シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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伝えたいその先
アメリカにはすみたくねー
馬鹿には難しい映画でした。
馬鹿には難しい映画で、モヤモヤが残りました。
以下、疑問が残った部分です。
・登場人物の行動への疑問①
「冬のワンダーランド」に向かう道で怪しさに気づいた時、サミーは引き返せって言ってた気がするけど進んだのはなぜ?戦闘が起きている場所ならいい写真が撮れるかもしれないから?
・登場人物の行動への疑問②
トニーの車にジェシーが乗り移ったあと。ハイになって爆走してたら武装勢力に運悪く遭遇しちゃったって事?
というかトニーのイカれたテンションが気持ち悪すぎてあの後から集中出来なかった。「最高にイケてる」じゃないんよ。アメリカ人こわい。
・登場人物の行動への疑問③
ホワイトハウスから出てきた専用車に大統領が乗ってないことにリーだけが気づくシーン。他の戦闘員たちは馬鹿なの?誰でも気づく手口じゃない?
・登場人物の行動への疑問④
大統領にインタビューした男性、あの人録音してたっけ。自分と周りの戦闘員だけ聞いてても意味無いのでは…
タイトルなし
地獄の黙示録 ver.A24?
前情報を全然仕入れず鑑賞!
真面目な戦争映画かと思いきや、内戦に至った経緯や背景はノータッチ!
中盤の“ウィンターワンダーランド”のシーンからA24お得意のアトラクション映画に変身!
(後から知ったが、実際にあの場所あるらしい!)
特に中盤の赤グラサンに処刑されかけるシーンの緊張感が凄まじかった。
全編通して、銃撃戦の音響の迫力よ!ほんとに戦場にいるような恐ろしさ。
序盤の柱のに隠れながらの銃撃とラストの戦闘は是非音響のいい劇場で観たいところ!
そして主要キャスト4人、とてもいい。
あと後半、西軍?のキャンプ地の手前のシーンが、夕陽+川+ヘリ!地獄めぐり的な映画の構成も完全に『地獄の黙示録』意識してるなー。
惜しい点
・各場面はそれぞれ見応えがあったが、単発感というか、もう少し物語的な繋がりは出せなかったものか?主役の彼女いくらなんでも終盤で覚醒しすぎやないですかね。(そもそも戦場カメラマンってあんな最前線にいけるの?)
・見せ場は人間?社会派ドラマ?戦闘?戦場カメラマンの視点に終始してるから止むおえないが、直近で『地獄の黙示録』を見返してしまったので、若干食い足りない感。
アメリカ人には面白いのかもしれないけど
正直、で?、という映画でした。
政治的な分断が進むと、アメリカですら(トランプならありえなくもない?)内戦が起こるかもしれない、という映画。
私はアメリカ人でも無いし、二党政治の分断も実感ないし、そもそも3つのエリア?に分かれて内戦になって大統領が殺されるという映画のリアリティが全然なく、内戦になった背景は全く説明無いし、なんで2党制なのに3つに分かれた?くらいの、実感はない内容でした。
身近な国民同士が殺し合うことに若い女性ジャーナリストとして慣れていき、恩人の死を見捨てて目の前の撮影を優先するシーンは、人間の恐ろしさを表現してるのかもしれないけど、その手の表現は他作で数多とあるし、ウォーキングデッドを見た方が非常時の人間の恐怖を感じるかもしれません。
アメリカ大統領選に合わせて興収を狙った?
