シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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見ごたえ満点の圧倒的な面白さ! 分断された巨大国家の終焉を描く、ド迫力のサスペンス・アクション巨編!!
内戦中ずっとメディアに出てこない大統領のインタビューを敢行するため、戦場カメラマンやジャーナリストのグループが数々の戦場をくぐり抜けワシントンDCを目指して1,300kmを命懸けでドライブする大興奮のロードムービー
重厚で目が離せないストーリー展開とド迫力の映像・サウンドデザインに圧倒され、109分があっという間でした
ストーリーもいいけど、バトルシーンの描写が凄い、全編にわたって描かれる銃撃戦は腹の底まで響き渡る重低音と共に戦場の恐怖を描き、特にクライマックスのワシントンDCでの市街戦は圧巻、最高にエキサイティングでした
主人公の報道カメラマン・リーを演じるキルスティン・ダンストさんの終始苦悩に苛まれる表情が素晴らしく、描かれてはいないがリーのこれまで戦場で見てきた壮絶な経験を黙って表情と立ち振舞いで魅せているんであろう演技はみごとでした
そしてリーに憧れて行動を共にし同じく一流の報道カメラマンを目指し成長していくジェシーを演じるケイリー・スピーニーさんの演技も素晴らしく、しかもメチャクチャ綺麗なので目が離せません、今年『プリシラ(2023)』『エイリアン/ロムルス(2024)』そして本作と3連発で話題作の主役を務め、今ハリウッドで最も勢いのある若手女優さんですね
超美人で演技もできるだけでなくアクションもこなせる素晴らしい方で大ファンです
秩序ある国がひとたびバランスを崩すとここまで酷い状況になるのかと怖くなるストーリーライン
敵とみなすと徹底的に殺し合う人間の愚かさがえぐり出され、狂気に満ちた人間の醜悪な部分が露骨に描かれます、特にヤバい奴オーラ全開のジェシー・プレモンスさんが出てくるくだりは全身に力が入りっぱなしの緊張感でメチャクチャ怖かった、このシーンは早く終わって欲しかった
人間の醜くてとっても愚かな一面で締めくくるラストに妙に納得感を覚え忘れられない作品になりました
果たして我々は銃を向けることができるだろうか。
果たして我々は同じ国民同士で銃を向けることができるだろうか。
国が違えば。
州が違えば。
肌の色が違えば。
宗教が違えば。
信じるものが違えば。
殺すことができるのか。
(同じ高校出身でも)
what kind of American?にいろいろ考えさせられた。
今現在も中東やウクライナでは殺し合いが続いている。
同じ地球に生きる者同士なのに。
戦場カメラマン(ウーマン)と彼女に憧れる若い写真家、
中堅のジャーナリストと足が不自由な老いたジャーナリストの4人が、大統領のインタビューを撮るために内戦状態のアメリカをニューヨークからワシントンD.C.まで旅をするというお話し。若い写真家(エイリアンの女の子)が行く先々で遭遇する事件(戦闘)や巻き込まれる出来事によって成長していくロードムービーという形を取っているため、緊張感が途切れるのが惜しい。
無茶苦茶怖いシーンもありました(ディアハンターのロシアン・ルーレットのシーンくらい怖かった)。
彼女の飛び出し方と、彼女の飛び出し方が、もっとアッ!というふうに描かれてたらなぁ。みえみえ。
そもそも大統領のインタビューを撮りに行くのに動画じゃなくて写真のカメラマン(ウーマン)て。?
