シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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2024 99本目(劇場15作目)
久しぶりの劇場で期待していた作品。
劇場ならではのスリル。映画全体のリアリティー。
まさに自分が戦場にいるような感覚でした。
だいぶ時がたってからのコメントのため、詳細に書けませんが個人的に今年の10本にはなりました。
Amazon primeでの視聴も嬉しすぎる
リアルな寓話に脱帽
CMはミスリードする
内戦してんのに平和なシーンのが目立つ
息ができないリアル
西と東が戦う戦争アクション、かと思ってたらそれを追う戦場カメラマンが主役の物語だった。銃撃戦の間に挟まれるモノクロ写真が緊迫感を増す。
そして現代アメリカの戦争、がとてつもなくリアル。
大統領選と合わせてきたのだろうか。この人たち、きっかけさえあれば今すぐにでもこうなるんじゃ?と思わせる。田舎の農場で働いてる人たちは何もなかったふりをしている、というのもきっとそのままに。道中通る街では、別に西でも東でもなく、殺されるから殺しているという状況になるのも。気に入らなかったやつをただリンチする人たちも。綺麗な庭の裕福な人が住んでそうな街や、平和そうな街でも狙撃手が潜んでいる、のもきっと。アメリカ人でもwhat kind?と聞かれて殺す対象になるし、外国人なら尚更。最後ホワイトハウスへの攻撃すら、前回選挙で見たよなーと。。
FallやTwistersに続き、なぜ敢えて無謀な危険に飛び込む?という私の嫌いな設定だがこれはまあ最初から死を覚悟してリスクを楽しむ人の職業だからある意味死んでもきっと本望、とわりきれた。最初の方はやたらポップな音楽とともに人が死んでたし。しかし後半でより銃撃戦が激しくなってきたあたりから、心臓のバクバク音が止まらなくなる。きっとBGMとかでも誘導されてたんだろう。
なんで銃撃の一番最前線に報道陣を受け入れてるのかは謎、邪魔でしょうがないだろうに、いちいち下がってろ、とか言いつつも同行させる。自分たちのやっていることを記録してもらいたい虚栄心があるからなのか。それとも報道に対する受け入れ体制が既に今でも違うのか。
クレジットで映される、死体を囲む勝利記念写真、これまた戦争のリアル。目的を達したことへの喜びだけが勝つことへの皮肉。
私にはただアメリカ人のリアル、にしか見えなかったが現地では少なくとも何かの警鐘になっていることを願いたい。。
プロのカメラマンの解説youtubeも見て!
A24らしく、センセーショナルな題材でコスパよくそこそこの出来
意図は伝わらないダダ見映画
アメリカの分断を描いてるんとちゃんかーい
なかなか骨太
若い女の子の成長譚ね、A24らしいね、と見てましたが、全然そんなところにとどまらなかった、重たかったー。これまだアメリカの景色だから、そうだよねウクライナやイスラエルでも起こってるものね、と冷静に見ちゃうけど、日本の景色で郊外の国道沿いでブックオフとかの看板があったりしたら、もっとザワザワしただろうなと、だからアメリカ人たちには衝撃だったろうなと思うのです。そしてトランプの前任期最後に起こったホワイトハウス襲撃って正直こういうことになっちゃうんじゃないかと思うほど衝撃だったし、この制作陣がそれに着想を得たならものすごい腑に落ちます。まあ専制的な大統領はトランプだし、ホワイトハウスを襲撃したのもその支持者だったから、その反対勢力は戦争起こすほどバカじゃなかったのは幸い。つい最近起こった韓国の戒厳令もなんだかゆるゆる解消しちゃうし、世界って意外と平和に向かうようにできてるのかななんて甘い考えを持ってしまう。もちろんそんなことはなくウクライナ、イスラエルにとどまらずあらゆるところで大小の戦争は起こってる。何をどうしたらいいのか分からないけど、まずはこんな映画を観ることから始めても良いのかなと思いましたよ。
戦争映画から「主義」を取り除くと、苦痛しか残らない。