銃もなければデモも投票もあまりしない日本人には関係ない映画なのに、なぜ話題になっているのでしょう。
「おまえは、どんなアメリカ人なんだ?」
「香港出身の記者です。」
バキューン
中国へのアンチテーゼなのかもしれないけど、設定がわからないだけに全非白人を想起させるし、設定の軸がないのでシーンごとの意味があるのか無いのかわからずに、ただ人が簡単に殺されることの本能的な不快感だけが揺さぶられる映画でした。
わざわざ映画館で観なくても、テレビドラマな感じで観ればよい程度に感じました。
アメリカってやっぱスゴイ
観たほうが良いと言われて映画館の上映最終日に滑り込み鑑賞。
緊張感の上に作品が乗っかってるような映画。
緊張感、ハンパない。
最近では一番集中して見たと思う。
全く隙のない映画だと思いました。
この映画は自動的に集中を強いるような映画なので、私は2時間以上は観てられないなと思いました。
映像がカッコ良い、美しい。『決めの画です』って言ってる画って、中途半端だと嫌な感じになることがあるけれど、この映画は全くそれがない。
画の美しさが、現実ではない世界の、狂った世界のリアリティーを底上げしている感じがしました。
特に気に入ったのが正面アングルをとても効果的に使ってる所で、ホントやるなって感じでした。
音の演出が素晴らし過ぎる。
映像と音で「これでもか!」って感じで,、緩急をつけて来ます。
役者は当然のごとくうまく、細かい演出も効いていて、ある意味ベタな展開なとこも多いの
ですが、それを上手に入れてきてくれます。
言葉でなく画で色々と説明をしてくれるので、とてもテンポが良く、映画らしい映画やなと思って観てました。
アメリカの新しい大統領が決まった日にこの映画を見てたことが何か感慨深いです。
この映画の制作が決まったと頃の一番近いアメリカにとっての戦争は内乱だったのでしょうか。
この映画で描かれてる世界は私にとって身近な現実ではありませんが、この現実は世界の何処かにある現実なんだと思わさせてくれる説得力の塊のような作品です。
観てる途中に思い出した映画は、エイリアン、トレスポッティング、プラトーン、イージー・ライダー、ユージュアルサスペクツなどで、全くジャンル違いなものもありますが、作りのテイストみたいなものがこれらの作品に似てる感じがしました。
観始めた時は「お腹すいたな~」なんて思ってましたが、途中から完全にお腹すいたの忘れて魅入ってました。
何かがあったMJ
「ザ・ビーチ」も「28日後…」も「MEN」も好き。何よりも「エクス・マキナ」が大好き。だったら飛び付けよ!ってな話ですがズルズル引っ張ってようやく鑑賞。で、やっぱり好きだなぁこの人の語り口。若手が勢いで「見えなく」なっていく様との対比で「見える」様に戻っていく主人公に、自分の中の"何か"を掻きむしられて終始ザワザワしておりました。「パージ」寄りの感じを想像していたので暫くは「ん?」て感じでしたが、穏やかじゃないのにどこか穏やかに映るロードムービーな作りは流石だなぁなんて思ったりもして。まぁ、個人的に好きだから甘々なだけかもしれませんけども苦笑
是非とも「マリウポリの20日間」と合わせてご鑑賞くださいませ。
ゾンビの出ないゾンビ映画(?)
旅をしながら、いつゾンビが出てくるかわからないドキドキを楽しむゾンビ映画。その“ゾンビ”が“弾丸”になった「ゾンビの出ないゾンビ映画」な印象。
ってゆーか、基本はロードムービーですね。主人公は報道カメラマンなので、カメラマン目線。主人公が兵士とかなら戦争映画になってたかもしれないけど…
その辺が思ってたのと違ったところ。てっきり戦争映画だと思ってた(^_^;)
それにしても、キルスティン・ダンストは、久々に見たらもうオバサンだな。
人の事言えないけど…(^_^;)
逆に(?)、ジェシー役のケイリー・スピーニーが可愛かったので、今後に期待ですね(^^)b
とりあえず、トランプが大統領になったら、こんな事にならないとは言えないので、アメリカ国民には、しっかり考えて投票して欲しいところです(^_^;)
世界の縮図なの。
もう600以上レビュー上がってるからね、自分用に忘れないように書いておくだけ。
話の軸は有名戦場カメラマンと彼女に憧れる若い子の成長の話で割と普通ですが、アメリカの崩壊の様子がえげつない。映画自体内戦の経緯とか原因とか説明ないけどまああんまり政治のこと興味ないから勝手にやってくれって感じの田舎の人達が不気味に怖い。
そして戦争の混乱に乗じて大義のない人間の凶暴性が私怨や私欲と言う形で爆発してる人達も怖い。
そういう部分をジャーナリストの目を通して客観的に捉えている、、そんな映画です。だから戦争アクションって感じではないよ。アメリカ広いから場所による温度差が極端で、まあそれをもって現在の世界の縮図的に見せるのが本作のテーマって事だな。
選挙の投票率異常に低い日本だとどんな感じになるんだろう?
