シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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本年度最高傑作!
今年最高というか、久しぶりに良質なハリウッド映画に出会えた感があります。
内容が素晴らしくて分かりやすい!
シナリオ、脚本100点。音楽30点。キャスティング90点。
特に赤いサングラスのジェシー・プレモンスが素晴らしくて、悲惨な展開はこの映画の最大の見せ場だったように思います。
罪なき人々が殺されてゆきますが、悲惨でありながら美しくもあり、観ていてこれぞ民主主義だなぁ~と思わず唸ってしまいました。
日本の様な生粋の社会主義的、全体主義的な日本人感覚では暴動すら起こりませんから我々とは全く違う真の民主主義アメリカの姿には感嘆いたしました。
冷酷無慈悲なヤバい人達と思うかもしれませんが、この映画に登場する人々全てが善人だと思います。現に日本に独裁的な政党や官僚組織が生まれた場合、もう誰もそれを止める手立てが全く存在しないからです。
子供のお絵描き。
内容はクソだが見ておいたほうが良いと言える
内容は無く、考察するほどのテーマや哲学もない映画だが2024年〜2025年までに見ておいた方が良いんじゃないかと思える映画
いわゆる戦争映画のようなスケールの映像ではなくテレビドラマ的なカットが多い
もっと重厚な映像を期待していたが
全編FPSゲームのムービーシーンを参考元にしたような
非常に説明的かつ演出的なシーンが多いのがウザく、作品の質を下げている。
あら!仲間の車が道の真ん中で停まってる!
車には誰も乗ってないですよー!
不穏ですねー
死体を沢山埋めてる人がいますよー!?
今映してますよー、見て下さいねー?
きっと怖い人達ですよねー
何か酷いことが起きそうでしょー?
といった映像の説明説明説明。
コンプラを気にしてか登場する軍人やゲリラ兵がどこの州の人間かを絶対に言わないのも冷めるし
どんな理由で独立軍が誕生したのかの言及も無いのでリアリティがまるでない。
かなり低レベルなシナリオと映画なのは間違いないが
見ておいたほうが良いと感じる理由は
GAFA関連以外の経済が低迷しきっている今の米国で、アメリカ国内で内戦が起きるといった題材の映画が出てきた という点が非常に興味深いのである
フィラデルフィアやサンフランシスコの惨状やシカゴの殺人率にニューヨークの異常な物価高やデトロイトなどの産業都市のゴーストタウン化と環境汚染
自己中心的な思想を押し付け合う不毛なデモなど、
かつてはテレビで流されなかったアメリカの暗い部分は2014年頃から
あらゆるアプリやサイトを通し世界に溢れ出るようになってきた。
経済の低迷はアメリカだけでなくヨーロッパや日本も
株式という前借りと虚構の資本で成り上がってきた国は2024年現在 文化的にも経済的にも過渡期を越え
行き先不明の漂流船のような状態なのだが、
そんなアメリカからこういった映画が出てきた という点において非常に高いリアリティを感じるので
見ておいた方が良いと感じます。
バブル崩壊以降、リストラと失業や就職難で喘ぐ日本で
子供たちが日本の為に殺し合いを行うという作品 バトルロワイヤルが出てきた時と近い印象を受ける
内戦は最悪でしかない
女性カメラマン達の戦場1400 kmの旅
日本公開からわずか2か月後にAmazonプライムビデオで見放題独占配信された。
日本語吹き替え版は存在しない。
内戦で無政府状態になっているアメリカを撮影しながら、大統領がいるであろうホワイトハウスを目指す。
クルマで移動するダブル主人公は、キルスティン・ダンストが扮するベテラン戦場カメラマンのリー・スミスと、ケイリー・スピーニー(Cailee Spaeny)が扮する未熟なジェシー・カレン。
同伴者含めて計4人が、1台のクルマで1400㎞の危険な旅をするロードムービー。
途中で、2人のアジア系ジャーナリストと合流し計6人になったと思ったら、兵士に何人か撃ち殺されて仲間が減る。
リー・スミスとジェシー・カレンは無事に大統領まで辿り着くことが出来るのだろうか...というような内容。
