シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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IMAXでの緊迫感に、米国内戦というシチュエーションが刺さる
IMAXで鑑賞。観た感想としては、思ってたのと違う...!いい意味で。
もっと2陣営の対立を俯瞰的にドラマティックに描くアクション映画かと思っていたが、ジャーナリスト目線で内部から戦争をありありと映した映画であった。
見始めたときはIMAXでなくてもよかったかなあ、と感じつつも、途中からの手に汗握る展開と、終盤の白兵戦の迫力はさすがでIMAXだからこその見応えがあった。
ただ、これだけだと迫力ある戦争映画でおわるが、米国内戦というシチュエーションを入れることで、一味変わってくる。
いまいるのはどちらの陣営なのか、なぜ争っているのか、撃っているのは同じアメリカ人ではないか、など。
言及されるのは地名だけで、内戦になった背景はほとんど説明はされないので前提知識はいるかもしれないが、その想像がふくらむことで考えるきっかけにもなっていた。
本当に戦場カメラマンがあそこまで入り込むんかい、というツッコミと、時にはさまるアップテンポな楽曲による混乱が正直入り込めない感覚はあった。
今の時代に見る価値のある、メッセージ性と映画としての迫力を兼ね備えた見応えのある作品であった。
ノイズ
いろいろホラーすぎて好き。
戦争映画のはずなのに、音ですごーく嫌な気持ちにさせてくる映画。音だけだったらこれホラー映画やん。ビックリするような大きな音とかそういうのじゃなく、不安感とか不快感を煽り続ける音響の使い方で、そこはかとなく意地悪。
是非音が良い映画館で見てほしい。ドルビーアトモスが良いんだろうな、IMAXの音響だとパッキリしすぎる気もする。
お話は戦場カメラマンの成長やその対比をしっかりやってるロードムービーで、アメリカ内戦は⋯アメリカ人なら色々脳内補完して楽しめそうだけど、日本人視点で見ちゃうとカメラマンの物語のオマケでした。
グロ苦手な人はキツイかもって描写が結構多い。タイヤネックレスがネックレスじゃなくてスポッとハマってるのタイヤ小さすぎてちょっと面白かった。
キャストはほんとにそこに居そうな人達って感じで良かった。サミー特に好き。山火事のシーンでのサミーが特に良かった。
アレックス・ガーランドは人を不安な気持ちや嫌な気持ちにさせるために映画撮ってるのでは無いかw
あの人の最後の会話は誰と何を話してたっけ。てなる感じとか、こう、人の心無いんかて言いたくなるけど、でもそこが良かったので困る。
過去作も割と嫌な気持ちにさせるの上手いなって思ったし。
戦争映画としても、気合い入ってて面白いんだけど、ほんと、特に音でいやな気持ちにさせられるの、なんなのこれwオモロいw
大統領選挙が近いこの時期に、アメリカの分断の先を語るって設定もなかなかにホラーみが強い。西武勢力が、民主党や共和党支持者が偏って多い州が手を組んでるとかも、その後への不安を残してみたり。うん、全体的にやたらに不安を煽るストーリーだな。ジャンル、ホラーでは?
【パンフレット 税込1000円 本文36ページ A4変形かな?】
写真、あらすじ、キャストスタッフ紹介、プロダクションノート、監督インタビュー、勢力地図、解説や批評6ページは多い気がする⋯。
ジェシーの撮った写真が載ってるの良かった。
アメリカの内部分裂そのものというよりは、 その環境の中で生きている...
淡々とした描写が妙に現代らしい
いきなり撃たれて死ぬような狂った世界観の映画は多々ありますが、この映画の撃つまでの間は絶妙にリアルだった。
追い詰められたホワイトハウスで大統領補佐官が交渉しようとしますが、話が長引きそうでこれ以上は無駄だと分かった時点で容赦なく銃を撃つ。大統領も見つかってすぐは射殺されないですが、「私を殺させるな!」と自己保身の発言をした瞬間に撃たれる。
瞬殺はしないが、辞世の句も読ませないところがアメリカっぽいなと思いました。
自己の身に危険が迫った場面では動揺しますが、他人の危機にはさほど影響されない主人公の描写になんだか現代っぽさを感じてしまう。
表面上だけ平和を装った町での洋服店の店員さんの態度は、日本の現状や自分自身のように見えました。見て見ぬフリをしているのに、まるで危機感や罪悪感を感じていない。
私にはわかりませんでしたが、至るところに強烈なメッセージが込められいるように感じました。
反乱軍の隊長みたいな人が黒人の小柄な女性だった所にも何かしらの意味があるんだろうな・・・
それで充分だ
内戦状態となっているアメリカにて、ベテランジャーナリスト達と戦場カメラマンを目指す若い女性の成長(?)を描いた作品。
アクションスリラーと謳われていますが、終盤を除きちょくちょくジャンプスケア的緊張感はあるものの、どちらかというとジャーナリストのドラマ作品ですね。
画的なものを言えば終末感が漂っているのだが、謎に気の抜けたBGM達がその雰囲気を台無しにしているような…向こうではこういうのがウケるんですかね?
