シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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想像と違っていました
内戦の経緯の描写や説明がほとんどなく戦闘シーンの残酷さだけが際立っていた。
もっと政治的に考えさせられる内容なのかと想像していたのですが、舞台がアメリカである必要性も感じられないストーリーで、私としては期待とは異なりました。
戦争カメラマンを通じてみた戦争のリアルな残酷さを感じるには、これで充分なのかもしれませんが。。。
リアリティ?
そもそも架空のお話なので、実際の局地戦と比べて戦争のリアルさが足りない!という意見はナンセンスだろう。スターシップトゥルーパーズを観て同じ感想が言えるのか?って話。この映画の主題はそこじゃ無いでしょ?分断社会への警鐘だし、感心したのは意図的にやかましいほど鳴らしていたBGMが突然止まる後に訪れる静寂。「無い」ことで「あった」ことを示す手法。そこに当然あったものが突然いなくなる驚き。引き算で示す茶道に通じるものがあるなと思いました。面白かったです。
ケイリー・スピーニー目当てで鑑賞。
勝手に群像劇を想像していたが、記者達がホワイトハウスを目指す物語だった。
キルスティン・ダンストはカリスマ的な役柄なんだろうけどイマイチ貫禄がなく、ケイリー・スピーニーの役柄も落ち込んだかと思えば急にテンション高くなったりと可愛いいんだけど魅力的ではなかった(ここが一番残念)。もう一人の記者のところでも思ったが泣くんならしっかり泣いてくれ!
救いはベテラン記者のおじいちゃんだけは感情移入できたことかな。ただ絶対連れてかないけど。
興奮しっぱなし
まるで、ドキュメンタリー映画を観てるような没入感
撮り方もそうだが、音がリアルに感じた。特に遠くの方から聞こえてくる銃声とかニュース映像そのものだ。リーとジェシー、それぞれの変化が見ていてなんとも言えない。
2024ベスト級
意義や意味は何か
14の州が合衆国連邦から離脱、そのうち西部連合軍による政府軍との戦いが国内で起こっている、という設定らしいが、作品中では多くの説明はない。大統領がFBIもCIAも解散させたと言っていたが、それが陰謀とか犯罪を増加させたか何かなのかは不明。
ただ激しい戦闘と殺戮の中、記録するためにと、写真を撮りまくるジャーナリスト。
しかし、善悪の基準も不明になっているような状況で、ひたすら写真を取っても何の意味があるのか。自分の写真が人々の気付きになってくれたらと思っていたが、それも無駄だと分かった、というようなセリフがあった。この作品を見る限り、その通りとしか言えない描き方。正直、この作品の意図がよくわからない。単なる風刺?自国の自虐を込めて、こうはならないようにしよう、ということか? 動画でもなくフィルムで撮るというところも、狙いがあるのだろうが、どうも現実離れしている。70年代の戦争を見ているようだ。今なら動画のはずだし、ドローンもない。激しい銃撃戦と殺戮だけがクローズアップされすぎていて、国内でなぜこれだけの殺戮が行われる心情に人々がなってしまったのか描かれていない。戦争の悲惨さを描く目的なら、敢えて合衆国の内戦舞台にする必要はない。悪い政治が人を変えると言うのも無理がある。キルスティン・ダンストが頑張ってはいたけど、ちょっと消化不良で残念。しかしここでも際立つジェシー・プレモンスの不気味さは、さすが。
流石に現実とはなり得ないと思いますが、アメリカ内戦を描いた本作。緊...
流石に現実とはなり得ないと思いますが、アメリカ内戦を描いた本作。緊張感が有って面白かったです。
一兵卒が大統領を殺害するのはあり得ないと思いますが。
内戦のきっかけは↓↓だと思うけど戦争自体を観る映画
解らないというレビュー多いですが、内戦のきっかけは↓↓↓のとおりではないですかね?
