シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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伝えたいその先
耳に優しい音楽が流れる
自然の緑は生き生きとして小鳥が囀っている
この素晴らしき世界
人々は泣き叫び銃声と爆破の音が止まらない
兵士は叫び続け多くの血が流れ命が何人も何十人も何百人も何千人も散ってゆく
シャッターを切る音が無数にする
リアルタイムで世界に流れる
何千年も前から変わらぬ風景が目の前で起きている
何がほしい、どうしたいの?
恐怖が戦意になり興奮し喜びになり精神を食い荒らす
何を守る、人を殺してまで
この素晴らしき世界はどこまでも続き終わりなどないのだろう
欲望の中に「戦争」も入っているならそれも受け入れなければならないのか
とても恐ろしいものを見てしまった
アメリカにはすみたくねー
タイトルなし
アメリカ人には面白いのかもしれないけど
正直、で?、という映画でした。
政治的な分断が進むと、アメリカですら(トランプならありえなくもない?)内戦が起こるかもしれない、という映画。
私はアメリカ人でも無いし、二党政治の分断も実感ないし、そもそも3つのエリア?に分かれて内戦になって大統領が殺されるという映画のリアリティが全然なく、内戦になった背景は全く説明無いし、なんで2党制なのに3つに分かれた?くらいの、実感はない内容でした。
身近な国民同士が殺し合うことに若い女性ジャーナリストとして慣れていき、恩人の死を見捨てて目の前の撮影を優先するシーンは、人間の恐ろしさを表現してるのかもしれないけど、その手の表現は他作で数多とあるし、ウォーキングデッドを見た方が非常時の人間の恐怖を感じるかもしれません。
アメリカ大統領選に合わせて興収を狙った?
銃もなければデモも投票もあまりしない日本人には関係ない映画なのに、なぜ話題になっているのでしょう。
「おまえは、どんなアメリカ人なんだ?」
「香港出身の記者です。」
バキューン
中国へのアンチテーゼなのかもしれないけど、設定がわからないだけに全非白人を想起させるし、設定の軸がないのでシーンごとの意味があるのか無いのかわからずに、ただ人が簡単に殺されることの本能的な不快感だけが揺さぶられる映画でした。
わざわざ映画館で観なくても、テレビドラマな感じで観ればよい程度に感じました。
アメリカってやっぱスゴイ
観たほうが良いと言われて映画館の上映最終日に滑り込み鑑賞。
緊張感の上に作品が乗っかってるような映画。
緊張感、ハンパない。
最近では一番集中して見たと思う。
全く隙のない映画だと思いました。
この映画は自動的に集中を強いるような映画なので、私は2時間以上は観てられないなと思いました。
映像がカッコ良い、美しい。『決めの画です』って言ってる画って、中途半端だと嫌な感じになることがあるけれど、この映画は全くそれがない。
画の美しさが、現実ではない世界の、狂った世界のリアリティーを底上げしている感じがしました。
特に気に入ったのが正面アングルをとても効果的に使ってる所で、ホントやるなって感じでした。
音の演出が素晴らし過ぎる。
映像と音で「これでもか!」って感じで,、緩急をつけて来ます。
役者は当然のごとくうまく、細かい演出も効いていて、ある意味ベタな展開なとこも多いの
ですが、それを上手に入れてきてくれます。
言葉でなく画で色々と説明をしてくれるので、とてもテンポが良く、映画らしい映画やなと思って観てました。
アメリカの新しい大統領が決まった日にこの映画を見てたことが何か感慨深いです。
この映画の制作が決まったと頃の一番近いアメリカにとっての戦争は内乱だったのでしょうか。
この映画で描かれてる世界は私にとって身近な現実ではありませんが、この現実は世界の何処かにある現実なんだと思わさせてくれる説得力の塊のような作品です。
観てる途中に思い出した映画は、エイリアン、トレスポッティング、プラトーン、イージー・ライダー、ユージュアルサスペクツなどで、全くジャンル違いなものもありますが、作りのテイストみたいなものがこれらの作品に似てる感じがしました。
観始めた時は「お腹すいたな~」なんて思ってましたが、途中から完全にお腹すいたの忘れて魅入ってました。
何かがあったMJ
「ザ・ビーチ」も「28日後…」も「MEN」も好き。何よりも「エクス・マキナ」が大好き。だったら飛び付けよ!ってな話ですがズルズル引っ張ってようやく鑑賞。で、やっぱり好きだなぁこの人の語り口。若手が勢いで「見えなく」なっていく様との対比で「見える」様に戻っていく主人公に、自分の中の"何か"を掻きむしられて終始ザワザワしておりました。「パージ」寄りの感じを想像していたので暫くは「ん?」て感じでしたが、穏やかじゃないのにどこか穏やかに映るロードムービーな作りは流石だなぁなんて思ったりもして。まぁ、個人的に好きだから甘々なだけかもしれませんけども苦笑
是非とも「マリウポリの20日間」と合わせてご鑑賞くださいませ。
ゾンビの出ないゾンビ映画(?)