吐瀉物には日本のバラエティー番組みたいにキラキラ入れればいいのに。
これが戦場か
ちょっと想像していたのと全然ストーリーが違いました。てっきり大統領が分断を煽り、その結果内戦が勃発するそのストーリーを描く映画だと思っていたんですが、既に内線状態からこの映画はスタートしました。
偶然IMAXシアターで鑑賞したのですが、描写の多くが本当の戦場地のような描写で、結果IMAXシアターで見たことがとてもリアリティーを増してくれました。
よくテレビで戦場カメラマンが登場されますが、まぁ映画とは言え、戦場カメラマンの仕事場はおおよそこの描写のようなのかもしれませんね。
残酷な殺戮が多かったのですが、全編にわたり、小鳥のさえずりや草原の描写が緩衝材となり、少しストレスを和らげてくれました。人間以外の生き物にとっては、人間のやる戦争なんて、全く関心のないことでしょうね。
つくづく戦争は愚かだなと感じさせる一作でした
独立戦記を分裂戦記にした作品。
歴史の独立戦争を逆にして、舞台は現代にしたようなこの映画。アメリカで本当に起こったらをフィクションにしたものだけど、特撮か実機があるのかわからないけどスケールはデカい。レポーターをメインに置いて、戦争には
切り詰めると非常となる人のサガがよく表現されていたに思う。
自分はなんか名作、リビングデッドのストーリー(驚異はあるが淡々と物語が終結)をなぞってるの?って感じがした。
で、戦争映画というより若いレポーターの成長映画のような気もした。
かなり、製作者はドキュメント系にするか物語にするか迷ったような気もする。
……ジョーカーのあとこの作品を観たが、
こっちはインパクトはあるけどあまり印象が残らない作品に思えた。
告知Vに想像を膨らませた結果は、、
映画が終わったあとの空虚感は割と大きかった。
戦場カメラマンの「命がけの戦い」は伝わって来たが、、、
ここまでしなくても描けたのではないか、、と思う。
ではなぜそう感じたか、、、いくつかのことを考えてみた。
戦場の残酷さや現実が伝わってきたのは良かった。
ただ、他の人のレビューでもあったが、、、
この映画には訴えるテーマが小さい。
どうして戦うのか、何のために戦うのか、
そういうラストイメージがあるべきでは、と思う。
ホワイトハウスに隠れていた情けない大統領を
情け容赦なく抹殺したが、、その結果どこに向かうの、
ということは何も見えない、というか想像すらさせてくれない。
1人の報道カメラマンを目指す少女が
成長し、戦場カメラマンとはなんなのか、、学んでいく、
結果、内容はそれだけ、、、しか感じない。
タイトルの
アメリカ最後の日
は全然連想できないが、これは私だけ?
メッセージ性が乏しく、立ち位置が曖昧な映画
結論を先に述べると、鑑賞した後の充実感・満足感がほとんどない映画だった。
私は、沢山の映画を見るようなハードウォッチャーではないが、今まで鑑賞した映画に比しても、かなり下位に位置する。
そして、自分なりに何故そのように感じたのか色々と模索してみた。
まず、感情移入や没入感がほとんど得られない点があげられる。
映像は、無駄な効果音や音楽などはほとんどなく、響くのは、銃声、大砲の音、叫び声だったりして、戦争をリアルに表現している。だけど、ただそれだけ。
一番大事な、戦争を行うに値するだけの大義というか理由が、必要最低限しか説明されていないため、なんとも、感情移入がしづらく没入感が得られにくいのだ。内戦なので、おおよそ政治的な問題であることは想像できるが、この点をもう少し深く掘り下げて丁寧に表現すれば良かったのではないだろうか。
正直、腕のいいプロゲーマーが遊んでいる、出来の良い戦闘ゲーム真っ最中の画面を見せられているようで、とても無機質に感じた。
次に、映画内容が、タイトルの「シビル・ウォー(内戦)」にそぐわない。もしくは、その逆で、「シビル・ウォー」というタイトルが、内容と合致していないように思う。
この映画は、大統領へ取材をするために、ホワイトハウスへ向かう道中、内戦に巻き込まれる師弟関係の報道カメラマン二人の体験が主体となっている。この二人の報道カメラマンが、内戦を通して、徐々にお互いの関係性や距離を縮めていき、一人前の報道カメラマンへ成長していく描写やストーリーとなっている。
私は映画への集中が途切れるので好きではなかったが、戦闘シーンのところどころで、カメラマンの撮影写真がスクリーン上に、スナップショットのように白黒で写し出される場面あった。これも報道カメラマンが映画主体であることを物語る要素でもあると思われる。
なので、私のように、何の予備知識もなく、タイトルから内容を想像して鑑賞すると、「ちょっと違う」「梯子をはずされた」ような感覚が芽生えてしまうように感じた。
「タイトル」・「内容」・「テーマ」の三つが上手に機能せずにバラバラで曖昧のような感じを強く受けた。
私自身は、カメラマンの「成長物語」だと感じたが、人によっては、タイトルどおり「戦争映画」だと思うだろう。
ミステリーやサスペンス映画、ホラー映画とは違うジャンルなので、受け手側、鑑賞側が色々考察・推理するというよりも、もう少しわかりやすいメッセージを込めた作りになっていればと感じた。
ベイビー、夢を見よう
「シビル・ウォー アメリカ最後の日」前情報を取らずに観たので、カリフォルニア&テキサス連合軍vs政府という構図に混乱。デラ・ソウル、スーサイド、ビリーアイリッシュらの楽曲が不穏に使われる中、誰が誰と戦っているのかわからないまま殺戮が続くひたすら恐怖の109分。
観ていくうちに反ファシズムで反レイシズム、そして反トランプの映画なんだと分かるけど、それは正義としては描かられていなくて、クライマックスのワシントン決戦もカタルシスは無い。それでつまらなかったのかと聞かれれば無茶苦茶面白かったです。居心地の悪い傑作。
恐怖のピークはやはり、ジェシー・プレモンスの登場シーンで、トラウマになるので要注意。どれくらいのトラウマかと言えば、ウォーキング・デッドでグレンがニーガンに◯◯されたシーンぐらい。プレモンスはこの役を撮影5日前にオファーを受けたそう、すごいな。俺なら受けないぞ。
お前は、どの種類の◯◯◯?