戦争は概ね正義と正義、主義と主義の戦いである。
なので、戦争映画から「主義」を取り除くと、とてつもなく空虚なものになる。
そして、戦争映画から「主義」を取り除くと、「物語」も無くなる。
物語の無い映画は苦痛しか残らない。
この映画は、徹底的に主義を取り除いた、仮想記録としての戦争映画なので、
記録的なドキュメンタリー映画のようにも一瞬見えるが、
事実に基づかない記録映画でもあり、
そうすると、何を見せられているのか、段々わからなくなる。
人が凄惨に殺される戦争映画を観て、はじめて眠くなった。
こんな経験は未だしたことがない。
1度目、映画館で観た時、10分ほどで眠りにつき、起きた時はラストの戦闘シーンだった。
話題性の高い映画なので、念のため2度目をサブスクで観た。
10分で苦痛になり、早送りしながら再生させた。
一瞬見所があったのは、仲間が捕まって、解放させようと記者が兵士と交渉したシーン。
「お前はどこのアメリカ人だ?」の問いかけるくだりで、一旦は没入しかけたが、
以降はやはり早送りに戻った。D.Cに迫る戦闘シーンは確かに見所のひとつだとも思うが、
これより面白い戦闘シーンのある戦争映画はいくらでもある。
人間の「主義」は、時として醜く見えるが、それこそが人間の味わいであり、
やっぱり主義を排除したら面白くなくなる。2度も観たので、3度目は二度とないだろう。
ジャーナリストの視点から戦争の恐怖と狂気を体験できる作品
予告を見て、以前から気になっていた映画がAmazon Prime Videoで視聴できるようになっていたので鑑賞しました。
内容としては、アメリカを舞台に西部勢力が反乱を起こし政府軍と内線が勃発。(ただ、この作品では、何が原因で内戦が起こったのかといった背景は描かれていない。)
各地で激しい武力衝突が起こっているなか、主人公である戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストが、一度も取材を受けていないアメリカ大統領の単独インタビューをするため、ニューヨークからワシントンD.C.のホワイトハウスを目指すというもの。
4人のジャーナリストの中に、主人公のリーに憧れ戦場カメラマンを目指す若いカレンがいるが、内戦の悲惨さや狂気を目の当たりにすることで戸惑いや不安といった状態でカメラのシャッターを押す事が出来なかったが、色々な経験をすることでラストでは積極的にカメラに記録を撮っていく成長の姿も描かれている。
この映画を鑑賞して、改めて内線の恐怖や狂気などをジャーナリストの視線から体験することができる映画で、何気ない日常がいかに大切なのかを感じた映画でもあった。
A24らしいライトな社会派映画
製作会社はA24。
映像がスタイリッシュなのと、社会派的なテーマを最後までエンターテイメントにまとめるやり方はいかにもA24といった印象。
舞台はアメリカ。大統領が三期目に突入し、FBIを解体。内戦がおこった。
政府軍対西部勢力と、フロリダ同盟。
有名な報道カメラマンのリー・スミスは記者のジョエル、リーの師である記者のサミーとともにワシントンDCを目指していた。誰よりも早く到着して大統領のインタビューをとるためだ。そこにリーに憧れるカメラマンのジェシーが加わる。
ロードムービー風の作風で、行く先々で戦争の異常な光景が展開されている。
キーワードは「分断」で、コロナ以降のトレンドワードだ。現在の世界のありかたをアメリカの内戦という形で描き出しているという点では現代的だが、下敷きになっているのはコッポラの「地獄の黙示録」だろう。ただ、ああいう狂気に近い凄みはなく、A24らしく幅広い人が楽しめる作りになっている。
それにしても、報道カメラマンは戦闘のど真ん中にいても傷ついた兵士を助けたりしない。ただ写真を撮るだけだ。ロバート・キャパの「戦場カメラマンの一番の願いは失業することだ」という言葉を思い出す。
製作費76億円
興行収入160億円