旅をしながら、いつゾンビが出てくるかわからないドキドキを楽しむゾンビ映画。その“ゾンビ”が“弾丸”になった「ゾンビの出ないゾンビ映画」な印象。
ってゆーか、基本はロードムービーですね。主人公は報道カメラマンなので、カメラマン目線。主人公が兵士とかなら戦争映画になってたかもしれないけど…
その辺が思ってたのと違ったところ。てっきり戦争映画だと思ってた(^_^;)
それにしても、キルスティン・ダンストは、久々に見たらもうオバサンだな。
人の事言えないけど…(^_^;)
逆に(?)、ジェシー役のケイリー・スピーニーが可愛かったので、今後に期待ですね(^^)b
とりあえず、トランプが大統領になったら、こんな事にならないとは言えないので、アメリカ国民には、しっかり考えて投票して欲しいところです(^_^;)
世界の縮図なの。
もう600以上レビュー上がってるからね、自分用に忘れないように書いておくだけ。
話の軸は有名戦場カメラマンと彼女に憧れる若い子の成長の話で割と普通ですが、アメリカの崩壊の様子がえげつない。映画自体内戦の経緯とか原因とか説明ないけどまああんまり政治のこと興味ないから勝手にやってくれって感じの田舎の人達が不気味に怖い。
そして戦争の混乱に乗じて大義のない人間の凶暴性が私怨や私欲と言う形で爆発してる人達も怖い。
そういう部分をジャーナリストの目を通して客観的に捉えている、、そんな映画です。だから戦争アクションって感じではないよ。アメリカ広いから場所による温度差が極端で、まあそれをもって現在の世界の縮図的に見せるのが本作のテーマって事だな。
選挙の投票率異常に低い日本だとどんな感じになるんだろう?
昔仕事で何度か車でアメリカあちこち回った事あるけど異常に広くて途方にくれたの思い出した。まあ日本の25倍の面積だから無理もないけど。カルフォルニア州が日本とちょうど同じらしい。
本当に殺人一家がいたり、戦争?知らない、、って人がいてもおかしくないと思うよ。
目が届かない広さってホラーだね。
大統領選挙の日に
なんというかタイムリー
ウクライナでも、パレスチナでも、スーダンでも戦争をやっているのが今の時代なわけだけど、とはいえ他人事だとおもうじゃないですか。アメリカ本土の人もそう思っていると思うんですよね。
でもそうなのか?というあたりがこの映画の言っていることじゃないかと。
この映画の主人公達は、ジャーナリストなわけです。記者とかカメラマンとか。戦地にいっても傍観者なわけですよ。そこで人が死んでいるのに、それを止めるわけでもなく、いい絵がとりたい、いい記事がとりたい。
そのジャーナリストの後ろには、それを消費している普通の人達がいるわけですけど。
まあそんなことを考えたのが一般的な感想なのかどうかはわからないですけど、自分はそうんな事を思った映画でした。
凄い臨場感、現代の戦争映画!!
