。
ラストで前に前に出ていくケイリーちゃんと
怖じ気づくような仕草になるキルステンダンストでは
どちらかに死亡フラグがつくような流れになる。
勝利の瞬間にあっさりエンディング。
カントリー調バックミュージック多用の意味は?
そもそも私は人間を捕える目線は性悪説なので
どんだけ左巻きの方がへーわ、じんけ~ん、と言い聞かしても
赤いサングラスをかける奴は当然いるでしょうし
結局自らの正義のため(ワタシの暴力はよい暴力)に
略奪者には首吊りにしてしまうし
丸腰の事務官まで問答無用で射殺してしまうと思っています。
権力者を撃ち殺した後も記念撮影ってアリ?など
人間的な本質は結局残酷というところを見せつけ
監督の主旨としては一方的でなかったのが救い。
今の欧米の移民による治安悪化は明日の日本です。
また戦争を止めたいなら武器生産をやめればよいのにね。
物語はめちゃくちゃリアルには思えるが
早急すぎる理想主義者の世界的なあおりと
武器、麻薬の拡大により分断が進んでいると思うのだが
ここまで唱えてくれる映画はやっぱり作るの無理やろな。
80点
鑑賞 2024年10月17日 イオンシネマ草津
配給 ハピネット/A24
パンフ購入¥1000
賛否を真剣に論じる作品でしょうか?
戦場カメラマンで名を馳せた女性カメラマンが、未熟な若い女性カメラマンを連れて内戦の戦場に出て自身の仕事の意義に疑問を感じて自信を喪失し、未熟な方は内戦の撮影に疑問を感じずに無批判にのめり込んでいくというストーリー。本作には哲学的な語りがあるとは思えず(あるとしても、所詮人間はこんなもの、という程度の語りでしょうか…)、目新しい内容ではありませんでした。プライベート・ライアンなどの方がよほど鑑賞後、考えさせます。要するに、ストーリー自体は、外国の戦場で戦場報道してきたカメラマンが自国の内戦勃発で、自身の存在意義を見失ったというだけで、底が浅い話しです。本作は、賛否両論喧しいですが、私には、本作は単に日頃から人間の悪意や差別意識など、ネガティブ面に強い不安を感じている作者(英国監督)が昨今の、米国の国論二分状況にかこつけて、日頃の不安が現実化したらこんな感じ、と描いたホラー作品の一種にしか思えませんでした。
ホワイトハウス攻防などの戦闘シーンも、ブラックホーク・ダウンなどの作品と比べて魅力も迫力も感じませんでした。
つまり、ホラー作品でしかないものに対して、それ以外の諸点を深堀りして賛否を論ずるには及ばないと愚考しています。
◇戦争ロードムービー
ニューヨークを出発して、ピッツバーグへ西進、ウェストバージニア州を通過してシャーロッツビルを経由、ワシントンD.C.まで1,400km に及ぶ旅。ニューヨーク⇄ワシントン間は直線で300km強の距離ですが、大きく迂回するのはアメリカが内戦状態で州道が寸断されているためです。
旅をするのは二人の女性戦場カメラマンとその仲間たち。長距離の自動車旅行と非日常世界との接触、旅先で出会う人々の違和感。アメリカ映画の伝統であるロードムービー設定です。
但し、自由と平和の国アメリカは内戦状態。至る所で銃撃戦に爆弾テロ。内戦の大義よりも、他者に向けた暴力そのものが目的化されたような、異常な目付きの市民たちと旅の先々で遭遇します。
<戦争とロードムービー>と言えば、私は『地獄の黙示録』を思い出しました。泥沼化したベトナム戦争、熱帯ジャングルを舞台に、取り止めもなく退廃的な旅が続く暴力と歪んだ欲望の世界。
大きな違いは、この作品が東南アジアや中南米、中東ではなく、治安の安定したアメリカ東部を舞台としていること。アメリカ社会の分断については度々語られ、大きな二項対立ではなく、個人個人がバラバラにそれぞれの立場を主張する混沌とした多軸的軋轢を象徴しているかもしれません。
そして、銃撃戦の場面で狙撃手の背後に黒子のように付き従って、写真を撮り続ける戦場カメラマンの姿。そこに主義主張があるわけでもなく、ただ衝撃的な画像を拡散させることそのものに喜びを見出すネット社会の構図に繋がるものを感じるのでした。
挿入曲はオルタナ系の捻った選曲。
♪ Lovefingers #SilverApples
♪ Rocket USA #Suicide
♪ Hold Me 🎸Steve Vaus
♪ Say No Go #DeLaSoul
♪ Never Surrender 🎙Colin Kiddy
♪ No Regrets #WayneMurray
♪ Sweet Little Sister #SkidRow
♪ Breakers Roar 🌲Sturgill Simpson
♪ Dream Baby Dream 🎸Suicide
恐ろしかった
IMAXで観たので、恐ろしさ何倍になったのか..大音量で爆撃音、銃撃音が腹に響き、大画面で人の血しぶきが飛び散るところを見て、始めは本当に早く帰りたいと後悔していた。
まるでその場にいるかのような臨場感。あの赤サングラスの兵士の場面では、自分も、緊張の余り、ハアハア言ってるかもしれないと錯覚するくらい、恐ろしかった。殺されるかもしれない臨場感って、もう、すごい。何も言えない。赤サングラスを小道具に使うのって、かなり効いてる。もうわけわからん、コミュニケーションとれん、どっかいっちゃってる人の感じ。
でも、こんな平和な日本でこの劇場に座って、こんな戦場の臨場感を感じられるのって
なかなかないのかも。平和ボケした自分がちょこんと座って、戦場のジャーナリスト達を見てる、なんて、なんか皮肉。
ストーリーは最小限、ほとんど説明ない。しかし戦争はアメリカだけでなく、今、世界のどこかでも起きているんだ。戦争を始める理由はあったのだろうが、もう理由はいらない。
目の前の暴力には暴力で立ち向かうだけしかない。暴力が暴力を呼び、相乗効果となり、やがて人の思考力や判断、神経もやられて、人の生死にも、自分の死にも、無反応になっていくのだろうか。
この映画を観て、心底、ああ、まだ安全な国に生まれてありがたいと、思った。
アメリカ人は自分達が開発したハイテク兵器で、同じ文化言語をもつ同国人を何のためらいもなく殺せるのだろうか?