銃の代わりにカメラを抱える二人のカメラマンが、ゾンビの代わりに銃弾や爆弾に氣を付けなければならない緊張感がある。
もちろんゾンビは登場しないが、それと似たようなプロットだと思った。
リアリティーの無いドキュメンタリー映画
映像美にこだわりすぎてストーリー展開は☓
赤サングラスが光る映画
Primeで配信されていたので鑑賞。派手な戦闘シーンは少ないが印象に残るシーンが多く、緊張感、リアルな音響、不気味さと見応えのある映画だった。
戦争映画と思っていたが内戦の中でジャーナリストの心境の変化や覚悟、成長を映したロードムービーの色が強い。
ただ終盤までぐっと引き込まれたのにワシントンに入ってからの展開が呆気なく兵士よりカメラマンが前に出たり、ツッコミどころが多く、お決まりの展開だったりと少し残念。
終盤はもったいない感じがするが、前線に近づいていく緊張感や人々の戦争との向き合い方などがリアルで面白い。
とくに赤サングラスの男とのシーンは展開は予想出来ても絶対に来るだろう不幸な結末に胸が苦しくなる。
命より使命
アメリカの内紛映画だと聞いていたので、
またド派手な戦争映画かと思っていたら、
戦場カメラマンの視点で内紛の怪し気な空気を感じつつ物語が進んで行き、何が起こってるかよく分からないけど
とてもリアルな映画だった。
大統領のインタビューを取るために1500キロかけて
アメリカを移動しつつ、
その場その場の異なる雰囲気を描いているのが、
とてもアメリカ的で、
今の分断されたアメリカが行き過ぎると本当にこうなるん
じゃないかととても恐ろしかった。
内紛映画であると同時に一人の若きカメラマンの
成長映画でもあって、
怖くてシャッターも押せなかった少女が
尊敬するカメラマンの元で
背中を見て、言葉を聴き、
不条理を経験し、仲間の死に直面し
歯を食いしばってカメラを構え、
そしてラストのなんとも言えない、
決して後味は良くないけど、
成長を感じる命より使命が前に出たら戦場カメラマンたちのあの凄まじいカットのパワーったらなかった。
期待してなかったけど、とても良い映画だった。
プライムビデオで見ました。
概ねストーリーが頭に入っていたので、内戦とは、こんなものだろうな。と特に驚くことなく、納得の内容でした。
まず「情報」がどこから出てくるのか?信頼出来るのか?中立なのか?一切不明か小出しにしか出て来ないでしょうから、自身の五感を信じて行動するしかなくなるでしょう。
日本だって、戦闘にはならないレベルでも、情報隠匿やら暴露やらの応酬で市民は自身の感覚から判断し行動するという相似の出来事は起きているように思います。
この映画で見たかったのは、女優のキルスティン・ダンストさんでした。映画「スパイダーマン」ではメリー・ジェーン役で出演しており、だいぶ時が経っていますので、どんな女優さんになったのだろうという興味がありました。がっちりとしたアメリカのおばちゃんになっていて期待は裏切られませんでした。ほぼノーメークで髪も束ねただけ。立ち寄った洋装店でワンピースを試着して、どんな気分だったのだろうと想像してしまいます。あのシーンは印象に残りました。
PRESS
戦場カメラマンの視点で戦時下の残酷さ描く
ジェシーの身勝手な行動が癪に障る
この映画の意味は日本人にはよう分からん…戦場カメラマンという仕事のドキュメンタリー
この映画の意味は日本人にはよう分からん…。現在の政治情勢や対立を思い起こさせるような鬼気迫るものがアメリカに住む人には感じられるんだろうが、さっぱりわからん。「お前が言うアメリカ人ってのは“どの種類のアメリカ人”なんだ?」というセリフは今のアメリカ人は刺さりまくるセリフなんだろうが、実感をもって受け止めることはできない、アメリカ人じゃないから。爆破されるリンカーン記念堂も強いショックを呼び起こすものなんだろうが、分からんものはわからない。この映画が刺さるってことはよっぽどアメリカは危機的状況なのかなと思うだけだ。
