「アメリカはすべてに怯える青年のようだ。」シビル・ウォー アメリカ最後の日 はるさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカはすべてに怯える青年のようだ。
近未来のアメリカという国を表すにはちょうどよい映画だ。
科学技術の進展に全力を注ぎすぎて人間の深層した魂を置き忘れてしまった国民のなれの果てを圧倒的なくそみたいなリアリズムで描いて見せていた。発端は些細な暴力だったんだろう。内戦の始まりはいつだってそうなのだ。合衆国だということを忘れ始めて道に迷ってしまった為政者は力づくで物事を推し進めるしかなくなってしまうものなのだろう。信念は純粋なアメリカ人。その意味など考えもしない人々は二者択一の考えしか抱けなくなさってしまうものなのだ。この世は神が創造したものだと信じて止まない。人間は思うほど単純に作られてはいないのだ。あと数年後にはこの映画が描く通りのことが起こるような気がする。
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