なさそうで、ありそうな未来。
アメリカでCivil Warと言えば、“南北戦争”であったわけですが、これは二回目の南北戦争?カリフォルニアとテキサスの同盟による“西部軍”と言っているので、東西戦争か?
連邦政府と闘っているのはカリフォルニアとテキサスの同盟による“西部軍”な訳ですが、アメリカ連邦政府から離脱したのは19州という設定なんですね。南北戦争の時でも、離脱したのは南部11州だったので、それよりも多くの州が離脱したという事になります。
でもね、この離脱組が、即反乱勢力かと問われると、直ぐにはそうとは言い切れないのではない気がします。というのも、アメリカ独立宣言では“政府が暴政に転じた場合の人民による抵抗の権利と義務”を宣言しているんですよね。なので、“西部軍”は、その権利と義務を遂行しているにすぎないという解釈も可能なんですよね。その前提として、連邦政府の大統領は“3選目”であるらしいし、“FBIを解散した”と言う描写もあるんですよ。そう言う視点で見ると、非常に興味深いです。
あと、やっぱり暴走する勢力も出るんですよね。途中、どういう勢力で、どういう理由なのかは不明ですが、住民を虐殺している勢力が描かれています。あれは、民兵なんですかね?
いやぁ、でもな。マヂで『なさそうで、ありそうな未来』な気がします。
保守とリベラルが手を組んだら国が壊滅しちゃった
2021年にアメリカで起きたトランプ支持者による議事堂襲撃事件、その規模を大きくしたような話。
「共和党大好き」テキサス州と「民主党大好き」カリフォルニア州が手を組み、ワシントンD.C.制圧を目指す。
「そんなわけあるかい」とつっこまずにはいられない面白い設定ではあるが、この映画が「思想の対立」を描く気が全く無いことの宣言にも思えた。
戦争を描く場合、「国を攻撃する側」か「国を防衛する側」のどちらかの視点(または両方の視点)で描かれていくのが普通だと思うけど、この映画は「戦場カメラマン」からの視点で話が進んでいくのが独創的。
兵隊に同行して戦闘の中に入り込んではいくが、何が起きても場面には関与せず、惨状をカメラで記録していくだけ。
この作りのおかげで、映画を観ているだけなのに、まるで銃撃戦の中に放り込まれたような臨場感。
鑑賞中はずっと張り詰めた緊張感が漂っていて、途中から軽い身震いが止まらなかった。
凄い映画体験だった。
内戦によって秩序が崩壊したアメリカ各地を転々と旅していく感じは、TVゲームの『The Last of Us』っぽいと思った。
無理矢理訳せば『アメリカ最後の日』。
副題をつけた人も同じことを思ったのかな?と勝手に妄想。
ゾンビが出てこない『The Last of Us』。
主人公は銃では戦わず、写真を撮るだけではあるが。
映像が凝りまくっていた印象。
人物の配置の仕方など、全ての場面において画面の構成がよく練られていて、どの場面で画面を静止しても報道写真として通用しそう。
さすが『エクス・マキナ』の監督。
美術センスゼロの人間が思ったことなので、もしかしたら気のせいかもしれないが…
音楽演出も独特。
人々の怒りが頂点に達して暴動が起こってしまっている場面でノリノリなヒップホップ、悲劇が起きてみんなが絶望的な気分に落ち込んでいる時に穏やかなカントリー音楽。
その場の雰囲気に微妙にそぐわない選曲の数々。
この表現で合っているのかわからないが、目を血走らせて必死になっている人間たちを、ちょっと小馬鹿にしているような音楽の使い方に感じた。
「人間同士の争いってマジでくだらねー」という監督からのメッセージ。
そんな気がした。
音楽知識ゼロの人間が思ったことなので、もしかしたら気のせいかもしれないが…
中盤発生する、衝撃的な人種差別展開。
個人的には関東大震災朝鮮人虐殺事件のことを考えてしまった。
社会の混乱に乗じて、力を持つ者がヘイトを向けていた社会的弱者を排除していく社会。
移民や難民に対して陰湿な活動をしているレイシストが実在する今の日本で、もし社会の情勢が不安定になる出来事が起きた時、どんな恐ろしいことになるのやら…
この映画最大の見せ場は、ホワイトハウス攻城戦。
『コール オブ デューティ』みたいな、戦争が題材のTVゲームで見たことあるやつが、そのまま再現されていて度肝抜かれた。
A24史上最大の予算も納得のド迫力。