そんなこんなで内戦の恐ろしさや哀しさ、主人公達の厳しい旅路の描写がちょっと冗長かな〜と思ったが、市街戦になってからは手に汗握る緊張感!!ゾクゾクしますね。
敵勢力に目前まで迫られて…死ぬに決まった運命をどういう思いでそれでも抗うのだろうか。。
また、リーの立場からすればプロとしてある意味人の心を失くさないといけない側面もあるのだろうが…前半と後半で逆転する彼女らの姿も印象的だった…が、あれだけの事があって結局おまいさんが美味しい所を…ちょっと釈然とせんなw
全体を通し、アクションにしてもドラマにしても面白いがどちらにも振り切れていない感はちょっと否めなかったが、終盤の高揚感と悲壮感は兎に角良かった。
空疎で浅薄でした
映画史に残る傑作…になるかも!?
滅茶苦茶面白い。
内戦の動悸が不明と言う人も多いが、
映画とは本来このくらい余白がある方が楽しめる。昨今の説明過多な映画に飽きている人には実に心地よいと思う。
戦争映画で如何に悲惨な事実を描いても、それが過去だったり外国だとどうしても他人事感は拭えない。アメリカ人よ、ここまでやれば感情移入して見れるだろ?という制作者の声が聞こえてくる様だ笑
とんでもない傑作だと思うが、この映画が今後映画史に残るか、埋もれていくかは
今後の現実世界での出来事次第かなと思う。
緊張感あり没入映画体験‼︎
現実おこりそう!
普通に面白いけど
何の主義主張も無い!期待してた分だけ空振り!
「圧倒的没入感」は本当です。
印象に残るシーン多々あり
幾多の人種が交錯する広大なアメリカ合衆国。途中4年間の南北戦争こそあれ建国後250年近くに渡り統治され続けていることは奇跡なのだろうか?
アメリカ人としては、他国に派兵することはあっても自国内で内戦が勃発するなどおよそ考えもしないだろう。そんな状況下でジャーナリストを主人公に据えたロードムービーとして話が進められる。
内戦の原因などが明確には語られない中、映画を通していきなり戦場に投げ込まれてしまった。先がわからず不安が広がる。
静かなシーンも多く派手なドンパチはそう多くなかったりもする。そこには特筆するべき映像表現があり独特の音楽表現がある。ドキッとするような印象的なセリフも多い。ドキュメンタリーではないがカメラを握るジャーナリストのリアルな息遣いが聞こえてくるような秀逸なシーンも多数ある。
エンディングが流れ明かりが付いたとき、あ、戻ってきたとホットした。
265 撮った写真全部みせてくれ
2024年公開
久々に目に入ることをそのまま消化すればよい映画でした。
昨今のメディアはフ3対7で事実を隠し
都合のよい発信をしていると思っているので、
そもそもジャーナリストの大義には懐疑的なんです。
これは日本は特に顕著。
はともかくとして
最初はもう一つ中身がつかめず一体誰が悪いのかわからず
どちらかが一方的にやられているのだけは伝わってきて
シャーロッツビルでようやく★★と星が二つの星条旗が
はためいていたので西部勢力が優勢とわかったんですがね。
にしてもニューヨークからワシントンまで回り道で
1000kmオーバーもするんですね。
この最中どこから敵が襲ってくるかに備え緊張感は高まり
実際ヒャッハー!してる奴は撃ち殺される。
最終目的地ホワイトハウスの立体的な描写は斬新で
カメラマンはリアルな目線。
戦闘機等は立体的に、とメリハリがつく。
ラストで前に前に出ていくケイリーちゃんと
怖じ気づくような仕草になるキルステンダンストでは
どちらかに死亡フラグがつくような流れになる。
勝利の瞬間にあっさりエンディング。
カントリー調バックミュージック多用の意味は?