映画ファンにとってはアレックス・ガーランド監督、キルステン・ダンスト主演、しかもケイリー・スピーニーやスティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンといったメンバーは、かなり豪華だろうが、一般的な知名度は高くはないだろう。それでもこの売り上げはなかなかのものだ。
センセーショナルな話題と広告のうまさ。映画を売るアイデアも時代によって変化してきたことを感じさせる作品だった。
自宅鑑賞でよかった
劇場鑑賞しようと思っていた。そのタイミングを逃し続けていたらAmazon Primeに早くも登場でラッキー🤭
しかし、緊張感に欠ける自宅鑑賞では迫力が伝わらなかったのか、途中寝落ちするという醜態💦
一応テレビは65Vでホームシアターによるサラウンド鑑賞はできる環境ですが…。
寝落ちによって欠落した部分、約15分を視聴する気にはなれず、鑑賞続行😅
ダンプいっぱいに載せられた死体の側で射殺の危機にあったシーンは怖かったし、緊張感もあった。自分にはあのシーンが一番の見どころだったかな。
リーが無鉄砲に飛び込むジェシーを庇うのは分かりきっていたし、結局何だったの?って言う感想です。
自分には映画館でお金を払って観なくてよかった、と思う映画でした。
こわいお話、分断は容易に起こりうる
こわいお話。
ここに描かれているのは、国家が分断して人々が殺し合うという最悪の状態。
興味深いテーマなので鑑賞したけれど、感想としてはイマイチな映画でした。
爆撃音や銃撃音などはすごい迫力で体感できましたが、肝心のストーリーはどうか?
局所的な描写が続き、全体の対立の構図が見えない。そういうところに違和感のようなものを覚えました。
どういえばいいのか、表面的というか、内戦をモチーフにエンターテインメントとしてデザインしただけの映画というか……。
ショッキングな描写やドンパチに力を入れているけれど、もっと奥深い表現を目指してほしかった。
いってしまえば、深みや厚みが感じられない作品ということになるでしょうか。
だいいち内戦そのものよりも、人々の生死をメシの種にするジャーナリスト、戦場カメラマンという因果な職業のほうに焦点が合ってしまっていて、なんだか期待していた展開とずいぶんちがいました。
さて、ここからは少々脱線して「分断」ということについて書きたいと思います。
昨今のアメリカにおける分断の状況を、我々はどこか他人ごと、対岸の火事のように見ているのではないでしょうか。僕もそうでした。
しかし、ある出来事でそれは決して他人ごとではないと肌身に感じて思わせられたのです。
それは僕が住んでいるH県の知事選挙でのことです。
当初、失職したS藤元知事の街頭演説では、せいぜい十数名の市民が遠巻きに見ている程度でした。
それが選挙の前日になると、元知事を取り巻く人々は何百人という数に膨れあがっていた。
僕は実際にそれらの光景を目にしましたが、その巻き返しの背景を知って、「民衆はかくも簡単に扇動されるものなのか」と驚愕すると同時に、「分断はかくも容易に起こりうるのだな」と、恐ろしい気持ちになりました。
善か悪か、正か否か、0か100か……。そういう二極分化的な考えや、熟考せずに早急に結論を出そうとする姿勢は要注意である。
あまりにも多くの人々が、「〇〇らしい、〇〇だそうだ」という、SNSを中心に流布した真偽定まらぬ不確かな情報に踊らされてしまったのではないか。
そして、“熱狂”というものには十分に注意しなければいけないなとも思ったのです。
戦争でもスポーツの応援でもなんでもそうですが、熱狂という冷静さを失った状態は怖い。気をつけなければならない。自戒の念を込めて、そう思いました。
また、あるテレビのコメンテーターがおっしゃっていた言葉が何度も脳裏によみがえってきました。
「ひとは正義を振りかざすときに、もっとも攻撃的になる」
気をつけないといけないなぁ。
この映画もまったくの他人ごとではないかもしれませんよ。
臨場感溢れるものの
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