(でもこの映画のみるべきところはそこではないと思います)
まず、この映画は『大統領が独裁を貫くためにアメリカ大統領任期「2期8年」を「3期12年」にしてしまった身勝手な憲法改正、FBI(違法政治などの捜査をする司法機関)の解散を独裁的に決行した』とははっきり言っている。そんな事やってしまうくらいだからヤバいことゴロゴロやってるんだろうなと想像つく。報道も14ヶ月(要するに任期の終わる二ヶ月前)から強制的にシャットアウト。
大統領選挙当選後に相当な独裁者っぷりになった大統領に国民が怒り、それにより現実に左派カリフォルニアと右派テキサスの真逆の考えの州が手を結び同盟軍となる。というカオスな状況が発生した。そして西部勢力(同盟軍)と連邦政府軍との内戦が始まったと想像できる。
リアルな現実と重ねてみると、トランプが失職していちゃもんをつけた事がきっかけのデモで死人の出た4年前のアメリカの状況を想像した。
来月11月の大統領選は4年間訳分からないことを言い続けているトランプの選挙公約はなんと『復讐』、それを支持している国民。マジでアメリカ大丈夫か?トランプが当選しようが落選しようが、えらい事になりそうな気もする。
戦争は起きてしまうとそれ自体が生き物のように勝手に動きだすということも素人でもわかるように恐ろしいほど表現されている。
観客動員数、興行収入一位のわけ、
アメリカの今の状況はすでに静かに内戦はおきているという事も言われている。
それがリアルに戦争となった時、同盟を結んでいる世界各国はアメリカの崩壊によってパワーバランスが崩れる。経済の崩壊。多くの死者。それによって日本のリスクも大きい。ロシアと日本の戦争もあり得る。日本は安全と言っていられない時代になっているのはみなさん承知の通り。
戦争が起こると無事な人がいる事はあり得ないと、皆知っているはずなのに起きてしまう。又、人種差別は結局は暴力が発展して殺しにに繋がるといったような事も映画の中で訴えている。
アメリカが持っている圧倒的な力があるからこそ、それが世界戦争に波及することががあってはならないし、アメリカで内戦が起きたら日本も対岸の火事で済むなんてことはあり得ない。
今回、トランプが当選しようが落選しようがなにかしらおそろし事が起こりそうな想像は素人でも容易に理解はできるが絶対に戦争に発展するようなことはそあってはならない。。。
まとめ
ホラーを得意とするA24のホラー反戦争映画でこの映画のような、今後あってはならないことが想像ができてしまい恐怖を感じた。ロードムービー仕立てにして色々とぎゅっと詰まっているそんな映画。
前半と後半は戦争映画、中盤はホラー映画。
赤サングラスの男には気をつけろ。
この男が出てきた時は、一気にホラー映画になる。
そこからのワシントン大銃撃戦は戦争映画の大山場。
銃声があまりにも響くので、本当に戦場にいる錯覚に陥る。
主人公たちが銃を持って戦うわけではなく、カメラのシャッターをきるという彼らの戦いがある。
社会風刺とジャーナリズム、戦場にいる狂人の怖さを味わえる映画。
戦争に対してどう捉えるかは自分次第
🎙️あらすじ
アメリカの西部勢力と政府軍が内戦の中、最前線で取材を続けるカメラマンや記者、ジャーナリストを中心に描いた作品。ニューヨークで取材をしていたリーとジョエルは恩師サミーと再会、若きカメラマンのジェシーと出会います。内戦下に4人で一緒にワシントンDCを目指します。
🎙️良かったところ
・ニューヨークからワシントンDCの間に色んな街を通りますが、治安の悪い街、支援を受けられている街、内戦の終わりをただただ待つ街、内戦に紛れて銃で暴れる人々。州法の違いがあるから、それぞれの街を描いている。
・戦場カメラを一心に目指したいジェシーが羽を伸ばすことにより、起きたできこと。そして、カメラに夢中で判断を失った出来事。若きリーがどのように変わっていたかを描いている。
🎙️考察
・内戦や戦争を起きた際はどのように行動すべきかを描いた映画であり、決して戦争は悪いもの、いいもの、戦争をどう捉えるかは自分次第、行動も自分次第という伝え方はA24らしいと思いました。
「政治への信頼を取り戻す!キリッ!」なんて戯言でしかない