分断というのは、この映画では州ごとになっているようだが、今のアメリカの分断は、富裕層とそうでない人々、または、白人とその他の人種、もしくは移民、では ないのか…?
州ごととはそんな事もあるのかな、今のアメリカ情勢を知っておこうかな、と思った。
今のアメリカの一番感性のとがった映画を作るスタジオなんだろうな。人のざわっとするようなところを突いてくるような、観終わった後に、幸福感はないけれど、すごいと思う。
カメラを持つと人が変わるクラスタが、写真について語る映画【ニコン応援】
AF一眼レフ登場以降、今も昔も世界の報道のプロ用カメラといったら日本のメーカー品以外の選択肢はない。
この映画においてアメリカ内戦は単なる客寄せのエサ。
つまりカメラのタフネス映画なんだけど、面倒な地域まで行って戦争撮るのがやっぱりめんどくさいから近場で撮ろう。
LAだと遠すぎるからNY→DCでよくね?って企画に見える(当方には)。
配給会社の宣伝文句は煽りでありこの映画を表現してない。
写真というものについて語る映画である(少なくとも当方には)。
映画開始時にどーんとソニーのロゴが出てくる。で、映画が始まってみれば主人公らしき姉さんが持ってるのがα7。
さて次に出てきた女子。現場でフィルム巻き上げてんだが!ザワザワ……。
FE2だよ、父ちゃん……。
言わずとしれたニコンのすっごい売れたカメラである。中古カメラ屋でまだ売ってる。
そんなFE2だって当時は世界を旅する欧州のフォトグラファーに「電池ないと撮れねーじゃんww」みたいに言われてたとか。フィルムの一眼レフだ(α7に「レフ」はありません)。
オートフォーカスがまずない。ピントは自分で合わせる。この映画においてそのへんがなんかのメタファーになって……そうでなってない(かな?)。
連写オプションなし、縦グリなし、フィルムもつないでなかった(と思う)。
女子ジェシーの撮影したショットが挟まれるがちゃんといい写真。もしかして現場で俳優が撮ったんだろか。モノクロの方が過酷な現場で撮っても現像やプリントでどうにかしやすいというのもあるだろう。
令和のカメラだってまともに自分の意思を持って写真を撮ろうとしたら、シャッタースピード絞り構図などさまざまな要素をカメラに設定する(伝える)必要があるが、昔のマニュアルカメラはその数倍めんどくさい。再生モニタもない。ISOなんてフィルム入れたら変更(増感?)できない。それでもレンジファインダーなどなどの時代からしてみれば随分便利に見えただろう。
フィルムというものも今で言ったらギガが足りなくて1枚1枚写真を消しながらスマホで写真撮ってるみたいな、1枚へのリソースがとても貴重なんである。そこは写ルンですも同様である。
ちなみになんで登場カメラがキヤノンではないかといったら最近もソニーがニコンに撮像素子を供給してるからだろうか……あ、当時のキヤノンはシャッタースピード優先でしたな。
ソニーのスチルのレンズで撮られたっぽいシーンもたくさんある。わざとらしくわかりやすくピントの移動なども行われ「カメラの映画ですよ〜」ということを知らせてくれる。
登場人物がポータブル現像セットやフィルム、スマホへ読み込むアダプターとかわざわざ購入して撮ってんだよ。カメラ映画でないわけない。
いちいち画面下あたりにEXIF出して欲しくなる人向けの映画だと思いました。
1カットも無駄なく写真としてムービーとしてきっちり意識して撮られた映画です。
全500件中、101~120件目を表示