新米カメラマンだったジェシーが兵隊の列に混じって戦場に突き進んでいく姿を見て、一人前の戦場カメラマンに成長したことを喜びつつも、狂人にも見えて少し怖くもなった。
活気盛んな若者が猪突猛進した結果ピンチを迎え、それを年長者が体を張って尻拭い、みたいな展開が多かった気がする。
そもそも映画全体が「若者中心の武装した市民が、高齢者中心の国家権力を倒そうとする話」であることを考えると、この映画は「新陳代謝」についての映画のように感じた。
戦争によって「新陳代謝」が起こると考えれば、自然の摂理としてはそれは当然のことなのかもしれない、と映画を観て思った。
だからって人を殺して良いわけ無いが…
近未来なアメリカ
ドンパチの銃撃合戦とジェシーのわがまま
正直なところ、私には響きませんでした。監督が何か強いメッセージを伝えたかったのは分かりますが、映画全体が銃撃戦に終始しており、その奥にあるテーマやメッセージが希薄に感じられました。
特に主人公のジェシーには終始イライラさせられました。若さや無知というよりも、単なるわがままで、人としてどうなの?と疑問を感じました。彼女の態度や選択が物語をより面白くするどころか、逆にストーリーの進行を邪魔しているように思えました。
そして、クライマックスのシーン、ジェシーが女性報道カメラマンのリーさんの最期を撮影する場面はあまりにも予想通りで、驚きもなく安直すぎる印象を受けました。そして最後は大統領が命乞いをしてあっけなく終了。
全体を通して、映画は観た人に「何かを感じ取れ」と言っているようですが、私にはその「何か」が曖昧で、印象に残るものがほとんどありませんでした。メッセージ性を重視する映画は大好きですが、エンターテインメントとしても、テーマ性としても物足りない作品だと感じました。
…っえ?なんでこんな評価高いんだろ
政治的意図で作られたプロパガンダ映画! よって、くそな映画です。
ふ~ん、なるほど、そういうことか!と冒頭から思った。
この映画が、大統領選挙前に作られて上映されたことが何を意味しているか。
「選挙行動を一定方向に導くため」・・・です。
報道カメラマンは、西部アメリカ=つまりは民主党側、
善良で真摯に状況をとらえようとする誠実な人間集団。
対するワシントンDC側=共和党、というよりトランプ側。
情け容赦なく人殺しをして差別感に満ち溢れた蒙昧な人間集団。
さあ、あなたはどちらを選択するのだ?!と幼稚なまでにプロパガンダ性に染まった作品だ。えげつないったらありゃしない。
それから笑えること。
若い女性が「NIKON FE2」で白黒写真を撮る、という設定。フィルムカメラを使ったことがあればわかるはずです。あの暗い状況で撮れるものではない。バカバカしい。絶対フィルムカメラを使ったことのない人間がシナリオを書いたか、演出におぼれたかのどちらかだ。
アメリカの分断をもっとまじめに描いた映画かと思って期待して観たが、何のことはない,単なる民主党応援のエンターテイメント映画だった。
ジャーナリスト目線で描く
面白かった!!
予想以上に面白かった!!
惹かれなくて観ようか迷ったんだけど、キルスティン・ダンストとソノヤ・ミズノが出ている事で観てみました。
キルスティン・ダンストは主人公でジャーナリストなんですが、冒頭で彼女が出てきただけでシビレた。
非情な現実と向き合うジャーナリストらしく、愁いを帯び悲しみを湛えた顔で、役柄になりきってて役者としてプロフェッショナルな感じ。
マジで鳥肌、ホントいい役者になりましたね。
いまだ『スパイダーマン』のMJのイメージを持ち続ける自分には、なおさら(笑)
旦那様のジェシー・プレモンスの出番は後半だけど、この方も演技うまいですね!!
付けてた赤いサングラス、カッコ良かった♪
ソノヤ・ミズノも出番は後半です。
序盤から最後まで緊張感が続き、終わるまでハラハラできます。
話のオチも良かった。
少し甘めかな?80点ぐらい。
IMAXで観た自分としては、
ディストピアなアメリカがスクリーンいっぱいに広がり、銃声が響く世界観と相性いい大迫力のデカイ音、
やはり、IMAXがオススメです。
報道写真に興味があるならどハマり間違いなし
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