もし合衆国連邦政府が個人の自由を抑圧する悪い政治を行った場合、個人が武器を取って政府と戦う権利を合衆国憲法は保証しており、憲法修正第2条には「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であり、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない」と記されています。
建国の当初から連邦政府と州政府、あるいは国家と個人の間にはそういう緊張関係が続いているのが米国です。個人が国と対峙しています。米国の政治家は日本のように「政治への信頼を取り戻す」とか「地方創生」とか、子供だましみたいな戯言は言いません。米国市民にとって政治は信頼するものではなく、参加し、監視するべきものであり、ダメなら倒す、こっちがダメならあっちです。必要であればいつでも戦う準備はできています。
日本のテレビでは最近よく米国の分断が語られますが、彼らは分断を隠したり恐れたりしないだけなのでは。社会に分断はあって当たり前です。米国は元々ずっと分断しているし、分断を内包したまま、右に左にとぶれながらも前に進んでいきます。分断や衝突は社会のバイタリティの表れでもあります。それが行き過ぎたのが本作の内戦でしょうか。
一方日本社会にも当然分断はあるはずですが、分断などないフリをしてしまうのが日本人です。表面だけを取り繕って、不満やひずみは沈潜していきます。じりじりと鍋の温度が上がっていき、これじゃいかんと気づいたときにはもう茹で上がってる、私達は平和を愛する茹でガエルです。
米国の大統領選の真っ只中で公開された本作は、現実の政治状況と一線を画すために、テキサス州とカリフォルニア州が組むというあり得ない設定を選んでいます。内戦に陥った経緯や詳しい状況は全く描かれません。銃撃戦や負傷者犠牲者も描かれますが、背景が全く分からないため、なにやら市街地でのサバゲーを観ているような気分になってしまい、現実感は希薄です。それを派手な銃撃音でカバーしようと音響は頑張っています。
カメラは首都ワシントンを目指して旅をする4人のジャーナリストの姿を追い続けます。彼らの目的は殺される前に大統領にインタビューすること。それはあくまで彼らの名誉欲、功名心の問題であり、たいして重要な仕事には思えません。
ジャーナリストである彼らは暴力的映像を気ままにスナップしながら旅を続けます。ところどころに、普通の一般市民の暴力的な本質が暴かれます。ですが内戦はただの背景でしかなく、この映画が主に描くのはベテラン女性カメラマンの感傷とそれを演じるキルスティン・ダンストの仏頂面だけ。戦争映画ではなく、疑似家族を形成した4人のロードムービーです。戦場カメラマン志望の若い女の子が転んだりヘマをしでかしたりゲロを吐いたりしながらも一人前の命知らずのカメラマンに成長するまでを描いた青春物語です。国のために命がけで戦う者たちを背景とした呑気な4人組の車旅を延々と見せられます。彼らの言動にはなんのリアリティも切迫感もありません。正義の傍観者であるジャーナリストよりも、一般市民や家族をメインに据えたほうがよかったのでは。内戦に巻き込まれた家族の中でも分断が起こり父と息子が両軍に別れて戦ったりして。
エンドロールで映される映像。射殺した大統領の遺体を囲んでカメラに収まる軍服のみなさん。狩猟で大物を狩ったあとの記念撮影のような構図と爽やかな笑顔でなかなか悪趣味でした。
人の死も見飽きたらコメディ
A24製作
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督
出だしからノイズのお出迎えでA24制作は
音楽が優秀ですね。
銃撃の効果音も凄まじく全体的にトラックも優秀で
De La Soulのハネるスネアも映画館で聴くと心地良いです。只、序盤からどんどん人が死んで行き、残忍な殺され方のオンパレードで最後のメインターゲットの死も見飽きて印象が薄いです。
先程、挙げた音響のお陰で見飽きない工夫があるもののキャストのキルスティン・ダンスト同様に印象に残る所がありませんでした。
A24の作品を初めて見た人は衝撃かも知れませんが
「ミッドサマー」「関心領域」程の印象は無く
A24作品の定番化しているグロテスクな演出も見飽きてコメディにしか見れなくなっています。
マンネリ化しない様に演出や音響以外の中身も仕上げて来てくれる事を期待したいです。酔っ払ってシュールなブラックコメディとして見れば問題は無いですが。
なんでこうなった?
