「戦争映画のネクストステージ」シビル・ウォー アメリカ最後の日 ブロディー署長さんの映画レビュー(感想・評価)
戦争映画のネクストステージ
戦場にかける橋など昔の戦争映画→地獄の黙示録→プラトーン→フルメタル・ジャケット→プライベート・ライアン→1917→シビル・ウォー。
誰と誰が何で戦ってるのか、この人達はどっちの軍なのか、どういう状況なのか何も分からず。理由も正義もカッコ良さも勇気も哀れもヒーローもヒロインも無い、あるのは次の瞬間に頭を撃ち抜かれて死ぬかもしれない圧倒的な恐怖。戦争とはそういうものなんだろう。移動にともなって1人の人間が成長するロードムービーとしても素晴らしい出来ばえ。なんでもCGで作れる時代の嘘くさい映像が一切無い。しかし何をさておき、なんといっても、またすぐ見たい何度も見たいと思う映像はラストのワシントンD.C.大攻防戦とホワイトハウス突入。低予算で真面目に面白い映画を作ってきたA24が蓄積してきた思想と技術とお金を惜しみなく投入して大大大成功した後世に残る映画。映画ファンは絶対に映画館で見ておくべき。久々の文句無し5つ星!
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