リアルにつらい
分断の先に起こり得る現実
米国の分断については、今の大統領選を見ても承知の事実となっている。
そして恐ろしいのは、ありえないほど極右のトランプ氏が大統領になり得る国だということだ。
この映画では3選するという違憲状態の大統領に反旗を翻したテキサス州とカリフォルニア州による同盟軍が政府軍が激突し内線状態になっている近未来が舞台となっている。
ただ、この話は「あるわけない内戦の戦争映画」ではない。実際に米国では過去に南北戦争という内戦があったし、憲法で武装することを認めている国なのだから。
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督がA24史上最高の製作費を獲得し撮った。
ストーリーは14ヶ月間マスコミのインタビューを受けていない大統領を取材するためにニューヨークで集まった4人のジャーナリストが、戦場と化した国内をワシントンに向け車で向かうロードムービーの形態を取る。
なぜ大統領が3選されているのか、なぜ内戦が起きたのかなどの政治的な説明はあえて排除されている。
俯瞰的な状況説明を排し、戦時下のジャーナリストたちの視点のみのドキュメンタリータッチで描いており、観客はあたかも4人に同行しているようなリアリティを体験させることに成功している。
戦場カメラマン志望のジェシー(ケイリー・スピーニー)は尊敬するカメラマン、リー・スミス(キルステン・ダンスト)とニューヨークで出会い、大統領を取材することを知り同行することになる。
しかし、ニューヨークからワシントンDCへの車での移動は戦場を通過する決死の移動になる。内戦状態の国内は同盟軍以外でも武装組織が乱立する無法地帯と化しているのだ。
この移動中のエピソードがリアルで身の毛がよだつ。
映像派のガーランド監督は内戦中でありながら緑豊かな東部アメリカの片田舎を美しい映像と古き良きカントリー音楽で彩る。
ところがそれを遮断するように突然、爆音の銃声が響く。
時に恐ろしい現実を、映像と音がない無音で表現もする。
そうした映像、音響、音楽の使い方が恐怖や非情さの演出として突出して効果的だ。
銃を持つ戦士に同行する銃の代わりにカメラを持つカメラマン。銃を撃つことと写真を撮ることは同じSHOTだ。
戦闘シーンではリーが写すカラー写真とジェシーが写すモノクロ写真が銃声の合間に挿入される。
そこにアレックス・ガーランド監督のメッセージが込められている。
いまそこにある危機
生命の危機
シビルウォー
アメリカの成り立ち
南北戦争からやるのかと思ったけど
いきなりの
ありそうで
なさそうで
まったくありそうな近未来のユナイテッドステイツの内戦だった。
お店で服を見るシーン
世界における内戦・戦争から遠く離れた私たちの姿を見せつけていて
ウンザリ(自分に)
地球の上には
殺か殺られるか生命の存続の強烈な実体験と
パッシブアグレッシブをうけて生命を巧妙にないもの(殺される)にされる体験とある
どちらもしんどい
生命の危機
その違いは脳内伝達物質の違いか
戦争におけるたくさんの死者(肉体的な暴力で死亡)がいる。
今の日本では後者の心を殺された(精神的な暴力で死亡).亡霊がいっぱい。
不登校最多更新の小中学校
#シビルウォー
#映画
#不登校最多34万人超
この世界と地球が平和でありますように。
フェアウェル、エブリシングエブリウェアオールアットワンス、関心領域と社会的テーマを映画作品にして世界中で注目されているハリウッドの映像プロダクション「A24」の最新作品であって、総選挙からアメリカ大統領選挙へリンクする大事な時期である為、観て来ました。
設定がもし、現代のアメリカが二つに分断され、内戦が勃発したらの内容ですが、人種差別、対立分断、格差、出来事に無関心な店主、メディア報道の在り方、都市と地域の在り方、
山火事の森林、大自然の中に出て来る武装勢力の基地、戦場と化した最後のワシントンDCの場面等...まさにポリクライシス=複合危機問題にある今の世界中の姿が見えて来ます。
本当、監督であるアレックス.ガーランドさんに拍手を送ります。
最後に、世界中がカオス、デイストピア化している中、作品の様な状況にならない事を祈ります。
地獄めぐり映画
遅ればせながら鑑賞。タイトルの通りこれは戦争映画の定番と言ってもよい、地獄めぐりロードムービーと言えよう。トゥモロー・ワールドとの類似性もあるし、特に意識されているのは地獄の黙示録と、フル・メタルジャケットかと。一聴すると深刻な状況に相応しくないポップミュージック、ロックが突然鳴りだす演出はキューブリック的だし、ドアーズのthe endのイントロっぽいムーディーな音楽とオレンジのライティングは地獄の黙示録、大量の死体に白い粉がまかれる場面もフルメタルジャケットを彷彿とさせる。人によっては王を狩りに行く旅というところで、地獄の黙示録との類似性を指摘する人もいるだろう。