アメリカで内戦が起こったらを仮定した政治的駆け引きや軍の抗争を描いた映画かと勝手に思っていたら全然違って戦場カメラマンたちの物語だった。どうして内戦が起こったのかなんでこうなったのか?説明がなんにもないので今どういう状況なのかがよくわからずただ目の前で起こることだけで映画は進んで行く。
ベテランカメラマンと戦場へ赴く覚悟も準備もない野心だけの駆け出しの少女。誰にだって初めはある。でもお前がついていかなかったら誰も死ななかったんだよ。で、なんでフィルムカメラ?
そもそもこの大統領は何をやらかしたんだか?話し合いに出て来た女性護衛官を問答無用で撃ち殺し、大統領の遺体の前で笑顔で写真を撮る兵士たち。この映画は何を伝えたかったんだろう。
と色々文句はあるんだが、絵作りは上手く終始スクリーンに釘付けになるだけの面白さはありました。
現実を予感させるドンパチかと思いきや
愚かな大統領による国家の分断という刺激的なテーマでドンパチやるのか?
戦闘シーンばかりのティーザー映像の印象そんな感じでしたが、
戦場カメラマンを目指す少女の目を通して語られるジャーナリストたちのロードムービー的な語り口でした
しかしながら、単に成長を描いた物語なのか?と
問えば
ラストの展開、エンドクレジットのスナップショットはやはり戦場とうものが麻痺させる何かを感じずにはいられない
アメリカ人がアメリカ人を殺す
あり得るかもですね。
以前、トランプ支持者が襲撃した事件がありましたよね。
自分がその映像をTVで見たという事は、現場のプレスが撮っていたと言う事で。
この映画の内戦の原因は分かりませんが、こんなシーンをTVで見る日も来るのではないかと思えてしまいます。
赤サングラスもまともじゃないけど、突っ込んで行くプレスも正気の沙汰ではない。
後には死体の山しかない。
日本公開サブタイトルに違和感
何かと尖った作品で話題になるA24制作。
しかも今までで一番のバジェットの作品。
監督もエクス・マキナと28週後が大好きなので
公開を心待ちしていました。
早速鑑賞。
戦場の緊迫感が報道の視線から描かれていて
ドキュメンタリータッチの画作りはとてもいいですね。
役者もとてもいい。
ロムルスに出ていたケイリー・スピーニーもとてもいい
どんどん良い役がまわってきそうです。
ただ、ほとんどの観客の一番の関心事、
アメリカでの内戦感が弱いと思いました。
他の国の内戦に置き換えて撮っても、ほぼ同じ映画が作れます。
世界トップクラスの軍事力を持つアメリカで起きた内戦。
どうしても目新しい戦闘を期待するし
911テロを超えるような想像を絶する光景が見られると思ってしまいます。
この映画にそういう新しさはありませんでした。
内線に至る理由も語られない。
また、そういう要素がないのに
配給会社は大袈裟なサブタイトルをつけて煽っています。
いいところも多いのにもったいない。
崩壊したヤバい国アメリカのロードムービー
ストーリー性はあまりなく、
延々とドンパチ、ドンパチ…
サバゲーのような戦闘シーンが繰り広げられる
それが、アメリカらしい風景の中に
リアルに落とし込まれ
そこを通るジャーナリスト一行の目を通して見た
景色として描かれている
…以上
ってことに表面をザクッとなぞると
そうなってしまうが
しかし、
戦場という無法地帯は
人間をこれほどまでに鬼へと変えてしまう
ものなのかという恐怖は存分に伝わった
その景色はまさに地獄絵図そのもの…
そしてこの瞬間も
映画のシーンさながらの現実に
あえいでいる国の人々がいるということを
否応なく突きつけてくる
そういう意味では
ストーリーや内戦の説明は重要じゃなく
リアリティのある戦闘シーンのインパクトこそが
何より重要だったのかもしれない
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