昔仕事で何度か車でアメリカあちこち回った事あるけど異常に広くて途方にくれたの思い出した。まあ日本の25倍の面積だから無理もないけど。カルフォルニア州が日本とちょうど同じらしい。
本当に殺人一家がいたり、戦争?知らない、、って人がいてもおかしくないと思うよ。
目が届かない広さってホラーだね。
大統領選挙の日に
なんというかタイムリー
ウクライナでも、パレスチナでも、スーダンでも戦争をやっているのが今の時代なわけだけど、とはいえ他人事だとおもうじゃないですか。アメリカ本土の人もそう思っていると思うんですよね。
でもそうなのか?というあたりがこの映画の言っていることじゃないかと。
この映画の主人公達は、ジャーナリストなわけです。記者とかカメラマンとか。戦地にいっても傍観者なわけですよ。そこで人が死んでいるのに、それを止めるわけでもなく、いい絵がとりたい、いい記事がとりたい。
そのジャーナリストの後ろには、それを消費している普通の人達がいるわけですけど。
まあそんなことを考えたのが一般的な感想なのかどうかはわからないですけど、自分はそうんな事を思った映画でした。
凄い臨場感、現代の戦争映画!!
リアルにつらい
分断の先に起こり得る現実
米国の分断については、今の大統領選を見ても承知の事実となっている。
そして恐ろしいのは、ありえないほど極右のトランプ氏が大統領になり得る国だということだ。
この映画では3選するという違憲状態の大統領に反旗を翻したテキサス州とカリフォルニア州による同盟軍が政府軍が激突し内線状態になっている近未来が舞台となっている。
ただ、この話は「あるわけない内戦の戦争映画」ではない。実際に米国では過去に南北戦争という内戦があったし、憲法で武装することを認めている国なのだから。
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督がA24史上最高の製作費を獲得し撮った。
ストーリーは14ヶ月間マスコミのインタビューを受けていない大統領を取材するためにニューヨークで集まった4人のジャーナリストが、戦場と化した国内をワシントンに向け車で向かうロードムービーの形態を取る。
なぜ大統領が3選されているのか、なぜ内戦が起きたのかなどの政治的な説明はあえて排除されている。
俯瞰的な状況説明を排し、戦時下のジャーナリストたちの視点のみのドキュメンタリータッチで描いており、観客はあたかも4人に同行しているようなリアリティを体験させることに成功している。
戦場カメラマン志望のジェシー(ケイリー・スピーニー)は尊敬するカメラマン、リー・スミス(キルステン・ダンスト)とニューヨークで出会い、大統領を取材することを知り同行することになる。
しかし、ニューヨークからワシントンDCへの車での移動は戦場を通過する決死の移動になる。内戦状態の国内は同盟軍以外でも武装組織が乱立する無法地帯と化しているのだ。
この移動中のエピソードがリアルで身の毛がよだつ。
映像派のガーランド監督は内戦中でありながら緑豊かな東部アメリカの片田舎を美しい映像と古き良きカントリー音楽で彩る。
ところがそれを遮断するように突然、爆音の銃声が響く。
時に恐ろしい現実を、映像と音がない無音で表現もする。
そうした映像、音響、音楽の使い方が恐怖や非情さの演出として突出して効果的だ。
銃を持つ戦士に同行する銃の代わりにカメラを持つカメラマン。銃を撃つことと写真を撮ることは同じSHOTだ。
戦闘シーンではリーが写すカラー写真とジェシーが写すモノクロ写真が銃声の合間に挿入される。
そこにアレックス・ガーランド監督のメッセージが込められている。
新米カメラマン ジェイシー、私が撮らねば誰が撮る
アメリカ内戦の戦争映画か?と思ったが、戦闘シーンは、ラスト30分くらい。(←迫力あります。)というよりも、新米カメラマンのジェイシーが、過酷な状況に適応していく姿を描いているのを主とした作品かもしれない。ジェイシーは、最初は足手まといだったり、気弱な存在であったが、修羅場を何度もくぐることによって段々とその行動に変化が現れてくる。大胆不敵か感覚が麻痺してしまうのか?戦場下においての人間の変わり様が、ある意味怖いくらいだ。(それは兵士にも同じことが言えるのだが)ラスト近くで、「ここで、シャッター押すかよ?」と思ったが、戦場カメラマンというのは、あれぐらいの気合いがないと務まらないかもしれない。今ではウクライナやパレスチナで、カメラマンや記者たちが命懸けで報道しているという現実があるわけだが、この人たちの出番の無い平和な世界が理想です。余談ですが、リー役のキルスティン・ダンスト(サム・ライミ監督のスパイダーマンシリーズのヒロイン)が、いいおばさんになってしまいました。
いまそこにある危機
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