特に重要な引用としてはエンディング。旅前半の会話の中で主人公の最後を新米の彼女が撮る事になることはなんとなく、ほのめかされていたが、そのシーンの新米の彼女がカメラを見つめる絵は、フルメタルジャケットのエンディングで撃たれたベトコンの少女が仰向けで横たわりカメラを見つめる構図を思い起こさせる。観察者と被写体、狙う側と狙われる側の立場が入れ替わるというのはフルメタルジャケットのエンディングとも重なるところだ。(少女のベトコンが言う台詞「Shoot me」が実は英語だと「私を撃って」という意味だけではなく、「私を撮って」という意味もある事とも物語が重なる。)
ただ、それらのオマージュや引用を観る前にわかっている必要があるかというと、そうでは全くないと思う。私はこの映画は古典的なロードムービー同様、基本的には映画の読み解きよりも観客が見てる間、見終わった後、何を思ったか、どう感じたか、自分の中で何が変わったかを考える方、味わう方が重要な映画だと思う。
アレックス・ガーランドという監督はエキスマキナ、アナイアレイションを撮った監督であり、28日後の脚本家でもある。つまり基本的にはSF作家なんだと思う。で、シビルウォーも考え方によっては戦争映画ではなく、超近未来シミュレーション映画とも取れる。
SFの役割は、現実ではまだ体験できない何か、それは例えばテクノロジーの変化や社会の変化、人類の終わりといった出来事に人類が直面する状況を疑似体験する事で、その時の感情も観客は味わえるところにあると思う。その映画を観終わって劇場を出た後に、実際に我々の現実の世界の感じ方、見方がが変わってしまうのだ。
宇宙船が飛んでいるからSFなのではなく、疑似体験を通して人生や社会の見方に影響を与えられるのが優れたSFだと思う。将来こうなるのであれば、我々は今、そしてこれから、どう生きるべきなのかと言う実在論につながっているのである。その意味で、シビルウォーも十分SF的な力を持っている、観客の感情を揺さぶり、現実社会の見方について考えさせることに成功している作品だと思う。
SFとジャーナリズム
A24という製作会社の存在を意識したのは最近のことだが、今まで鑑賞した作品群を眺めてみると、鮮烈な印象を残した作品が多い。「ライトハウス」、「ミナリ」、「パール」、「ラム」、「ボーはおそれている」などがお気に入りであるが、作家性が強く賛否両論分かれるような作品でありながら、興行的にも十分に成功しているところがすごい。
A24が史上最大の製作費を投じた本作は、現代アメリカで内戦が起きたら、という「もしも」を描くSF作品としての側面と、ジャーナリズムを問う側面の2つがベースにある映画である。
この映画は、他国で戦争を繰り返した末、ついには戦争自体を目的として自国で内戦を始めたアメリカを描いているが、なぜそうなったのかは明かされていない。それは、その理由が重要なのではなく、戦争を続けていると身を滅ぼすという愚かさを伝えたいからだ。
ジャーナリストは死にそうな人がいても助けずにシャッターを切り続けなければいけない。どちらかに加担すればその敵側に殺されるし、報道の中立も保てない。しかし、助けなければ非人間的だと揶揄される。最後には結局、ジェシーの人間性は戦場でシャッターを押す興奮によって崩壊してしまったように見える。自分のヒーローであり命の恩人でもあるリーをその場に放置して決定的な写真を撮り続けようとするジェシーは尋常ではない。
リーがジェシーを過激派から救おうとした行動はジャーナリスト的ではないかもしれないが人間的であった。ジェシーがリーの死体に心を動かされずに写真を撮り続けるのはその逆で、ジャーナリズム精神かもしれないが非人間的である。リーは自ら命をかけて最後に人間に戻り、ジェシーはジャーナリズムの狂気にどっぷり浸かってしまったのである。
独立戦争、南北戦争を経て政府を作り直してきたアメリカにとっては、「シビル・ウォー」は極端な空想の物語ではない。不当な政府は武力を使って打倒する。よくも悪くもこれが米国の精神なのだ。そして、祖国に警告を発しているつもりのジャーナリズムは戦争を止めることはできない。メディアが持つ力はそう大きくない。
戦場カメラマンの成長譚
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