そもそも私は人間を捕える目線は性悪説なので
どんだけ左巻きの方がへーわ、じんけ~ん、と言い聞かしても
赤いサングラスをかける奴は当然いるでしょうし
結局自らの正義のため(ワタシの暴力はよい暴力)に
略奪者には首吊りにしてしまうし
丸腰の事務官まで問答無用で射殺してしまうと思っています。
権力者を撃ち殺した後も記念撮影ってアリ?など
人間的な本質は結局残酷というところを見せつけ
監督の主旨としては一方的でなかったのが救い。
今の欧米の移民による治安悪化は明日の日本です。
また戦争を止めたいなら武器生産をやめればよいのにね。
物語はめちゃくちゃリアルには思えるが
早急すぎる理想主義者の世界的なあおりと
武器、麻薬の拡大により分断が進んでいると思うのだが
ここまで唱えてくれる映画はやっぱり作るの無理やろな。
80点
鑑賞 2024年10月17日 イオンシネマ草津
配給 ハピネット/A24
パンフ購入¥1000
賛否を真剣に論じる作品でしょうか?
戦場カメラマンで名を馳せた女性カメラマンが、未熟な若い女性カメラマンを連れて内戦の戦場に出て自身の仕事の意義に疑問を感じて自信を喪失し、未熟な方は内戦の撮影に疑問を感じずに無批判にのめり込んでいくというストーリー。本作には哲学的な語りがあるとは思えず(あるとしても、所詮人間はこんなもの、という程度の語りでしょうか…)、目新しい内容ではありませんでした。プライベート・ライアンなどの方がよほど鑑賞後、考えさせます。要するに、ストーリー自体は、外国の戦場で戦場報道してきたカメラマンが自国の内戦勃発で、自身の存在意義を見失ったというだけで、底が浅い話しです。本作は、賛否両論喧しいですが、私には、本作は単に日頃から人間の悪意や差別意識など、ネガティブ面に強い不安を感じている作者(英国監督)が昨今の、米国の国論二分状況にかこつけて、日頃の不安が現実化したらこんな感じ、と描いたホラー作品の一種にしか思えませんでした。
ホワイトハウス攻防などの戦闘シーンも、ブラックホーク・ダウンなどの作品と比べて魅力も迫力も感じませんでした。
つまり、ホラー作品でしかないものに対して、それ以外の諸点を深堀りして賛否を論ずるには及ばないと愚考しています。
◇戦争ロードムービー
ニューヨークを出発して、ピッツバーグへ西進、ウェストバージニア州を通過してシャーロッツビルを経由、ワシントンD.C.まで1,400km に及ぶ旅。ニューヨーク⇄ワシントン間は直線で300km強の距離ですが、大きく迂回するのはアメリカが内戦状態で州道が寸断されているためです。
旅をするのは二人の女性戦場カメラマンとその仲間たち。長距離の自動車旅行と非日常世界との接触、旅先で出会う人々の違和感。アメリカ映画の伝統であるロードムービー設定です。
但し、自由と平和の国アメリカは内戦状態。至る所で銃撃戦に爆弾テロ。内戦の大義よりも、他者に向けた暴力そのものが目的化されたような、異常な目付きの市民たちと旅の先々で遭遇します。
<戦争とロードムービー>と言えば、私は『地獄の黙示録』を思い出しました。泥沼化したベトナム戦争、熱帯ジャングルを舞台に、取り止めもなく退廃的な旅が続く暴力と歪んだ欲望の世界。
大きな違いは、この作品が東南アジアや中南米、中東ではなく、治安の安定したアメリカ東部を舞台としていること。アメリカ社会の分断については度々語られ、大きな二項対立ではなく、個人個人がバラバラにそれぞれの立場を主張する混沌とした多軸的軋轢を象徴しているかもしれません。
そして、銃撃戦の場面で狙撃手の背後に黒子のように付き従って、写真を撮り続ける戦場カメラマンの姿。そこに主義主張があるわけでもなく、ただ衝撃的な画像を拡散させることそのものに喜びを見出すネット社会の構図に繋がるものを感じるのでした。
挿入曲はオルタナ系の捻った選曲。
♪ Lovefingers #SilverApples
♪ Rocket USA #Suicide
♪ Hold Me 🎸Steve Vaus
♪ Say No Go #DeLaSoul
♪ Never Surrender 🎙Colin Kiddy
♪ No Regrets #WayneMurray
♪ Sweet Little Sister #SkidRow
♪ Breakers Roar 🌲Sturgill Simpson
♪ Dream Baby Dream 🎸Suicide
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