その部分を差っ引くとこの映画は戦場カメラマンというクソな仕事の一部始終を映したドキュメンタリーにしか見えなかった。自分が普段見てるニュースも戦場カメラマンという仕事のおかげなのだけど、人が死んでるのにお構いなしにカメラ向ける仕事はやっぱりクソだ。戦場という場がそもそもグロいのはそうだけど、歴史の記録だとか個人の死に様の記録だとか高潔なことを言ってもやっぱりクソはクソだ。なんともいえないモヤモヤしか残らない映画だった。
ぶっちゃけインテリぶってるだけの凡作
触れ込みや内容は面白いのだが、ところどころで監督か脚本のインテリぶろうとして大きく躓いている部分が目立つ。
報道を主体にして報道マンのあるべき姿!みたいなのを描こうとしているが、報道ドキュメンタリの映画など腐るほどあり、そのどれにも追いつけていない中途半端さ。戦争映画としても半端で、迫力もそこまでではない。
そもそもアメリカで内戦が起きたら?という触れ込みなのにその内戦事情がほとんど語られておらず、その内戦により世界や国民にどういった影響があったのかも出てこないのでパッとしない。設定が宙に浮いてるのだ。単に撮影場所がアメリカなだけの中途半端なクオリティのドンパチが続くだけで伝わってくるものがない。
差別による殺傷非殺傷も描き方が雑で、真摯さがなく、これもまた何も感じさせない。空虚なのだ。シーン一つ一つに制作陣のカッコつけたい感がにじみ出ており鼻につく。
ボロカスに書いたのだが、触れ込みやタイトルで失敗しているパターンと取れなくもない。普通によくあるA級手前の予算で作ったドンパチ映画として構えずに観れば、決して駄作ではないだろう。しかし凡作以上になることはまずない。
現実に起こりうるアメリカ二極化
当初、『エンド・オブ・シリーズ』の様な、アメリカ政府転覆を狙う、テロリストとの攻防を描いた、強いアメリカ・アクション大作と思っていた。しかし、内容は全く違った。アメリカの19の州が連邦政府から離脱し、政府軍とカリフォルニアやテキサス州を中心とする西部勢力との内戦を描いた作品。その戦闘の最前線で、命を張ってスクープを狙うジャーナリストが主人公の物語。映画というより、戦場ドキュメンタリーを観ている様な感覚だった。
先日、アメリカ大統領の座を巡る選挙の末に、あのトランプが返り咲いた。これは日本人の感覚では考えられない事。当初、接戦と言われていた選挙も、明けてみればトランプの圧勝。しかし、今のアメリカは共和党と民主党という二大政党による主導権争いと言うより、トランプ派か反トランプ派の二極化になっているように思う。
この物語の様な事も、決してフィクションとして片づけるのでなく、移民問題や社会格差、ウクライナとロシア、ガザとイスラエル、シリア内戦などの世界情勢を鑑みた場合、一触即発のアメリカが抱える社会問題が山積しているのも事実。アメリカ第一主義のトランプ政権によって、どう舵を取っていくのか、世界中が注目している。
物語は、各地での激しい内戦の中、大統領が政府軍勝利を確信した演説をするシーンから始まる。しかし実は、西部勢力軍によってワシントンは陥落の一歩手前。ジャーナリスト・リー・スミス達は、その陥落の様子と大統領の最後のインタビュー・スクープを狙い、戦闘の最前線に向かう。その途中、究極の内戦状態にある人々の狂気と恐怖を目の当たりにする。同じアメリカ人同士が、相手が誰ともわからずに発砲している戦場、アジア人だからということだけで、いとも簡単に射殺されるジャーナリスト仲間、多くの人々の遺体を、トラックで大きな穴に埋めるシーン等、胸が締め付けられるシーンが、次から次へと映し出されていく。
銃弾が飛び交う戦闘シーンの映像や効果音はとてもリアルで、自分が戦場に居るかのような臨場感と恐怖が伝わってきた。と同時に、こうした恐怖が今も世界中のあちこちで起きている事実から、目を背けて居はいけないと感じた。
主演には、かつて『スパイダーマン』のヒロイン・メリー・ジェーンを演じたキルステン・ダンストが、スクープを狙うジャーナリスト役を務めている。当時の面影は全くなく、銃弾の恐怖に心揺れながらも、ジャーナリスト魂を決して失くさなかった、戦場カメラマンを演じていた。
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